クセとノーマル。
こんにちは。1LDK annexの杉浦です。
いきなりですが、annexでも長らくお取引させていただいているHender Scheme(エンダー スキーマ)。
皮小物の財布などが皆さんもよくご存知だと思います。そんなエンダー、実は靴からブランドはスタートしているんです。
東京の下町、浅草で本格的に靴作りを始め、既存の革靴とは一線を画す独特な切り口や遊び心で提案される靴たちに僕もワクワクさせられます。
ありそうでなかった物を生み出す発想力が、痒いところに手が届くと言いますか、、。
ポップな見た目とは裏腹に職人技が光る縫製や履き口のパターンなど、革靴ではめずらしい「分業制」を採用されているのも面白さの一つです。
街の職人と連携して、それぞれの専門分野で役割を振り分けながらとても高いクオリティを担保しています。
そんなエンダースキーマの靴を今回はご紹介します。
“Derrida”
Col: CAMEL / BLACK
Size: 4 / 5
¥42,900 TAX IN
“side gore”
Col: TOBACCO / BLACK
Size: 4 / 5 / 6
¥74,800 TAX IN
どちらもレースレス型。店長田代の好みが顕著に反映されてるなとニヤニヤしてます。
年齢を重ねて、楽な着心地や着脱がイージーなものに惹かれているそう。
そして、身長が高めの田代は基本的に革靴ラバーでスニーカーをあまり好みません。そして靴自体にボリュームがあるタイプも苦手。さらにスリッポンのような着脱が楽な物が好み、、。なんとわがままなことでしょう。僕もかなり靴にはこだわりがある方と自覚していましたが、そんな話を聞いていると僕はこだわりないかもしれません。
そこでこの2型。side goreはビブラムソールながらも全体的にスッキリとしたバランスで、Derridaは言わずもがなガムソールのベタベタのスニーカータイプで幅が狭く見える見た目です。
先ほど言っていたスッキリとしたバランスはなんとなく理解できると思います。
スニーカーのソールなのに比較的シュッとしたトゥが革靴としての見た目を放ちながら、履き心地の良さ、履き終わった後の疲労感などはヘタなスニーカーよりも優っているのです。
緩めのスラックスにブーツ。
字面だけだとクラシカルな装いですが実際に着た時、その印象は変わると思います。ブーツだということを忘れてしまう馴染みやすさと共に汎用性も高い。
ポテっとした愛着の湧くソールもカジュアルベースな洋服を好む皆さんにも抵抗感なく飲み込めそうです。
やっぱり実際に履くと分かりますが、足を入れた時のストレスの無さが尋常じゃないです。
フィット感を重視して履き口をキツキツにするタイプとは違い、そもそものパターンを変えて縫い上げてから熱を加え、形の癖をつけているので当たり前ですが、人間が履くために計算され尽くしたブーツですね。
履きやすいからと言って、中はゆるゆるという訳でもなくフィット感もかなり高いです。ブラウンの滑らかなスエードが温かみを含みながら、スタイルにクラシカルな要素を付け足してくれる存在。
それにしても色味がとても素敵です。
基本的にスニーカー信者の僕も革靴に求めているラフさとある程度の上品さがマッチしたアイテムだと思っています。
メンズのブーツと聞くとエロさが出過ぎてしまうなと感じていましたが、エンダーらしい無骨すぎないポップなバランスで「ブーツ」という難しいカテゴリを解釈されているなと。
基本に忠実な物造りがあるからこそ、当ブランドらしいディテールも幅広い方に溶け込める要因の一つです。矛盾していますが、クセとノーマルが混在しているアイテムたちを提案しているのがエンダーの特徴。
革靴を履くといつもよりデニムやワークパンツを穿きたくなるので、野暮ったく、程よく鈍臭さを残したスタイルが落ち着きます。
嫌でも重めの色使いになってしまう秋冬には足元だけでも彩りが欲しくなってしまいますね。
こちらのデリダはかなりエンダーらしい視点で作られたシューズ。
既視感のある配色やステッチのディテールを引用して、既存にはない別のシューズへと変化させた物です。
サッカーシューズのようにスウェードとライニングの間にウレタンスポンジを挟み込んでいるので、レースレスながらもかなりのホールド感を体感できます。
余談ですが、僕は小学校から高校までサッカー小僧だったのと田代はサッカー観戦好き。毎週プレミアの結果をあーだこーだ言いながら語り合っています。(ちなみに二人ともスパーズファン。)
履いていたスパイクを彷彿させるもちっとした圧迫感に、思わず人工芝の照り返しがきつい中走らされまくったあの頃を思い出しました。
ガムソール自体がカジュアルな空気感を纏っているのでリラックスしたジャケットやパンツがしっくりきました。
スウェパンでダウンジャケットにデリダ。でもありですね。
先ほどのside goreと比べるとかなり砕けた柔らかいイメージ。
パンツの裾からチラっとつま先が見えた時に友人やパートナーから「なんか見たことある気がするなぁ、これ⚪︎⚪︎でしょ。」「いやこれエンダースキーマなんだよね。」っていうラリーが聞こえてきますね。
革靴よりはスニーカーに近い空気感なので、チノパンやスウェパンなど親しみやすい洋服がお好きな方は断然デリダです。
僕は無縁ですが、身長が高い方の悩みの一つとして靴のボリューム問題をよく聞きます。
どうしてもボリュームのあるスニーカーを履くと靴だけが大きく見えてバランスが悪くなることを懸念点として挙げられます。そういった悩みの時にこのデリダ。薄いガムソールのカジュアルなスニーカー感とレースレスならではのシャープなトゥ周り。
それでいて、ど直球のスニーカーほどカジュアル見えしない質のいいスウェード。文句なし。
両型ともいい塩梅で履き込んでいけるシューズですので今年最後のご褒美にぜひ。
今年最後の僕のブログでした。毎年感じていますが一年あっという間すぎて、ついこの前年明けをしたばっかりだと思っていたらもうこの時期です、、。
来年も店頭やブログで皆さんと繋がれたらなと。楽しみな企画なども控えているのでいつも通り全力で、一緒に楽しんでいきましょう。
では、良いお年を。
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1LDK annex 杉浦
December 22, 2025, 6:37 PM
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