ASICSの存在。
こんにちは。1LDK annexの杉浦です。
突然ですが、足元は同じ物を履き続ける癖がある僕。
年間を通して足元が変化する回数は片手で収まるほどです。
立っていることが多いため、クッション性が高くて疲れにくいものが良いし、たくさんの服を着るので汎用性の高さも求めたい。(わがままですが、プラスでファッション性も)
ですが、極々稀に突飛な靴に目を引かれることもあって、一瞬の気分かと思いきや数年履き続けているのです。
突飛なアイテムを選ぶ時は自分なりのフィーリングの部分が強く、選ぶ基準を明確に枠組みできないのがまた厄介で面白いと感じるのですが、、。
今回はどちらかといえば感覚ではなく、ある程度の道筋で選ぶ理由があったものを皆さんにもご紹介したいなと。
“GEL-K1011”
Col: BLACK × PURE SILVER
Size: 25 / 26 / 26.5 / 27 / 27.5 / 28
¥17,600-TAX IN
今年の春夏シーズンからご提案させていただいているアシックス。
その中で、今年の新型となる “GEL-K1011” 。
1990年代後半から2000年代前半のGEL-KAYANOシリーズの象徴的なデザインディテールを組み合わせ、現代のソールシステムと組み合わせたモデルです。
先日、店頭で対応させていただいた時に「アシックスは学生時代の部活動で使ってたから、ファッションとしてはちょっと見れないなぁ。」とお声をいただきました。
僕はこの空気感めっちゃかっこいい!と思って履いていた物がそういった見え方の人もいるのか。と衝撃を受けましたが、改めて考えると自分もサッカーやっていた時に履いてたヤツいたなと。
ですが、そういった人たちに伝えたいです。アシックスかっこいいぞと。
厳密に言うと、アシックスそのものにかっこよさを感じているわけではありません。
ハイエンドな洋服を纏った時に起こる背筋が伸びて浮き足立つ感覚にアシックスという歪なダサさ(良い意味で)が加わることで一気に日常へと引き戻すナードなリアリティさに魅力を感じています。
なので、安直に合わせやすいとか、履いていて楽だから。などと言いたいわけではなく、僕の人柄や空気感を最大限表すための必須なピースがアシックスだと。強い表現になりましたが、そんな風に捉えてます。
それに合わせる僕の最近の気分はというと。
今シーズンはアナザーアスペクトのシャツからスタートしてへリルやエクストリームのカシミヤ、インカミングのジャケット、OFHのスラックス、などなど個人的なムード感が上品な装いでした。
ニットなんかもいつもだったらウールだったところがカシミヤであったり、パンツはギャバのトロみや光沢があるものだったり。
肩肘張らないのは大前提として、どこかしら品を求めているのが気分です。
そんな気分だからこそ、足元はアシックスが良い。
お店に到着してから履きまくってるので、インスタでもチラチラ映ってましたが。
僕のベースの合わせはこれです。基本はスラックスに合わせたい。
あくまでたくさんある提案の一つですが、カシミヤのニットでウールのギャバスラックス、そしてアシックス。
これがかっこいいんです。
ラグジュアリーなアイテム達に身を包みながらも足元はアシックスというギャップに心躍りますし、日常の枠組み(自然体)に引き摺り込めるポテンシャルを秘めています。
サロモン、アディダス、annexで言えばロアなど、名前をあげ出したらキリがないですが多々あるシューズメーカーの中でなぜアシックスなのか。実際僕もロア履きますし。
ニュアンスにはなってしまいますが、例を挙げさせていただいたブランドだとカッコ良すぎるなと感じてしまうのです。洗練されて削ぎ落とされたクールなアッパーであったり、機能美を追求したゴツメのソールであったり、、。(逆にニューバランスとかだと可愛らしすぎるなぁとか思ってしまいます。)
もちろん、どれもかっこいいですが、今の合わせたい空気感とは違うなーと。
その点アシックスが作るシューズには、ファッションとライフスタイルのバランスが完璧。
後ほど今回のモデルの形に触れますが、ブランド全体の雰囲気として妙に親しみやすいというか、隙があるというか。
全く隙が無い完璧人間!ではなく、とっつきやすいけどなんか惹きつけられる魅力がある人みたいなイメージです。
今シーズンもたくさんのモデルがありましたが、じゃあなぜこのモデルなのか。
しつこいくらいに言いますが、スラックスは穿きたい。だけれど堅すぎず、ポップで愛嬌があるようなスタイルにしたい。そんな時にこれです。
両側面のリフレクターパッチや丸いフォルムが可愛らしいのに、スエードが混ざったアッパーというカジュアルさと上品さのふざけたギャップがスラックスと相性抜群で、とても気に入ってます。
こういうバランス感覚みたいなのが僕にはすごくしっくりきてます。
デザイナーズブランドとのコラボレーションやインラインでもファッショナブルな提案をしているアシックス。素敵なのはわかるけれど、それでも私にはまだちょっと、、、。と声が聞こえてきそうになりますが。
今回のモデルは、アシックスを避けてきた方にこそ勧めたい。
そんな人達とファッションとしてのアシックスとの架け橋になれる存在が今回のモデルだと思っています。
歴代のKAYANOシリーズを組み合わせているので、「適度な」ファッション性を担保しつつ、あくまで控えめなタイプです。
数あるアシックスの中でも、比較的スタイリッシュな形。これこそが馴染みない方にもお勧めできるポイントです。ナードすぎて芋っぽいと感じさせるメッシュのアッパーが浮き彫りに見えない黒。街着として活用するためのシャープなソール。さまざまな要因がありますが、とてもクールです。
スタイリッシュな風味を感じさせながらも無骨な黒が、嫌味のないプレーンなスタイルに。
スタイリングのコツは都会的なムードを織り交ぜることです。シャツやスラックス、コートなどなど。どこか一つはカチッとさせてあげると履きこなせます。
ファッションとしてはお腹いっぱいだとして、そこにプラスで譲れないのが最初に言ったような機能性であったりの面。
機能面も素晴らしいです。
高度な衝撃緩衝性と反発性を兼ね備えている割にシンプルで控えめなソール。
足元に比重を掛けたくないからこそ無難なソールに惹かれます。
実際に1ヶ月程着用していますが、長時間の立ちっぱなしでも難なく対応可能です。
朝出勤して、営業後に飲みに行ってもヨユー。流石はアシックス。
今では日本にとどまらず、世界にまで影響を及ぼす規模感になっているからこそ、メイドインジャパンクオリティの安心感や手頃な価格帯で提案できるというのも魅力です。
最後にオマケで。
基本はスラックスと言いつつも、デニムも穿きたくなりました。
アシックスにデニムは芋っぽすぎてハードル高めかと思いきや、これもコツで裾幅が広いものを選んであげて靴に溜まってくれる物がベスト。スラックスばかりだと気疲れするのでたまにはこういうスタイルも。
都会的なムードを拾いたかったのであくまで気は抜きつつもコートを選びましたが、面の良い(ウール、カシミヤ)などのブルゾンでウォッシュのかかったデニムパンツなどでも最高ですね。
これにはコレ!とルールを決めるのは好きじゃないので、僕のスタイリングもあくまで選択肢の一つですが、、。
まぁいろいろ言いましたが、気張らず各々のライフスタイルに連れて行ってみてください。
靴を買い揃えない僕がお勧めする“GEL-K1011”。
ぜひお試しを。
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1LDK annex 杉浦
November 2, 2025, 11:30 AM
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