スペシャルを日常に。
こんにちは。1LDK annexの金澤です。
遡ること半年前の展示会での出来事です。
いつもならまずザッと一周そのシーズンの洋服を見させていただき、シーズンテーマを伺ったりお店として他のブランドさんとのバランスなどを加味して、僕の提案したいラインナップをピックしていくのですが、、、
展示会場に入った途端、一際異様なオーラを解き放っている洋服と目が合ってしまったのです。
当日お邪魔するまでは全く頭の中に浮かんでもいなかったノーマークの存在。
のはずだったのですが、、、強烈に訴えかけてくるものがありました。
他のブランドさんが同じことをしようにも、生み出すことのできない唯一無二のプロダクトに強烈に心を掴まれました。
どうか僕のエゴに最後までお付き合いください、、!
この時期として、annex史上ある意味一番ヤバい提案になるかと思います。
< FRANK LEDER >
“BABY GOAT LEATHER BOHEMIA SHIRT“
COL: BEIGE
SIZE: S
¥363,000- TAX IN
みなさん共通してまず値段に目がいくと思いますし、もちろんそのお気持ちは分かります。
ただ、それでもセレクトして皆様にご紹介したい。と思ってしまう程に、僕はこの洋服に惹かれてしまいました。
まずは、なぜこの洋服をセレクトしたかったのか。というところからお話していきます。
そもそものシンプルな話、僕はフランクリーダーのシャツがすごく好きです。
着丈が長く、身幅やアームは程よくゆとりがあって、着ると背筋がシャンと伸びるあの感覚。
あぁ、良いシャツ着てるな〜と自分ごとながら毎回着るたびに思わされる洋服なんですよね。
シャツを提案するブランドさんは他にも沢山存在しますし、自分自身違うブランドさんのシャツもたくさん所有しています。
その中で、”フランクリーダーでなければ表現できない部分”に魅力が詰まっていると思っていて、
分かりやすい一番の強みはやっぱり「ファブリック」では無いでしょうか。
こういう洋服を作りたい。というイメージを基にそれに合う生地を選定し、さらにその生地に合うアンティークボタンを取り付けることで一着のシャツが出来上がっていく。
毎回想像をすることもできない角度からの生地によって洋服を提案されるので、本当に毎シーズンわくわくしながら展示会で真っ先に見させていただいています。
さらに言うと、先ほどフランクリーダーのシャツのシルエットが好きだ。と言う風にお話をしましたが、
もう今年で25年目になるベテランのブランドが、当初からほとんど大きなシルエット変更をせず、今シーズンまで迎えていること自体物凄いことだと思うんですよね。
自分自身の買い物に置き換えても、数シーズン前に買ったモノと最近のシーズンで買ったモノを気分の波が無く着続けていけるのは、”ブランドの芯の通ったブレない提案”のおかげだと思いますし、何よりそこに信用を置いて安心して買い続けることができます。
前置きがつい長くなってしまいましたが、その一番重要な”ファブリック”について。
一般的にレザーの色味はブラックやブラウンをイメージしますが、ミントグリーンのような(正式にはベージュ)優しいカラーリングに目を惹かれました。
今回のこのスペシャルには、「BABY GOAT LEATHER」つまり生後間もない子供の山羊の革が使われています。
自分自身フランクリーダーの洋服を買っていても思いますが、このブランドの洋服は”必需品”ではなく間違いなく”嗜好品”の類に当てはまると思います。
そんな中で、特に嗜好品ランクの高い今回のこのスペシャルな生地は、とても気持ちがいいんですよ、、、
山羊革の大きな特徴といえば、他の革と比べてものすごく柔らかくてしなやか、さらにそれ自身の強度が高いので耐久面にも優れているのがポイントです。
これが通常の山羊革の特徴ですが、今回は贅沢にもそれのジュニアバージョン。
さらに繊細な生地なのは言うまでもなく、もちもちしっとりと肌に吸い付くような今までに出会ったことの無い触り心地、着心地がもう病みつきです、、、
しかもレザーを取り扱う上で避けては通れない摩擦や引っ掻きなどの外的要因にも強いとなると、必要以上に慎重にならずにいられるのも嬉しいですよね。
「質実剛健」という言葉が当てはまるブランドにも思えますが、こんな側面もあるのかと思わされる生地選びのセンス、柔軟性には毎度のことながら感動させられます。
これがannexに入社して、僕が3年間で集めてきたフランクリーダーの全てです。
思い返してみると、annexブログで一番最初にご紹介させてもらったのもフランクリーダーでした。
それから今に至るまで、ここまでどっぷりとハマるとも思っていなかったですし、今ではこのブランドを通じてたくさんの方と繋がることができているので本当に感慨深いです。
今まで集めてきた私物のフランクリーダーで全てのスタイリングを組んでみました。
ここまでハマり、好きになって集めるようになったからこそ、
さらに”アップデート”していくために必要だったのが、このレザーシャツです。
シーズンの枠に捉われることなくスタイリングを楽しむことができます。
シャツなのでそのまま着ても、羽織っても、アウターの中に入れても気回すことができる。のは前提として、、、
2年前のロングコートのインナーに今まではウールのシャツを合わせていたところにレザーをチョイスすることで今時期や真冬の一番寒い時期のスタイリングに深みが出ますし、
昨年手に入れたウールのシャツや3年選手のベットシーツにレイヤードすることで春先や秋口には軽いアウターとしての着方もできる。
そしてこのレザーをシャツと捉えて一枚で着る時には、日本産のキャプテンのデニムにウェストンのローファーで王道に、
夏手前、気温も上がってくるタイミングには、マイスタイルに欠かせないリネンパンツで。
実際に自分の洋服でスタイリングを組んだからこそ、これまで集めてきた洋服との親和性や、今までは時期が来たら着るのをやめて寝かせていた服の寿命も伸ばすことができました。
そして、アップデートの話はなにも洋服だけではありません。
自分自身の洋服の着方や合わせるモノを改めて考えた時に、僕の手持ちには小物が圧倒的に足りていませんでした。
アイヴァン7285のクリアフレームに、ウェストン、ハロゲイトのローファー2足。
今は自分が表現したいスタイルに必要なモノを少しずつ集めている最中です。
これまで集めてきた洋服にも、これから足していく洋服にも。
スタイリングの奥行きがグッと深まりました。
経験も知識も洋服も、まだまだ足りていないものを挙げたらキリがありませんが、ここからもっと追求して楽しんでいきたいです。
まさに、”日常の中の非日常”を味わうことができるスペシャルな洋服。
ただ忘れてはいけないのは、フランクリーダーは着れば着るほど、その人それぞれのアジが出てくるところが面白いので、スペシャルをいかに日常的に落とし込むか。
枠に捉われないフランクリーダーの自由さに身を委ねてみるのもいいかもしれません。
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1LDK annex 金澤
March 10, 2024, 7:14 PM
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