YOKE -Martin Barre-
こんにちは。1LDK annexの金澤です。
annexではこれまで何度も特別なお取り組みをさせていただいているYOKE。
デザイナーの寺田さんにはイベントの際に名古屋までお越しいただいて、店頭で一緒に接客をさせていただきましたが、
本当に物腰の柔らかい方で、一回り以上年齢が離れている僕にも気さくにお話しをしてくださって、その度にYOKEというブランドが寺田さんの人柄込みでどんどん惹かれています。
ちょうど1ヶ月程前に何の気なくインスタグラムを眺めていると、不意に流れてきたQUIさんのこちらのブログ。
YOKEをすでにご存知の方も、そうでない方もぜひ一度読んでみてください。
ブランドコンセプト通り、
『 モノがヒトをつなぎ、ヒトがヒトをつなぎ、ヒトがモノをつなぐ 』
“繋ぐ”がキーワードのYOKEをより深く知ることができる思います。
ご存知の方も多いと思いますが、YOKEの洋服はシーズンごとに異なる”画家”の作品にフォーカスしてコレクションを展開されています。
みなさんのイメージにも鮮やかな色使いの洋服がまず頭に思い浮かぶのではないでしょうか?
今シーズンはフランスの画家、Martin Barre(マルタン・バレ)の作品からインスピレーションされていて、
マルタン・バレの60’s~70’sの「途切れ」「斜め」「線」「スクエア/グリッド」や、80’s~90’sの柔らかいカラーリングなどがデザインに落とし込まれています。
まずは60’s~70’sの作品の雰囲気を感じられる、こちらのニットからご紹介していきます。
< YOKE >
COL: BROWN
SIZE: 2 / 3
¥46,200- TAX IN
一際目を引くこちらのニット。
ブラウンと水色の配色が可愛すぎます。
商品名の聞きなれない”INTARSIA(インターシャ)”という単語、はめ込み模様を作る柄編みを指すようです。
生地に寄って見てみると、、、
単語の由来通り、触り心地もまるで違うスクエアのパネルがはめ込まれたかのような、目に見えて分かるすごく手の込んだニットです。
今シーズンのキーワードに挙げていた「スクエア/グリッド」の線の強さを素材で表現されているようで、ぼわーんと広がるブラウンにパキッと力強い水色のインパクトが何とも素敵ですよね。
僕は美術館に行って作品を見たとしても、
「、、、すごい。」
という何とも薄っぺらい感想しか言えないのですが、アートを見ているかのような引き込まれる力がYOKEの洋服にはあります。
普段僕はなかなか色物に手を出すことがないのですが、同じような方でも着てみると、元気というのか自信をもらえるような気がします。
< CREDIT >
ROTOL “SUPER HIGH WAIST SLACKS TW”
僕の中での寺田さんのイメージは”ブラック”で、一見派手そうにも見える配色の洋服たちも黒との馴染み方はすごく計算されているように思います。
今回のスタイリングはニットを主体に組み立てましたが、一枚でキマる絶妙なサイズ感のおかげでニットはもちろん結果的にパンツや足元にまで目がいきます。
もちろん好きなようにスタイリングを楽しんでいただきたいのであくまで持論ですが、僕の中でのYOKEの着方はどれだけ引き算をして全体のバランスに馴染ませるか。
シンプルなデザインの洋服が多い方こそ、チャレンジしていただくとお持ちの洋服がまた違った見え方をしてくれて面白いと思いますよ。
そしてこのニット、コットン100なんです。
ここが僕の中ではひとつの推しポイントで、SSなんだからそうでしょ。と言われればそうかもしれませんが、考えてみるとコットンのニットだと春、秋、冬と見た目的にも防寒面的にも3シーズンいけてしまうわけです。
何となくお得な気もするし、気に入った洋服を長いシーズン着られるのって単純に嬉しいですよね。
実質スウェットと同じような感覚で着ることができて、いい塩梅のスパイスも加えてくれます。
今年の春は”着るアート”を楽しんでみてはいかがでしょう。
< YOKE >
“LINEN ZIP BLOUSON”
COL: FOG WHITE / FOG NAVY
SIZE: 1 / 2
¥59,400-TAX IN
続いてはYOKEらしい中性的な雰囲気をまとった、今季おすすめのライトアウターです。
「リネン64% / アセテート36%」のこれからの時期にはぴったりなドライなタッチが特徴です。
寄って見てみると、ところどころにリネンのネップが見受けられますが、光沢感や吸湿性に長けたアセテートを配合することによって、着用時のチクチク感は全くありません。
むしろシャツよりも肌に当たることなく着ることができるので、夏場にはTシャツ一枚にガバッと羽織っているだけでも涼しい気がします。
そしてこの2色のカラー名にご注目ください。
”FOG WHITE” と ”FOG NAVY”
冒頭でお話ししたマルタン・バレの80’s~90’sの作風は柔らかいカラーリングのデザインが特徴的で、
最初にご紹介したニットとは打って変わって、霧(FOG)がかかったかのようなボヤけたニュアンスカラーに仕上げられています。
その当時に思いを馳せてみても、長年かけて作り上げてきた自分のスタイルを捨て、10年経たない間に全く違うスタイルを生み出して作品を発表していく、進化していく姿勢みたいなものには本当にカッコいいなと思わされます。
これはYOKEといういち洋服のブランドに置き換えても言える話で、毎シーズンアーティストにフォーカスしてコレクションを発表されていますが、
ブランドとしての軸はありながら、毎シーズン新鮮な切り口で提案され続けているからこそ、僕らお店の人間も楽しませてもらっていますし、その感動をそのまま皆様に繋いでいきたいと思っています。
先ほど、僕の中での寺田さんのイメージはブラックだ。とお伝えしましたが、
もう一つ印象的なのが、この”着丈”です。
実際コレクションのアイテムの中でもレザーのカーコートやブルゾン系はこの絶妙なミドル丈が多く、実際に寺田さんが着られている印象が強いです。
こういった性別を問わないサイズバランスも、ブランドのらしさにつながっているのではないかなと思います。
< CREDIT >
DAIWA PIER39 “TECH SWEAT CREW FREEDOM SLEEVE(MENS)”
FARAH “Easy Wide Tapered Pants”
今時期であればスウェットやニットをインナーに持ってきて、もう少し暖かくなってきたら軽いカットソーを。という感じでスタイリングの幅が広く使い勝手がとにかくイイ。
またお話しした通りボヤけたようなニュアンスカラーなので、肌馴染みもよくこちらの色味も抵抗なく合わせることができました。
レディーススタッフ三浦は155cmと女性の中では小柄な方だと思いますが、女性が着るこのゆるいバランスもいいですよね。
いつも通りのグレースウェットにインディゴのデニム、そして足元にはonのロジャー。
これにこのブルゾンを羽織るだけで、いつもと違った雰囲気に様変わりしますし、写真のようにガバッと袖をたくし上げてラフに着るのもいいですね。
そしてこのジャケットを着こなす攻略のミソが”ジップ”にあります。
着丈の長いジャケットもダブルジップ仕様にすることで、三浦のようにインナーをチラ見せしてあげるとバランスよく整えることができると思いますのでぜひアレンジを楽しんでみてください!
今日ご紹介したらしさの光る”ニット”と落ち着いたニュアンスカラーの”ブルゾン”。
YOKEの洋服は実はとてもシンプルで、そこに加えるスパイスによってエッジが効いているようにも思えることがあるのかもしれませんが、
どちらも実際に袖を通してみると、着る人に寄り添ってくれるような安心感やスタイリングを組むのがワクワクするような高揚感を感じさせてくれます。
「繋ぐ」がコンセプトのYOKEを僕らを介してみなさまに繋いでいくことができたら嬉しいです。
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1LDK annex 金澤
March 23, 2024, 7:07 PM
Category: PICK UP