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月に向かって。

 

 

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【アポロ計画】アメリカ航空宇宙局(NASA)による人類初の月への有人宇宙飛行計画である。1961年から1972年にかけて実施され、全6回の有人月面着陸に成功した。アポロ計画(特に月面着陸)は、人類が初めて有人宇宙船により地球以外の天体に到達した事業である。これは宇宙開発史において画期的な出来事であっただけではなく、人類史における科学技術の偉大な業績としてもしばしば引用される。

 

 

こんにちは。1LDK annexの田代です。

 

 

今期のYOUTH OH THE WATERは冒頭より、NASAのアポロ計画における研究チームが、1960年代にアイスランドで実施したトレーニングの風景や、3カ月間の滞在期間中に記した日記をもとにコレクションを制作されています。まだまだ不明確な点ばかりの宇宙ですが、当時で考えると地球を飛び出して未開の地に踏み込むなんてなんと大それてロマンのあることなのか。自分が物心つく頃にはすでにアポロ計画は完了していて宇宙に向かってロケットが発射されるニュースなんて今では当たり前かのように流されていてこれを機に改めて考えるとすごいことだなと感じました。

当時の最新技術や頭脳を持って臨んだ環境に敬意を払いながら事実や想像を交え制作された今期のYOUTHには、そんなロマンがたくさん詰まった内容だったなと今回のblogを書くに当たって振り返り、改めてその偉業の壮大さに感銘を受けています。なので今回はそんなテーマを持ったYOUTHを研究する研究員になったつもりで次のブルゾンを解剖していきます。

 

 

YOUTH OF THE WATER “JACKET(253-02001) / KHAKI”

 

まず展示会時に一目見て”おぉ、、!!”となったのがこのブルゾン。
ぱっと見と色感でミリタリーの何がしかと思いましたが、どうやら違いそうだと思い、デザイナーの上田さんに話を聞くと、前述のアポロ計画の話題に。当時宇宙飛行士が訓練中に着ていたNASAのユニフォームをベースに作成したそう。

 

 

 

さぁここからが研究です。当時の訓練服を色々調査してみましたが、宇宙飛行士のユニフォームといったら想像する1番手はツナギ。年代遡ってみてもブルゾンタイプは見つからず、この辺りから上田さんの想像力の部分が垣間見得てきました(実際の元ネタはワシントンDCの航空宇宙博物館に収蔵されているものだそう)。単純にツナギをぶった斬っただけならそこまでなので、どう調理するかで力量が試されるのかなと。

 

 

jacket – YOUTH OF THE WATER “JACKET(253-02001) / KHAKI“(着用サイズL)
sweat – A.PRESSE “Vintage Sweat Cardigan / BLACK“(着用サイズ2)
pants – YOUTH OF THE WATER “PANTS(253-03003) / BLACK“(着用サイズL)

 

そんな想像力をパタンナーという経歴から堅実に着地させているように感じました。着心地がいいこと、モダンに馴染むというところにシンプルに現れています。個人的に先述したミリタリーの雰囲気を感じたのでそういうのを着るように楽しみたいなと。なので合わせもスウェットやコーディロイと少し無骨な素材使いをし、自分らしく着るならこんなかなぁなんてイメーシしました。

 

 

 

特徴的なカラーレスのデザインを採用しているのでインナーは襟がつくものやフーディなんかもいいのかなと。クルーネックも好きですがせっかくならこの辺りの遊びも楽しみたいですね。

 

とはいえアウターの方向性で全てが決まるといっても過言ではないのですが、このアウターはそんな無骨さを絶妙にソリッドにスライドしています。その理由は表地の素材に秘密がありそうです。

 

 

 

ポリエチレンという化学繊維。ポリエステルと同義に捉えられますが、低温に強く、防水・防湿性、加えて耐薬品性に強いことからプラスチック容器などに使われることの多い素材がポリエチレンです。

では、なぜこの素材なのか。

それは宇宙服に使用されることがある素材だからです。いろんなシチュエーションを想定して訓練するに当たって衣服の耐久力は切っても切り離せません。こういった合理的な素材使いやデザインの考え方はミリタリーやワークなどと同じですね。その所謂”ガチ感”みたいなのがファッション衣類になったときにただの模倣品ではなく、高い完成度のものとして仕上がることに僕たちは価値や感動を覚えるのかもしれませんね。

実際の触りとしてもこういった素材からなのか化繊特有のツヤ感はなく、パウダータッチでナチュラルな質感を得てもらえます。それもあってこのスタイル合わせに自然となったのかもしれません。

 

 

 

暖かさを担保するために裏にはフリースがついています。実際元ネタにはフリースはついておらず、おそらくですがレイヤリングで様々な環境に適応できるよう構成されていたのかなと思います。そこにYOUTHとしてのオリジナルで裏フリースの仕様に。

これがまた、とっても気持ちがいいフリースになっていて、毛布を着ているようなフワフワの質感はこれだけで買う価値あるなと思わせてくれるほど病みつきになってしまう魅力があると思っています。

寒さの堪えるタイミングですが、嵩張るものや、かわいさが出てしまうものがなんか違うなぁ。重ね着もたくさんしたくないなぁなんて自分のようなわがままな方にはとっても嬉しい防寒力とボリュームを備えています。(首周りだけはマフラーやネックのあるお洋服で対策します笑)

 

 

 

毎度のことながらYOUTHの洋服は良い意味でカロリーの高いメニューばかりで、新しい角度からのアプローチがあって自分としても知らないことが知れるので楽しみながらお取り組みをさせていただいています。実際着るとなんてことのない自然な馴染み方をしてくれるからこそ、その奥にとんでもない情報量やテクニックが駆使されているギャップにやられてしまうのです。

今期はブランドの新しい入り口になってくれるスウェットシリーズが出たりと、まだまだ進化をしていくYOUTH OF THE WATERから目が離せません。まずはこいつで月に向かって思いを馳せるロマンを。

 

 

 

 

 

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1LDK annex 田代

 

 

 

 

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December 26, 2025, 5:36 PM

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