柔と剛
「へリルのレザーってなんであんなにかっこいいんでしょうか、、、」
冒頭からすみません。1LDK annexの金澤です。
今日は今シーズンセレクトしたへリルのレザー2型について深ぼっていこうと思います。
ここ数年で明らかに目にする機会が増えた”レザーのアウター”。
「今年こそは、、今年こそは、、、!」
そんな方々が一年、また一年と経つごとに増えてくださっている印象で、まだまだ暑さの残る9月のこのタイミングにも関わらず、驚くほどのスピードで飛び立っていく様を見ているとアイテムとしての注目度の高さをヒシヒシと感じます。
その中で僕から見るHERILLのレザーは、”どこか優しくて、どこか逞しい”。そんな印象を受けます。
レザーアウターは見た目の迫力といい、実際に袖を通した時の重みといい特有の重厚感が漂っていて「それがいいんだよ。」という方がいらっしゃる一方で、僕のようにどこか”その強さ”に対して難しさを抱いてしまう方も中には一定数いらっしゃるはず、、、。
そんな方にこそ、僕はへリルのレザーをおすすめします。
なぜなら、「柔」と「剛」のバランスが非常に長けているブランドだから。
COL: BLACK
SIZE: 1 / 2
¥154,000-TAX IN
まずはこちらから。今シーズン新型として登場したネイキッドジャケット。
ここで「、、、、ん?」となった方はかなりのへリルオタクですね。笑
実は25SSでも同じ名前でリリースされていたのですが、デザインが一新されて登場しました。
ここ数シーズンへリルからは”カバーオール型”のレザージャケットが継続的にリリースされていますが、こちらが25AWバージョン。
前回はデザインを取り除いたシンプルな見た目でしたが、胸・腰ポケットにフラップの付いた男らしさのあるディテールに新鮮さを感じました。
そもそもネイキッドジャケットとはネイキッドバイクに乗る際に着用されるライダースジャケットの一種で、今シーズンはそんなディテールを盛り込みつつへリルらしいエッセンスが加えられたアイテムということになります。
ルックでも定番のミリタリーパンツにハイネックのカシミヤニット、そこにこのレザージャケットを。というスタイリングが本当に可愛くて、今回のこのデザインだからこそのちょっとしたスパイスを加えてくれそうです。
モチーフがバイクを乗る際に着るジャケットということで、走行時の安全性や快適性を高めるために身体に沿うような立体裁断が施されることが多いそうで、へリルのこのジャケットも実際に袖を通すと袖や身頃の可動域も広く窮屈感を感じない着心地の良さに驚きました。
このさりげないサイドのシャーリングも装飾性だけでなく、スウェットやニットを着た時でも動きやすいよう考えられた立体的な設計に。
初めから着やすいジャケットですが、ここから着倒していったらどんな雰囲気へと育っていくのか。年齢とともに少しずつシワを刻んでいくのもオツですね。
( CREDIT )
SWEATER: YOKE “Cashmere Wholegarment Crewneck Sweater”
PANTS: A.PRESSE “Silk Nep Trousers”
個人的には”ブラック”はすごく強い色のイメージがあり、どうしてもまだ着られてしまっている感じがして苦手な色なのですが、僕たちがここ数年注目しているチャコールを織り交ぜることで着方な幅が広がりました。
裏地は総裏かつ、やや長い着丈のバランスによって、インナーの自由度が高いのも嬉しいところ。
そしてこのいかにもカッコよくなってしまいそうな色合わせでも、へリルのジャケットは中立の立場で、インナーのニットやベースのトラウザーズのどちらのポテンシャルもしっかりと引き出してくれているように感じます。
一見するとレザージャケットだけ目立ってしまってもおかしくないように思いますが、そうならないわけが採用されている素材にあるんです、、、
本来こういったデザインのジャケットには牛革が採用されることが多く、それこそ男らしく格好いい印象になりがちで、そんなイメージが先行される方も多いのではないでしょうか?
そんな中ここでは、しっとりとむちむちな”ラムレザー”を100%使用することで、着心地だけではない視覚的な柔らかさも加えてくれています。このギャップに僕はやられました、、、
生後一年未満の仔羊から採れる革は非常にキメ細かく、身体に柔らかくフィットしてくれるので重ね着もストレスなく安心感があります。また革質からハードな印象になりづらいように思うので、ここであえて当てこんだ素材というのも個人的には腑に落ちています。
これこそがへリルが作るレザージャケットの強みなんです。
一見”剛”な見た目ですが、それだけが先行しないよう”柔”なラムレザーを使うことで生まれる差し引きが絶妙で、素材そのものを活かすのが上手いブランドだからこそ成せる業だと思います。
レザージャケットに堅くて着づらいイメージをお持ちの方は、いい意味で予想を裏切ってくれるジャケットになってくれると思いますよ。
COL: BLACK
SIZE: 1 / 2 / 3
¥165,000-TAX IN
さて、もう一型は25SSで登場していたカタチに”裏地”が追加され、新色としてブラックがリリースされました。
ただ「カーコートを作りました。」だけでは終わらない、こちらもへリルらしいモダンなアップデートが光る逸品です。
先ほどのモデルはもちもちと弾力のあるラムレザーを使用していたのに対して、こちらのカーコートでは”ゴートレザーのスエード生地”が採用されています。
ここでのスエード生地はなめした皮革の裏側を丁寧に微起毛させ、均一に毛足が整えられているので無条件にすべすべ触りたくなってしまうほど気持ちがいいです。
ちなみに一般的にイメージされるスエードの粗野な毛羽立ちではなく、綺麗に整列した起毛によって上品さをも感じさせてくれる出立ちに。
滑らかな肌触りはもちろんのこと、着た時のドレープの出方が美しく、素直に「あぁ、いい服だなぁ、、、」と思わされる迫力がしっかりと伝わってきます。
それでいて艶っぽくなり過ぎず、ブラックが苦手な僕でも着れている要因は、ゴートレザーがいい手助けをしてくれています。
“タフさ”と”柔軟さ”を両立している素材として知られる山羊革は、薄くても弾力がありその形状をしっかりと保ってくれるという力強さを持ち合わせています。(ここは今回のブログのテーマにもリンクしてくるポイントですね)
これによって綺麗な印象へ傾きすぎることなく、へリルらしいナチュラルなスタイリングにも自然と溶け込んでくれる存在になってくれているのかな、、、と勝手な考察をしております。笑
178cm / size 3
( CREDIT )
SHIRTS: ANOTHER ASPECT “SHIRT 4.0”
薄く剥いだ2枚の革を縫い合わせ、さらに今回は裏地が追加されているため袖通りがよく、早い時期から真冬を越し来春まで着続けていけますので、安心して年を越してください。
またサイズ感についてで、比較的大きめに設計されていますが、個人的にはたっぷりと動きを出して着たかったのでサイズ3をシャツと一緒にロールアップして着てみました。この辺りのバランス感はお店でぜひお試しください!
せっかくだし早くから着たい!という方はまずはシャツとのレイヤードからお楽しみいただいて、来たる冬はへリルユーザーであればやっぱりゴールデンキャッシュは外せませんよね。(今年もしっかりオーダーしてますので、納品までもう少しお待ちください!)
せっかくなので、私物のゴールデンキャッシュで冬のイメージも膨らませてみます。あぁ僕もこのジャケット欲しくなってきた、、、、、
さっきのネイキッドジャケットといい、このカーコートといい、なんだかこの中途半端な丈感がすごく今の気分です。一番上のボタン以外は比翼になっていることで、閉めて着たときの凛とした姿もかっこいいんですよね。
スエード素材に対してハードルを感じていましたが、そんなものは取り越し苦労でした。
表革をすでに持っている方は気分をガラッと変えてスエードを、表革よりも柔らかい印象になるのでレザー1着目の方にもぜひチャレンジしてみていただきたいと思います!
正直レザーのジャケットってもっと年齢を重ねてから着るものだと決めつけていた自分もいましたが、等身大のスタイルが一番カッコよく見えるへリルだからこそ20代半ばの今の自分でもチャレンジしてみたいと素直に思うことができました。
へリルの自然体でありながら抜け感もあって、クールな余裕を感じさせるあの雰囲気。
スッと肩の力を抜いたスタイルが本当に大好きで、今回のレザージャケットも「頑張って着るんじゃなくて、すぐそこに置いてあったから着てきたんだよ。」それぐらいのニュアンスで気張らずに、何年もかけて自分だけのアジを楽しんでいただけたら嬉しいです!
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1LDK annex 金澤
September 16, 2025, 5:55 PM
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