What is ordinary
“普通”ってなんでしょう?
こんにちは。1LDK annexの田代です。
“普通”だから良い。”普通”だから面白くない。前後につく意味合いで伝えたいニュアンスがガラリと変わるから、その一言自体はとても抽象的である。
はたまた、自分の”普通”が誰かにとっては”普通”ではない。その逆も然り。
自分も割と言うことが多いのが「”普通”にいいですね」
ということは自分の中では”普通”ってすごく前向きな言葉として捉えているんだな、と。
哲学的な話がしたいわけではありません。そんな普通にいいですねって言えるもののお話がしたかっただけなのです。
ENCOMING “ENST DENIM TROUSER / DARK NAVY“
普通のデニム。でも普通じゃない。だからセレクトしているとも言えますし、なぜわざわざENCOMINGなのかというのもちゃん理由があるのです。
ENCOMINGを語る上で個人的に大事なポイントの一つがパンツにあります。最初に穿いた時からそうなのですが形がとにかく綺麗。極端な話誰が穿いても美しいと言っても過言では無いくらいだと思っています。
ブランド内で提案されるスラックス、カジュアルパンツとジャンルに関わらずその認識は共通で持っています。だからこそ何からその良さを知ってもらうか考えた時に私たちにとっての”普通”であるデニムから紹介するのが素直なのかなと。
いろんなブランドでデニムをセレクトする中で、明確に違いを持って選んでいるのですが、ENCOMINGはその形と生地感にあります。英国的なムードを日本人目線でという特殊な体系のブランドだからこそ狙っていくデニムもアメリカ的ではなくヨーロッパ的な解釈が加えられています。それは先ほどの形やデザインによるところからも理解できますし、何よりデニム生地の産まれも関わってきます。
デニムといえば皆さん最初に想像する地域といえば岡山県だと思います。世界に誇る日本のデニム産地。ですがENCOMINGが使ったのは山梨県のデニム。デニムの産地として有名では無いですが、富士山の麓ということで良質な水の流れるその地域は衣類産業が発展し、素晴らしい生地を産む日本の代表産地の一つとなっています。
その土地ならではの特徴から、ブランドの狙いたいヨーロッパ的な雰囲気のデニムを制作するにはうってつけの場所だったのでしょう。
その特徴としては少し甘めで柔らかな質感に織られた12ozの少し軽めの生地。全体的な色味も少し濃いめのインディゴであり、ステッチも同色にすることで全体的に上品な印象のデニムになっています。デニムだからの粗野な印象を感じさないこの綺麗さをスラックス型ではなく、5ポケット型を採用しながら表現しているのがすごいなと(厳密には6ポケットなのですが)。
しかもこれはブランド内だと”普通”のアイテムなのも面白いです。
ブランドとして加工や織物に強みを持つので、アイテム単体でパワーを感じるラインナップからするとこのデニムはバランサーな立ち位置だと捉えています。
しかし、いろんなデニムをセレクトするannexからするとここのデニムは”普通”ではない。このギャップがセレクトの面白さであり、より私たちの表現したいイメージを強くお届けできるのだろうとポジティブなギャップとして捉えています。
coat – ENCOMING “OVER PARKA COAT / BROWN“(着用サイズM)
knit – YOKE “Cashmere Wholegarment Crewneck Sweater / ROSE RED”(着用サイズ3)
denim – ENCOMING “ENST DENIM TROUSER / DARK NAVY“(着用サイズ32)
合わせのとこでいえば、結局デニムなので自由な発想で取り入れては欲しいです。ただ、個人的には綺麗なパンツということで、革靴で合わせたい気持ちが強いです。スニーカーだとしてもソリッド寄りなものを選びたい。気合いを入れてるつもりは無いですが、そんな感じになってしまうくらいの心意気が大事だと思っています。
余談ですが、綺麗な形なのにヒップは少し下めなんです。正面、横の脚線美に反してどこかストリートなニュアンスのあるバックシルエット。デニムらしいカジュアルパターンの側面をちゃんと持っているのが親近感が湧く理由なのかも、、、?
coat – and wander “fishtail Octa coat / BLACK“(着用サイズL/XL)
denim – ENCOMING “ENST DENIM TROUSER / DARK NAVY“(着用サイズ32)
人それぞれな普通のニュアンス。皆様はこれを普通としますか?しませんか?
どちらとしてもポジティブな要素として捉えて見てください。
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1LDK annex 田代
November 24, 2025, 6:10 PM
Category: PICK UP
FELTED MERINO WOOL SERIES
Zarabiya at 1LDK annex 【 2025.11.15(sat.) – 11.27(thu.) 】
Valentine POP-UP STORE at 1LDK annex【 2025.11.21(fri.) – 11.30(sun.) 】
こんにちは。1LDK annexの杉浦です。
先日、坐禅を組みに京都に行ってきました。
慌ただしく過ぎていく繰り返しの日常が、途端に休符が入ったようにリズムが変わった感覚になりました。お寺の住職さんがおっしゃっていたのですが、やはり何事も体験してみること。だそうです。
体験して得た感情や動作を自分の中で噛み砕く。噛み砕いたものを反復していく。そんなことを伝えてくださりました。
全てを悟ったような語り口ですが、まぁ一回しかやってないんですけどね。また行きます、、。
そんなことは置いておいて。
今回はニットをご紹介します。
“FELTED MERINO WOOL CREW NECK”
Col: BROWN / NAVY
Size: 2 / 3
¥36,300-TAX IN
“FELTED MERINO WOOL HOODIE”
Col: BROWN / NAVY
Size: 2 / 3
¥41,800-TAX IN
“FELTED MERINO WOOL KNIT PANTS”
Col: BROWN / NAVY
Size: 2 / 3
¥39,600-TAX IN
UPから定番となった未防縮のメリノウールを縮絨加工した7Gのニットシリーズ。
未防縮のメリノウールは、水分、熱、摩擦を加えるとフェルト化するのですが、それをすることによって保温性が高く、切り口がほつれにくくなります。
それを編み目の密度をざっくりにして、やや厚手で軽い7ゲージを採用。一枚でもサマになる凛とした程よい厚みが特徴的。ゲージ数が増えると密度が上がり、糸が細くなって薄くなるイメージです。
このゲージ設定や生地選びが非常にUPらしいなと。
ゲージを上げてとろみや光沢を全面に醸し出すわけではなく、あえて大ぶりな編みでカジュアルさを出すという選択。そこにフェルト化した生地を持ってくる。
カッコつけないかっこよさへの執着を感じます。
常々言っていますが、自然体こそがファッションにおいて肝になってくる。(デザインの話ではないです。)もちろん、おしゃれをしないという意味ではありません。普段選ばないようなデザインや形も取り入れながら、着こなしのリアルな落とし所を探っていくのがとても楽しい。
そう言った面では、僕は都会的なかっこいい洋服が大好物なので、日常的にそんなものばかり着るのですが、そこに外せないのがユニバーサルです。
都会的な冷たい空気感で統一すると、息が詰まるような張り詰めた感じがするのですが、ユニバーサルが混じるだけで息継ぎができる。
人間的な隙を含んだカジュアルと品のバランスが気持ちよく表現できます。
今回のニットにしろ、ユニバーサルの役割は全ての架け橋として繋いでくれる普遍さ。今着たいサイズ感に調整しているからこそのバランス。トータルで見たときに何かしら身に纏っているのがユニバーサルです。いわば、ハンバーグのツナギみたいなもんです。
生地の面が良いのでセットアップでもおすすめ。
温かみのある柔らかい印象を持つぽやっとしたフェルトですが、リラックスしたサイズ感で生地に動きが生まれて陰影ができるのがとても上品。
車で公園にピクニックやカフェなんかに出かけても遜色ない、ファッションとして成立する絶妙なバランスです。ある程度の気だるさを含みながら余裕のある着こなし。
個人的に甘すぎる洋服に抵抗があるので、ニットのセットアップは避けてきましたがこれは絶対に着るやつ。適度にハリがあるのでグタグタなだらしなさではなく、綺麗なゆったりさが大人な方にも着やすいと思います。
リブの長さや裾口の切りっぱなしのようなディテールなど細部はかなりカジュアルな仕様。おしりポケットのダルさが個人的にかなり好みです。
素材自体のハリや光沢が強いからこそ、カジュアルなディテールがいいギャップとして映えますし、適度なラフさとして印象に残ります。
赤ちゃんの肌着でも採用されるメリノウールはゴワツキやチクチクといったストレスが無く、そこにプラスでフェルト化しているのでシンプルに暖かい。この上からアウターを羽織ったら完結できますね。
新型のフーディはスキッパーのような首元の空きは色物を着たくなる秋冬にはもってこい。なんで寒くなるとパキッとした思い切りのある色を着たくなるんでしょう。寒過ぎて生命の危機を感じ、色物で身を鼓舞してるんですかね、。なんにせよ秋冬の小物やインナーなどは、カラー物が活躍するのでそんな時にぜひ。
実は以前(2年ほど前?)、前店長西脇がこのフェルトシリーズでセットアップを企画していました。コロナによってライフスタイルが変動して行く中で、動きやすい洋服が好まれる方たちが落ち着いてきて、もう少しファッショナブルなスタイルに堅さ(上品さ)を求める方へと時代が移り変わっていると思います。
シャツやスラックスに目を奪われる瞬間が多くなったのもその影響かなと。
その中でリラックスさと品を感じるのが今回のセットアップ。
楽が先に来るスタイルではなく、かっこいい、と素直になれるニットのセットアップです。
フードもかなり深めに設計されているのでインナーにした時に出る立体感や耳までガバッと隠れる安心感は流石。
シャツにハマっているとはいえ、丸首のスウェットのようなプレーンな形は汎用性が高過ぎて手に取ってしまいます。朝忙しくてもインナーにこれ持ってくれば万事解決。
別に手を抜いているわけではありません。これ『が』いいんです。トラッドのノリでも、カジュアルでも、スポーティでも。洋服のスタイルが多々ある人も洋服に頓着がない人も。
集約してこれがいいんです。
今季も様々なニットがUPから提案されていましたが、annexではこちらのみ。
昨年でいくと、ラクーンの毛足が長いタイプなども提案させていただきましたが今季は、よりベーシックに、スタンダードに、それがテーマでした。
日常からは逸脱しないけれど、どこかラグジュアリー。ライフスタイルの質を底上げしてくれる存在です。
パターンから素材選びまでのクオリティを妥協しないことで新しいスタンダードを提案し続けるUP。
まさに名脇役です。
自然体でありながらも深みを感じるような。フツーなスタイルでも実はこだわっているのかも。と思わせられる品質の高さが日常着として手放すことができない大きな要因です。
そこに人間が着る面白さがあるなーと。普遍的で間口が広いからこそ、人が際立つと思いますし。いつものジャケット、パンツ、靴に合わせてあげてください。いつの間にか自分のスタンダードがUPになっているはず。
新型のパンツも作成されました。
同生地で、太いシルエットに裾はロール仕立て。
股上が深いので上げて調節すれば写真のように綺麗なスラックスっぽくも穿けます。あくまでリラックスパンツの枠組みですので、快適さは最高。スウェットパンツまでラフすぎるのに抵抗を感じる方はぜひこちらを。部屋着の類には収まらない光沢や質感がスタイルに柔らかさを与えてくれます。
ダウンを軽く羽織っても野暮ったく映らないのも魅力。ダウンを羽織るとそれで完結してしまうからこそパンツはこだわりたいので、適度なルーズさと綺麗な形は必須です。洒落た街着として、はたまた寒さを凌ぐ防寒着として、ファッションを楽しめると思います。
ざっとFELTED MERINOシリーズご紹介させていただきましたが、いかがでしたでしょうか。
気温も下がり、アウターやニットなど豊富に揃えておりますのでぜひ遊びに来てください。
では、店頭でお待ちしております。
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1LDK annex 杉浦
November 19, 2025, 5:49 PM
Category: PICK UP
ストーリーのその先。
Zarabiya at 1LDK annex 【 2025.11.15(sat.) – 11.27(thu.) 】
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ぽこぽことした不均一な糸の表情。
何年穿き潰したんだろうってくらいの激しい縦の色落ち。
所々に飛んだ作業中に付着したのであろうシミ痕。
リフォメッドが作る洋服には、いつも”誰か”の人生が詰まっているように思います。
紛れもなく新品のはずなのに、お古を譲り受けたときのような温かい気持ちになる一本のデニムの物語です。
refomed “OLD MAN DENIM WIDE PANTS“
こんにちは。1LDK annexの金澤です。
今シーズンの始まりにノリと気分で買い足したユニバーサルプロダクツのバギーデニム、最近リリースしたアメリカのオルガバッシャ、そしてリフォメッドのこのデニム。
ほんと、半年前の自分何考えてたんだよ。ってくらいデニムばかり買い足しているせいで、家のラックがそろそろとんでもない事になってきました。笑
他のスタッフからも何本デニム買うの、、、!?と呆れられてきましたが、自分的にはそれぞれ棲み分けがあるので全然別物。後悔なし。
ほんとにこのデニムは展示会で見たときから一目惚れして、予定では9月ごろには納品予定でしたが生産の関係でなかなか届かず、まだかまだかと待ち侘びてようやくお店に届いたというわけです。
かれこれ半年ぶりのご対面となったわけですが、相変わらず格好良くも渋くもある、待った甲斐のあるデニムでした。うん。やっぱりカッコいい、、、!
このブログでも触れましたが、カタチは今シーズンから登場した新型。
めちゃくちゃデカいウエストを前紐でギュッと絞って穿く存在感抜群のシルエットです。
ベルトループも付いているのでスタイリングによっては使うかな?って感じですが、僕的には紐をちょろんと見せてルーズに穿き崩したい。
OLD MANはきっとお洒落をするってよりかは、とりあえずそこに有ったから穿いてる。なんならデニムパンツはこれでいいんだよ。って言うと思うので、普段革靴派の僕もこのデニムは履き潰したコンバースとかでちょいダサで穿きたいな〜と思っています。
僕が惹かれたのはやっぱりこの加工で色落ちしまくった生地の風合い。
元々は青みのある濃いインディゴだったのでしょうが、左官職人になりたての頃から穿きまくって、洗いまくって、気がついたら色が少しずつ抜けて、、、といった感じでまるでヴィンテージデニムかのような力強い縦落ちにグッときました。
よく見るとポツポツと浮き出るようなスラブ糸が使われ、粗野な雰囲気はリフォメッドらしく漢気があり、おそらく13ozくらいの生地感なので時期も気にしなくていい。まさにこういうデニムを求めていたので、気分が上がりすぎてすでに穿きすぎちゃってます。笑
今シーズンは個人的にウォッシュデニムを取り入れようと思っていたシーズンだったのでいつも以上に色々なブランドさんで注目して見てきましたが、直感的にこのデニムパンツがいい!と思えたのは、ただ単に色を落としただけじゃないリフォメッドらしい”ストーリー性”に惹かれた部分が大きかったように思います。
気をつけていても左官というお仕事はやはり塗料が跳ねて洋服に付いてしまう事も少なくないんでしょうね。
膝周りにポツポツと”シミ痕”のようなものが見受けられて、他の洋服であれば間違いなくショックを受けるところも、このデニムパンツに関してはむしろそれが良い。とさえ思えてしまう。
「汚れなんてばっちこい。そんなちっさい事気にすんなよ。」
きっとOLD MANはそう言っていることでしょう。僕もそう思います。
このデニムはきれいに穿くんじゃない。もっともっとズタボロになるまで穿き潰してやりましょうよ。
そうそう。裾後ろにはこんな感じでレザーパッチが縫い付けられていて、まあ十中八九”擦れ防止”が目的なんでしょうけど、
OLD MANがあまりにも穿きすぎて、裾が擦り切れて紐がぴろんぴろん。みたいな。
そんなままじゃみっともないから、、!って言って奥さんが遊び心でレザーを縫い付けちゃった。みたいな。そんなストーリーまで想像してみたり、、、
最近はややすっきりめのストレートが気分。なんて言い続けてきましたが、そんな僕の気分をいとも簡単に乗り越えてきたリフォメッドのデニムパンツ。
こんなにだぼだぼなパンツは久しぶりに穿きましたが、最初からしっくりと馴染むのはきっとOLD MANからのバトンを僕たちが受け継いでいるから。
いち商品で終わらない”温かみ”とリフォメッドが作り出す”ストーリーのその先”を、一緒に紡いでいきませんか?
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1LDK annex 金澤
November 16, 2025, 4:22 PM
Category: PICK UP
Valentine POP-UP STORE @1LDK annex
Zarabiya at 1LDK annex 【 2025.11.15(sat.) – 11.27(thu.) 】
こんにちは。1LDK annexの三浦です。
現在開催中のモロッコラグに引き続き、本日ももう一つイベントの告知をさせていただきます。
“Valentine(ヴァレンタイン)”
26SSシーズンより1LDK annexで新たにお取り扱いするジュエリーブランドです。
2020年にデザイナーの橋本 麻由氏によって設立された、日本のハンドクラフトジュエリーブランド。
恋人や大切な人を表す単語としても用いられる “Valentine”という言葉をブランドネームに掲げています。
恋愛を彷彿させるような甘さと鋭さを併せ持つ、独自のバランスを追及したジュエリーを展開。
幅広い身体表現をバックボーンに持つ橋本さんは、 クラシックバレエの作り込まれた幻想的な世界観、ストリートダンスのリアリティや即興性をヒントに、デザインに応じてジュエリー CADとロストワックス製法を使い分け、 ストイックかつユーモアを感じさせるジュエリーを生み出しています。
そんなValentineをお取り扱いするにあたり、まずはブランドの自己紹介と致しまして期間限定のPOP-UPにてお披露目です。
期間は今週末11月21日(金)から30日(日)の10日間。
今回のイベントではブランドの定番メニューに加え、いち早く新作コレクションをご覧いただける機会となっています。
“Lost in Sweet Reverie (ロスト・イン・スウィート・レヴェリー )”
26SSシーズンは、とある映画に登場する女性がインスピレーションソースになっているそうです。
地に足のついた現実的な思考を持ちながら、 恋愛に対する抑えきれない感情を抱く女性像。感情の波に敏感で、人の心に寄り添う繊細さを持つ人間らしい彼女をミューズに掲げ、 本能的に生きることの美しさを肯定するようなコレクション。
ブランドらしい遊び心はそのままに、 繊細でありながらもどこかセンシュアルなムードを纏ったラインナップです。
( Valentine instagram: https://www.instagram.com/valentine__tokyo/ )
私が初めてValentineのジュエリーを拝見した際、ハートのモチーフやストーンモチーフなど、デコラティブで可愛いらしいアイテムがとても印象的でした。
これは手作業で削り出すロストワックス製法と3Dソフト設計の精密な型を使い分けて作られていて、温かみを持ったクラフト感とインダストリアルな雰囲気が両方掛け合わされたようなこの不思議な感覚に惹かれたのを覚えています。
例えばハートモチーフの真ん中に指穴を開け、シルバー925でソリッドな雰囲気に仕上げたHeart ring(full eternity)というコレクションは、Valentineを彩る代表的なアイテムですが、ロマンティックなムードが全面に出過ぎず、カジュアル嗜好な私たちにとっても取り入れやすい遊び心な気がしています。
相反する要素が心地よいバランスで混在するよう計算されたValentineのジュエリーは、私たちが潜在的に持っているロマンや、ユーモアの部分をうまく表現させてもらえるアイテムです。
このムードは1LDK annexであまりやってこなかったようなデザインで、皆さまにもまた新鮮な気持ちでジュエリーを選んでいただけるのではないかなと期待しています。
2024年の7月にはドイツのベルリンにも出店し、初のコラボレーションコレクションを発表するなど、海外へも活躍の幅を広げている今とても勢いのある注目の若手ブランドです。
今後1LDKの洋服とどのようにミックスしていこうか色々とコーディネートするのが楽しみです。
ユニセックスで楽しんでいただけるよう華やかなものからシンプルなものまで幅広く展開されていますので、お持ちのジュエリーや今annexでお取り扱いしているPasoやXOLOとも一緒に楽しんでいただけたらと思います。
11月23日(日)はデザイナーの橋本さんにも在店いただきますので、製作のお話やジュエリーのコーディネートについて直接聞くことができる貴重な機会になります。
ぜひ今からスケジュール調整していただき、ラグとジュエリーどちらも見にいらしてください。
Valentine POP-UP STORE
Place: 1LDK annex
Date: 2025.11.21(fri.)〜11.30(sun.)(Tuesday closed)
Time:13:00〜19:00
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1LDK annex
〒461-0001
愛知県名古屋市東区泉1-12-33
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1LDK annex 三浦
November 16, 2025, 11:42 AM
Category: PICK UP
Zarabiya at 1LDK annex #2
こんにちは。1LDK annexの三浦です。
先日お知らせさせていただきましたが、現在1LDK annexではラグのイベントを開催しています。
インテリアの分野でこうして大々的にイベントを開催するのは久々で、私もずっと楽しみにしていました。
AWも終盤に差し掛かり、洋服のお買い物はひと段落という方もいらっしゃると思いますので、そんな方に是非お次はインテリアにも目を向けていただきたいなと思い企画しました。
1LDK annexでは以前にも一度展開したことのある”モロッコラグ”にフォーカスしたイベントになりますが、またまた素敵なご縁がありお店でご紹介できることに。
今回のイベントは「Zarabiya(ザラビヤ)」というモロッコラグを中心に現地の民藝品などを扱うショップさんにご協力いただき実現しました。
実はこの縁を繋いでくれたのが先日ブログに登場した、前annexバイヤーの鈴木です。
現在は1LDKを離れ、同じ建物内のIZUMIYAのマネージャーとして今でも私たちannexチームに関わってくれていますが、普段はそのIZUMIYAの中にある( blankspace )というお店も運営しています。
そんな鈴木とは長い付き合いでありますので私がインテリア好きだという事は当然知ってくれていて、一緒にやらないかと声をかけてくれたわけですが、会場はその( blankspace )で行い、久々に鈴木と一緒のフロアで店頭に立っています。
正直洋服よりはまだまだ知識と経験の浅い分野にはなるので不慣れな部分もあるかと思いますが、私自身がモロッコラグの愛用者でもあるので、よりリアルな声をお届け出来たらいいなと思っています。
ご興味ある方はこの機会に是非お越しください。
(鈴木の方からも詳しい概要をお話してくれていますので、こちらのブログも是非一読ください。)
とは言っても、急にラグなんてよく分からん・・!という方がほとんどだと思います。
今日のブログではモロッコラグとは?というお話と、私が好きなラグの魅力についてご紹介し、ラグの世界に少しでも興味を持っていただけると嬉しいなと思っています。
( 「Zarabiya(ザラビヤ)」Instagram: https://www.instagram.com/zarabiya_deco/ )
そもそもモロッコラグとはその名の通り北アフリカの北西部に位置するモロッコで作られた手織りのラグを指します。
今回ご用意したラグたちはZarabiyaオーナーのルイさんという方がキュレーションしたもので、現地で直接買い付けたものをこうして各地のショップとコラボレーションしながら店頭販売したり、オンラインで販売したりしています。
このイベントのために沢山持ってきていただいたので、かなり見応えのあるイベントになっていると思います。
モロッコラグは元々高地の山岳地帯に暮らす遊牧民族が寒い冬でもあたたかく過ごせるように、羊の毛を使って手織りして日常的に使っていたものですが、ヨーロッパの人々を中心にどんどんと世界への流通量が増加。現代ではインテリア好きに絶大な人気を誇るラグの一つになっています。
厚手でふわふわと柔らかな毛足の長さが特徴で、天然ウールで作られたモロッコラグは調湿作用がある為冬以外の時期も快適に使用でき、我が家では季節限らず一年中お世話になっています。
洋服でもウールやカシミヤ製品を年中お勧めしているのと同じ感覚で、冬はとても暖かく夏に裸足で乗った時にも心地良く過ごすことができるので、とっても便利なものなのです。
これは天然の動物繊維ならではの魅力で、四季のある日本にも適したインテリアだと思います。
気分によってリビング、寝室、廊下など色々模様替えしながら楽しんでいますが、やはり一つ一つ高価なものではあるので長く楽しめるというのは嬉しいポイントですよね。
我が家のラグはもう6~7年は使っていると思いますが、使うほどに味わい深くなっていきますし、経年変化して毛の雰囲気や色味が変わって行くのもモロッコラグの楽しみ方の一つだと思います。
またモロッコラグのほとんどは女性たちが家事や育児の合間に手織りしているため、その一つひとつが唯一無二の貴重な存在。要するに一点物です。
洋服の世界ではオートクチュールでない限りは、そいうった一点物の製品に出会うことはまずないと思いますが、量産をしていないインテリアではこういう出会いがふとした時に訪れたりするので、グッと心を掴まれてしまいます。
モロッコラグと一括りに言っても、実は種類が色々ありまして、モロッコには現在ラグの産地が20以上もあるそうで、そこで作られるラグには地名や部族の名前が付けられています。
中でも”ベニワレン”が一番有名なデザインかと思いますが、その他にも”ザナフィ”や”アジラル”というのも多く出回っていて、産地や部族の特色がデザインに強く反映されるため色やデザインが異なります。
サイズや柄、装飾も様々で、深掘っていくととても面白いです。
またこうした伝統的なに手仕事にはそれぞれの製品に特別な意味が込められて作られているのですが、部族のアイデンティティや家族の歴史を象徴していたり、織り手の経験や願いが表現されていて、シンプルな幾何学デザインから、カラフルで複雑なデザインまでさまざまなスタイルのものがあるので、そういうのも気にしながら探していただくとより楽しいと思います。
我が家はベニワレンとザナフィを愛用していますが、私がモロッコラグの好きなポイントとしては、色んなテイストに馴染んでくれるシンプルさがとても気に入っています。
インテリア以外にも雑貨類も大好きで、普段から世界各国色んな国の民藝品や家具を集めていますが、古いものから新しいもの、国も限定せずにミックスした空間が好きです。
モロッコラグ以外にもトルコ絨毯や中東のギャッベなどの異なるテイストのものをいくつか持っていますが、私の経験上、中東系のものだったりアフリカ系のものだったりはエスニックなムードが強かったり、柄の主張が激しかったり、シンプルを好む部屋のコーディネートには少々使いづらいなと思うこともありますが、一方でモロッコラグの親和性の高さには驚きました。
モロッコのインテリアはラグに限らず、フランス植民地時代の影響を受けたことで洗練された雰囲気を持っている反面、アフリカ大陸の独自の文化による素朴さ、またイスラム圏の文化も入ってくることから、どこかエキゾチックさを持っていたりと、多様な文化やテイストがミックスされているので、私の好きなものに良くマッチしてくれるのだと思います。
洋服と同じで皆さんの好きな空間やインテリアも様々あるので一概には言えませんが、比較的どんなテイストにも取り入れやすく、新しいお部屋作りをするにもチャレンジしやすいジャンルかなと思いますので、モロッコラグは本当にお勧めです。
今回ご用意いただいたラグは家族でお住まいの方は勿論、一人暮らしの方のお部屋にも使える小ぶりなサイズのものも幅広く取り揃えましたので、色んなライフスタイルの方に手に取っていただけたら嬉しいです。
店内こんな感じでかなり盛り沢山で見応え抜群です。
モロッコの可愛い食器や雑貨もご用意いただいたので、お土産感覚でお持ち帰りいただけてお勧めです。
と、色々店内を物色していたらまた一つ可愛いラグを見つけてしまいました。最終日までに検討しようと思います。笑
そんな感じで今回のイベントは鈴木と一緒に盛り上げていきたいなと思っていますので、皆様どうぞ宜しくお願いいたします。
イベントは11月27日(木)まで開催しておりますので、どこかのタイミングで是非。
ラグは全て一点ものになりますのでお早めのご来店がお勧めです。それでは皆さまにお会い出来ることを楽しみにしております。
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1LDK annex 三浦
November 15, 2025, 7:04 PM
Category: PICK UP
Zarabiya at 1LDK annex
こんにちは。鈴木です。
こちらのブログではかなりお久しぶりです。その昔、annexで店長をしておりました。最近はコチラに生息しております。
いきなりなんですが、ここ1LDK annexで「モロッコラグ」のイベントを行います。
ベニワレンを始めとした、様々なモロッコラグやモロッコ雑貨をご覧いただき、当日お持ち帰りいただくことも可能です。
全て”Zarabiya(ザラビヤ)”というモロッコラグやモロッコ雑貨を扱うショップのモロッコ人オーナー、ルイ氏がキュレーションしたラグたちで、モロッコ民族のベルベル人が一枚一枚丁寧に編み込んで制作した物になります。
今回このイベントを行うに至った経緯だけ説明をさせていただきますと、別のイベントで知り合ってお世話になっている現”UZ GENERAL STORE”の店主、Shunさんからお声がけいただいたことがきっかけでした。
Shunさんは前職で海外出張が多く、プライベートでもよく色んな国に飛び回っているようでして、外国人の友人が非常に多く、とにかくバイタリティに溢れる方です。
昨年にうちでShunさんがやっているブランドのPOP UPイベントで来られた際も道を歩いているでっかいナイジェリア人に何の躊躇もなく声をかけていて、その光景に圧倒されました。
そのShunさんから「モロッコ人の友人から相談受けてて〜」みたいな感じで電話越しにモロッコラグのお話を聞き、興味はあったのですが私自身インテリアにはかなり無頓着でして、、自分が主導してイベントを行ったとしても何だか嘘っぽくて説得力に欠けるな、と。
で1LDK annexでインテリアに最も精通している人物といえばレディーススタッフの三浦でしたので、三浦に話を振ってみたところ二つ返事でOKをもらいました。
実際に三浦はモロッコラグを自宅で愛用しており、聞いた話で印象的なのはアフリカの仮面を飾っていたりとか、モロッコないしアフリカ由来の物をインテリアに積極的に取り入れているお人です。
ですのでまた後日、三浦視点で今回のイベントやモロッコラグについてブログで語ってもらいたいと思います。
Zarabiyaのラグはモロッコ人オーナーのルイ氏が直接買い付けているため、相場的にもやや安めな値段設定になっているのも魅力です。
とは言え高価な物ではありますが、やはりナイロンやポリエステルのそれっぽく似せて作られた物とは全くの別物。
ハンドメイドならではのオーラを纏っており、インテリアに疎い私でもその違いははっきりとわかります。
今回のイベントではZarabiyaがセレクトしたラグを30点ほど展示販売する予定です。
会期は長めに設定しておりますが、全てデザインやサイズなどが異なりますので、早めに来ていただいた方ほど選択肢がございます。ので、是非お早めに。
またイベント初日は現在このZarabiyaのラグの販売業務を担っているShunさんが在店してくれます。
ラグの話ではなく、実際モロッコに訪れた際の話、それ以外にも掘れば掘るほど面白く興味ある話が色々と出てくるお方ですので、モロッコラグやShunさんの旅の話に興味がある方は是非11/15にご来店くださいませ。
『 Zarabiya at 1LDK annex 』
11月15日(土)〜11月27日(木)
※イベント会場は1LDK annex同建物内、入って通路左側の( blankspace )で行います。
それでは沢山のご来店をお待ちしております!
鈴木
November 11, 2025, 5:40 PM
Category: PICK UP
「インナーの新しい選択肢」
こんにちは。1LDK annexの金澤です。
ここ最近通勤時に周りの方の服装を観察していると、軽めのコートやスウェット、ニットなどを着ている方がつい一週間前と比べても増えてきたように思います。
そりゃそうですよね。あんなに暑かった名古屋も最低気温が一桁の日も出てくるくらいには冷え込んできました。
店頭では意気込んで前々から着ていたユニバーサルのスウェットやへリルのゴールデンキャッシュも、ようやく外でちゃんと着れるようになってきて嬉しい限りです。笑
11月に入ったということで、そろそろリアルタイムに買い足しを検討される方も増えてくるタイミングなのかな、、?と思いますので、今日のブログでは僕の今シーズンの”挑戦枠”をおすすめしていこうと思います。
annexでお取り扱いを始めて2シーズン目となる、ENCOMING(インカミング)。
イギリス・ロンドンの大学でファッションデザインを学んだデザイナー加藤さんは、その後2年間イギリスブランドにて修行を積んだ後に、帰国後21SSに立ち上げたのが当ブランド。
素材、縫製、加工など日本ならではの忠実さ、丁寧さ、探究心でベーシックウェアをそれぞれの視点で強みを追求されるブランドさんが増えてきた中で、インカミングが作り出す洋服たちはその路線とは明らかに空気感が異なります。
僕は海外にほとんど行った事がないので、あくまで想像でしかありませんが、、、
「日本から見たイギリス」のワンシーンを切り取ったかのような、洗練された紳士的なムードが漂ってくるこの感覚。一度袖を通せばきっと共感いただけるはずです。
今シーズンのこのルックでのスタイリングが個人的に刺さりまくりで、Vネックニットへの価値観が一変しました。
これまでのannexのセレクトを振り返ってみても、僕の記憶が正しければここ4~5年はVネックニットの仕入れをしていなかったと思います。
それもそのはず。僕も前店長もキャラじゃないですし、キザになりすぎるのも色気がありすぎるのも苦手だったので手を伸ばそうとも思っていませんでした。
そんな僕でも着てみたい、、、!と素直に思えたVネック。同じくこれまで敬遠されてきた方必見です!
インカミングでは定番的に提案されている、ややタイトめなシルエットのVネックニット。
annexではサイズ3のみをセレクトし、程よくゆとりのあるサイズバランスでおすすめしています。
さて、僕がこのニットで気に入っているのはブランドが推奨している”着方”にあります。
今季のインカミングのコレクションには、ブルゾンやテーラードジャケット、レザージャケットやコートなど様々な羽織りものを提案されていましたが、このニットは初めからそれらの「インナー」に着ることを想定してバランスが整えられていました。
自分ごとですが、ここ数年ジャケットを着たい欲がマシマシで、いつもであればユニバーサルのスウェットやへリルのゴールデンキャッシュをインナーに持ってくる事が多く、どちらもクルーネックということで若干マンネリしていたところに、タイミング良く出会う事ができたのがこのニット。
セレクトをする段階で、私物のジャケットのインナーに着てスウェパンで合わせたいな〜と想像していたので、ようやく念願叶いました。
「首元のちょっとした変化」って意外と侮れません。
僕だけでなく、きっとみなさんにとっても”新しい選択肢”になってくれると思います。

( CREDIT )
PANTS: YOUTH OF THE WATER “SWEAT PANTS”
見ての通りインカミングが作る”浅V”には嫌味がなく、着る前に抱いていた不安要素なんて一瞬にして吹き飛びました。
改めて考えてみると、こういった”映える”インナーって持ってなかったな、、、と。何度も着てきたジャケットも全然違った顔をしてくれますし、意外と何色にも馴染んでくれる発色のいい水色が新鮮さもあって、いい意味で拍子抜けしています(笑)もっと早く出会いたかった、、、
ちなみに繰り返しの着用で首元がヨレにくいよう計算された編み方もしてくれているみたいです。ほんとに気が利いてますよね。
ほんとにすごく偏見なんですけど、Vネックニットには夜中3時くらいに薄暗いバーでワイングラス回しながら嗜んでます。みたいな少しムーディな印象を持っていて、、、だから距離を取っていたところもあったのですが、
インカミングはそんな雰囲気がなく、あくまで控えめに、首元にそっとアクセントを与えてくれる、あのさりげなさに僕の心は掴まれました。
少しカジュアルさを足したい方は、写真のように白Teeをインしてあげると首元にちらっと見えるバランスになりますので収まりもだいぶ良くなってくれますし、タンクトップの方は少しだけセクシーさはプラスされますが、大人が着ていてもやり過ぎな印象にならない絶妙なバランス。
先ほどのルックのようにシャツをインするのも素敵ですし、自分らしいスタイリングを考えていただくのも楽しみの一つになってくれると思います。
また、セレクトを決めた要因として”素材”が後押ししてくれました。
僕らannexメンバーは自他ともに認めるカシミヤ狂なわけですが、インカミングでも今シーズンはカシミヤで提案されていたんですよね、、、そりゃ目を惹くわけだ、、、
他でもないカシミヤを使うことで色の出方も素晴らしく、目で見てもトロッとした質感が伝わってくるほど、ふわっふわとろとろな着心地をぜひ肌で感じてみてください。
個人的に特に気に入っているのが生地の”厚み”です。
ロンTee以上スウェット未満の肉感によって、レイヤードしてもストレスにならないちょうどいい分厚さ。
かつ、ブランドとしてはややタイト目に提案しているニットなので、カシミヤ素材ならではの保温力は申し分なしです!(ブランドのサイズ展開の中では一番ゆとりのあるサイズ3なので、窮屈感はなく安心して着る事ができます◎)
大前提一枚で着ていただいても勿論OKですが、明確な”着方”のイメージを持って買い物をするのもいいのかもしれないなと今回痛感してます。

( CREDIT )
JACKET: ENCOMING “FRONT ZIP BLOUSON”
PANTS: ENCOMING “ENST DENIM TROUSER”
冒頭でもお話ししたように、インカミングの洋服には大人な色気が少しだけまぶされていて、その余裕を感じさせるムードは憧れの対象でもあり、ただ一度立ち止まって背伸びをする事なく今の自分に取り入れるには?の自問自答もシーズンを追うごとに増えてきました。
あくまで一例の僕なりのこだわりですが、「このニットにはスラックスは合わせない事」をマイルールにしています。
どうしても綺麗にまとめすぎるとセクシーさが強くなってしまいがちなので、スウェットパンツやデニムなどのカジュアルスタイルのインナーに差し込むイメージで取り入れてみると、「あれっ、、?ちょっといつもと違う、、?」くらいの”微アップデート”ができる訳です。
ずっと同じスタイルをし続ける格好良さも勿論あります。し、僕も好きです。ですが、自分の好きな軸はブラさずに少しづつアップデートしていきたいと最近は思うようになってきました。
僕にとっての今シーズンの挑戦枠、インカミングのニットはスタイルの幅を”少しだけ”広げてくれる、そんな存在になってくれそうです。
○お問い合わせ先
1LDK annex
〒461-0001
愛知県名古屋市東区泉1-12-33
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皆様のご来店を心よりお待ちしております。
1LDK annex 金澤
November 9, 2025, 7:00 PM
Category: PICK UP
Olga Basha
こんにちは。1LDK annexの杉浦です。
うぉぉぉ!
感情を文字で表すのにもどかしさを覚えますが、今とてもテンションが上がってます。
やっっと待ち望んでいた物がアメリカから到着しました。
Olga Basha(オルガバッシャ)というパンツメインで展開されているブランド。現在まで続くジーンズの原型を生み出したアメリカから生産されており、高品質で限られた販売方法の中、展開されています。
今回セレクトさせていただいたのはデニムパンツ。
決まった2つの形(ローライズ、ミッドライズ)から、ワンシーズンで大体5つの生地を選ぶという極めて限定されたスタイルで提案しています。洋服のブランドが2型しか提案されていないのは非常に興味をそそり、記事を探してこんな一文を見つけました。
「私たちのフォーカスは一見狭いように思うかもしれないけれど、細部をこだわることに喜びを見出す。」
洋服のブランドに限らずに、世の中の選択肢が多すぎることに疑問を抱いて、2種類の型のみで運営していく彼女たち。
僕個人としても、このやり方にとても好感を抱きました。有り余る情報に埋もれて、本当に良いものとはなんだろう。とか、大きなテーマですがそんなことを漠然と考えていた時に2年程前このブランドを知りました。
それから少し経ってannexに入社して、今年の初めに前店長西脇がオルガバッシャの展示会に行ってスタートする流れになるのですが。
オルガバッシャは日常的なスタイルの中に上品さがあるデニムパンツを提案されていて、今までannexではやってこなかった「ラグジュアリーなデニムパンツ」。極端に型数を絞って本場のアメリカからクラシックなデニムをわざわざ発信するオルガバッシャに、おこがましいですが親近感を覚えました。地方店と呼ばれるような名古屋の外れで、わざわざ洋服の提案をしている僕らと。素直に皆さんに紹介しなければと突き動かされて今に至ります。
選択肢を狭めるということは、興味を抱く母数も減ってしまうためビジネスとしては前向きに捉えられないチョイスかもしれません。
ですが、僕の洋服に対する考え方に似たものを感じます。かのYohji Yamamotoが「一着の服を選ぶってことは1つの生き方を選ぶということ。」と言う言葉が僕の根幹にあるのですが、今回もそれに通ずることだと感じています。(というか服全てに通ずることでもあると思います。)
何が言いたいかというと、自分自身のひとつひとつの選択にもう少し重きを置くきっかけになれば良いなと。
価格だけが先行する買い物ではなく、良いものを纏う経験や体験した時間、感情の高鳴りを選ぶ基準にする機会として今回を選んでくだされば余計に嬉しいなと思います。
ああなりたい。とかこうなりたい。そのためにこれが欲しい!とか。憧れやちょっとの背伸びの中にライフスタイルまで入り込んでくる、みたいな。
そこは、ライフスタイルを提案している1LDKだからこそ伝えられる部分かなと勝手に意気込んでいますが笑
洋服に限らず、音楽、ご飯、雑貨、などなど身の回りの生活の選択を重く捉えてみる視点も面白いかもしれません。
僕も音楽が大好きで、朝聴く音楽がその日を左右するくらい大切にしています。知らない世界やカルチャーに触れた時、思っている何倍も自分に影響を及ぼしてくれるのが楽しいので人に趣味を聞くのがとても好き。
話が逸れそうなので、一旦戻して。
“納品されてきた時はリジッド(生デニム)の状態でしたが、上の写真は2回洗って裾も直した状態です。(165cm / size 31)後ほど詳しくサイズ選びについて話します。”
今回私たちが選ばせていただいたのは、”PETRA”(ペトラ)。
サイズは30~34、形はミッドライズになります。ローライズよりも股上が深く、気持ち緩いイメージ。10.5オンスの比較的ライトでシーズンにとらわれない、非常にプレーンな生地です。共通しているのが、ストレートカットにボタンフライ。
“PETRA”は今回提案されていた生地の中で、唯一のアメリカ製の生地になります。ヴィンテージがお好きな方はピクッとされたかもしれません。まずこの生地を語る上でアメリカの生産背景にも触れておきます。
19世紀半ば、ゴールドラッシュ時代(金山が発見され、一攫千金を夢見る採掘者が殺到する現象)に耐久性を重視した作業着がきっかけで生まれたのがジーンズ。
そこからファッションとして活用されるなどさまざまな遍歴を経て、大量生産の時代に突入。製造コストや効率化を図り、利益を追求して中国や東南アジアに製造の拠点を移します。
この転換点がいわゆるマニア達の話題に上がるポイント。「デニムはアメリカ製がいい。」と聞くのはこれがあったからです。
でもなぜアメリカ製がいいの?と疑問を抱く方もいるはず。とてつもないほど精巧な縫製技術はお世辞にもあるとは感じないと思いますし。
とある古着屋?を営まれている方のブログを拝見させていただいた時にしっくりきた表現があったので、紹介させていただくと
「中国製の和服か、日本製の和服、どちらの方が感覚的に良いと思いますか?」という一文がありました。すごくナチュラルに自分でも飲み込めましたし、適切な表現かなと。
多分、日本製の和服が良い。と感じたと思います。それは、日本の古来から伝わる文化や歴史を何気なく生活してきて培ってきた日本人としての誇りがあるからです。今ではブランド化しているジャパンメイドと言われる日本で作られたから得られる安心感だとか、そういった感覚に近いと思います。
同様にアメリカで生産されるデニムもカルチャーを含め、アメリカンプライドの上に成り立っているとも言えます。だからデニムはアメリカ製が良い。となっているのかなと。
ヴィンテージとは対照的にオルガバッシャのデニムは綺麗。マニアが求めているコテコテな空気感ではなく、アメリカが作るワークな生地のテンションなのにスラックスのような美しさがあります。
5つ生地が選べる中でなぜペトラなのか。理由はいくつかありますが唯一、コーンミルズ社(現コーンデニム)というアメリカの老舗繊維メーカーの生地を採用していたからです。
憶測でしかないですが、彼女達が伝えたいことがすごく詰まっている気がしたのです。(もちろん他の生地がそんなことないとかではありませんが。)追求された現代的なパターンと伝統的な生地の融合。新しい時代のデニムはこれだよ!と言われているようで。
真面目な生地を採用されていたこの子だからこそトキメキました。デニムを普段穿かない方にも勧めたいし、デニム好きな人にも勧めたい。共通してみんなワクワクできそうな生地です。
それでもってこのペトラはものすごく柔らかい。オーガニックコットンを使用しているため、通常よりも肌あたりがとても良く、軽やかながらもデニムらしい無骨さを兼ね備えています。
リジッドの状態とは思えないくらい本当にしなやかで、シルクデニムのような繊細な光沢がとてもかっこいいです。
股上が浅いので足がとても綺麗に見え、シックなムードの中に感じる和むような温かみを含んだとても上品なデニムパンツ。このムードを自分のモノとして馴染ませていきたい。ラグジュアリーなデニムだけれど、あくまで普通に、そして日常の中に。
次にサイズ選びの話を。
あくまで個体差があることを念頭に置いて、サイズ31を例に挙げます。
洗濯未(リジッド)、1wash後、2wash後のサイズを測ってみました。
ウエストと股下は2センチ、それ以外は0.5センチほど縮みが出てます。(裏に返して洗剤など何も入れずにただ回すだけで、天日干しで乾かしました。)
最初の2回くらいは縮みが顕著に出るそうで、それ以外は大きく変化はなさそうです。
僕自身も人生で初めてリジッドのデニムを購入したので、最初は緊張しながら洗濯機に入れましたが想定内の縮みで安心しました。この状態から裾直しされる方はレングスを調整する流れです。
自分仕様のデニムが上がってきたので家に持ち帰って、鏡の前でニヤケながら意味もなく足を前後左右ひたすら満足げに動かし続けていたのですが、気がついたら30分経ってました。我にかえり、流石に自分でも気持ち悪いなと思って、何事もなかったようにいつもの生活に戻りましたが。自分が思っていた以上に嬉しかったんだなと、そう受け取ることにします。
一般的には洗ってから縮ませて穿きこむスタイルが主流ですが、リジッドのまま艶や色味を楽しみたい方はもちろんそのまま着用していただいて構いません。
ですので、基本的にウエストに合わせたサイズ選びをおすすめします。デイリーに使っていただくものなので基準はウエストで。
【30】ウエスト-80 (cm)
【31】ウエスト-85 (cm)
【32】ウエスト-86 (cm)
【33】ウエスト-90 (cm)
【34】ウエスト-91 (cm)
ここから2センチくらい縮む想定ですね。(オンラインショップに詳細のサイズ記載されているのでご確認ください。)
僕はサイズ30でもウエストは空きがありましたが、腰履きくらいのニュアンスで緩く穿きたかったので31を選びました。プラスで厚手のニットなんかもジャケットやアウターを着た時にタックインしたくてサイズを上げたのもあります。
(ウエスト次第ですが、165cm以下の方はよっぽどサイズ30で大丈夫です。最後の方に金澤(178cm)の着用写真載せますので合わせてご確認ください。)
基本的にレングスは長めなので、洗う、洗わない関係なしにお直し推奨です。
年齢問わず、幅広い方達にオーダーメイド感覚でサイズ調整ができるよう、細かなサイズもセレクトしましたので気になることがあればぜひ聞いてください。
参考までに1~2枚目は金澤(178cm) サイズ32、3~6枚目が僕(165cm) サイズ30をリジッドのまま着用しました。
当たり前ですが、そのままの状態でも完成されているかっこよさ。
洗って雑に穿くタイプと洗わずに色を残すタイプの2本買いの可能性が出てきてヒヤヒヤしてます。
ウエストが変わってくると必然的にワタリ幅も変わってくるので、サイズを上げると気持ち緩いニュアンスに。ジャストサイズで選んでいただいてもある程度の気の抜けたルーズなイメージは担保されています。
お直しはどのくらいすればいいんだろう。とお困りの方はぜひ店頭に来ていただいて、一緒に理想の長さに調整しましょう。(日数はいただきますが、当店でそのままお直しに出すか、お近くのお直し屋さんに持っていくかになります。)
今季買っていた物たちと一緒に。
基本的にスニーカー信者なのでラフに穿くシーンが増えそうです。
クラシックなストレートカットを最も現代的なシルエットに落とし込んでいるので、ヴィンテージのような着られている感も全く感じません。変に今っぽさみたいなものではなく、今この時代に着用していく上でナチュラルなスタイルへと昇華してくれる存在。
だからこそ裾幅の広さであったり、ウエストのゆとりが担保されています。
めっちゃ普通。ですが、心地良い。ド直球に良いデニムパンツだからこそ、変なことはせずに普遍的なスタイルで輝きます。
数少ないですが、日本でオルガバッシャを提案されているショップさんは、メンズだと結構若い方に向けてのイメージがあるのですが、annexでは大人の方にもおすすめしたいです。自身のライフスタイルの中で本当に良いものを纏おうと思うゆとりのある感覚を味わって欲しい。
以前のアシックスのブログに近しいですが、これを穿いたらかっこよくなる。という感覚ではなく、この生活にこれだからかっこいい。それこそが僕が思うおしゃれです。洋服の主張さえも丸め込める「人」にフォーカスした着方。
寒っ。と口ずさむ回数が増えてきたのでダウンも着ました。元々ダークブルーのような黒っぽい染色なので重たい衣服でも難なく相性抜群。
気合い入れてデートに行くわけでも、身の丈にあってないレストランに行くわけでもない。何気ない日常にお供してほしい。
ここまでいろんな話をしましたが、正直うんちくを垂れてこれがこうとか、あれがどうとか、あまり好きではありません。ですが、込められている思いとか、計算された形とか。それらをひっくるめて僕はテキトーに穿きたい。
ちゃっかり買っていたヘリルのゴールデンキャッシュにイベントで開催したDO NOT DO のリング。今季も本当にたくさん買いまくりましたが、それらを差し置いて、間違いなく今回のデニムはベストバイ。
というか、これに合わせるために揃えてました。
金澤(178cm)Size31
最後の締めは、金澤に。彼も実は購入していて、ウエストに合わせてサイズは31。僕と同様、2回洗ってお直し済みです。
金澤は革靴好きですので、僕とは対照的にクラシックな匂いを感じます。洋服の好みが全く違うのに、お取り扱いさせていただくかどうかのミーティングでは二人とも意見は合致してました。
余計に皆さんにおすすめしたくなったし、ワクワクしました。しっかり伝えられたか不安ですが、、。
安易な表現ですが、着る人によって本当に様変わりするので、年齢問わずたくさんの人に届いてほしい。各々の生活の中で自分らしい着方を模索して、グタグタになったオルガバッシャを愛でましょう。
では、週末お待ちしております。
Olga Basha
“Petra”
Size: 30,31,32,33,34
¥77,000-TAX IN
2025年11月8日(土)13時〜店頭、オンラインともに発売開始
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1LDK annex
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愛知県名古屋市東区泉1-12-33
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1LDK annex 杉浦
November 7, 2025, 6:03 PM
Category: PICK UP
25AW リアルバイ #2
こんにちは。1LDK annexの三浦です。
先日のブログでは私のリアルな購入品と題しまして、KAYLEのニットベストをご紹介しましたが、その後もスウェットやTシャツなど細々と色々買い足しながら引き続き冬に向けて準備を進めています。
11月に入り一気に冬っぽい気候になってきたので、ベスト一枚で出かけられる日は少なくなってきてしまいましたが、次はアウターとのレイヤードスタイルを満喫しているところです。
おかげさまで色欠けも出てしまっていますが、気になっていた方は引き続きチェックしてみてくださいね。
ご購入いただいた方は一緒に冬のスタイルを楽しみましょう。
さて、今日のブログではそんな私がベストと共にヘビロテしているアウターをご紹介したいと思っています。
BELPER
“MA-1”
Col: KHAKI / BLACK
Size: FREE
¥75,900- TAX IN
今年は絶対にアウターを買うぞと半年前から意気込んで臨んだ25AWシーズン。
お店のライナップとしましても今期はアウター類を沢山取り揃えてみました。AWの醍醐味はやっぱりアウターですからね。
ここからはアウター祭りになりそうなので、情報解禁を期待しておいていただけると嬉しいです。
そんな私がまず選んだのがこのMA-1。中綿入りで保温性に優れた軽量のショートブルゾンです。
毎度のことではありますが、必ずお店の買い付けも終盤かという時期にインビテーションが届くのがBELPER。レディースブランドではいつもほぼほぼ最後に出向くブランドです。
お店的にも個人的にも色々と物色し尽くし、ある程度半期の内容が固まってきたなというタイミングで大きな爆弾を投下してくるのが当ブランドです。笑
これは勿論いい意味での爆弾という表現ですが、いつも予測不可能で斬新なコレクションを展開してくれるBELPERだからこそのインパクトで、毎シーズンの私の楽しみにもなっています。
このMA-1はその展示会の時から目をつけていたアイテムで、まだかなまだかなと心待ちにしていたメニューでした。
なぜか昔からMA-1が大好きで、おそらく歴代で3,4着は持っていたと思います。
ほとんど手放してしまったので今ではお気に入りのUNUSEDのカーキの一着を毎年大切に着ていましたが、BLACKのMA-1をいつか買い足したいとずっと思っていました。
このBELPERのMA-1に惚れた大きな理由の一つがこの色味と生地感。
“私が求めていた理想の黒だ!”と興奮したのを今でもよく覚えています。
綺麗にできた製品を破ける直前までストーンウォッシュしたという加工にとことん拘り抜いた一着で、サンプルの段階でいくつかの失敗を経て出来上がった渾身の仕上がりです。
ストーンウォッシュとはデニムなどでよく使われる加工方法ですが、製品を軽石と一緒に洗うことによって生地の表面を摩耗させ、古着のような雰囲気を表現しています。
今回これをナイロンのジャケットで再現。
私が求めていたビンテージライクの掠れたBLACKの質感はこれによって実現しています。
石と一緒に洗うことで出せるこの”アジ”。
と同時にやはり加工時のリスクもあるそうで、タフさがウリのデニムとは加工の条件がまるで違うので、きっと色んな壁があったことは容易に想像できます。
過酷なストレスを生地に与えることで表地、裏地のコシがなくなり、このクタクタの表情にできるわけですが、加工時に生地が破けてしまうこともあったそうで、部分的に手縫いでリペアしたりとまたプラスで手間がかかっているそう。
その加工環境を物語るのが、加工前にあえて取り付けしたという付属たち。
フラップポケットについたドットボタンは表面が削れてボロボロになっているのが分かります。
ファスナーの引き手に使っているレザーも原寸よりかなり小さくなり、革の周囲も削れて白くなっていたりと、この加工方法だからこその偶然の産物が至る所に見受けられ、それがデザインになっているのも面白いなと思いました。
またリブ部分もウール100%で編むのをやめてアクリルを混ぜたものに変更し、劣化にならないギリギリのところを攻めながら試行錯誤の上で完成。細かいところまで抜かりなく表現されています。
各縫製部分のパッカリング、ファスナーの波打ち方を見ても古着さながらの仕上がりになっていて、尾崎さん自身の満足気な様子が見れて何故か私が嬉しい気持ちになりました。
そしてシルエット、サイズ感もドンピシャ。
必要以上に丸みを意識したシルエットにしていて、これは中綿が加工で痩せてしまう事を想定してのパターンだそうです。
着丈のバランスも独特で、後身頃の丈が短くなっており、ポケットに手を入れた際に横から見たらシルエットがぐっと前に下がった印象を強調しています。
「映画のワンシーンを見てるようなかっこよさを感じるシルエットを実現したくてそういう癖の付け方をした。」とデザイナーの尾崎さんは言っていました。
確かに鏡で見た自分の姿がめちゃくちゃカッコ良くてアガります!笑
デザイナーから製品の特徴や加工時の苦労のお話を聞くことができなかったら見逃しがちな細かなディテールが詰まった一着。
服好きとしてはこういうものにやはりグッときてしまいますね。
そしてより愛着を持って長く着ようと思える瞬間です。
そんなこんなでブログを途中まで書いている段階で、なんと2色とも全て完売してしまいました・・ブログ更新間に合わずすみません!涙
迷われていた方、逃してしまった方には申し訳ないですが、私のインスタを見て気にかけてくださっていた方が沢山いてとても嬉しかったです。
こちらのアウターは店頭で見ていただくことができませんが、今シーズンのアイテムは他にもまだございますので、是非そちらも見に来ていただけると嬉しいです。
私の最近の推しブランド、引き続きBELPERにご注目お願いします!
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1LDK annex 三浦
November 5, 2025, 6:38 PM
Category: PICK UP
ASICSの存在。
こんにちは。1LDK annexの杉浦です。
突然ですが、足元は同じ物を履き続ける癖がある僕。
年間を通して足元が変化する回数は片手で収まるほどです。
立っていることが多いため、クッション性が高くて疲れにくいものが良いし、たくさんの服を着るので汎用性の高さも求めたい。(わがままですが、プラスでファッション性も)
ですが、極々稀に突飛な靴に目を引かれることもあって、一瞬の気分かと思いきや数年履き続けているのです。
突飛なアイテムを選ぶ時は自分なりのフィーリングの部分が強く、選ぶ基準を明確に枠組みできないのがまた厄介で面白いと感じるのですが、、。
今回はどちらかといえば感覚ではなく、ある程度の道筋で選ぶ理由があったものを皆さんにもご紹介したいなと。
“GEL-K1011”
Col: BLACK × PURE SILVER
Size: 25 / 26 / 26.5 / 27 / 27.5 / 28
¥17,600-TAX IN
今年の春夏シーズンからご提案させていただいているアシックス。
その中で、今年の新型となる “GEL-K1011” 。
1990年代後半から2000年代前半のGEL-KAYANOシリーズの象徴的なデザインディテールを組み合わせ、現代のソールシステムと組み合わせたモデルです。
先日、店頭で対応させていただいた時に「アシックスは学生時代の部活動で使ってたから、ファッションとしてはちょっと見れないなぁ。」とお声をいただきました。
僕はこの空気感めっちゃかっこいい!と思って履いていた物がそういった見え方の人もいるのか。と衝撃を受けましたが、改めて考えると自分もサッカーやっていた時に履いてたヤツいたなと。
ですが、そういった人たちに伝えたいです。アシックスかっこいいぞと。
厳密に言うと、アシックスそのものにかっこよさを感じているわけではありません。
ハイエンドな洋服を纏った時に起こる背筋が伸びて浮き足立つ感覚にアシックスという歪なダサさ(良い意味で)が加わることで一気に日常へと引き戻すナードなリアリティさに魅力を感じています。
なので、安直に合わせやすいとか、履いていて楽だから。などと言いたいわけではなく、僕の人柄や空気感を最大限表すための必須なピースがアシックスだと。強い表現になりましたが、そんな風に捉えてます。
それに合わせる僕の最近の気分はというと。
今シーズンはアナザーアスペクトのシャツからスタートしてへリルやエクストリームのカシミヤ、インカミングのジャケット、OFHのスラックス、などなど個人的なムード感が上品な装いでした。
ニットなんかもいつもだったらウールだったところがカシミヤであったり、パンツはギャバのトロみや光沢があるものだったり。
肩肘張らないのは大前提として、どこかしら品を求めているのが気分です。
そんな気分だからこそ、足元はアシックスが良い。
お店に到着してから履きまくってるので、インスタでもチラチラ映ってましたが。
僕のベースの合わせはこれです。基本はスラックスに合わせたい。
あくまでたくさんある提案の一つですが、カシミヤのニットでウールのギャバスラックス、そしてアシックス。
これがかっこいいんです。
ラグジュアリーなアイテム達に身を包みながらも足元はアシックスというギャップに心躍りますし、日常の枠組み(自然体)に引き摺り込めるポテンシャルを秘めています。
サロモン、アディダス、annexで言えばロアなど、名前をあげ出したらキリがないですが多々あるシューズメーカーの中でなぜアシックスなのか。実際僕もロア履きますし。
ニュアンスにはなってしまいますが、例を挙げさせていただいたブランドだとカッコ良すぎるなと感じてしまうのです。洗練されて削ぎ落とされたクールなアッパーであったり、機能美を追求したゴツメのソールであったり、、。(逆にニューバランスとかだと可愛らしすぎるなぁとか思ってしまいます。)
もちろん、どれもかっこいいですが、今の合わせたい空気感とは違うなーと。
その点アシックスが作るシューズには、ファッションとライフスタイルのバランスが完璧。
後ほど今回のモデルの形に触れますが、ブランド全体の雰囲気として妙に親しみやすいというか、隙があるというか。
全く隙が無い完璧人間!ではなく、とっつきやすいけどなんか惹きつけられる魅力がある人みたいなイメージです。
今シーズンもたくさんのモデルがありましたが、じゃあなぜこのモデルなのか。
しつこいくらいに言いますが、スラックスは穿きたい。だけれど堅すぎず、ポップで愛嬌があるようなスタイルにしたい。そんな時にこれです。
両側面のリフレクターパッチや丸いフォルムが可愛らしいのに、スエードが混ざったアッパーというカジュアルさと上品さのふざけたギャップがスラックスと相性抜群で、とても気に入ってます。
こういうバランス感覚みたいなのが僕にはすごくしっくりきてます。
デザイナーズブランドとのコラボレーションやインラインでもファッショナブルな提案をしているアシックス。素敵なのはわかるけれど、それでも私にはまだちょっと、、、。と声が聞こえてきそうになりますが。
今回のモデルは、アシックスを避けてきた方にこそ勧めたい。
そんな人達とファッションとしてのアシックスとの架け橋になれる存在が今回のモデルだと思っています。
歴代のKAYANOシリーズを組み合わせているので、「適度な」ファッション性を担保しつつ、あくまで控えめなタイプです。
数あるアシックスの中でも、比較的スタイリッシュな形。これこそが馴染みない方にもお勧めできるポイントです。ナードすぎて芋っぽいと感じさせるメッシュのアッパーが浮き彫りに見えない黒。街着として活用するためのシャープなソール。さまざまな要因がありますが、とてもクールです。
スタイリッシュな風味を感じさせながらも無骨な黒が、嫌味のないプレーンなスタイルに。
スタイリングのコツは都会的なムードを織り交ぜることです。シャツやスラックス、コートなどなど。どこか一つはカチッとさせてあげると履きこなせます。
ファッションとしてはお腹いっぱいだとして、そこにプラスで譲れないのが最初に言ったような機能性であったりの面。
機能面も素晴らしいです。
高度な衝撃緩衝性と反発性を兼ね備えている割にシンプルで控えめなソール。
足元に比重を掛けたくないからこそ無難なソールに惹かれます。
実際に1ヶ月程着用していますが、長時間の立ちっぱなしでも難なく対応可能です。
朝出勤して、営業後に飲みに行ってもヨユー。流石はアシックス。
今では日本にとどまらず、世界にまで影響を及ぼす規模感になっているからこそ、メイドインジャパンクオリティの安心感や手頃な価格帯で提案できるというのも魅力です。
最後にオマケで。
基本はスラックスと言いつつも、デニムも穿きたくなりました。
アシックスにデニムは芋っぽすぎてハードル高めかと思いきや、これもコツで裾幅が広いものを選んであげて靴に溜まってくれる物がベスト。スラックスばかりだと気疲れするのでたまにはこういうスタイルも。
都会的なムードを拾いたかったのであくまで気は抜きつつもコートを選びましたが、面の良い(ウール、カシミヤ)などのブルゾンでウォッシュのかかったデニムパンツなどでも最高ですね。
これにはコレ!とルールを決めるのは好きじゃないので、僕のスタイリングもあくまで選択肢の一つですが、、。
まぁいろいろ言いましたが、気張らず各々のライフスタイルに連れて行ってみてください。
靴を買い揃えない僕がお勧めする“GEL-K1011”。
ぜひお試しを。
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皆様のご来店を心よりお待ちしております。
1LDK annex 杉浦
November 2, 2025, 11:30 AM
Category: PICK UP






























































































































