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AFTERHOURS for 1LDK annex

 

 

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こんにちは。1LDK annexの西脇です。

既にインスタグラムでは告知していましたが、AFTERHOURSと初めての別注アイテムを制作。

一番私達らしいベーシックなスウェットを別注させていただきましたが、率直にこのスウェットは皆さんにとって必要以上な内容とお値段になるかもしれません。

いつも以上に分かりづらいスペシャル感と、自分の好きを前面に出した内容になりますが、最後まで見ていただけると嬉しいです。

 

今までアウター、ジャケット、パンツのアイテムをメインに展開してきたAFTERHOURSでしたが、24AWからインラインでスウェットがリリース。正直同ブランドからスウェットがリリースされるとは驚きましたが、テキスタイルを軸にアイテムを製作していくAFTERHOURSチームならではのアプローチで展開されこれまで以上にブランドとしても深みが増したコレクションになっています。

実はインラインもセレクトしていましたが既に完売。実物で詳しい内容はお伝えできないのですが、最高級綿スーピマコットンを使用しさらにエイジングとも呼ばれる「超熟」加工を施した綿本来のふっくらとした風合いを復元した生地を使っていました。この希少な超熟コットンが本当に上質で柔らかく滑らかさを持った生地はこれまで買った無数のスウェットの中でも体験したことのない着心地でした。

今期のAFTERHOURSのコレクションも英式紡績機を使用した希少なウール素材を使ったアイテムが多く、そういった素材に合わせていくことを考えると超熟コットンの様にしっかりと素材感を感じられ高いクオリティで仕上げられていることにも納得した訳です。

 

すっかり超熟コットンに魅力された私ですが(名前も美味しそうですよね)「このグレーが欲しい…」なんて気持ちが沸々と湧いてきまして..。

DESIGNER岸さん、MODELER丸山さんにその気持ちを伝えてみました。

お二人からは「西脇さんらしくていいですね〜。生地探してみますね。」と快く返答をいただきました。

そして後日僕の手元に超熟コットンのグレーの生地が届きました。

 

 

 

受け取った生地を確認すると理想のカラーを選定していただいていて、所謂グレーですが日本らしい「杢色」カラーを。

この超熟コットンのグレーが欲しいと気持ちのままにリクエストした訳ですが、実はこの杢色こそとっても特別な生地だったことが後から分かりました。岸さんから「実はこの杢色の生地、現在全国でも一社のみで生産しているもので大変貴重なものなんです。」と説明を受けて驚きました。

カラーによって作られる背景が異なるのは知りませんでしたし、全体の加工自体は同じでも、色が変わるだけで扱える人が限られることに驚きました。凄く良い生地だなとありのままに最初は見ていましたが、こういった見えない部分で良い物を生み出していることこそ「日本製」ならではの素晴らしさだと思い、ますますこの生地に惚れ込んでいきました。

 

ただ岸さんから一点「予想以上にコストは高くなるかもしれません。」と相談されました。

覚悟はしていましたが、やはりこの希少性とクオリティの生地を扱うとなるとそうだよなと思う自分。もう反面の自分はスウェットで高く提案するのはどうなのか…正直とても葛藤しました。

 

今までも色々な別注を取り組んできましたが、どの企画においても自分の意志と芯を強く持った物だけを提案することを心掛けてきました。

皆さんにも買っていただいているこれまで発売してきたアイテムも見直し「これがあったら、前買ったこの服をもっと着られる」などリアルな視点も大切に吟味。なので改めて今期は全体としても例年より別注企画は少なくし、インラインも濃い内容でお届けしているので、数より質で提案することを考えました。

しかも本当の意味で生地からウチだけのスウェットを提案したことはなく、スタイル提案を徹底してきたお店としてはこんなに自信を持って勧められるアイテムならチャレンジしたいと思い、進行していただきました。

 

AFTERHOURS for 1LDK annex

“BENDING LINE SWEAT SHIRT”
COL:GRAY
SIZE: 2 / 3
¥51,700-TAX IN

“BENDING LINE BAGGY PANTS”
COL:GRAY
SIZE: 3(FREE)
¥59,400-TAX IN

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

完成したのがこちらです。

今回まず注目していただきたいキーワードが「ベンディング(湾曲)」。

このデザイン、パターンニングの考え方こそAFTERHOURSならではの魅力を感じていただけると思うので以下ご覧ください。

“伝統的な日本建築の軒先のラインは一見するとまっすぐに見えますが、実は微妙に曲がっていることが多く見られます。日本では、線は「形のないもの」として捉えられていて、その不定形の線こそが形を決める力とされてきました。直線と曲線は別々のものではなく、どちらもこの不定の線から生まれたと考えられていました。この点は西洋の考え方とは結構違っています。西洋では直線と曲線ってはっきり対立していて、使う道具も違います。西洋では定規やコンパスのような幾何学の道具を使用しますが、日本では糸を使ったり、自然の形を取り入れたりします。こうした違いは、東西の文化の根底にある考え方の違いを表しています。ベンディング(湾曲)ラインシリーズは日本の建築が自然の形を取り込むように、二次元の直線を体に沿わせてることで自然な曲線を作り出しています。着装することでシームが身体に添い、自然に湾曲した線が現れるパターンニングになっています。”

クルーネックの背後と袖、またパンツのシルエットを生み出すのにこのベンディングのデザインが用いれられており、生地の柔らかさに加え、このパターンニングだからこそ可動域を最大限に発揮させ着心地の良さをさらに引き出しています。

しかもブランドとしての考え方をこういったディテールにも反映させていることでより服の深みと完成度を高めています。

もう一つのポイントとしてどちらのアイテムも超熟コットンの良さを最大限に感じていただけるバランスで作られています。トレンド性のない、この生地を生かすためのサイジングにも注目していただきたいです。

 

(168cm / Size 2)

 

 

 

 

(178cm / Size 3)

 

 

 

 

(165cm / Size 2)

 

クルーネック単体でそれぞれ着てみましたがこのバランスです。

160cm~170cm前半の方はサイズ2、それ以上の方はサイズ3になります。

生地の説明のところで書き忘れていましたが、この超熟コットンは裏毛です。

ヘビーではなくライト過ぎることもない絶妙なオンスが3シーズンガシガシと着ていただけるようになっていて、一枚でしっかりとサマになります。生地が柔らかい分インナーに入れても収まりがいいのでついつい出番が増えると思います。

 

(168cm / Size FREE)

 

 

extreme cashmere “xtra out”

 

 

(178cm / Size FREE)

 

 

UNIVERSAL PRODUCTS. for 1LDK “WOOL REVER WORK COAT”

HERILL “Goldencash Pullover”

 

 

(165cm / Size FREE)

 

 

YOKE “REVERSIBLE SEWING MINIMAL AWARD JACKET”

 

パンツはフリーサイズですが、不思議とどの体型の方でも穿いていただけるようになっています。ただ身長によっては丈が長くなる方もいると思います。僕は洗濯後よく履いているシューズと合わせてから、丈を4cmカットして理想のバランスにしました。着用写真で穿いているのがカット後のシルエットになります。特に崩れず穿けているのでよかったら参考にしてください。

あと何と言ってもウエストはゴムで紐付き、しかもフロントはジップになっているので男性の皆さん嬉しいですよね。

 

 

インスタグラムのビジュアル一発目で投稿しましたがやはりこのセットアップの雰囲気と贅沢な着心地は最高です。

他のスタッフにも言われましたが普段スウェットに苦手意識がある方も「これはいいですね」と思っていただける内容だと思います。(主に金澤に言われました)

特にパンツを穿いていただくとその感覚が伝わると思っていて、圧倒的な生地の雰囲気とデザインのお陰で特有の「部屋着」感がないので抵抗感なく合わせていただけます。

また今期もannexで豊富に取り扱い提案しているカシミアやリバーのアイテムとの相性も抜群で、重くなりがちな秋冬シーズンの装いに良いラフ感を取り入れられます。店内に一緒に試していただきたいアイテムも揃っているので上下それぞれ提案させてください。

個人的にはrefomedのレザーをゲットしたのでセットアップに合わせて楽しもうと思います。

 

最後に洗濯について書きます。

高い生地なので取り扱いを気にしなければいけないと思うかもしれませんが、決してそんなことはありません。むしろ高密度にしっかりと織られているのでネットに入れてガシガシと洗ってください。

デザイナー岸さん曰く経年変化もとても楽しめるとのことで、どんどん超熟コットンの柔らかさが増し、風合いが出てくるようです。ヴィンテージと呼ばれる頃にどんな雰囲気になっているか僕も楽しみにしたいと思います。

 

長くなりましたが久しぶりの別注もとても濃い内容になりました。

週末よろしくお願いします。

 

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愛知県名古屋市東区泉1-12-33
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皆様のご来店を心よりお待ちしております。

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October 17, 2024, 7:00 PM

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