冬と定番パンツ #KOSAKA
こんにちは。1LDK/DEPOT.の高阪です。
「現代文学を信用しないというわけじゃないよ。ただ俺は時の洗礼を受けていないものを読んで貴重な時間を無駄に費やしたくないんだ。人生は短い」
ある小説の台詞にもあるように、いつの時代にも愛されるものには、愛されるだけの理由があって、それだけで選び取る価値があります。
では『時の洗礼』を受けていないものを選ぶのがまったく時間の無駄かと言うと、僕はそれもまた違うように思うのです。
いまはまだ洗礼を受けていないものでも時の経過に磨かれることでいずれは光る可能性を持っているからと言いたいのではなくて、新しく生まれてくるものも、その根底には『時の洗礼を受けた何か』が存在していて、新しいものを通じてその『何か』を知ることができるはずだからです。
『温故知新』という言葉がありますが、そういう意味では『新しきを温ねて故きを知る』もまた然りではないかと思うのです(とググってみたところ、『温新知故』という言葉は当然のようにすでに様々な人が提唱しているようですね…)。
さて、『冬と定番パンツ』ということで、本日からは今期新しく登場したアイテムに愛され続ける定番を加えたスタイリングで、『温故知新温新知故』(流行りのYouTube動画みたいで嫌ですね…)を体現していきます。
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僕が今回『定番パンツ』として選んだのは、UNIVERSAL PRODUCTSの”ORIGINAL FATIGUE PANTS”です。
CREDIT
UNIVERSAL PRODUCTS “INNER DOWN JACKET” ¥38,000+TAX-
BLOHM “HOMIES RAT” ¥31,200+TAX-
【温故】
定番やベーシックと呼ばれるものを着るときには、出来るだけ自由な解釈でスタイリングするようにしています。
少し大き目のウエストをベルトで強めに絞ってハイウエストで穿いてみると、よく知っている『ファティーグパンツ』もがらりと印象が変わりますね。
【知新】
対してUNIVERSAL PRODUCTSの新作”INNER DOWN JACKET”はネイビーを基調としたあたたかみのあるブランケット地に、さらに肩と肘にはコーデュロイパッチを施したデザイン性の強い一枚。
シンプルなものと合わせたときにこそ魅力が発揮されるので、UNIVERSAL PRODUCTSファンの方にはその辺りが取り入れやすいポイントと言えるかもしれません。
CREDIT
UNIVERSAL PRODUCTS “P COAT” ¥68,000+TAX-
I “CHECK STOLE” ¥20,000+TAX-
BLOHM “STORE SLIP” ¥28,500+TAX-
【温新】
UNIVERSAL PRODUCTSの”P COAT”とも合わせてみました。
UNIVERSAL PRODUCTSにとって”P COAT”は新作ですが、上でも言ったように、『Pコート』のようないわゆる冬の定番と言われるアウターをどのように着るかを思案することが、定番を着ることの醍醐味でしょう。
今季なら、スポーティーでカラフルなナイロンブルゾンなんかの上に着たいところですね。
【知故】
こちらも同じサイズの『ファティーグパンツ』を穿いているのですが、ロールアップで九分丈にし、ボリュームの出ない靴で足元をすっきりさせた分、重めのアウターとストールで重心を上に持っていきました。
同じ定番アイテムでも、それだけでこんなにも雰囲気が変わることに驚きますね。
古くからの定番に触れて新しい発見をするのも、新作を通じて改めて定番の良さを見つけるのも、ファッションを楽しむにはどちらも等しく重要かもしれません。
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