THEME: PICK UP
柔と剛
「へリルのレザーってなんであんなにかっこいいんでしょうか、、、」
冒頭からすみません。1LDK annexの金澤です。
今日は今シーズンセレクトしたへリルのレザー2型について深ぼっていこうと思います。
ここ数年で明らかに目にする機会が増えた”レザーのアウター”。
「今年こそは、、今年こそは、、、!」
そんな方々が一年、また一年と経つごとに増えてくださっている印象で、まだまだ暑さの残る9月のこのタイミングにも関わらず、驚くほどのスピードで飛び立っていく様を見ているとアイテムとしての注目度の高さをヒシヒシと感じます。
その中で僕から見るHERILLのレザーは、”どこか優しくて、どこか逞しい”。そんな印象を受けます。
レザーアウターは見た目の迫力といい、実際に袖を通した時の重みといい特有の重厚感が漂っていて「それがいいんだよ。」という方がいらっしゃる一方で、僕のようにどこか”その強さ”に対して難しさを抱いてしまう方も中には一定数いらっしゃるはず、、、。
そんな方にこそ、僕はへリルのレザーをおすすめします。
なぜなら、「柔」と「剛」のバランスが非常に長けているブランドだから。
COL: BLACK
SIZE: 1 / 2
¥154,000-TAX IN
まずはこちらから。今シーズン新型として登場したネイキッドジャケット。
ここで「、、、、ん?」となった方はかなりのへリルオタクですね。笑
実は25SSでも同じ名前でリリースされていたのですが、デザインが一新されて登場しました。
ここ数シーズンへリルからは”カバーオール型”のレザージャケットが継続的にリリースされていますが、こちらが25AWバージョン。
前回はデザインを取り除いたシンプルな見た目でしたが、胸・腰ポケットにフラップの付いた男らしさのあるディテールに新鮮さを感じました。
そもそもネイキッドジャケットとはネイキッドバイクに乗る際に着用されるライダースジャケットの一種で、今シーズンはそんなディテールを盛り込みつつへリルらしいエッセンスが加えられたアイテムということになります。
ルックでも定番のミリタリーパンツにハイネックのカシミヤニット、そこにこのレザージャケットを。というスタイリングが本当に可愛くて、今回のこのデザインだからこそのちょっとしたスパイスを加えてくれそうです。
モチーフがバイクを乗る際に着るジャケットということで、走行時の安全性や快適性を高めるために身体に沿うような立体裁断が施されることが多いそうで、へリルのこのジャケットも実際に袖を通すと袖や身頃の可動域も広く窮屈感を感じない着心地の良さに驚きました。
このさりげないサイドのシャーリングも装飾性だけでなく、スウェットやニットを着た時でも動きやすいよう考えられた立体的な設計に。
初めから着やすいジャケットですが、ここから着倒していったらどんな雰囲気へと育っていくのか。年齢とともに少しずつシワを刻んでいくのもオツですね。
( CREDIT )
SWEATER: YOKE “Cashmere Wholegarment Crewneck Sweater”
PANTS: A.PRESSE “Silk Nep Trousers”
個人的には”ブラック”はすごく強い色のイメージがあり、どうしてもまだ着られてしまっている感じがして苦手な色なのですが、僕たちがここ数年注目しているチャコールを織り交ぜることで着方な幅が広がりました。
裏地は総裏かつ、やや長い着丈のバランスによって、インナーの自由度が高いのも嬉しいところ。
そしてこのいかにもカッコよくなってしまいそうな色合わせでも、へリルのジャケットは中立の立場で、インナーのニットやベースのトラウザーズのどちらのポテンシャルもしっかりと引き出してくれているように感じます。
一見するとレザージャケットだけ目立ってしまってもおかしくないように思いますが、そうならないわけが採用されている素材にあるんです、、、
本来こういったデザインのジャケットには牛革が採用されることが多く、それこそ男らしく格好いい印象になりがちで、そんなイメージが先行される方も多いのではないでしょうか?
そんな中ここでは、しっとりとむちむちな”ラムレザー”を100%使用することで、着心地だけではない視覚的な柔らかさも加えてくれています。このギャップに僕はやられました、、、
生後一年未満の仔羊から採れる革は非常にキメ細かく、身体に柔らかくフィットしてくれるので重ね着もストレスなく安心感があります。また革質からハードな印象になりづらいように思うので、ここであえて当てこんだ素材というのも個人的には腑に落ちています。
これこそがへリルが作るレザージャケットの強みなんです。
一見”剛”な見た目ですが、それだけが先行しないよう”柔”なラムレザーを使うことで生まれる差し引きが絶妙で、素材そのものを活かすのが上手いブランドだからこそ成せる業だと思います。
レザージャケットに堅くて着づらいイメージをお持ちの方は、いい意味で予想を裏切ってくれるジャケットになってくれると思いますよ。
COL: BLACK
SIZE: 1 / 2 / 3
¥165,000-TAX IN
さて、もう一型は25SSで登場していたカタチに”裏地”が追加され、新色としてブラックがリリースされました。
ただ「カーコートを作りました。」だけでは終わらない、こちらもへリルらしいモダンなアップデートが光る逸品です。
先ほどのモデルはもちもちと弾力のあるラムレザーを使用していたのに対して、こちらのカーコートでは”ゴートレザーのスエード生地”が採用されています。
ここでのスエード生地はなめした皮革の裏側を丁寧に微起毛させ、均一に毛足が整えられているので無条件にすべすべ触りたくなってしまうほど気持ちがいいです。
ちなみに一般的にイメージされるスエードの粗野な毛羽立ちではなく、綺麗に整列した起毛によって上品さをも感じさせてくれる出立ちに。
滑らかな肌触りはもちろんのこと、着た時のドレープの出方が美しく、素直に「あぁ、いい服だなぁ、、、」と思わされる迫力がしっかりと伝わってきます。
それでいて艶っぽくなり過ぎず、ブラックが苦手な僕でも着れている要因は、ゴートレザーがいい手助けをしてくれています。
“タフさ”と”柔軟さ”を両立している素材として知られる山羊革は、薄くても弾力がありその形状をしっかりと保ってくれるという力強さを持ち合わせています。(ここは今回のブログのテーマにもリンクしてくるポイントですね)
これによって綺麗な印象へ傾きすぎることなく、へリルらしいナチュラルなスタイリングにも自然と溶け込んでくれる存在になってくれているのかな、、、と勝手な考察をしております。笑
178cm / size 3
( CREDIT )
SHIRTS: ANOTHER ASPECT “SHIRT 4.0”
薄く剥いだ2枚の革を縫い合わせ、さらに今回は裏地が追加されているため袖通りがよく、早い時期から真冬を越し来春まで着続けていけますので、安心して年を越してください。
またサイズ感についてで、比較的大きめに設計されていますが、個人的にはたっぷりと動きを出して着たかったのでサイズ3をシャツと一緒にロールアップして着てみました。この辺りのバランス感はお店でぜひお試しください!
せっかくだし早くから着たい!という方はまずはシャツとのレイヤードからお楽しみいただいて、来たる冬はへリルユーザーであればやっぱりゴールデンキャッシュは外せませんよね。(今年もしっかりオーダーしてますので、納品までもう少しお待ちください!)
せっかくなので、私物のゴールデンキャッシュで冬のイメージも膨らませてみます。あぁ僕もこのジャケット欲しくなってきた、、、、、
さっきのネイキッドジャケットといい、このカーコートといい、なんだかこの中途半端な丈感がすごく今の気分です。一番上のボタン以外は比翼になっていることで、閉めて着たときの凛とした姿もかっこいいんですよね。
スエード素材に対してハードルを感じていましたが、そんなものは取り越し苦労でした。
表革をすでに持っている方は気分をガラッと変えてスエードを、表革よりも柔らかい印象になるのでレザー1着目の方にもぜひチャレンジしてみていただきたいと思います!
正直レザーのジャケットってもっと年齢を重ねてから着るものだと決めつけていた自分もいましたが、等身大のスタイルが一番カッコよく見えるへリルだからこそ20代半ばの今の自分でもチャレンジしてみたいと素直に思うことができました。
へリルの自然体でありながら抜け感もあって、クールな余裕を感じさせるあの雰囲気。
スッと肩の力を抜いたスタイルが本当に大好きで、今回のレザージャケットも「頑張って着るんじゃなくて、すぐそこに置いてあったから着てきたんだよ。」それぐらいのニュアンスで気張らずに、何年もかけて自分だけのアジを楽しんでいただけたら嬉しいです!
○お問い合わせ先
1LDK annex
〒461-0001
愛知県名古屋市東区泉1-12-33
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皆様のご来店を心よりお待ちしております。
1LDK annex 金澤
September 16, 2025, 5:55 PM
Category: PICK UP
MARROW RING COLLECTION
こんにちは。1LDK annexの三浦です。
バッグブランドMARROWより25AWの新作コレクションが到着しましたのでご紹介します。
16SSシーズンからスタートした当ブランドですが、来年に10年を迎える節目のとき。
annexでお取り扱いを始めたのは2023の年なので、お付き合いは3年弱とブランドの長い歴史の中のほんの一部ではありますが、シーズンを重ねるごとにファンが増えお店としての安定感も感じるほどになりました。
ブランド的にも初めは女性のお客様が多かった中、徐々にユニセックスとして定着し男性のユーザーさんも増えてきました。
ミニマル且つカジュアルなMARROWのレザーアイテムは幅広いスタイルの方に受け入れられている実感があります。
そんなMARROWを語る上での今シーズンのラインナップは、ブランドの基盤となるメニューに注目してセレクトしました。
というのも長らくの定番メニューやブランドを代表するアイコン的デザインに再度着目することで、まだブランドのことを深く知らない方にも改めてブランドの世界観を知っていただくきっかけになればと思ったからです。
そんなブランドを代表するプロダクトとして今後もプッシュし続けていきたいのがリングモチーフを使ったコレクション。
MARROW
“CUBE RING MUFF”
Col: PEARL GRAY / GREEN TEA / BLACK
¥28,600- TAX IN
“SUEDE RING MUFF”
Col: BURGUNDY / BLACK
¥24,200- TAX IN
それぞれ大ぶりのリングがドッキングされていて、レザーとのコンビネーションがとても美しく目を引くデザイン。
これが様々に形を変えてリリースされているMARROWといえばのアイコン的なメニューの一つです。
今回ご用意したのはどちらも”マフ(両手を入れる筒状の防寒具)”から着想を得て製作されたプロダクトで、容量がたっぷりと入るようにマチを大きくつけたキューブタイプと、前後同じサイズの長方形の型をほぼ裁断なく筒の状態に縫い合わせたショルダータイプの2つをご用意しました。
リング金具は牛の鼻輪から着想した真鍮製のものを採用し、真鍮の味わいを残しつつ腐食を防ぐ為にクリア塗装をしています。キラッと光りすぎないくすんだゴールドで、シックな落ち着いた雰囲気に仕上がっています。
シボ革のPEARL GRAYのみ、リングのカラーを変更していてシルバーメッキを採用。
こちらもワントーンの落ち着いた佇まいが素敵です。
裁断、縫製を極めてシンプルにし、立体的なフォルムで革の質感の良さを存分に味わえるように計算されています。
W-22 H-15 D-17(cm)のコンパクトサイズではありながらも、物を入れてみると意外と大容量だということにまず驚かされました。
口がガバッと大きく開くので物の出し入れもスムーズに。
横にすると500mlペットボトルも収納可能です。
また内側はスナップで留めることができ、中の荷物は隠すことができるのでその点はご安心を。
両面の外側には別でポケットが備わっており、細かい物はこちらに収納することができます。
ここも相乗以上にしっかり収納できるので、私だったらリップや目薬などのすぐ出したいものたちをここに入れたいですね。
可愛さを優先してしまったがために容量が足りない。なんてことはもはやバッグあるあるだと思いますが、スタイリングした時の可愛さ、美しさも損なわずして実用的な収納力も備えた、理想的なバランス感だと思います。
こちらのモデルに採用された革はMARROWが定番的に採用しているシボ革のカウレザー。
ダブルフェイス仕様になっていて表面と同様に床面も型押しにし、同じく裏にも塗料を吹き付けることで革の繊維が引き締まる、且つしなやかで柔らかな風合いに仕上がっているそうです。
また環境に配慮したものづくりをする企業に認定されるLWG加盟タンナーの革を使用し、薄い塗料を何重にも重ね塗りすることにより柔らかい風合いを損ねず自然で程よい締まり具合を実現しています。
クローム化合物でのなめしである為、革らしい自然な経年変化は少ないそうなのですが、その分傷や汚れが付きにくくまた目立ちにくく逆にお手入れが容易だというところは、今後長く愛用していただく上ではかなりメリットです。
革のバッグは扱いが難しいと思われる方も日常的に気兼ねなく使えるよう予め色々と工夫をしてくれているので、思う存分沢山使っていただきたいと思います。
(CREDIT)
PHEENY “Athletic fleece half zip P/O short”
MY___ “MY BASIC DENIM / INDIGO”
(CREDIT)
YOKE “Cashmere Wholegarment Crewneck Sweater”
MY__ “WOOL CHECK WIDE TROUSERS”
そしてもう一つのスエードの方ですが、シルエットも仕様も全く異なるミニバッグになります。
マフのように腕を通して持っても良いですし、取り外し可能のショルダーが付いているので斜め掛けもできます。
こちらは先シーズンも展開していた人気のデザインで、革がシボ革からスエードにアップデート。
イタリアのスエード専門のタンナーで作られていて、ハイブランドでも使用されているほどの高品質な革を採用しています。
上質なフランス原皮を起毛させているのでヌバックのような滑らかなきめ細やかさと高級感が魅力で、革の裏面にレジン加工しているので裏地なしで使用することができるそう。
さらに染料にフッ素系の薬品を使用している為、撥水効果もあり多少の雨には対応することができます。
ただし、がっつり濡れてしまった場合は洋服への色移りが起こる事もありますのでそこはご注意いただきたいのですが、さほど神経質にならずとも大丈夫だということはお伝えしておきますね。
先ほどのキューブ型のものに比べるとさらにコンパクトなサイズ感ですが、深さがあるタイプなので、こちらも想像しているより収納力があります。
もちろんたっぷり入るわけではないので必要最低限ではありますが、ミニ財布、ケータイ、ポーチは難なくいけます。
それ以上となると正直難しくはなるので、これを機にミニマルな生活にシフトチェンジするのをお勧めします!(私は未だにできてませんが、、笑)
そもそも小さいバッグに収納力など求めてはいけない。極端な話何も入らなくてもいい。
そんな極端な思考を持つほどのミニバッグ好きの私ですが、「デザインは好きだけど荷物が入らないから、、」と断念される方に何度も遭遇した経験があるので、ぜひ思考を変えてバッグを楽しむことを優先してみるのもアリかなと私は思います。何も入らないカバンも別にいいじゃないですか。笑
話が少し逸れましたが、これはアクセサリー感覚としても可愛いデザインなので、スタイルにプラスワンしていただくと秋冬のコーディネートがもっと楽しくなるのではと思います。
スカーフアレンジも可愛いのでぜひやってみていただきたいです。
当店では他にもレザーバッグのお取り扱いはいくつかありますが、MARROWの商品は視覚的にも楽しい造形物としての魅力を特に発揮していると思います。
今シーズンも引き続きスウェットやデニム、フリースなどのカジュアルなアイテムを軸にご提案をしていきたいと思っていますので、アクセントとしてちょっとした違和感というかスタイルのポイントを鞄で取り入れてみるのもお勧めです。
どう使おう?は後からじっくり考えていただくとして、まずはフィーリングでご自身の”好き”を見つけていただけたら嬉しいです。
○お問い合わせ先
1LDK annex
〒461-0001
愛知県名古屋市東区泉1-12-33
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info@1ldk-annex.jp
皆様のご来店を心よりお待ちしております。
1LDK annex 三浦
September 12, 2025, 3:27 PM
Category: PICK UP
楽だから着るんじゃない。
こんにちは。1LDK annexの杉浦です。
日陰に入ると風が気持ちいいと感じるくらいには暑さは和らいできたのかなと。早く寒くなれという願望で体が錯覚しているだけかもしれませんが笑
さて早速ですが今回は、僕らの提案としてはお馴染みの部類に入るあのアイテム達をご紹介します。
UNIVERSAL PRODUCTS.
“JUMBERCA SWEAT CREW NECK”
COL : OATMEAL / NAVY
SIZE : 2 / 3
¥25,300-
“JUMBERCA ZIP UP HOODIE”
COL : OATMEAL / NAVY
SIZE : 2 / 3
¥29,700-
“JUMBERCA SWEAT STRAIGHT TROUSER”
COL : OATMEAL / NAVY
SIZE : 1 / 2
¥30,800-
ユニバーサルプロダクツから定番的に展開しているジャンベルカシリーズ。
もはや説明は不要かと思われますが、簡単に生地の話をします。
日本にわずか2台しかない旧式のドイツ製編み機「ジャンベルカ」でゆっくり時間をかけて編まれた、希少で高品質なスウェット生地が特徴。
型崩れがしにくく、日常的に着て洗いまくる。そんなタフなスウェットです。
着用を繰り返すことでふっくらと風合いが増していくのも魅力の一つ。
話は変わって、定番がなぜ定番なのか。
シーズン毎にリリースされているので(肉感は違いますが)、さらっと流されがちですが、、。
ニュートラルな形や色味だからこそ気分で味付けし放題。こういうアイテムこそ着る人によって大きく左右されるのも「定番」の醍醐味だと感じています。
好きなスタイルをするための下地的な役割も兼ねていますので、今一度大切に捉えていただきたいです。
今年のスタイルはこう着たいからこの色とサイズだなとか。こういうの持ってないからあれば補填してくれそうだなとか。
デザインが先行しているわけではない、シンプルだからこそ融通が利いて、気づけば同じもの着てるのに全く別のスタイルになっているのです。
そして僕の今回の裏テーマは、おしゃれだからスウェットを着る。です。
決して楽だから着てるんじゃなく、カッコつけるためにスウェットを着てみようと思ってます。
そこでユニバーサルのスウェットを僕はチョイスしました。決してカッコつけているブランドではないからこそ、リアルな着こなしになるかなと。
“JUMBERCA SWEAT STRAIGHT TROUSER“ 165cm / NAVY / size 1
“JUMBERCA SWEAT CREW NECK“ 165cm / NAVY / size 2
序盤からカッコつけるとか言ってセットアップかよ。と思っているかもしれませんがこれには訳が。
今季からパンツの形がスラックス型に変わったので、これだったら!とセットアップが気分でした。ファッション的にハードルを感じさせないユニバーサルのクールすぎない優しさが僕にはちょうど良かったです。
そこには極端なトレンド感やおしゃれさを匂わせないユニバーサルなりの気遣いがあるのです。痒いところに手が届くような。
そもそもユニバーサルが 1LDK のハウスブランドとして立ち上がったのも、どんな洋服に対しても馴染むいわば「繋ぎ役」としてです。
定番の代表と言えるチノパンもその役割を担っています。
あの服を着るためにこれがあれば、、といった欲望を叶えてくれるのが最大の魅力。だからこそ、インナーにしても一枚でもバランスが良い、まさにベストな形。
スウェットのセットアップと聞くだけで避けてしまいがちですが、嫌味のないカジュアルさが意外と馴染みやすいです。
普段は単品で活用しているからこその新鮮さもありますし、肩肘張らずに洒落たスタイルにも今年はチャレンジして見てください。
取り入れやすい理由の一つとして先ほどチラッと言いましたが、パンツの形が変更されたこと。
タックを入れたドストレートのシルエットです。あくまでカジュアルという括りは外れないですが、その中でもスラックスに近いような綺麗さ。
以前までは、いかにもスウェットパンツらしい大胆なワタリと裾の溜まりが印象的。スッキリというよりかは野暮ったく、カジュアルさが全面に出ているイメージ。
このニュアンスの違いが僕にとってはとても大きく感じられました。元々この形はインラインの別のアイテムに使われていたのですが、僕自身その形が好きだったので偶然の産物でした。
スウェットだけど綺麗。といったギャップはスタイリングがとてもしやすいですし、ジャケットやシャツのかっちり感にも難なく馴染みますのでお勧めです。
“JUMBERCA ZIP UP HOODIE“ 155cm / NAVY / size 2
今までや昨年では、ダウンジャケットにスウェットなどカジュアルな空気感を好んでいましたが、今年は少しだけ気分を変えて。
ここ数年でレザーを提案しているコレクションが増えて、僕らにも、皆さんにも気分なレザーを着るためにこのスウェットを絶対的に合わせたい。と三浦が言っていましたが、大袈裟に言うとレザーを提案する機会があれば、このスウェットはセット。
それほどまでに私たちの提案には欠かせない存在です。
シンプルにレディースのこういうバランスはとても素敵。ダボっとしたメンズライクの空気感の中にレザーが混ざると特有の男臭さが取れている気がして。何はともあれ、スウェットの活躍があってこそです。
その時のムードによっても繋いでくれるアイテムは流行り廃り関係なく、重宝してくれる存在です。
主役ではないけれど絶対に必要なもの。基盤があるからこそファッショナブルな着こなしができるかなと。
“JUMBERCA ZIP UP HOODIE” 165cm / OATMEAL / size 2
今年の春夏から始めたASICSですが、個人的にコートなどにさらっと合わせたいと思っていました。やっと季節的に提案ができてとても嬉しい。(まだ暑いので実際に着るのはもう少し先ですが笑)
コートにフーディ。割とあるあるなスタイルですが、秋冬らしく肉感を調節しているからこそのさりげないスウェット感が重ね着した時に活きてきます。
ここ最近オススメしていて、気分でもあったジャケットやシャツのスタイルでも実はスウェットを混ぜることが多いです。
全振りしてカッコつけたいのは山々ですが、身長のせいか、なぜか腑に落ちず。自然と手にとっているのはこういったプレーンなスウェットです。
なので必然的にカッコつける時はスウェットがどこかしらに潜んでいます。
カッコつけてんのにスウェットだからか、自然体でいられる気がするのも心地がいいですし、何より暖かい。寒くなってきた時に結構大事なことです。
まぁ、今の時期は日が暮れてきて肌寒い時に羽織りものとして存在感を表してくれるでしょう。大ぶりなシルエットがジャケット感を演出してくれると思います。
羽織りものとして活用をイメージしているのであれば、サイズをあげて振り切ってしまうのもアリです。どういうふうに着たいかがイメージ出来ていれば、その人らしく選択できると思います。
それが最初に言った同じものを着てるのに別物に見える現象になる理由かなと。
“JUMBERCA SWEAT CREW NECK“ 155cm / OATMEAL / size 2
最後のスタイリング、僕はとても刺さってます。
アイテム単体で見ると結構いなたさがあるのに、なんか洒落てんなぁと。髪型といい、サイズ感といい、レイヤードの仕方といい、考えられる要因はいくつもありますが。
ごちゃごちゃ考えずにただ似合ってる。服が主役ではなく、人が前に出てる気がしてます。これはユニバーサルに限ったことではないですが、、。
いつもの生活がその人のキャラクターになったら最高だなと。
似合うものを着ることは普通じゃん。と思うかもしれませんが、意外と難しい。
大前提、好きなものを着るのはありますが、サイズ感はどうなんだろうとか。
そんな細やかな懸念を吹っ飛ばしてくれるのが、ユニバーサルだと思っています。
何の気なしに服を着ていたいからこそのちょうどいい普通さ。
今回は以上になります。
サイズ感や色味等何か気になることがあれば、僕でよければいつでもご相談してください。
では、店頭でお待ちしてます。
○お問い合わせ先
1LDK annex
〒461-0001
愛知県名古屋市東区泉1-12-33
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1LDK annex 杉浦
September 11, 2025, 3:10 PM
Category: PICK UP
今年は”⚪︎⚪︎⚪︎”
最近の店内の様相ですが、実は意識的に入れているものがあります。
こんにちは。1LDK annexの田代です。
それは”ブラウン”です。今シーズンの1LDK annexはそこに着目してセレクトを行っております。広義の意味でのブラウンなので濃淡や色系統として様々な角度から取り組ませていただいております。
直近のannexブログでもそれぞれがブラウンと発しているのでなんとなく気づいた方もいらっしゃると思います。パリのファッションウィーク、25AWの展示会のタイミングから次のムードどして気になる色であり、それはお店のメンバーも共通の意思がありました。
昨年までのネイビー、チャコールをベースにし、そこにブラックが入ることで少し重ためになった印象に、ブラウンが入ることでの温かみを加えたいなと思っています。あくまでベースは変わらずですので、店内のラックも要所で差し込む形でブラウンを配置しております。
そして、そのイメージは25SSから取り扱いを始めたasicsからも感じていただけると思います。
今日は私たちがしたい25awのスタイルをasicsに絡めて撮ってきましたのでそちらをご紹介させていただきます。皆さんのスタイリングイメージの参考になっていただけたら嬉しいです。
jacket – UNIVERSAL PRODUCTS. “WOOL 2B JACKET / BROWN“(着用サイズ2)
sweater – HERILL “Americandeadstock Sweater / TOP GARY“(着用サイズ2)
pants – extreme cashmere私物
shoes – ASICS “GEL-KINETIC FLUENT / WHITE × MARZIPAN”
jacket – YOKE “Silk Nylon Driving Blouson / FOG NAVY“(着用サイズ2)
t-shirt – ROTOL “LUMIFLECT BORDER LONG SLEEVE TEE / BLACK“(着用サイズ2)
pants – ROTOL “FOAMORA SWEAT PANTS / HEATHER GRAY“(着用サイズ1)
shoes -ASICS “GEL-KINETIC FLUENT / WHITE × MARZIPAN”
GEL-KINETICは25SSからの継続モデルですが、今回は冒頭のテーマカラーに沿いながらも純粋に配色が洒落ているのがポイントでした。白ベースのスニーカーはこれまでもannexで提案してきたので違和感なく入れていただけると思いますが、このモデル特有の踵のゲルシステムのデザインを利用した色の入れ方は靴単体でも魅力的で、スタイルに組み込むことでさらにその魅了が倍増するように感じます。
sweater – extreme cashmere”ted / FELT”(着用サイズF)
denim – UNUSED “WIDE DENIM / INDIGO“(着用サイズ3)
shoes – ASICS “SKYHAND OG / MARZIPAN × DRIED LEAF GREEN”
jacket – YOKE “Leather Flight Jacket / DARK BROWN“(着用サイズ3)
sweat – refomed “10WASH SWEATER / T.GRAY“(着用サイズ3)
pants – ROTOL “SUPER HIGH WAIST SLACKS / STRIPE“(着用サイズ2)
shoes – ASICS “SKYHAND OG / MARZIPAN × DRIED LEAF GREEN”
jacket – refomed “KINCHAKU DUCK HOODIE / RENGA“(着用サイズ2)
sweat – MY__ “JUMBERCA CREW NECK SWEAT / NAVY“(着用サイズ1)
pants – UNIVERSAL PRODUCTS. “JUMBERCA SWEAT STRAIGHT TROUSER / OATMEAL“(着用サイズ1)
shoes – ASICS “SKYHAND OG / MARZIPAN × DRIED LEAF GREEN”
新しくチャレンジしたのがSKYHANDというローテクタイプのシューズです。スウェードの質感と温和な色味が秋冬らしいムードをグッと上げてくれます。個人的にはスラックスなどの綺麗なパンツの崩しで履きたいなと思いセレクトしました。
ボーイッシュなスタイリングに使うイメージでレディースサイズもセレクトしており、こちらは三浦がイメージするスタイリングを組んでくれました。今後のインスタでも所々で登場すると思うのでその辺りも楽しみに見ていただけると。
coat – UNIVERSAL PRODUCTS. “LEATHER CAR COAT / BLACK“(着用サイズ3)
sweater – YOKE “Cashmere Wholegarment Crewneck Sweater / ROSE RED“(着用サイズ3)
pants – refomed “OLD MAN DUCK PANTS / CHARCOAL“(着用サイズ3)
shoes – ASICS “GEL-NYC 2055 / CARBON×CEMENT GREY”
GEL-NYCのグレーは安定の色味として。ベーシックなカラーリングではあるので、前2つのように基本のスタイルに入れ込むというよりは、洋服の色味を変えることで全体の雰囲気に迷いが出ないよう足元を固めていただくポジションです。
このモデル自体も濃淡の異なる3つのグレーを素材を変えて構成されており、一見ぽってりしてそうに見えますが、つま先がすっきりしているasicsならではの形と合わさっていい具合に鈍臭さのない仕上がりが気に入っています。
杉浦も三浦も自分で着るならこう、というスタイリングをしてくれましたが、二人ともブラウンに沿った合わせを自然に選んでいる辺りやはり気分が向いているのだなととても感じました。
25AWはより合わせたいイメージを突き詰めたシーズンでもあります。まずは靴からそんな空気感に触れてみるのはどうですか?
○お問い合わせ先
1LDK annex
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愛知県名古屋市東区泉1-12-33
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1LDK annex 田代
September 8, 2025, 5:02 PM
Category: PICK UP
アイツいつもこれ着てんな。
こんにちは。1LDK annexの杉浦です。
先日、大好きなアーティストのライブに行ってきました。(両の手で数えられるくらいしかその方のライブに行ったことがないので大声で大好きとは言いずらいニワカですが。)
ありふれた言葉のはずなのに、その人が歌うと初めて聞いた言葉のように自分の中に落ちていく感覚。もはやこの人が何を言っても僕は受け入れてしまうんだろうなと感じます。
それに似た感覚を実は洋服でも味わっています。
この人たちが作っているからという安心感や「あえて」この人たちが提案しているのが良い。というように魅力や憧れに近いものを醸し出して、意図も簡単に自分の許容のキャパを広げられるのです。
今回のブログではそんなブランドから一つピックアップして紹介させていただきます。
OLD FOLK HOUSE
“Wool&Mohair Gabardine Trousers”
COL : NAVY / DARK GRAY
SIZE : 3 / 4 / 5
¥46,200-TAX IN
先日にブログでご紹介させていただいたオールドフォークハウスからスラックスをピックアップ。
ブランドの概要やお店でお取り扱いを始めた経緯を綴ってますので気になる方はぜひそちらから読んでみてください。
リメイク制作からスタートした彼らの服作りには、ブランドが掲げているコンセプト「リラックスとユーモア」が詰まっています。彼らのユーモアを汲み取るのも楽しいですし、自分で想像してクスッと笑えるのも魅力の一つ。
当たり前に服に囲まれてきて過ごしていると、良い意味でも悪い意味でも慣れてきてしまいます。素直に感情が昂って「欲しい!」となる瞬間が減ってきてるのかなと、、自分では認めてはいませんが、それが事実。
ですが今回はブルブルと揺さぶられました。
素材はウールとモヘアのギャバ。
ウール単品だと光沢とトロみが全面にきて気品を感じるイメージ、そしてモヘアだけだと清涼感とシャリ感のある表情がイメージとして先行します。
その二つを混ぜ、密度を高めて織り上げたのが今回採用されている生地。
上質な両素材の良い側面を秋冬として提案するにふさわしいバランスで掛け合わせてくれていると思います。トロッとしているけれどハリもあり、ドレープの陰影もとても綺麗に映る。
そのため秋冬らしく、裏地も膝裏まで付いている仕様になっています。キュプラとコットンを混ぜた肌当たりの良い裏地が私たちに快適な履き心地を。
165cm / NAVY / size 3
序盤に揺さぶられたと書きましたが、その要因の大きな一つがニット(カシミヤ)との合わせ。
お店として秋冬はカシミヤを意識的にセレクトしています。
その中でなかなか自分にとって腑に落ちるパンツが見つかっていませんでした。
ウールとは違いヌメっとした独特の光沢があるカシミヤにいつものパンツを合わせても、なぜかしっくりこなくて。
そんな時にこのパンツに出会いました。
適度なシャリ感と光沢、そしてユルさが僕の背伸び(カシミヤ)を包み隠してくれたのです。
全然無理してないです。みたいな顔でさりげなく着れるなーと。
ウエストや股上もリラックスしているので、その都度穿きたいニュアンスでスッキリにも、ダルくでも、対応できる万能型です。
ベタベタのスニーカーで穿いても素敵だなと思ったので、今シーズン買ったカシミヤ合わせてみようかな。とりあえずは暑いのでシャツかスウェットで我慢します笑
DARK GRAY↓
バックポケットのフラップの形は何だろうと感じた方。もうすでに当ブランドの魔力に引っ張られていますね。
ここからは僕の考察になりますので真偽は定かではないですが、一つの参考として書いておきます。
皆さんはお尻のポケットが少し斜めになっているものを見たことがありますか?
(あくまで参考程度ですが、左からデニムパンツ、チノパン、トラウザー)
通常ではデニムパンツやチノパンといったカジュアルなパンツに見られるディテール。
ヒップの丸みに添いやすくて視覚的にとても自然なバランスになります。
トラウザーの類ではかっちり感を出すために水平のものが多く存在します。
今回のスラックスでは、ポケットの口は水平。
ですが、ポケットに付いているフラップだけがカジュアルなパンツに用いられる斜めのディテールになっているのです。
(なぜフラップが片側だけしか付いていないのかは、「ピスポケット」で調べて見てください。)
どういうことかというと、一見すると一般的なトラウザーのノリなのにも関わらず、着用した空気感はどこか抜けて砕けたように感じます。
生地は深みがあり、形は綺麗なスラックス。そこにポップなディテールが組み合わさる。
これこそが当ブランドが作り上げてきたリラックスとユーモアの部分です。
日常感漂うゆったりとしたサイズ感とフフッとなるような砕けた解釈。
話は戻りますが、こんなパンツに僕はカシミヤを合わせたいなと思いました。
良い意味で雑多な(等身大な)スタイルこそ、その人らしさが出ると感じているので、この年齢でカシミヤを纏うハードルを少しでもこのスラックスで壊して、ラフだけど小綺麗な合わせを僕世代の方は特におすすめさせていただきます。
165cm / DARK GRAY / size 3
ウールモヘアの生地は重厚感があるので、ヘビィなアウターに対しても負けない存在感を放ってくれるのも魅力の一つ。
シーズンに左右されたくない気持ちも分かりますが、ある程度の季節や状況に絞ったアイテムはとても魅力的です。
その季節や状況が来る度にこれを着る。というマイルールが出来上がったり、少しオーバーに言うとこれを着たらその季節や状況を感じる、なんてことも。
それを続けて枠を広げることで「らしさ」が出てきちゃったり。
なんかアイツこの時期いつもこれ着てんな。をシーズンを追うごとに繰り返してアップデートしていくことができれば自分のスタイルが確立できるんじゃないのかなと思っています。
ネイビーと迷ったら、とりあえずこっちをお勧めさせていただこうかな。
黒や重たいカラーリングをたくさん持っていてもボヤッとした色だからこそ、馴染みやすくて小慣れた印象が出ると思います。
汎用性を求めるのであれば、DARK GRAY。洒落っ気を出したいならNAVY。といった具合でしょうか。
もちろん2色買いもありですよ笑
どちらにせよ比較的使いやすい形や色味なので、ぱっと見の好みで選んでしまっても損はないかなと。
店頭に来てくれた方にはテンプレのように言っていますが、スタイルの基盤はパンツだと思っているので、今年は何を着ようかなと考えている方はまず、パンツ探しの旅に出てはいかがでしょうか。
サイズ感等、気になればいつでもご相談お待ちしてます。
服を、そして寒さまでも楽しんでいきましょう。
○お問い合わせ先
1LDK annex
〒461-0001
愛知県名古屋市東区泉1-12-33
052-211-9546
info@1ldk-annex.jp
皆様のご来店を心よりお待ちしております。
1LDK annex 杉浦
September 6, 2025, 11:09 AM
Category: PICK UP
こればっかり着そうです。
こんにちは。1LDK annexの金澤です。
ジップフーディにハマった昨年24AW。
初めて僕が買ったのはユニバーサルプロダクツが作る定番ジャンベルカシリーズのもので、いわゆるスウェット素材。すごく気に入って着ているので、いい感じにクタッとふわっと育ってきました。
シャツスタイルが基本の自分にとって、なんて使い勝手のいいアイテムなのだろう。そう気がついたわけです。
ただ、個人的には現状スウェット枠はユニバーサルで事足りているので、違う角度でアップデートできそうなものを探していたんですよね。
そんな中で僕の目に飛び込んできたのが、ANOTHER ASPECTのジップフーディでした。
ANOTHER ASPECT
COL: DARK BROWN
SIZE: M / L
¥34,100-TAX IN
初めっからクタクタで、チョコみたいな濃いめのブラウンカラー、たっぷりと大きめなフードに、キラッと光るシルバージップ。
別に普通のフーディじゃない?そう思われる方も多いのかもしれません。
でも、僕にとっては違いました。
僕が欲していたのは、大きな変化ではなく、少しの新しさ。
この手の服はいつだって着たいし、どんな服にでも合わせられるものが個人的にはベストなので、いい塩梅のものって意外と探すのが難しいんですよね。
でも、これこそがアナザーアスペクトの得意分野。
“スローファッション”に重きを置いて服作りをするブランドだからこそ、奇を衒ったディテールなどではなく、週に3回4回だって着たくなる。そんなちょうどいいところを突いてくるのが上手いんですよ。
スローファッションの理念のひとつには、「高品質で環境負荷の少ない素材」を選ぶということもあって、ここでは農薬や化学肥料を一切使わずに栽培された”オーガニックコットン”が100%使用されています。
この厳選された素材を使って、通常スウェットであれば袖や裾に用いられることの多い”リブ”を大胆にも全面に編み立てたというのが、この洋服でいう最大の特徴です。
どうしてもスウェットのジップフーディだと部屋着感が出てしまって苦手、、、という方も中にはいらっしゃるかと思います。
厳密に言えばスウェットも編み物なのでニットに分類されますが、リブ編みにすることでより見た目からもニット感が強くなり、スポーティなイメージのアイテムから上品さが増してより着ていただきやすいアイテムに感じていただけるはずです。
ただニットとは言ってもお手持ちのアイテムのリブ組織裏を見ていただいたら分かる通り、起毛感はなくすっきりとした軽い仕上がりです。
これによって羽織りとしてインナーを変えながら、長いシーズン着回していくことができるように考えられているんです。アナザーアスペクトの洋服作りの芯がここでしっかりと感じることができますね。
このように”リブ編み”自体は誰もが見知ったディテールではあるけれど、それを逆手に取ったようなデザインが僕にはすごく新鮮に映りました。
デザインしようとしてあれこれディテールを盛り込むのではなく、必要最低限に削ぎ落としつつ「生地そのものがデザイン」として成立しているという”スマートさ”と”ミニマルさ”から、いつだって着れるしいつだって着たいと思わせてくれる存在になってくれるはず。
ついついネイビーの洋服ばかり買ってしまう自分にとって、今シーズンはお店としても提案を強めている”ブラウン”はキーカラーだったので、個人的に色々とニーズが噛み合わさったドンピシャな内容でした。
袖口と裾には細いゴムが入っているので、タプっと緩く溜まりながらもメリハリの効いたバランスに。
ありがたいことに「アナザーアスペクト=シャツ」のイメージを思い浮かべる方も多くなってきたように思いますが、個人的にはこういうぱっと見じゃ分からないけど着てみたらすごいいいじゃん!?ってなる洋服が好きで、おんなじ感覚の方にこのフーディが届いてくれたら嬉しいです。
たしかお店に届いたのは8月の頭とかだったと思うのですが、速攻で購入して冷房ガンガンの店内ですでに着まくっているので活用方法がだんだんと明確になってきました。
ということで、個人的におすすめしていきたい時期ごと(9~11月)のスタイリングをご紹介していこうと思います!
○9月編
( CREDIT )
PANTS: UNIVERSAL PRODUCTS. “5POCKET BUGGIE DENIM PANTS”
いつもなら迷わずシャツに手を伸ばすところですが、、、今年は違います。
インナーにはいつも通り半袖の白Teeを入れて、今シーズン買い足したバギーデニム、ここにスニーカーや革靴を持ってきたいところですが、まだまだ今年はレザーサンダルを楽しみます。
先日の三浦のブログでも話していた通り、おそらく名古屋は9月いっぱい暑い日が続きそうなので、秋の要素を取り入れつつ重たくなり過ぎないように足元で抜け感を。
個人的にはブリーチデニムには少しナードな印象を持っていて、全身カジュアルなスタイリングを組むのが苦手な方ですが、アナザーのフーディは先ほど生地の説明でもあった通り奥行きがあり品も感じられるので、本当にパンツを限定せずに着やすい洋服だと思います。
今シーズンもデニムのバリエーションを豊富にセレクトしたので、お気に入りにデニムとのスタイリングはぜひ試していただきたいです!
○10月編
( CREDIT )
SHIRTS(私物): ANOTHER ASPECT “SHIRT 1.0”
PANTS(私物): FRANK LEDER “DEAD STOCK RARE GERMAN FABRIC 1TUCK WIDE TROUSERS”
さて、お次は僕がフーディにハマったきっかけでもあるシャツとのスタイリング。
先ほどは一枚での楽しみ方でしたが、ここでは”羽織り”として。
10月ごろになるとコットンのシャツからウールのシャツへと素材を変えて楽しんでいましたが、フーディがあるだけで今まで時期が来たら寝かしていたSSのシャツ達も活かしながら着続けることができます。
僕は25SSで買ったアナザーのシャツとレイヤードしたくてこのフーディを買いました。ご購入してくださった方には特におすすめしたい着方です!
僕は着丈の長いシャツの方が好きで、手持ちのものはほとんど緩いものばかり。
最初にもお話しした通り、ジップを閉めると裾ゴムのおかげで短丈のバランスも楽しめるので、シャツとレイヤードした時の収まり具合もお気に入りです。
袖付けが緩く設計されていて、もちろんシャツに限らずなんにでもばさっと羽織れるので、少し肌寒くなってくるこの時期にもずっと着ていそうな気がしています。
○11月編
( CREDIT )
JACKET(私物): ANOTHER ASPECT “DENIM JACKET 1.0”
PANTS: ENCOMING “GEOMETRY TROUSER”
SHOES: ROA “Cingino”
そして11月。多分これくらいの時期にはちゃんと寒さを感じられる気温になってくれているはず。
僕は今シーズンのSSに買ったこれまたアナザーアスペクトのデニムジャケットを活用していこうと思います。
SSシーズンの頭によくやっていたシャツに重ね着も好きですが、フーディを”インナー”として持ってくると色合いも防寒性的にも一気に冬仕様に様変わりしてくれます。デニムジャケットの着る時期が短くて手に取るのを躊躇っていた方にこそおすすめしたい着方です!
ここまで色々とスタイリングを組んでみて改めて気がついたのは、やっぱり使い勝手の良さ。これに尽きます。
カジュアルなスタイリングをしたい時には品をプラスしてくれて、少しクラシックにカッコよく合わせたい時にはラフに中和してくれる、そんな存在。
どんなシーンにも馴染んでくれて、時にはほどよく主張してくれて、本当になんて気の利くやつなんでしょうか、、、
スウェットには出せない良いアジを持ったジップフーディ。
多分今シーズンかなりの頻度で着ていると思います。現にブログを書いている今も着ているくらいに。(来られた時に同じ服ばかり着てるじゃんなんて言わないでくださいね笑)
お休みの日くらいたまには自分を甘やかしたっていいんです。それくらい頼りになってくれるはずですよ。
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1LDK annex 金澤
September 3, 2025, 7:47 PM
Category: PICK UP
秋にもサンダルを
こんにちは。1LDK annexの三浦です。
先日店長田代からご紹介がありましたように、現在1LDK annexではレザーブランドHEREUのモアバリエーションで展開しています。
以前からブランドさんにはこの企画をオファーさせていただいていて、いつかやりたいと思っていました。
いつも私たちがセレクトしているシューズは、ブランドが展開しているコレクションのほんの一部で、お店のキャパ的にも多くのモデルを一気に仕入れることが難しく、シーズン毎に1~2型ご紹介できる程度。
皆さんにご紹介できていないメニューが本当に沢山あります。
また一つ一つの商品の良さをご紹介することはできても、プロダクトの幅だったりブランドのムードをお伝えするのはなかなか難しい作業で、伝えきれてない事がまだまだ沢山あったな〜と個人的にモヤモヤする部分もあり、ブランドの世界観をもっと良く知っていただくべく今回のモアバリが実現しました。
まだまだ残暑が続いているが故に何を買おうか迷ってしまうこの時期に、シューズのご提案をさせていただきたいと思います。
ラインナップは前回の田代のブログを読んでいただくとなんとなくイメージしていただけると思いますが、今時期の即戦力となるサンダルや通年通して使いやすいローファー、ツッカケアイテムを中心にご用意いただいています。
このイベントを告知してから沢山の方にご来店いただき足を通していただきましたが、やはりこの時期はサンダルが人気ですね。
ちょうど先日、今年は11月頃まで暑いかもしれないという情報を聞きゾッとしていたところなのですが、それを逆手に取りそんな変な気候でしかできないスタイリングを楽しむのもアリじゃないかと個人的にはポジティブマインドで乗り越えていこうと思っています。
例えば私がお勧めしたいバランスとして、重ための洋服にサンダルを合わせるスタイリングがありますが、来たる初秋に向けて可愛いサンダルがあったらいいなと思っていました。
しかも夏によく履いていたビーチサンダルやスポーツサンダルではない、もう少し”ちゃんとした”もので。
もちろん夏にサンダルというのは基本なのですが、”ジャケットスタイルにサンダル”とか、”ニットにサンダル”など、長袖やアウターを着るような春、秋のサンダルスタイルが私はすごく好きです。
私自身まだこれから秋服を買い足そうというところなので、足元もイメージしながら色々コーディネートを考えようと思っています。
ということで今日のブログでは夏だけでなく秋にも履きたいサンダルをテーマに、いくつか私のお気に入りをご紹介します。
HEREU
“Llaut2”
Col: CUSTARD
Size: 37 / 38
¥73,700- TAX IN
まず一つ目はこちら。
25SSシーズンのメンズシューズのメインとしてもお取り扱いをしていた”Llaut2″というメニューです。
ローファーの様な雰囲気を備えたスリングバックタイプのイージーな仕様が特徴的です。
バックストラップは着脱が簡単にできるようエラスティック素材を用いていて、太めでしっかりホールド感があるので歩いた時にもしっかり足にフィットしてくれます。
以前からご説明していますが、HEREUのシューズは現地の職人の手によって作られていて、このLlaut2もスペイン製のフルグレインレザーを使用し伝統的なモカシン構造で仕上げられています。
このモダンなデザインと手仕事の温もりが合わせもつ美しさはHEREUならではの雰囲気だと思います。
アウトソールはアッパーに縫い付けることで柔軟性と耐久性を高め、フットベッド部分からサイドまでを一体にすることで足への当たりを柔らかく調整してくれていて履き心地も最高です。
オープントゥで軽やかな印象にしながら、スクエア型にカットすることでシャープな印象も与えてくれるので、カジュアルダウンしすぎることなく最後にスタイル全体を引き締める役割を担ってくれます。
今回レディースでご用意したのはこちらのカスタードカラー。
クリーム色の様な柔らかな生成りでブラウンとのコントラストもとても綺麗です。
メンズでご紹介していたブラックよりもカジュアルな印象になっていて、クールすぎないところも女性陣にぜひお勧めしたいと思いました。
今シーズンはブラウンやキャメル、カーキなどのアースカラーにも注目していて、柔らかい暖色のコーディネートにうまくマッチしてくれるのではと思います。
私は普段から白やベージュの靴を好んで履くのですが、足元を視覚的に軽やかにしてくれるこのカスタードカラーは個人的にすごく使えるなと思いました。
スウェットにデニムのようなラフに振り切ったコーディネートにちょうど良いです。
(CREDIT)
MY___ “CREW NECK SWEAT / MOKU GRAY”
MY___ “MY BASIC DENIM / BLACK”
HEREU
“Aloc”
Col: BLACK
Size: 37 / 38 / 39 / 42
¥70,400- TAX IN
お次はこちらのアシンメトリーなステッチダウンのサンダルを。
先ほどご紹介したLlaut2に比べて全体的に曲線的なデザインが特徴的だと思います。
スペイン産のなめらかなカーフレザーを使用し、見た目的にも履き心地的にも優しく包み込んでくれるような柔らかな印象を受けました。どこか中性的でエレガントな雰囲気です。
パッド入りのスリングバック式ストラップで歩行を安定させると共に、足首をすっきりと綺麗に見せてくれます。
ショーツやスカートで履いた時には、よりこのデザインの良さが際立つので、まだ暑い今の時期にはショート丈のボトムスでまず試してみていただきたいです。
(CREDIT)
MY__ “WOOL CHECKED JACKET / CHARCOAL”
OLD FOLK HOUSE “Jewelry Sweat Pants / HEATHER GRAY”
そして秋口にはこうしたジャケットスタイルがやってみたい。
洋服が重い分、足元に抜け感が出るので全体的にすっきりとした印象になります。
スタイルも良く見えますし、程よいこなれ感が出て好きです。
スウェットパンツのようなラフでルーズなバランスにも合うので、スウェットラバーの皆さんはぜひ試してみてほしいです。
しかもこのAlocというモデルは靴底がラバー素材になっているということもあり、よりラフな履き心地を実現しています。
普段から革靴にあまり慣れていない方もまずはこういったソールのものから始めてみるのも良いかもしれません。
革サンダルの良いところとしてローファーやレースアップなどのガチガチの革靴感が出ず、よりデイリーユースしやすいので履く頻度も自然と増えてくれるのではないかなと思います。
実際に私もサンダルタイプの革靴をよく履きますが、日常的に週に何日かは革靴を取り入れるようになってから洋服の選ぶ幅も格段に広がりましたし、気分転換として新しいアイテムにも挑戦できるようになりました。
長らくannexでお洋服を選んでいただいている方にこそ、今年は革サンダルをお勧めしたいです。
(CREDIT)
YLEVE “HIGH COUNT DOUBLE TWILL POLYESTER BZ / BLACK”
MY___ “DENIM MAXI SKIRT / BROWN”
HEREU
“Cabersa2”
Col: BLACK
Size: 36
¥74,800- TAX IN
お次はHEREUが定番的にリリースしているコレクション。
ブランドならではのこの編み込みのデザインが目を引く、デザイン力の高い一足だと思います。
アートやポップカルチャー、民族衣装などにインスパイアされたもので、地中海生まれのHEREUならではのゆったりとしたムードを感じられるような、リゾート感のあるデザインです。
一見ややフェミニンかなと思いますが、これもカジュアルな洋服が多い私にはある意味アクセントとして良いなと心惹かれた一足です。
可愛いだけでなく履き心地も最高で、アッパーの編み込み部分はしなやかなラムスキンを使用しています。
パーツをパッド入りにすることでふわっと柔らかな履き心地になる上、丸みのあるフォルムとこのボリューム感が一層存在感を引き立ててくれます。
Tストラップにはバックルが付いていて、フィット感の調節も可能。
クッション性のあるインソールとフラットソールが履き心地の良さを高めてくれていてデイリーからリゾートシーンまで様々なライフスタイルの方に履いていただけるのではと思います。
またつま先をスクエアトゥにすることでソリッドさを加えながら甘さを抑え、annexがお勧めするメンズライクなスタイルにもナチュラルに馴染むデザインに。
こうした編みのディティールはブランドを象徴するデザインの一つで、HEREUらしさだったり、ブランドのもの作りの根源を知るという意味でも一度ご紹介しておきたかったアイテムなので、この機会にお取り扱いができて嬉しいです。
(CREDIT)
extreme cashmere “tes / FELT”
HEREU
“Sineu”
Col: BLACK
Size: 36 / 37 / 38 / 41 / 42 / 43
¥83,600- TAX IN
最後にもう一つ、サンダルではないのですが私がずっと愛用していたこのSineuというローファーも今回サイズが展開が増え、追加投入されましたので軽くご紹介させてください。
これは私が夏も冬も関係なく愛用しているお気に入りのモデルです。
商品の詳細は何度かブログでご紹介させていただいており、こちらのブログで熱く語っておりますので、ご興味ある方はこちらも一読いただけたらと思います。
いつもはレディースサイズのみのお取り扱いでしたが、今回は36~43のサイズで男性のお客様にもお試しいただけるようになっているのでぜひ。
このモアバリエーションは確実な日程は設けていませんが期間限定とさせていただき、在庫が無くなり次第終了となります。
シューズはどうしてもサイズ欠けが起きやすいので、ぜひお早めに試しに来ていただくと良いと思います。
先日オンラインストアも解禁となりましたので、遠方で見に来られないという方もこの機会に1LDK annexがお勧めするHEREUのコレクションの数々をご覧いただけたら嬉しいです。
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1LDK annex 三浦
August 30, 2025, 10:43 AM
Category: PICK UP
敢えて選ぶなら。
こんにちは。1LDK annexの金澤です。
先日来シーズンの買い付けのために東京出張へ行ってきました。
メンズブランドは例年に比べて7月から8月の頭にかけてババっと展示会が重なっていたこともあり、早くも26SSの買い付けは終盤を迎えています。
店長田代と共に「来シーズンはこういうのをお勧めしていきたいね」と期待しながら各ブランドさんの展示会にお邪魔させていただいて沢山の洋服を見させていただきましたが、本当にすでに来シーズンが待ち遠しいほど楽しみなセレクトが出来ています。
来シーズンはもちろんですが、まだまだ始まったばかりの25AWもスタッフ間でかなりディスカッションを繰り返し悩み抜いた結果、僕たちそれぞれの視点を存分に反映させた自信を持ってお届けできる洋服達をセレクトしたので、これからも変わらず一つ一つしっかりとご紹介していきます!
本日のブログももちろんそのうちの一つ。
“別注”と謳うと大それたものに聞こえてしまうかもしれませんが、今シーズンは1LDK annex、そして本店の1LDK Nakameguro、1LDK Aoyama限定カラーとしてUNIVERSAL PRODUCTS.のデニムを作製しました。今週末から発売していきます!
2025年8月30日(土)発売
UNIVERSAL PRODUCTS. for 1LDK
“5POCKET BUGGIE DENIM PANTS”
Col: INDIGO
Size: 1 / 2 / 3 / (4)
¥29,700-TAX IN
※サイズ4は東京のみで、名古屋annexではサイズ1,2,3の展開です。
形は定番、僕も今シーズンの最初に買った「5ポケットのバギーデニム」です。
実は今シーズンのインラインでは”VINTAGE WASH”と”BLACK WASH”の2色展開で、1LDKとしては色落としのデニムを推しているシーズンでした。
実際に僕自身もいまの気分的にウォッシュデニムを穿きたかったので購入しましたし、トレンド的にも同じ気分の方が増えてきている印象を受けます。
ただ、僕の中で「デニム」と言えばやっぱり濃いインディゴは外せませんし、これからも変わらずにお店としてご紹介していきたいアイテムでもあります。
もちろんデニムは他のブランドさんからも沢山仕入れをしていますが、今回はユニバーサルプロダクツというブランドだからこそ、”いつだって穿ける、なんにだって馴染む”デニムってなんだろう、、、?と考えた時に派手さはありませんが、濃紺カラーは僕たちにとって必要なものだと思いました。
昨シーズンの25SSまではインディゴも展開されていて、annexでもかなり本数のご用意はしたつもりだったのですが、半年通してご紹介することができないほどあっという間に売り切れてしまいました。
そういった光景を見ていた事もあり、田代と話し合い「annex限定でインディゴを復活させようか!」ということで東京チームに話をした結果、中目黒店長の柳沼さんと青山店長の森さんも案に乗っかっていただき、1LDK3店舗限定で発売することになったのです。
シルエットはインラインのものと同じで、”バギーデニム”とは言いつつもあからさまな太いパンツではなく、裾を溜めて穿いていても嫌味のない「太いんだけどすっきり見える。」という矛盾をさらっと叶えてくれます。
見え方は間違いなくデニムなのに、スラックスを穿いているかのようなきれいなテンションでも合わせられる。っていうところがミソで、何事も使い分けが大切ですが、わざわざ今回濃紺のデニムを選ぶ意味。みたいなものを感じていただけると思います。
入社前の外から見ていた当時の1LDKは、「濃紺デニムにシャツ」のイメージが強くて、ベーシックなスタイリングなのにすごくカッコよく見えたのを今でも覚えています。
その時々によって選びたいシルエットはもちろん変わるものですが、今は1LDKの人間として、このデニムをこれからもご紹介していきたいと思っています。
すでに洗いをかけた仕上がりなので、初めからストレスなく穿いていけるのも嬉しいところですし、(個人差はあるかもしれませんが)1年中穿き続けられるちょうどいい生地の分厚さもこのデニムの長所として挙げられると思います。
橙色のステッチがさりげなくアクセントになってくれて、お財布や携帯、鍵、定期など男性の皆さんは鞄を持たずにポケットに突っ込む方が僕を含めて大半だと思うので、いつも通り穿き続けた先には自分だけのクセやアジがしっかりと出てきてくれます。
そんなところを楽しめるのもやっぱり濃紺デニムの醍醐味で、シルエットや生地感の違いで色々なブランドさんから毎シーズン買い足してしまうことになるんですよね笑
実は先日の東京出張のタイミングで、1LDK東京チームと一緒に中目黒でこのデニムの撮影をしてきました。(涼しいと聞いていた東京も名古屋と変わらないくらい暑かった、、、、)
何度も通ったことのあるロケーションでしたが、普段の久屋大通とは違うすごく新鮮な感覚でした。きっと普段からannexのインスタグラムをご覧いただいている方からしても同じ気持ちになっていただけるのではないかと思います。
それぞれの着方で、それぞれのサイズの選び方で、おんなじデニムを穿きました。スタイリングやそれぞれが選んだサイズ感にも注目しながらざっとご覧になってください!
⚪︎Staff YAGINUMA ( 173cm / size 2)
⚪︎Staff TASHIRO (179cm / size 4)
⚪︎Staff SAKUTA (180cm / size 2)
⚪︎Staff YOSHIIKE (175cm / size 3)
⚪︎Staff KANAZAWA ( 178cm / size 3)
選ぶサイズによって見え方がかなり変わってくるのが、UNIVERSAL PRODUCTS.の面白いところです。
デザインがベーシックゆえに、上は何を着るか、靴は何を履くか。ここも大事になってきますし、そもそもパンツのサイズを上げて敢えてルーズに穿くのか、トラッドに裾を捲ってジャストめに穿くのか。(元々裾は溜めて穿きたいパンツなので長めの設計にしていますので、お直しに出していただいても全然OKです◎)
引き算でシンプルなスタイリングを組みたい時も、デートで気合いを入れてオシャレをしていきたい時にも、いつだって心強い味方になってくれるはず。
「UNIVERSAL PRODUCTS.は1LDKのハウスブランドであり、制服のような存在。」
これは前店長の西脇がよく口にしていた言葉で、今はすごくこの言葉が腑に落ちています。
他の洋服をセレクトする上でユニバーサルプロダクツは無くてはならないし、毎シーズンいま欲しいもの、いま提案していきたいものを作り続けていきます。
今回のこのデニムもそうで、スペシャル感というよりかは僕ら現場(お店)的に欲しいものをカタチにしました。
僕自身、本当に年々洋服って面白いなぁと思うことが増えてきて、たとえば”敢えて”このシャツを着たり、”敢えて”このデニムを選んだり、”敢えて”サンダルで外してみたり。
この”敢えて”のひと手間にこそ、ファッションの面白さがあると思うんです。
一見すごく普通なデニムですが、いま欲しいバランスがこのデニムにはあります。
1LDKが提案するUNIVERSAL PRODUCTS.のベーシックなバギーデニム。みなさんも敢えてを楽しんでみませんか?
※IZUMIYA ONLINE STORE、1LDK ONLINE STOREでは同日13:00より発売を開始いたします。
○お問い合わせ先
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1LDK annex 金澤
August 29, 2025, 6:00 PM
Category: PICK UP
不器用。
こんにちは。1LDK annexの杉浦です。
今年の3月ごろ、期待に胸を躍らせて届いたシャツに魅了されました。
その時から店頭に立つ時や休みの日など問わず、僕の生活に割り込んでいていつの間にか必要な存在までになっていました。
大袈裟に言うつもりはないですが、シャツを着てこなかった僕がこんなにもどっぷりと浸かってしまったので、純粋に今季もお勧めしていこうかなと。
“SHIRT 4.0”
Col: ECRU ROSE STRIPE / LIGHT BROWN /
LIGHT BROWN CHECK / NAVY CHECK
Size: S / M
¥36,300-TAX IN
相変わらず昨シーズンと継続して形は”SHIRT 4.0″。
着丈は程よく短めで、身幅は比較的ゆとりがあります。肩からのラインが秀逸で、シャツ感もジャケット感も演出できる万能な形。
徹底したスローファッションと言われる流行に左右されない服作りのスタンスだからこそ、迷わず今回も同型をチョイスしました。
柄ごとで同じコットンでも風合いが異なりますので、堂々と同じ型を買えるかなと。友人や恋人に「また同じの買ったの。」と言われずに済みますね。
早速ですが、4色着回してみます。(165cmで全てSサイズを着用しています。)
⚪︎LIGHT BROWN CHECK
昨シーズンは季節が春夏ということもあり、一枚での提案をさせていただきました。
今シーズンの僕が掲げる裏テーマは「インナーとして」です。
店頭で最近感じるのが、日を追うごとにシャツへの抵抗感がある方が減ってきたなと。
一枚で同じものを着回ししていくと、どうしても飽きが来てしまうのは仕方がないことだと思います。
そこでインナーとしての味変の活路を見出して欲しい。
今回セレクトした柄や色味はそういった意味合いも含めて、秋冬の重たいアウター類にも馴染みやすいものをチョイスしました。一枚で着ることにも少しばかり味気なさを感じる僕のような飽き性にはもってこいな着方。
以前までは、丸首のスウェットやニットが僕の定番インナーで、中にシャツを着るという謎の高いハードルがありました。
妙に小っ恥ずかしいと言いますか、、オシャレしてるなという見え方が今まで自分の中では払拭出来ず、、。
アナザーのシャツは今回の生地感も含めてですが、等身大というか、身の丈に合っているというか、たまたま目の前にあったから着ている感覚に近いです笑
(感覚的な話ですが、デートや遊びに行くのに長考して服を決めているのとは違い、良い意味で何も考えてないように見えるシャツ。)
大ぶりなボタンや、襟。
イタリア産のデッドストックの生地と静かに光るパールボタンなど、細やかなバランスがドレスに振られすぎていないため、僕の懸念点を吹っ飛ばしてくれました。
ナードな色味や柄をクールなアウターで包み込むのが今シーズンの僕の定番スタイルにしていこうと固まりつつあります。
気持ちばかり起毛感のあるこの生地は秋冬をスタートさせるにはもってこいなのでお勧めしたいカラー。
⚪︎NAVY CHECK
こちらも先ほどと同じく、イタリア産デッドストックの生地を使用。
デニムでも良かったですが、ナイロンで合わせるのが気分でジャケット、パンツともにナイロンでいってみました。
最近名古屋では通り雨が多くて、急な雨でも対応できる服装を意識的に着ているのでそのためかもしれません。雨が上がった後のジメッとした暑さは体力的にもメンタル的にも削ってくるので気分だけでも服でカバー。
そんな時にTシャツよりはシャツの方が個人的に気分が上がるので、重宝してます。取ってつけたような理由かと思われそうですが、、、。
まぁ試しに皆さんもやってみてください。分かってくれると思うので笑
昨シーズンから継続してチェック柄が推しですが、この生地は着用と洗濯を繰り返すたびにコットンが起毛してきてふわっとした感触になるのでそちらもおすすめする理由の一つ。
洗いざらしで使っていくのも性に合っていて、ただ気にせずに着用しているだけなのに肌あたりが良くなっていく様は流石に人に勧めたくなります。
スチームを当てずに洗濯して乾かしたままのシワ感を楽しむのも手ですね。
⚪︎LIGHT BROWN
インナー使いを個人的に推しているとはいえ、まだまだ暑いのも事実。
写真のようにシャツとして着るだけでなく、ジャケットとして前を開けてきてしまっても成立する形なのでこの時期からでも対応可能です。
電車やお店の中など冷房はガンガン効かせてくれているので安心して羽織ってしまって大丈夫。
最近、何かと目を奪われるブラウンは今年もお店として取り組んでいくので、当たり前ですがそれに合うパンツもたくさん仕入れました。
普段選ばれないカラーだと臆せずに大船に乗った気持ちでご来店ください。
納得するまで試着を繰り返して購入される方もいらっしゃるので遠慮せず。
先ほどの2色と比べれば起毛感は無く、比較的サラッとした触り心地の無地ブラウン。
シャツに求めているある程度のかっこよさは担保されているけれど、カジュアルの枠は超えていないアナザーのシャツならではの良さを肌で感じられる生地です。
無性にカッコつけたくなる気持ちを尊重してスラックスで合わせましたが、やはりこれでいいじゃん。と納得させられる”SHIRT 4.0″の形。
シンプルど直球かと思われがちですが、着丈、身幅、袖丈の長さどれをとってもインポートが作っていることを忘れてしまうくらい日本人に馴染みやすいです。
⚪︎ECRU ROSE STRIPE
一番シャリ感が強く、ドレス味を感じられるのはこのカラー。
クリーンな生地と色味は漢臭さがあるジャケットと合わせても負けずにバランスを取ってくれます。
男心をくすぐるディテールや色味は大抵女性には嫌煙されてしまうのも理解はしていますが、そんな時にクリーンなインナーを持ってきてあげることで軽減されるので参考にしてみてください。意外と悪くないかもとパートナーに思わせることができたら勝機は見えますので。(店頭でもそんなシチュエーションがありました、、。)
そんな話は置いておいて、シーズンに左右されない生地ですので秋冬では重ための色味に対してインナーとしてチラッと差してくれ、春夏ではシャリ感や細めのストライプが爽やかさを醸し出してくれる万能な一枚です。
ざざっとご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
サイズ感等気になることがあればいくらでもご相談してください。
まさかシャツを着てこなかった自分がシーズンごとでシャツを買い足しするとは、、。
ここまでこのシャツ達に魅了されているのも、ありそうでない絶妙な形とクオリティの高い生地、そして ブランドの考え方によってです。
現代の服作りの流れに逆らうような彼らのやり方は、一見、不器用でビジネス的な目線では良いやり方とは言えず、遠回りをしているようです。
けれどもその不器用さこそ愛着が湧く一つの要因でもあります。機械的ではない温かみのある遠回りから得られた満足感に僕は浸っています。
○お問い合わせ先
1LDK annex
〒461-0001
愛知県名古屋市東区泉1-12-33
052-211-9546
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皆様のご来店を心よりお待ちしております。
1LDK annex 杉浦
August 27, 2025, 6:25 PM
Category: PICK UP
迷うことなく選べる。
こんにちは。1LDK annexの田代です。
茹だるような暑さにやられながら、時折感じる風に仄かに秋を感じております。とはいえ暑いんですがね。
店頭でお話ししていると、気温関係なくレザーやカシミヤいきますという方もいれば、とりあえず気分も上げたいので今から着れる軽いものからという方もいたりと割と半々な印象を受けます。
服屋としては先物の用意はもちろん提案したいのですが、前回のblogでも書いた通り、今季は長い夏を乗り切るために即効性のあるメニューから意識的にバリエーションを持たせています。その中でも今回は”シャツ”からご紹介させてください。
“シャツ”といえばKANEMASAは外せません。25SSから取り扱いを始め、ブランドとしての認知と、素直にモノとしての良さが伝わってか仕入れた分は全て完売。POP UPイベントも好評で想像していたよりも定着しつつあるのかなという印象を受けとても嬉しく感じております。
25AWはそこも見越して少し型を増やし、よりブランドの技量とお店との親和性を感じていただけたらと考えています。そんなシーズンを始めるに当たってまずは定番のシャツのシリーズが入ってまいりました。
大まかな概要は以前のBLOGからおさらいいただけますと。
ブランドを代表するハイゲージのニットを使ったシャツ。見た目には布帛のシャツ、例えるならブロード素材となんら変わらないであろう見た目に反して、ニットである故の着心地の良い伸縮性とシワになりづらく、ご自宅での洗濯が可能というこれでもかとストレス要素を排除したデイリーユースとして完璧な仕上がり。
25SSの内で購入いただいた方のリピートが早速あり、実生活の中で使うことでこの文言が何も間違っていないと感じていただけておかわりに繋がっている様に感じました。「すごく使いやすくてとにかく手に取ってしまう」とたくさんの方に言っていただけたのも強く印象に残っています。
そんなKANEMASAですが実は毎シーズンテーマのようなものをしっかりと設けているのです。デザイナーズブランドのように大それたものではないですが、コレクション全体としてのムードはとても大事にしており、そこに沿った柄や色出しを毎度おこなっているので、同じ品番でも雰囲気が異なることでファンをしっかりと獲得しております。所謂”飽きない”というやつです。
25AWはTOKYO FASHION AWARDを受賞したことでランウェイを都内で行うということもあり、ルックなどでは装飾的な印象を受けますが、芯となる部分はブリティッシュスタイルから抽出した落ち着いたレトロなムードを自社の強みを活かしながら解釈。そこから散りばめられたカラーパレットや柄がメインとなっています。今季は特に秋冬らしいなと感じる温かみのある色合いが、個人的な気分なとこもあり散見された様に感じました。
こちらもロンドンストライプのピッチを狭くすることで取り入れやすい柄に組み直し、オリーブ寄りのグリーンの色にすることでレトロムードのある一枚へと仕上がっています。annexメンバーもブラウン系が気になっていて、お店のキーになるシーズンでもありこの手の色合いはとてもマッチしているなと。
形も「Modest」という程よいゆとりのあるレギュラータイプをセレクトしています。どなたでも着れる程よいリラックス感がありながら、控えめなシルエットにしているのでまさしくオーソドックスな絶妙なバランス。まずは一枚で楽しんで、羽織が登場し始めたらレイヤードの際もストレスのないサイズ感がとても気に入っています。
knit – coming soon…
shirt – KANEMASA PHIL. “46G Modest Stripe Shirt / GREEN“(着用サイズL)
pants – KANEMASA PHIL. “28G Cupro Over Cargo Pants / BLACK“(着用サイズM)
shoes – coming soon…
今回合わせているのも同ブランドのパンツ。こちらもとても”らしさ”のある内容なので次の機会に改めて紹介しますね。
同じくModestから気分なチェックもあります。細かい方眼型の柄で都会的でクリーンな印象がとても魅力的に感じました。
ちなみにKANEMASAは商品名の最初に(数字)Gと付いているのにお気づきでしょうか?
これはニットのゲージ数を表しており、数字が多くなるほより細かなハイゲージとなっていきます。このゲージと糸の種類を駆使してテキスタイルを作っていくのですが、先ほどのシャツで46G。ブランド内で最も最高値のゲージ数となります。
そしてこちらのチェック。36G。10ゲージの差がありますがこれには訳があります。
ストライプがブロードのシャツのイメージだとすると、こちらはフランネルのイメージ。少しフワッとした毛羽立つような表面感と膨らみのある生地を作るために考えられたゲージ数となっています。
どちらも同じコットンベースの素材にも関わらず、ゲージの調整で仕上がりの雰囲気に違いがあるのはとても面白いですし、スタイルや気温によって使い分けができるのもファッション的な楽しみ方としてとても構築的だなと感じました。
チェックは柄の構成上、表裏の見え方が異なるのでこのように腕まくりした時のコントラストも楽しんで欲しいです。
shirt – KANEMASA PHIL. “36G Modest Check Shirt / WHITE“(着用サイズL)
denim – UNUSED “WIDE DENIM / INDIGO“(着用サイズ3)
こうして書いているうちにサイズが欠けてきてしまいました。
どのシャツから始めよう。シャツの扱い気にするな〜と色々懸念点がある方はまずここから始めてみてはいかがでしょうか?
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1LDK annex 田代
August 25, 2025, 6:03 PM
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