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24AW YOKE

 

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こんにちは。1LDK annexの西脇です。

やっと名古屋もジメジメした暑さが和らぎ少しづつ秋を感じられる気候になってきました。

買い物スイッチがオンになった方も多い1週間で、連日たくさんの方にご来店いただいています。

日々各ブランドからメインアイテムの入荷が続々と到着し、今期のメインディッシュをどれにしようか悩むラインナップが多く、インスタグラムではクイックに情報を出せるようにして、ブログでしっかりと具体的な情報をお届けできたらと思っています。

引き続きそれぞれチェックしていただけたら嬉しいです。(今週末も盛りだくさんです)

 

さて数日前にYOKEから新作デリバリーがあり一斉に商品を並べました。

24AWのYOKEはブランドがさらに進化していく様子を強く感じていただけるコレクションになっています。

そのインパクトとしてこれまでで1番多い140品番で構成。カラーバリエーションを含めるとさらに増え、それはもう圧巻な雰囲気でした。

もちろんただ多くなった訳ではなく、これまでの経験を踏まえてテーマに沿ってアプローチしたいことを表現したらこうなったとデザイナーの寺田さんは仰っていましたが、ワンシーズンでこれほどの洋服を考えらるのかとただただ驚かされました。「ぜひ全部見て欲しいです。大変かもだけど。笑」の言葉通り三浦と二人で脳内とんでもないカロリーを消費したことは忘れません。

 

全て見た後の私たちの感想は「本当にすごい。とてもよかった。」とシンプルにそう思いました。

これまでも一緒に様々な取り組みをしており、いつも近くでブランドのことを見させていただいていたのでよりいろんな感情で溢れました。

 

そんな24AWコレクションのシーズンテーマはピエール・スーラージュの作品からインスピレーションを受け、”黒へのアプローチ”を色々な角度から考え、追求したコレクション。

黒と言ってもさまざまな黒がある訳ですが、色々な素材を使って表現しているのも特徴です。例えばマットなブラックはレザーやニットの素材で、光沢感のあるブラックは合成系で。

そしてそのブラックスタイルに重ね、アクセントを加えていくためのカラーバリエーションとしてブランド初となる発色の良いカシミヤを使ったニットやリバーシブルのストールが用意されています。

他にも植物由来のバイオマスを主な原料として、微生物発酵(ブリューイング)プロセスにより作られる人工タンパク質素材「Brewed Protein™」をカシミヤ、ウールとブレンドさせた上質な生地を取り入れたり、リバー、スプレー加工等々あらゆるテクニックで作られているところにも注目していただきたいです。

色、素材、加工、そして作る上での様々な技術、どれか一つを強みにしても十分コレクションとして成立する訳ですが、この構成と選択肢は今の寺田さんの最大限の経験を生かして勝負したラインナップだと思っています。

とても悩みましたが、ブランドとしてのスタイルと、annexのスタイルとして提案していきたいアイテムの両面を考えてセレクト。絞りに絞り今期は全17型で皆さんに提案します。濃い部分を抽出できたと思います。

 

前置きがいつも長くなってしまいますが、今日はそのYOKEのコレクションから僕がおすすめしたいアイテムをご紹介します。

 

 

YOKE

“REVERSIBLE SEWING MINIMAL AWARD JACKET”

“REVERSIBLE SEWING DOUBLE BREASTED HALF COAT”

 

リバー仕立てのハーフコートとアワードジャケット。

18.5μのエクストラファインメリノウールとカシミヤの混紡糸で織り、両面ビーバー加工を施したやや起毛感があるのが特徴です。程よい厚みがありながらも柔らかさと軽さがしっかりと感じられる着心地です。

なんと言っても注目したいのが縫製部分。

 

 

先程お話したウール生地を縫い繋げて1枚の生地に仕立てたリバー仕上げになっています。

店頭で「リバーってなんですか?」「ダブルフェイスとは違うんですか?」とご質問いただきますので説明します。

まずリバーとは2枚の布を縫い繋げて1枚の布に仕立てる技法のことです。ダブルフェイスは生地を2枚重ねて使用することです。共通しているのは裏地(キュプラやポリエステルなど)がなく、どちらも触り心地が良いなどの特徴があります。

今回はリバー仕立てに着目してお話しますが、率直にこの製法は本当に大変なんです。

全て手作業で丁寧に仕上げていかなければいけないので、膨大な時間と労力が求められます。まさに職人さんありきなんです。

表から縫い目が見えないように縫い合わせる手まつりになるので上質に美しく洋服が仕上がることから着物や高級テーラードなどに用いられることが多い技法です。

時間を掛けて作られた生地はなんと言ってもとにかく軽くて暖かいのが魅力だと思います。

今回こちらの二型もできる限りミニマルにするため、ステッチを出さない縫製やフロントのファスナーテープが見えない仕様にするなど、各所手の込んだデザインになっています。

僕がこのYOKEのリバーシリーズに惹かれた点はこうした製法で作られたこと以外にも理由があります。

 

 

 

自分が提案しているスタイルにリバー仕立てのような上品で綺麗な生地の服はデニムやスウェットのスタイルに合わせるには、品の良さが際立ち過ぎてうまく馴染まないのが懸念点でした。

ただ寺田さんが提案する部分の良さは以前別注したMA-1とかのミリタリーアイテムもそうですが、「やり過ぎない」温度感の生み方が本当にうまいと思っています。

今回で言えばこの綺麗なリバー仕立ての生地をアワードジャケット で仕上げているのは目が惹かれました。所謂ストリート、カレッジのアイテムを逆の雰囲気で仕上げているのは面白いですし、自分の様なスタイルにも合わせやすくなり、実際に着てみて凄くよかったのでセレクトを決めました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(168cm / Size 2)

refomed “10WASH REVERSIBLE SWEATER”

refomed “FRESH MAN DENIM WIDE PANTS (OW)”

 

(178cm / Size 3)

 

 

YOKE “BRUSHED CASHMERE SWEATER”

YOKE “Brewed Protein™ Blend Wool 3PLEATED WIDE TROUSERS”

 

 

 

 

 

いつもの雰囲気で合わせつつ、アイテムは全て今期の新作アイテムでスタイリングしました。

金澤には今期のブランド提案である、カシミアニットと「Brewed Protein™」のパンツで合わせてもらいましたが、僕ららしいYOKEで提案したい空気感が伝わったら嬉しいです。

 

そしてやはりリバー仕立ての魅力がしっかりと伝わるコートを。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シンプルに凄くかっこいいと思います。しかもロングではなくミドル丈なので色気が強く出過ぎず着やすいコートになっています。

前を開けて着るとラフな雰囲気で生地の良さが出ますし、逆に寒い日には首までしっかり締めて着ると防寒面とコートの格好良さをしっかりと感じていただけます。

こちらのコートは三浦も気に入っていて、ぜひ女性にも提案したいということでサイズ1も用意しています。またどこかのタイミングで彼女の着こなしも見れると思うので楽しみにしてください。

それぞれのモデルどちらも本当に素晴らしいのでたくさんの方に試していただきたいです。

まだまだご紹介したいアイテムがありますがまた次回ご紹介していきます。今日お伝えした情報含めて引き続きYOKEのコレクション、アイテムを楽しみしていただけたら嬉しいです。

 

 

さてちょうど先週末の三連休にお越しいただいた何人かのお客様から「今年は天然繊維が多いですね。」と声を掛けていただきました。

まさに一番変化させた部分を気づいていただけて嬉しかった訳ですが、現在の店内を見ていただくと本当にその様子がよく分かると思います。

コロナ禍から昨年までは「化繊」を中心に日常的に「過ごしやすい」スタイルを意識して買い付けしていました。(ゼロになる訳ではありません) ただ結構この手の服はしっかりとやり切れたと思っていて、むしろ今まで選んでいただいた服をどうアップデートして着られるかを考えていました。

そこで24AWからは初めて海外出張の買い付けもチャレンジさせてもらい、取り扱いあるないに関わらずこれまでで一番たくさんの国内外のブランドの洋服を見て視野を広げる時間を大切にしました。(100ブランド以上数千着..)

また昔からお世話をしてもらっている名古屋栄にあるUnlimited-lounge-のバイヤー鵜飼さんと一緒にパリ出張へ行き、お互い違うお店同士でコミュニケーションを取りながら買い付けしたのも初めての経験でした。鵜飼さんならではの洋服の本質を大切に考える視点と、徹底的にこだわりを持って洋服を選ぶ姿勢はとても勉強になりました。(個人的にこちらのブログが好きなのでぜひ読んでみてください)

色々な国の方の価値観や考え方、デザイン、素材、本当に様々な選択肢と解釈があることを肌で実感し、改めて世界は広いんだなと思うと同時に、日本の洋服ブランドの豊富さと製品のクオリティの高さも再認識した訳です。

そこで24AWシーズンの買い付けでは自分の中の考え方を広げて、新しい基準も持ちながらセレクト。素材が強い服、高い技術が求められる服、アイディアが面白い服等、より様々な視点で考えて選んだ服が揃ったと思います。連日ご紹介している一つ一つの洋服がその答えになります。

あくまでもannexらしいベースは変えず、今までご紹介してきたアイテムとの親和性も大切に考えながら皆さんに楽しんでいただける提案を心掛けています。

様々な理由で価格帯も顕著に振れ幅が広くなっていますが、annexのお客様はかなり幅広い層の方に来ていただいているのでそれぞれの方に合ったニーズの洋服を用意しています。慎重になるアイテムも多いと思いますが皆様に納得して選んでいただけるよう僕らも努めていきます。

分からないことや気になることがあればお気軽にご質問ください。

長くなりましたが、今週も自信を持っておすすめできるメニューばかりですのでたくさんの方のご来店お待ちしています。

 

○お問い合わせ先

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〒461-0001
愛知県名古屋市東区泉1-12-33
052-211-9546

info@1ldk-annex.jp

皆様のご来店を心よりお待ちしております。

1LDK annex 西脇

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September 26, 2024, 6:40 PM

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