『気分』
1LDK 2015 AW WOMENS STYLE LOOK
こんにちは。1LDK/DEPOT.の髙阪です。
『気分』という言葉が嫌いです。
いつからでしょうか。『気分』という言葉が、それ自体の持っていた意味以上の意味を、ファッション界隈で発揮し始めたのは。
非常に便利な表現だなと思う一方、どこかいけ好かない表現にも感じられ、必要に迫られない限り使わないようにしています。
市民権を獲得し、世の半分以上の人が当たり前のように使っているような言葉や言い回しでも、僕は何となくその使用を避けたりすることがあります。
『~感』というこれまた便利な表現も同じで、極力使わないようにしています。
『生地感』『艶感』『抜け感』『丈感』『サイズ感』『起毛感』などなど、、付けるだけでそれっぽくなってしまう『~感』という言葉は、便利がゆえに何にでも付けたくなってしまう性質があるのか、間違った使い方をされがちです。
確か箭内さんだったと思いますが、彼の語録集か何かの中にあった「『!』の多様は人をダメにする」という言葉を見て以来、やはり必要に迫られない限りは『!』を使わないようにしています。
そのように、言語コンシャスというかただの偏屈というか、「ただの言葉だろう」と思う人が大多数だと思いますが、そうやって言葉を選びながら、今日もブログを書いています。
とは言っても、嫌って避けてばかりというのも大人げないので、たまには歩み寄ってみようかと思います。
ここ何年かスニーカーばかりを履いている僕ですが、その反動でもあるのでしょうか、最近個人的に購入したのは、このところ気分のタッセルローファー。
手入れ要らずで雑に扱えて、履いていて疲れ知らずなスニーカーも良いけれど、やはり革靴にしか出せない雰囲気やバランスがあって、切りっぱなしのデニムやワイドコーデュロイパンツなどを穿くことが多いこのところのパンツ事情と併せて考えてみても、一軍の革靴のひとつくらい必要だったよなと、今更ながらに思っています。
ただ、見た目は良いのですが、こと履き心地に関しては、特に立ち仕事であるためにスニーカーの楽チンさも却ってひしひしと感じてしまうところ。
洋服以外の何にしてもそうですが、全ての面で納得できる物って、なかなか見つからないものですよね。
そんなモヤモヤを、先日DEPOT.に入荷したHender Schemeのシューズが解消してくれそうなので紹介いたします。
Hender Scheme “oak” ¥29,000+TAX-
油をたっぷり含んだ牛革の、荒く毛羽立った素材感がユニークな1足。
厚みのあるクレープソールが、快適な履き心地も保障します。
クタッとした柔らかい履き口は、踵をつぶして履くことでコーディネートに抜け感をプラスすることだってできます。
普段スニーカーばかり履いてしまうけれど、その快適さはそのままに、きっちり感のある革靴も履きたい、この冬そんな気分のあなたにぴったりの1足をどうぞ!!!!
皆様のご来店を心よりお待ちしております。
1LDK/DEPOT. STAFF 髙阪