曖昧な主張
こんにちは。1LDK annexの金澤です。
まだまだここから数ヶ月は冬らしい気温が続いていきそうな中で、数日後フランス・パリにて26AWファッションウィークが始まろうとしています。
1LDK annexでお取り扱いさせていただいているいくつかのブランドさんも出展される予定で、その中のひとつには”YOKE”があります。昨年FASHION PRIZE OF TOKYOを受賞されたことが話題になりましたが、それによってブランドとしては初めてパリという大舞台でランウェイ形式でのコレクション発表が決まっています。
ここからさらに世界へ羽ばたいていく姿を間近で見られること、さらにどんな進化を遂げていくのか。いちファンとして今後の展開が素直に楽しみですし、そんな素敵なブランドさんを紹介できる環境に居られることが感慨深く、これからもできる限り自分の言葉で噛み砕いてご紹介していきたいと思います。
そんなYOKEからは早くも26SSメニューが少しずつ届き出していますが、今日ご紹介していくのはまだまだリアルタイムに活躍してくれる、ブランドの十八番をピックアップしてきました。
YOKE
“3Color Mix Mohair Crewneck”
「ふわふわ。もこもこ。」そんな言葉が真っ先に浮かんでくるくらいとってもエアリー。
外に一歩出るだけで身体が縮こまるし、暑かった夏にはあんなに待ち望んでいた冬のはずなのにもう春が待ち遠しくなってる自分がいる。
でも、この時期にしかできないスタイリングがあるし、冬の洋服ってやっぱり自然とテンションが上がるのも事実。
ニットはもっぱらカシミヤ派ですが、YOKEが作るニットは別腹なんですよね。
残り数ヶ月の冬期間を存分に味わい尽くすためには、普段のベーシックなニットだけじゃ物足らない。
洋服が持つ芯の強さ、込められた想いの優しさ。きっと、伝わると思います。
「 NYLON 45%, MOHAIR 33%, WOOL 22% 」
異なる3つの素材の糸それぞれに染色を施しミックスして編み込むことで、形にはなんら変哲のないベーシックなアイテムが一変、比較対象のいない主役の座へと躍り出てきました。
それにしても、こんなにも表情豊かに仕上げるには何か”トリック”が込められているはず、、、?
それが”タムタムヤーン”という編み糸。これが「ふわふわ、もこもこ」の正体です。
初めて耳にする方も多い単語だと思いますが、これはまず糸の表面にループを作って紡ぎ、そのループ部分を機械で引っ掻いてカットし毛羽立たせる加工を施すことで作製する飾り糸のひとつ。
これによって手に触れた瞬間から、ふんわりとした柔らかさを鮮明に感じることができ、見た目のボリューム感に反して着心地は驚くほど軽くとってもエアリー。なのに優しく身を包み込んでくれるしっかりとした暖かさも抜かりなく。
この”軽さ”というのは、「ウール」だけだとズシっと重量感が出てしまうところに「モヘア」を配合することで軽量化を図ることができ、また「モヘア」だけでは滑らかすぎて紡績が難しいところに「ウール」の存在が活きてくる。
この両者は持ちつ持たれつ支え合うことで風合い/肌触りが格段に向上し、縁の下の力持ち「ナイロン」によって型崩れや伸びを大幅に軽減してくれる、というまさに”三者三様”の役割がしっかりと果たされているわけです。
単なるデザインのためだけではなく、実際に着る人への「繋がり」を意識したプロダクトだからこそ、いつもならベーシックを好む僕らもつい手に取ってしまうのだと思います。

( CREDIT )
PANTS: UP “NO TUCK CHINO TROUSERS”
BAG: Hender Scheme “2tuck tote S”

( CREDIT )
PANTS: A.PRESSE “Silk Cashmere Tweed Wide Trousers”
アメリカ合衆国の写真家・画家のMan Ray氏の作品を基に「光と影」をテーマとし、現実と虚構が入り混じった神秘的なイメージや既存の常識を超えるために大胆さや遊び心、夢幻的な感性を追求することで新しいYOKEとしての世界観を表現された25AWシーズン。
シーズンテーマを象徴するようなコレクションピースは他にもたくさんありましたが、展示会場で見た時から僕はこのニットがとても気になる存在だったのを今でも覚えています。
YOKEが作るニットはいつも独創的で無意識に目を奪われるものが多い。でもそれは”派手だから”なんて理由じゃなくて、今シーズンのテーマはこれで行く。という大きな指針に対して、例えば「セーター一枚」という限られた表現スペースの中にどんな情報が詰め込まれているんだろう?と読み解いていく(それが正しい解釈かどうかは置いておいて)のが、まるで美術館で絵画を眺めている時のような圧倒される感覚に近いのだと思います。
一見特徴がないようで、よく見るとちゃんとある。この曖昧な主張こそ1LDKのスタイルにはちょうどいいアクセントになってくれる気がするんです。

( CREDIT )
PANTS: YOKE “River Melton Lounge Pants”
一枚で完結するニットであることは間違いないのですが、オーバーフィットだからこそこんな着方を挑戦してみるのもいいかもしれません。
シェルジャケットをインナーにフードをチラっと覗かせたり、柄物のシャツをレイヤードしてみたり。
小柄な女性から身長の高い男性まで、思い思いの着方を楽しんでみていただきたいニットです。年々良くも悪くも好みが固まりがちな方にこそ挑戦して欲しい。きっとYOKEのニットであれば新しい扉を開いてくれるはずです。
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1LDK annex 金澤
January 17, 2026, 3:28 PM
Category: PICK UP










