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COMOLI for 1LDK AOYAMA HOTEL ” COMOLI BLAZER “

 

” COMOLI ” – Suit Collection –

” COMOLI ” – Suit Collection – vol.2

 

こんにちは。
1LDK AOYAMA HOTELの河上です。

本日は小森さんにお願いして作って頂いたCOMOLIのブレザーの簡単な紹介を行います。

 

ネイビーのウールサージ/寸胴/段返りの3つ釦/フックベント/フラップ付きのパッチポケット/金釦。

オーセンティックでアメリカントラディショナルな紺ブレは、僕にとっての”はじまりのジャケット”でもあります。

今でこそ面影はありませんが、僕の洋服屋としてのはじまりはテーラードを基調とするドレスクロージング店舗。

入った当初は「スーツ・テーラードジャケット」に対する興味はほとんどなく、むしろ苦手でした。
というか、入って暫く経つまでドレスという概念すら全く理解して無かったです。

非常に漠然としていた「洋服売ってみたいなあ。」という自分の中の気持ちを揉みに揉んで、「全く興味の無い分野から始めて、それでも好きになれなかったら洋服屋は諦めて、違う道に進もう。」という決断の元に選んだ道でした。

「とりあえず売り場に立つ為に、スーツ・ジャケットの基礎を学ぶ為には何を着れば良いですか?」
という僕の質問に返って来た「ネイビーのブレザー、グレーのスラックス。」という答え。

「よし、じゃあネイビーのブレザーを買うか。」と、ざっと売り場を見渡しても当時のクロージング業界のトレンドのせいなのかネイビーのブレザーは並んでいませんでした。。。

 

・・・負けん気だけは強かったので、次の休みの日に青山のBROOKS BROTHERSに行ってブレザーを買いました。

今思えばアンコンのナポリ風仕立てのジャケットが主流、一部構築的なブリティッシュのビスポークブランドの既製服ライン、そして一部ラテン調の遊びの効いたスーツが並ぶ売り場に一人だけアイビー風(しかも全然着こなせていない)な人間が立っているのもおかしな話。

そんな僕を見兼ねてか、一人の先輩がサヴィル・ロウ/ビスポークテイラー:Kilgour French and Stanburyの極端な程構築的なジャケットを譲って下さいました。

僕の中で「仕事をする為にジャケットを着る」のでは無く、「楽しいからジャケットを着る」という風に変化したのはその頃からだったと思います。

その頃の僕の売り場に立てそうな手持ちのジャケット・スーツは、

・BROOKS BROTHERSのブレザー
・ナポリ風のアンコンのピンストライプのネイビースーツ
・北イタリア風のチョークストライプのネイビースーツ
・Kilgour French and Stanburyの構築的なサファリジャケット
・m’s braqueデザイナー:松下さんの監修するコレクションラインのラテンな雰囲気漂うセットアップ

幸運な事に洋服屋として比較的早い段階でそれぞれ異なる国・異なる形・異なる作りのジャケットを着て違いを体感出来たんだなぁ、と思います。

アメリカ人は合理的。
イタリア人は南は暖かで緩い、北は寒いから堅い。
イギリス人は生真面目。
フランス人は芸術的。

よく聞く漠然とした印象を、僕は洋服から。

学生の頃全く興味の無かった世界史やその土地ごとの風土・文化の違いからくる洋服のアプローチを、それぞれのジャケットから感じ取り、楽しむ事を覚えました。

そうして実際に着て生活している内に、僕の好きな物も明確になってきました。

好きな物がより明確になる、という事は人に伝える言葉や投げかける疑問がより具体的になるという事。

ただ、「漠然とわからない事」を聞くのでは無く、「自分の中で明確にわからない事」を聞くと人は答えてくれて、しかもプラスで何かしらの情報だったり課題を与えてくれる、というのを僕は洋服を通して学んだ気がします。

そんなこんなで僕は一枚のジャケットをはじまりとして、洋服の楽しみ方、仕事の仕方、人との付き合い方を学んで今この場所にいます。

もしかすると僕が当時勤めていた場所で
「まずはネイビーのブレザーを。」と言われなかったら。

から始まる、無数のたらればのどれかが欠けていたら僕は今頃洋服屋では無かったかもしれないし、COMOLIのブレザーがこうして店頭に並ぶ事は無かったかもしれません。

 

COMOLI for 1LDK AOYAMA HOTEL
“COMOLI BLAZER”

Color:Navy
Size:1/2/3
Price:¥78,000+TAX-

 

<COMOLI>
コモリ(COMOLI)は日本のトータルウェアブランド。2011年に小森啓二郎氏が自身のブランドをスタートする。

“全ての洋服の原型は欧米から生まれ、ある目的の為に作られた物である。”

この考えをもとにして今の自分に合う上質でシンプルな日常着を展開しています。

 

 

COMOLIとブレザーを作りました。

コンセプトは「ふらっと立ち寄った古着屋で見つけた、最高にテンションの上がる一着。」

あえて誰もがうっとりとする様な上質な素材は使わず、脂の抜けたドライな風合いの尾州産のウールサージを採用しています。

低いゴージライン、極太のノッチドラペル。
芯地入り、肩パッドの入った構築的なシルエット。
AMFステッチ、フロントダーツ。
2つ釦、サイドベンツ。

“ブレザー”と聞けば誰しもが想像する様なマスキュリンなアメリカンな雰囲気も無く、背筋が伸びる構築的なブリティッシュな雰囲気も無く、色気のあるラテンな雰囲気も、軽快なイタリアンの雰囲気も無い。

今の自分が着たいと思える。マイペースに、トレンドを気にせず手に取る事が出来る国籍不明のジャケット。

ブレザーの持つ真面目なユニフォーム的な表情はしっかりと残しつつ、COMOLIのプロダクト特有の柔らかな印象を併せ持ったジャケット。

 

 

実はブレザーはずっと作りたかったアイテム。

ジャケットとしての制限が少なく、カジュアルにもフォーマルにも合わせられる振り幅の広い洋服で、トレンドも年代も性別も関係無く提案が出来る物だから。

ただ、それをどこのブランドにお願いするかを2年くらい揉んでいました。

イタリアン/ブリティッシュはそもそも1LDKのラインナップだと難しい。
ラテンな雰囲気を持つm’s braqueだともう既にインラインで定番化している。
可能性があるとしたらまだアメトラな物だけど、ただそれだけじゃ僕たちも提案がしづらいだろう。

 

2018A/WシーズンのCOMOLIの展示会の際に見た、不思議なバランスながら誰にでも似合い、どんなアイテムとも合わせられてしまう様なスーツ。

それを見て、今回の別注をお願いするのを決めました。

クロージングアイテムを仕事で作り続けてきた小森さんに、COMOLIとしてブレザーの作成を依頼するのはとても勇気が必要でしたが、結果的に形になって本当に良かったと思います。

 

このジャケットの不思議な癖、だからこそ生み出されるバランスの良さは、
小難しい「ドレス/テーラード」というジャンルに対して苦手意識を感じている方がそれを克服できる様な。

はじまりのジャケットになる可能性を感じるのです。

 

 

※COMOLI for 1LDK ” COMOLI BLAZER “は11月17日(土)から1LDK AOYAMA HOTELにて発売致します。

誠に勝手ながら、当日店頭にお越し頂く方を優先的にご案内させていただきます。
お取り置き、事前のご予約等も全てのお客様にご遠慮頂いております。

在庫のご用意がある場合のみ、翌日18日(日)から通信販売をお承り致します。

 

 

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〒107-0062
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1LDK AOYAMA HOTEL STAFF 河上

November 10, 2018, 9:01 PM

Category: Kawakami News