選ぶということ。
こんにちは。1LDK annexの杉浦です。
最近は目新しさみたいなものに対して興味が薄れています。
洋服はもちろん、音楽・映画・漫画・アニメ・スポーツ、、、。人間が生み出せる表現に限りはないと思っていたい反面、やっぱりこう初歩的な情熱であったり、思想であったり。根本的な部分に突き動かされた年でもありました。
改めて自分にとって何が良いと感じて、何に心を掴まれているんだろう。そんな抽象的なテーマに飛び込んだ今シーズン。
多角的な要素と直感的な衝動が絡み合って、結論は出ていないけれど、なんとなく枠組みは見えてきたかも。
急ハンドルを切るようですが、僕にとってそんなモヤモヤを表現してくれたアイテムのひとつがこれです。
僕の大好き上田さんが舵をとるYOUTH OF THE WATER 。
今回はどんなことを思いつき、どう表現されたんだろうと心待ちにしていました。そんな中で、一際目を引く存在だったのがこちらでした。
制作したのはVネックニット。
話は少し変わり、
アパレル産業で役目を終えた廃棄の糸は、群馬県桐生市の倉庫へ集まります。
以前までは数多くあった廃棄工場が潰れ、今ではもうここのみ。日本中から廃棄の糸が桐生市の倉庫へ集まる。
デザイナーの上田さんは、大義名分を掲げるタイプではなく、静かに、ひっそりと僕たちに問題を提起する。
起きてしまっている現状にあーだこーだ言うのはお門違いだと思っているので、それを踏まえてどう動いて、どう思考できるのかを語りかけてきているのかなと。あくまで語りかけるだけ。直接的な表現を上田さんの口から聞いたことがありません。ぶん投げるだけ。それも素敵です。そういう意味も含めてユースの服は、自分に考える時間をくれる服。
この流れからして廃棄の糸がニットになっていることはなんとなくお分かりでしょう。
察しの通り、近しい色の糸を5〜6本ピックして一本の針に通し編んでいく。糸の背景上、同じ種類の糸を纏まった量で揃えるのが難しく、あえて異なる種類の糸を引き揃えて全体を編み上げています。
YOUTH OF THE WATER を語る上で外せないことは、関わってくださる方との関係性。
ものづくり素人の僕目線からしても、番手や繊維長など不揃いな糸をニットにしてください。なんて付き合いや関係性がよほど深くないと無理なことは分かります。
このニットに限らず、様々な無謀とも言える要求に応じてくださっている工場さんたちは、上田さんのクラフトマンシップの熱に当てられているはず。
かくいう僕もその一人。突き動かされるというと仰々しくて嫌なので、なんか僕も上田さんの生き方に関わってみたいな。くらいですかね。
うん。そのくらいな気がする。
色は2色です。所謂なメランジニットで、緑を基調にグレー、赤茶を基調にグレー。
どちらも捨てがたいです。一枚で着るのも素敵ですが、アウターをカマした時の破壊力が最高。
格好が良い。それに尽きます。
コートやジャケットのインナー問題はこれで解決な気がする。特段甘くもないし、変に若くも年老いてもない。Vネックの深さやリブの太さ、柄。固有のイメージがそんなになくて、この存在自体がプレーンなので誰がどういう風に着ても違和感が薄い。
良いニットですね。
ん、このグレーの部分はデザインなのか?
ユースだし、上田さんだからそんな訳もないだろうなと、聞いて見ると。
↑チャッピーありがとう。
ニットを編むとき、そのまま本体を編み始めることはできず、助走の部分が必要だそう。
図でも書いてありますが、本来であれば助走部分はカットされます。ですが、今回使用している糸は、廃棄の糸。廃棄物からまた新たな廃棄物を生み出すという面白いことが起こってしまうので、編む前に糸の色をある程度選別して残されています。
助走部分と本番の編み地は、透明の化繊糸で縫われているだけなので、要らなければ切ってしまって大丈夫です。
切っても切らなくてもヨシ。この判断も楽しい。
後ろ身頃と襟のパーツの編み地が違いますね。
序盤で書いた糸の背景上、糸に限りがある中で生産されています。
その中で、現場でごく少量しか確保できなかった糸を使用したのが襟と後ろ身頃の部分になります。全体に使用するには量が足りず、どうこのニットに反映させるか。
その結果として編み地を変えることで、糸の太さや色味の差がより分かりやすくなっていると思います。
リアルな現場(倉庫)での事情、上田さんが伝えたいナマの部分をデザインに反映させた素敵なニット。冒頭の書き出しに繋がる根本的な熱量であったり、人間性みたいなものを感じていただければ嬉しい。
基本的に僕のブログでは今までもこれからも、ミクロな視点でのスタイリングやサイズ感、シルエットの話はしません。
写真を見てなんか良いな。と思ってくださればそれで着方の伝えたいことは十分だと思っています。
これをどういう風に着て、誰とどこに出かけて。多分皆さんのそこに僕は居ないので、ご自身の生活スタイルによってサイズやカラー、アイテムを自分で決めて下されば嬉しいな。と勝手に思ってもいます。金額も安くないですし。
投げやりだと捉えられてしまうかもしれませんが、自分で何かを選ぶ経験が僕は大好きですし、それを教えてもらったのが服だったので、すみません、、。
大きかったり小さかったりしたとしても、楽しめるのが服だと思います。むしろそういう部分の方が味がする気がする。僕がチビだからですかね。(基本的に合うサイズなんて無い。)
ただ、サイズ感やカラーのご相談が嫌なわけでは全くないので、いくらでもお付き合いさせてください。店頭で対応させていただく時でも、IGでもなんでも。
いつもダラダラ話しすぎてしまいますね、これくらいにしておきます。
“KNIT(262-06001)”
Col: OLIVE / BROWNE
Size: S / M / L
¥42,900 TAX IN
では、店頭でお待ちしております。
○お問い合わせ先
1LDK annex
〒461-0001
愛知県名古屋市東区泉1-12-33
052-211-9546
info@1ldk-annex.jp
皆様のご来店を心よりお待ちしております。
1LDK annex 杉浦
October 29, 2026, 3:41 PM
Category: PICK UP















