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デニムは嫌です

 

1LDK 2017S/S MEN’S STYLE SAMPLE

1LDK 2017S/S WOMAN’S STYLE SAMPLE

VANS x UNIVERSAL PRODUCTS “AUTHENTIC UNBORN CALF”

 

僕はデニムのファンではありません。一年の多くの時間を、ジーンズに合う完璧なシューズを探す事に使っていたのです。遂に気づいたのは、問題はシューズではなく、ジーンズだったということ。デニムは嫌です。
(Patrick Grant: Five things I know about style, The Guardian, 29 May 2011)

E.Tautzのランウェイにデニムが初めて登場したのは2015年、春夏のコレクションに遡ります。
当時、カーテンコールにまで自ら自社のジーンズを穿いて登壇したデザイナー:Patrick Grantは、それから3シーズンを貫き、デニムを穿いた姿でコレクションのフィナーレを飾ります。

インタビューが公開されて3年後の事です。

こんにちは。
1LDK AOYAMA HOTELのWonです。

本日は、ジーンズの作りにまつわるややこしい話は一切しません。

アイテムのルーツを知り、ヒストリーをたどりつつ、細かなディテールにこだわるというのが、おそらく今の時代ポピュラーなジーンズの楽しみ方だと思います。
それはそれで楽しそうで、否定するつもりはありません。

但し、ここでは「デニム」という素材の持つ可能性の領域から生み出された、とある新しいデニム・パンツの話がしたいのです。

E.Tautz “CORE FIELD JEAN” ¥34,000+TAX-

ロー・インディゴ・デニムは美しく、彫刻的な素材です。それを主にリベット付きのずいぶん平凡なジーンズの形でだけ見ているのは、残念な事です。僕らはその固有の硬さを活かし、股上の深い非常にたっぷりとしたトラウザーを作りました。
(E.Tautz Make the Case for Oversized Denim, HIGHSNOBIETY12 Feb 2015)

COREという名の通り毎シーズン発売され、今やブランドのアイデンティティーと言える存在になったFIELD JEAN。

型崩れにくいセルヴィッジ・デニムのごつい性質をワイドパンツに落とし込み、迫力のあるビッグ・シルエットを造形しています。

綺麗に引き締まってスッキリしたウェストとは対照的に、ヒップに向かって過激に広がる立体的なボリュームが豊かなニュアンスを演出します。

E.Tautzでは、全てを英国で作りたかったです。自分がユニオン・ジャックを振りまくるキチガイだからではなく、機会を与えたく、保存したい優れた工場たちがあるからです。
(Patrick Grant: What it means to be a 21st-century tailor, Country & Town House, 11 JAN 2016)

倒産の危機にある150年歴史の古い工場を買い入れ、Community Clothingというローカル基調の新しいブランドを立ち上げたり、アマチュア裁縫師が競演する番組The Great British Sewing Beeの審査員を務めたりと、Made in UKの復興を図るPatrick Grantの活動は広く知れ渡っています。

日本やアメリカのそれとはまた違う、精密ながらも優雅なタッチの縫製。テーラーを基盤とするブランドが作るデニム・パンツは、その流麗なステッチ・ワークでも既存の物と一線を画します。

元となるアイテムの野暮ったい印象を削り落とし、上品な魅力に取り替える。
E.Tautzの得意技です。

僕らは天気が最悪と言っても、海へ行くのが好きなんです。
(Coverage: E.Tautz Spring 2015 Menswear Collection, Vogue.com, 17 JUN 2014)

CORE FIELD JEANが初めて登場した2015S/Sコレクションのモチーフになったのは、英国人の変わった休みの過ごし方を描写したTony Ray-Jonesの写真集『A Day Off』

スリーピース・スーツにハットを被り、裾をまくって海を満喫する紳士。
ジーンズを穿いたまま上半身を脱ぎ、日光浴を楽しむ青年。

英国特有の不安定な夏空の下では海をゆっくり味わうことは出来ません。それでも海への愛を抑え切れず、不向きな服装でついつい足を向けてしまう英国人たち。
その姿に着想し、E.Tautzは独特なビーチウェアを表現していました。

当時、特にフォーカスが当てられたのがデニム地。
海とデニムはなかなか結び付かない組み合わせかもしれませんが、写真集の背景となった60年代よく海辺に集まっていたのが、モッズやロッカーズといったジーンズを穿いた労働者階級の若者たちだったのです。

今季のデニムは以前より明るく設定された色味が特徴。
広々とした爽やかなインディゴに、夏の海が漂います。

CREDIT
Saravah “COTTON BERET” ¥7,000+TAX-
S.E.H Kelly “NORTHERN IRISH SHOWER-PROOF COTTON SB2 JACKET” ¥78,000+TAX- 
E.Tautz “GEORGE SHIRT” ¥34,000+TAX-
Maison Margiela “LEATHER BELT” ¥34,000+TAX-

CREDIT
UNIVERSAL PRODUCTS “RIB L/S KNIT” ¥26,000+TAX-

テーラードの服を着ている時、あなたはルールに従わなければなりません。色を整えるとかタイのノットは小さくするとか、全ての規則が適用されます。
しかし、物事が緩まると、あなたはただリラックス出来るのです。
(Patrick Grant Will Make You Believe in Wide Leg Pants Again, GQ.com, 10 JAN 2017) 

複雑に考えず、お手持ちの好きなアイテムに気軽に合わせてみて下さい。
シンプルなアイテムでも多少ひねりの効いたアイテムでも、このパンツならリラックスした雰囲気に上手くまとめられるはず。

デザイナー本人のようにゆったりしたカットソーをタックインして着るのも、コーディネートが物足りなくなりがちな春夏にはオススメ。綺麗なウェストラインと深い股上が強調され、大胆なビッグ・シルエットがしっかりと印象付けてくれます。

長く取られたレングスは裾上げしてスッキリさせたりカジュアルにロール・アップしたり。ある程度余裕を持たせてクッションが出来ても面白いでしょう。

基本的に、E.Tautzは自分が着たかった服に関するものです。
(MEET PATRICK GRANT, THE MAN AT THE FOREFRONT OF FASHION, British GQ, 06 DEC 2015)

デニムが嫌いだった人が自ら穿きたい物を造り上げるまでの軌跡がここにあります。

素材と縫製から気分と着心地まで、全てを一から建て直したE.Tautzだけの新鮮なデニム・パンツ。

その新しくも古い、異常ながらも気楽な一本に、
もう一人のデニム嫌いである僕も心を惹かれてしまうのです。

 

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March 29, 2017, 1:46 PM

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