チノパンのディテール (Details of the Chinos)
こんにちは。1LDK PARISの店長関です。
Hi everyone, Bonjour, I’m tencho-Seki of 1LDK PARIS.
なんだか硬めのタイトルですが、本日は前回ご紹介したチノパンのディテールについて書きます。
チノパンと言っても世の中にあるそれは、ドレスっぽいものからワークっぽいものまで実に様々です。
UNIVERSAL PRODUCTSではミリタリーのチノパンをベースにしているので、ワークっぽい仕上がりになっています。
素材もチノパンの語源である「チノクロス」ではなく、光沢のないザラッとした素材(素人っぽい表現ですみません)を使用しています。
以前もブログで書いた事がありますが、3種類の素材で同じサンプルを作り、洗って乾燥機にかけて一番良い風合いになったものを採用しました。
特に各部のパッカリングが最高に格好よく、更に穿き込む事でより良い風合いになっていきます。
(コインポケットは雰囲気重視で使った事ありませんが)
フロントポケットの深さにもこだわりがありまして、椅子に深く腰掛けたときに携帯落としちゃうことってあると思うんですよね。
それを昔電車でやった事がありまして、そのパンツはそれ以来穿かなくなってしまったのですが、それくらい重要なポイントだと思っています。
このチノパンのポケットは深く作ってあるので、どんな体勢になっても今まで物が落ちた事がありません。安心して使えます。
バックポケットも一般的な二つ折り財布を入れやすく、取り出しやすい(でも見た目のバランスにもこだわった)サイズにしています。
店長関は最近では長財布を使っているのでバックポケットを使う機会がバンダを入れるくらいですが、二つ折り財布派にはきっと重要なポイントだと思っています。
(でもパリではスられるのでバックポケットにものを入れるのはやめましょう)
もう一つのこだわりディテールが股下の「マチ」です。
これはこちらに代表される様なクライミングやアウトドアアイテムに見られるディテールで、要は動きやすさを重視した仕様です。
ただ本気系のディテールをそのまま取り入れると、見た目的にもアウトドア感強めになってしまうので、「前から見ると分からないけど実は動きやすい」というバランスに仕上げました。
ジャケパンスタイルの合わせでもキレイにハマり、自転車乗りが穿いても動きやすい、という様々なシーンに対応できるアイテムになったかなと思います。
まるで新商品の説明をしているようですが、これ6年前から変わらない蘊蓄です・・・
テーパード全盛の今こそ、ベーシックストレートで新鮮さを出す、というのもおかしな表現ですが、バランスの取り方ってファッションの楽しさの一つだと思います。
もう一回くらいチノパンについて書きたいのですが、ネタがあるでしょうか・・・
1LDK PARIS 店長関
July 16, 2015, 11:36 PM
Category: UNIVERSAL PRODUCTS