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new standard denim

 

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尾州

 

 

こんにちは。1LDK annexの金澤です。

 

annexには無類のデニム好き店長西脇と三浦の2人の影響で、他の1LDKのショップと比べても「1LDK annex = デニム」のイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか?

僕の感覚でいくと、店長西脇はほぼ1年、三浦は一年のうち3/4はデニムを穿いている印象ですが、そんな2人もデニムの中でも好きなカラーは違っていて、西脇は濃いインディゴ、そして三浦がウォッシュブルーといった感じ。

実際僕はデニムよりもチノパンやスラックス派なので2人に比べるとデニムを穿く機会は少なく、そもそもデニムには苦手意識があって今でも自分に合うデニムを探している最中なのですが、、、

 

出会っちゃったんですよね。いいデニムに、、、

 

デニム好きの2人も、そして苦手意識のある僕も、満場一致でセレクトしたメニューですので、いつもannexに通ってくださっている方におすすめしたい、新定番になる予感の一本です。

 

 

refomed

RIGHT HANDED DENIM PANTS (OW)

COL: INDIGO
SIZE: 2 / 3
¥41,800-TAX IN

 

リフォメッドはこれまでも継続的にデニムをリリースしていて、その中でもこの「RIGHT HANDED DENIM」シリーズは毎シーズン形を変え展開され、ブランドを表現するために必要なピースとなる重要なシリーズだと思います。

これまでも何度かこのシリーズをセレクトしてきましたが、何かお気づきの方はいらっしゃるでしょうか?

 

そう、今まででいっちばん”シンプル”なんです。

 

178cm / size 3

 

 

UNIVERSAL PRODUCTS. “JUMBERCA CREW NECK SWEAT”
HERILL “Cottontwill Weekendjacket”

 

そもそもこのシリーズはリフォメッドというブランドを表現する上で軸となる”左官職人”にフォーカスしており「左手(パレットのようなもの)に塗料を乗せ、右手でコテを持ち作業をする左官職人」がイメージソースとなっています。

僕の中では22AWでリリースされた、ずるっと裾をするくらい長く右裾にポケットが付いたデザインが特徴のワイドストレートデニムが印象に残っていますが、同シリーズとしてリリースされた今シーズンは、程よい太さのワタリから緩やかにテーパードが効いたオーセンティックな(ほぼ)ストレートのシルエット。

 

僕は少しO脚気味なこともあって、テーパードがきつ過ぎたり、シルエットが細過ぎたり、生地が薄かったりするとラインが出過ぎてしまうのが気になって、なかなかコレっていうものに出会えていなかったのですが、直感的にコレはいい!と思えたデニムでした。

ただ、ふとなんでこのシリーズでこんなにシンプルなデザインを作ろうと思ったのだろう、、?と気になったので、デザイナー安藤さんに直接疑問をぶつけてみました。笑

 

 

まず今回のこのシルエット、そして本格的な生地を採用したのは、(すでに完売してしまいましたが、)今シーズンから新たに登場したフレッシュマンシリーズとの対比的な意味合いが含まれているのだそうです。

確かにフレッシュマンは若者の職人をイメージした遊び心のあるバランスでしたが、打って変わってこちらはまさに熟練の職人といった感じ、、余裕を感じさせるいい歳の取り方をされていそうですね。

 

 

追加で面白い余談もいくつか聞かせていただいたので、皆さんにも共有させていただきますね。

僕も初めて耳にする単語で聞き直してしまいましたが、日本にはデニムの奥深さ、魅力をもっと多くの方に伝えていくための”デニムソムリエ資格”というものがあるらしく、その資格を持っている方が超が付くほどのヴィンテージデニムを数本安藤さんの元に持ってきてくれたそうで、その中からデザインを抽出してこのデニムが出来上がったそうです。

 

1800年代のベルトが普及する前は、作業着としてビブと呼ばれる胸当てのついたオーバーオールが主流でした。

しかし、だんだんとその胸当てに不便さを抱き、腰位置でカットしたものが”ウエストオーバーオール”と呼ばれるデニムの原型となったそうで、今でこそ「デニム=リーバイスやリー」と名前が挙がってきますが、それよりずっと前のモデルを参考にして、今シーズンの”RIGHT HANDED DENIM PANTS”が完成しました。

 

 

 

さらにリフォメッドといえばの”ギャザー”をデザインとしてさりげなく加えた”バックヨーク”のシルエット。

通常ですと2本ラインのミシン打ちがされていますが、こういった裏話を聞くとさらに愛着が湧いてきますよね。

僕の場合デニムのシルエットが綺麗に出ない理由として、ウエストが細いせいでベルトで締め上げることでどうしても後ろ姿特にお尻周りは気になるポイントでしたが、リフォメッドのこれはお尻周りにもたつきがなくすっきりとしたラインが特徴的で、すごく穿きやすく絞ってもシルエットが崩れない設計が素直にいい!と思えた理由の一つな気がしています。

 

 

 

さらに僕が直感的に惹かれた部分にはこの生地選びにもあります。

まず12.5ozの1年通してガシガシと穿いていける生地の厚さに加えて、今回採用されているのが洋服好きの方には響く”セルビッチデニム”であること。

 

今回リフォメッドがセルビッチを選んだのも”当時の職人さん”をイメージされてのことですが、

旧式の織機でガシャン、ガシャン、、、とゆっくりと時間をかけて織ることで、経糸(↓)と緯糸(→)のテンションにばらつきが出て凸凹感のある表情となっており、さらに今から数十年前の素材を再現するためにあえて染めムラができるような染色を施した糸を使用しているのだそう。

ぱっと見シンプルなデザインのデニムですが、シンプルなデニムだからこその追求をすごく感じます。

 

 

また、個人的にこれからおすすめしていきたいのが”ジャケットスタイル”です。

annexメンバーだと三浦が一番ジャケット熱が高く、普段からジャケットは”きれいに着ない”をモットーにカジュアルスタイルに馴染ませて着ていますが、

僕がジャケットを着るなら、もう少しだけフォーマルな要素を増やしたバランスがいい。

 

 

A.PRESSE “Wool Regular Collar Shirt”
A.PRESSE “Double Breasted Jacket”

 

 

僕のスタイルにはローファーが欠かせませんし、やっぱりシャツが大好きなのでクラシックな要素が多めですが、そこに合わせるデニムはLEVI’Sでもなければ、国内ブランドのヴィンテージモチーフのデニムでもない。

綺麗な仕立てのジャケットに対して、リフォメッドが作るこのデニムを合わせることに1LDKのらしさがあると思いますし、コテコテになりすぎることなくファッション的にジャケットを挑戦しやすくしてくれていると思います。

今後メンズのみなさまにもジャケットをご提案する機会を増やしていきたいと思っていますので、ぜひこのタイミングで試してみてください!

 

 

次が最後のスタイリングになりますが、やっぱりこれを着なくては。

 

 

UNIVERSAL PRODUCTS. “JUMBERCA CREW NECK SWEAT”
refomed “H-M-D CASTRO LEATHER JAMPER”

 

今シーズンセレクトしたリフォメッドの中で一番の大物。

店長西脇も展示会時点で購入を即決めして、お店に届いた瞬間にタグを切って持ち帰っていたレザージャケット。

 

 

今やブランドの中で定番化された”カストロジャンパー”をベースにホースレザーver.で登場し、エイジング加工が施された”漢”のジャケットは見ているだけでもそのパワーに吸い込まれそうになる迫力があります。

ですが「スウェット+デニム」のannexスタイルに馴染む、カッコつけ過ぎていないレザージャケットでしたので、リフォメッドファンの方はもちろん、お店のスタイルをお好きでいてくださっている方はぜひ今シーズン”レザー”にもご注目ください!

 

 

改めてすごくスタイリングに馴染ませやすく、本格的な生地を採用していながらリフォメッドらしい遊びも加わった、今バランスよく穿きやすいデニムに感じました。

annexとして欠かすことのできない”デニム”はもちろん他のブランドさんからもセレクトしていますが、苦手な僕からみてもおすすめできる一本でしたので、ぜひ秋冬の洋服を支える土台にも目を向けてみてください!

 

○お問い合わせ先

1LDK annex

〒461-0001
愛知県名古屋市東区泉1-12-33
052-211-9546

info@1ldk-annex.jp

皆様のご来店を心よりお待ちしております。

1LDK annex 金澤

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October 24, 2024, 6:30 PM

Category: PICK UP

若者へ。

 

 

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こんにちは。1LDK annexの杉浦です。

 

 

突然ですが、今季のROTOLのデリバリーが到着いたしました!

他のスタッフの比べ年齢が若い僕が代表してブログを書かせていただきます。

なぜ若い僕がと言いますと、僕と同世代の方もブログを読んで欲しい。
ブログを読むことでブランドのことを知るきっかけにもなるし、何を思ってお取り扱いさせていただいているのかも理解しやすいと思います。

そして今回の本題、ROTOLはannexの中でも特に若い方は取っ掛かりやすいブランドだと僕は感じています。トレンドなサイズ感やジップや指抜きなどのギミックが程よくポップに表現されているので若い方にすんなり抵抗なく馴染みやすいと思ったから。

ここ数年流行っているノームコアの引き算スタイルに飽きてきたなぁと思っている方に対してもちょうどよく刺さるのがこのROTOL。

それでも文章を読むことはそれなりにハードルがあると思いますが、、笑

けれども、annexというお店自体決して安い価格帯ではないのでブランドさんや僕たちの想いも汲み取って購入するきっかけになれたらなと思って書いています。

ぜひ読んでいってください〜。

 

 

ブランドコンセプトは「現代の日常生活における戦闘服」を掲げ、今でこそ見慣れているかもしれませんが、機能服としての役割をデザインとしてROTOLなりに解釈して表現。

これがとても凄い事で、現代に落とし込む事自体は難解ではないと思うのです。某アウトドアブランドさんがこぞってやっているディテールに関しては機能性をメインに考えられているため、言ってしまえばデザインは二の次。

その機能性を「普通」にしないのがROTOLなのです。

機能性とデザインの両面を兼ね備えてカッコよく落とし込む。

一例を挙げると、ROTOLのアイコニックにもなっている背面ジップになります。

 

 

写真でいくと1枚目のアイテムは、内側にメッシュが施されておりベンチレーションも兼ねています。

このベンチレーションとは熱や蒸れを逃して温度を調節する機能のこと。

意外とこの機能が役立ちます。冬はダウンや重ためのアウターに重ね着で着用するかと思いますが、そこでこの機能です。僕は汗をすぐかきやすい体質で冬でもこういう機能があると蒸れないのですごく重宝します。

とこんな感じ。アイテムごとの詳細はまた後日ブログを書かせていただくのでお待ちください!

シンプルに着るとテンションが上がる笑

そんなブランドは皆さんにもあるかと思います。今日はデートだからこの服を、とかテンション上げるためにこれ着ようとか、、。

あくまで日常生活の範疇を越えずに、うわっなんかちょーど良いなぁというラインをつくのがとても巧みだなと僕自身感じています。

ちなみに余談にはなるのですが、ROTOLのお取り扱いは1stシーズンからさせていただいております。当初は僕自身入社しておらず店長西脇からお聞きしたのですが、1LDK別注のジャージセットアップからスタート。

へー。と流し見した方いるかと思いますが、2016年からスタートしたこの頃はジャージというアイテムがファッションとして活用するのはとても画期的でとても印象に残っているアイテムだったそうです。

ナードでいなたいスタイルが今っぽいスタイルになってくることを考えると、ファッションが巡っているなと改めて感じました。

余談はほどほどにして。

そんなROTOLを1LDKのスタイルに当てこむといつものチノパン、デニムにROTOLのフーディ。そしてannexメンバーが大好きなスウェットにROTOLのデニムやスラックスなどなど。

偏りがちないつものスタイルに幅を持たせてくれるそんなブランドです。

なので今回は1LDKとしてなぜお取り扱いさせていただいているのか、雰囲気が少しでも伝わってくだされば幸いです。

 

 

“TRANSFORM FULL ZIP HOODIE”

size :  2 / 3   col  : gray  / black   ¥44,000- (tax in)

 

 

“HALF ZIP PULLOVER”

size : 3   col : charcoal   ¥57,200- (tax in)

 

 

“TRIPLE SEAMS 6P DENIM DAMAGE”

size : 1 / 2  col : indigo  ¥51,700-(tax in)

 

一旦ざっとスタイリングを撮ってきました。雰囲気だけでもお伝えできたらなと思います。すでにオンラインストアでも掲載させていただいておりますのでサイズや色味等ご確認ください!

先ほども言ったように、近々アイテム詳細等のブログも更新していきたいと思っているので参考にしてくだされば幸いです!

では今回は以上になります。

少しでもアリだなと思ったらこれを書いた甲斐があります笑
一気に気温が下がって寒くなったので服を全力で楽しみまくります!!

 

 

○お問い合わせ先

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〒461-0001
愛知県名古屋市東区泉1-12-33
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皆様のご来店を心よりお待ちしております。

1LDK annex 杉浦

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October 23, 2024, 6:30 PM

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尾州

 

地元が誇る産業を、地元の店が伝えたい——私たちUnlimited-lounge-1LDK annexは、そんな思いでsssteinYOKEと共に特別なプロジェクトを企画しました。

 

愛知県と岐阜県の尾州産地は、世界三大毛織物の産地として知られています。尾州産地とは一宮市を中心に、名古屋市、稲沢市、津島市、江南市と岐阜県羽島市で、日本の約8割の毛織物を生産しています。木曽川の豊かな水に恵まれた環境と高い技術を生かしたモノづくりで、日本のファッション産業の発展に貢献してきました。

中でも創業100年以上の葛利毛織工業は、世界的な有名ブランドにも多くの毛織物を提供し続けている老舗です。現在でも昭和7年に導入したションヘル織機を使い、まるで手織りのような風合いのテキスタイルを提供し続けています。

 

世界的にも誇れる尾州の素晴らしさは、ファッション業界のプロの間では知られているものの、一般的な認知度はまだ高くありません。Unlimited-lounge-1LDKannexは、海外ブランドにも多大な影響を与えた地元のモノづくりを多くの人に知ってもらうため、特別なプロジェクトを企画しました。

 

両店で取り扱うsssteinYOKEと共に、葛利毛織工業のフランネル生地を使ったコートとジャケット、ブルゾン、シャツ、パンツという5型の特別なアイテムを共同制作しました。葛利毛織工業に販売スペースを設け、1123日にはsssteinの浅川喜一朗デザイナーとYOKEの寺田典夫デザイナーを迎えて、地元産業の魅力溢れる仕事をみなさまにお伝えします。

 

今回のプロジェクトに至った背景を、Unlimited-lounge-の鵜飼健貴と1LDK annexの西脇洋太、三浦茜が、2人のデザイナーと語り合いました。

 

 

取り組みについて■

 

 

鵜飼健貴(以下、鵜飼):僕の地元である一宮市や自分たちが住んでいるエリアは、世界的に有名な毛織物の産地なんです。洋服に携わる身として、地元産業の素晴らしさをお客さまにも知ってほしいという思いで、今回のプロジェクトの構想がスタートしました。

 西脇洋太(以下、西脇):食事会の際に鵜飼さんと話したのが、1LDK annexも参加するきっかけでした。鵜飼さんとは付き合いも長いから、好きなことややりたいことも大体分かるんです。店の垣根を越えた取り組みはこれまでなかったのですが、鵜飼さんとなら一緒にできると即決し、企画は進んでいきましたよね。

鵜飼:僕はテキスタイルがもともと大好きなんです。服を見る上でもとても重要視していて、生地を見て、触って、高揚感があるかどうかを重要視しています。だから産地を問わず、いいテキスタイルを作る人たちへのリスペクトはありました。工場見学にも足を運ぶうちに、地元の素敵な生地を使ったプロジェクトをやりたい気持ちはさらに強くなっていったんです。ただ、自分にとってもブランドにとっても未知数の企画でした。Unlimited-lounge-単独では限界があるし諦めかけていたところに、1LDK annex2人も参加してくれて実現しました。 

三浦茜(以下、三浦):私が参加したのは、両店で唯一の女性スタッフとして意識してきたことが生かせると思ったから。いつもメンズやウィメンズ関係なく、私の視点でのユニセックス提案を心掛けています。ショップやブランドの垣根を超えるのと同じように、性別も超える取り組みになればいいなとご一緒させてもらうことになりました。

西脇:参加メンバーが決まり、何を作ろうかと考え始めたときに葛利毛織工業の名前が挙がりました。3人で見学に行き、このフランネルの生地を使いたいと満場一致で決まったんです。1LDK annexとしては、ダークチャコールのカラーリングでスタイルを提案したかったのでぴったりでした。

鵜飼:生地は葛利毛織工業では定番のカシミヤタッチのフランネルで、雰囲気と質感が素晴らしいんです。世の中のテキスタイルは、カシミヤより高級なウールがあったり、シルクより高級なコットンがあったりと複雑です。だから、実物を見て感じるパワーを何よりも大事にしました。葛利に個人的に初めて行ったときから覚えていた生地でもあったんです。

西脇:生地が決まり、次はデザイナーです。1LDK annexとしては、これまで何度も別注を作ってもらったYOKEにお願いしたかった。寺田さんなら、自分たちが本当に着たいと思えるものを届けてくれるという確信がありました。 

寺田典夫(以下、寺田):1LDK annexにはすでに確固たる世界観があります。YOKEのバイイングも、他の店にはない視点がある。西脇さんと三浦さんのやりたいことはすでに決まっているので、僕はそこに合わせて作るだけでした。一番面白かったのは、「商品を機屋で売りたい」と言われたこと。グッときましたね。お客さまに現地まで足を運んでもらい、地元を盛り上げたいという強い思いを感じたんです。自分自身の刺激にもなりました。

鵜飼:Unlimited.-lounge-からは、sssteinの浅川さんに早々に依頼しました。浅川さんの生地の使い方からシルエットの出し方、服への向き合い方まで全てに置いて信頼感があったので。それに、2ブランドが混ざり合うプロジェクトは、僕たちも純粋に見てみたかった。同じ生地を使っているので、例えばYOKEのジャケットにsssteinのパンツを合わせるとセットアップになります。ssstein YOKEが好きな人たちは潜在的な感覚が似ているから、ファンも面白がってくれるのではないでしょうか。

浅川喜一朗(以下、浅川):鵜飼さんは本当に生地が好きなんです。バイヤーの方々の服の見方はそれぞれ個性があり、鵜飼さんはアイテム一点一点をすごく丁寧に見てくれる。僕自身もプロダクトやアートワークを掘り下げて服を作るので、その深い部分までお客さまに丁寧に届けてくれる人なんです。僕に似てシャイで、いつもは先陣を切って「何かやりましょうよ」というタイプではありません。その鵜飼さんから「やりたい」という相談を受けたときにその強い気持ちがぐっと胸に入ってきて、うれしかったんです。内容も普通の別注とは違い、地元の生産背景をお客さまに届けたいという試みで、とても意味のあるプロジェクトだと感じました。 

寺田:こんな面白いことを考えられる機会はこれまでなかったですよね。尾州産地=ウールという何となくのイメージはある程度浸透しているかもしれないけれど、地元の人たちが発信すると説得力が違いますから。

鵜飼:3人で工場見学に行った際、それぞれのお店で販売するよりもここで売りたくなったんです。葛利毛織工業は決してアクセスのいい場所ではありません。一宮市駅から、30分に1本しか走っていない尾西線に乗り継ぎ、玉ノ井駅に来てもらわないといけない。それでもお客さまに工場まで足を運んでいただき、ガチャンガチャンという工場の音を聞きながら、実際に現場を見てもらうことにこのプロジェクトの意義があると信じています。

西脇:1123日には葛利の方が工場の説明から生地ができるまでを、実際に機械を稼働させながら説明してくれます。その場に浅川さんと寺田さんも来てくれるので、生地と服のそれぞれの作り手の思いを伝えられる場にしたかったんです。

 

 

商品について■

三浦:工場で販売する別注アイテムは、1LDK annexからはYOKEのジャケットとブルゾン、Unlimited.-lounge-からはsssteinのコート、シャツ、パンツです。私はジャケットが個人的にずっと好きで、テーラードジャケットを1LDK annexらしく提案したかったんです。ブルゾンなどのカジュアルなスタイルが定着しつつあったので、少し変化を出すためにジャケットスタイルを打ち出しました。別注では生地に加えて、私のサイズ感にバランスを変えてもらっています。女性のお客さまや小柄な男性にも着てほしいので。 

寺田:パターンを三浦さんサイズに作り直しましたよね。

三浦:はい、絶好の機会でしたから(笑)。

寺田:もう一着は、元々レザーをカットオフして作っていたカーコートに、葛利のフランネル素材を使いました。テキスタイルにハリ感がないと作れない構造なので、ウール生地をぜいたくにボンディングして、きれいなプロポーションにこだわっています。硬くならないように芯地の柔らかさを何度も調整し、しなやかな着心地と表面の光沢が気に入っています。手間はかかりましたが、それがYOKEらしさでもあるので満足しています。フランネルのハリ感が絶妙で、アウターにもパンツにも使えて本当にいいテキスタイルだなと作ってみて感じました。  

浅川:鵜飼さんが言ったように、葛利のフランネル生地には迫力があるんですよ。原料もいいし、ゆっくり丁寧に織られている分、弾力と膨らみがある。スキッパーはボタンがないシンプルなデザインなので、生地の魅力がピュアに伝わるはずです。テキスタイルがきれいな分、パンツは逆にラフな雰囲気にもスタイリングできるように、ウエスト周りにあえてゆとりをもたせて抜け感も出せる構造にしました。

鵜飼:スキッパーとパンツに加えて、寺田さんが「浅川君がこの生地で作るコートも見てみたいな」と言っていたらしいので、であればコートもとお願いしたんです(笑)。

そうなればお店としても、思い入れのあるモデルでリクエストさせて頂きました。

浅川:コートは普通に作るとシルエットがやや落ちてしまいます。肩や袖、胸周りに接着芯を入れてシルエットを保ちながら、弾力感のある生地の特性を生かした、動きのあるデザインを意識しました。 

 

それぞれの思いについて■

鵜飼:デザイナー2人に、地元の、自分たちが選んだ生地で服を考えてもらえるのがうれしかったですね。僕もファッション業界に入るまでは、自分の住む場所が世界三大毛織物の産地だということは知らなかった。今回のプロジェクトを通じて、お店で手に取る商品の背景や、すでに自分が身にまとっている服の価値を考えるきっかけになればいいなと願っています。

西脇:そうですね。1LDK annexはオープンから13年間、幅広い年齢層のお客さまと日常の変化を共にしてきました。その大切な人たちのライフスタイルに新しい視点を提供し、さらに豊かになればという思いで続けています。今回のショップやブランドの垣根を越えた取り組みで、また一つの発見につながるのを楽しみにしています。

三浦:私もずっと現場に立っているからこそ、物の本質や価値をもっと伝えたいという思いがありました。最近はSNSの浸透によって、物を選ぶ基準が良くも悪くも多様化しています。だからこそ、誰がどのような思いで作っているかなど、生産背景やストーリーを届けたい。この取り組みをきっかけに、表面的なことだけではない価値を伝えたいですね。

寺田:三浦さんが言うように、スマートフォンの画面上ではなかなか伝わらない価値が服にはあります。その一つが、日本人が作る生地です。正直、そこまでやるか?といういい 意味での変態気質があるんです。他国の生地と比べても、明らかに品質がいい。その技術や執念が、メード・イン・ジャパンの価値を支えているんでしょうね。世界的にも貴重なモノづくりを継承していくために、ブランドと地元のショップがタッグを組んで発信する試みはこれまでなかったので、何かを感じてもらえるいい機会なのではないでしょうか。

浅川:パリで展示会を続けていて思うのは、尾州産地はもちろん、メード・イン・ジャパンは僕たちが思っている以上に海外からの信頼が今も高いこと。例えデザインがプレーンでも、上質な生地や丁寧な縫製など、日本のモノづくりがメード・イン・ジャパンとし てブランド化しているのだと、逆に海外のバイヤーやスタイリストから教わりました。だから僕たちブランドにできることは、その価値を今後も作り続けることです。イタリアの革職人や調香師の話を聞くと、仕事への誇りが伝わってきます。街も、彼らの仕事の価値を理解しているから、産業を継承していく環境が整っているんです。今回のプロジェクトが、尾州産地の価値が広がる一つのきっかけになればいいですね。

Supported by Mizuma wataru (ENKEL)

 

 

今週末10月27日(日)にLOOKを公開します。お楽しみに!

 

 

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October 22, 2024, 7:00 PM

Category: PICK UP

Unlimited-lounge- × 1LDK annex

 

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こんにちは。 Unlimitedloungeバイヤー鵜飼と申します。

突然ですが 1LDK annexのBLOGにお邪魔いたします。

 

 

皆様”尾州”という言葉をご存知でしょうか?

 

 

愛知県の尾張から岐阜県西濃エリアのことを指し、我々洋服業界の中ではその言葉から連想することはただ一つ

 

”世界最高峰のウール織物産地” 

 

決して過剰な表現をしている訳でもなく、これは世界中のファッション関係からすると紛れもない事実で、誰もが知る海外メゾンまでもがその質感、風合い、クオリティを求めわざわざ尾州に来ているのです。

 

洋服を生業としている私達としましては、地元の産業として素直に嬉しく想い、そして誇りに思っています。

私が素材が好きになったきっかけはまさにこの敬意からなのです。

 

 

そして、探究心が止められず機屋さんに伺い実際に織っている現場を拝見し、素材を見させてもらったりするうちに完成した洋服だけではなくその背景にフォーカスし取り組みたいという想いが生まれました。

とはいえ私達がお取引させて頂いてる日本ブランドに関しては尾州産のウールが占めていますし、ただ尾州産ウールを使用するだけの企画には興味がなく、構想を練りながらも実現させるルートが見えないままでした。

 

 

1LDK annex 西脇と三浦と話すまでは。

 

 

2人とタッグを組むことで生地をプロダクトの軸としてブランド、店舗、性別の垣根を超えたプロジェクトを立ち上げました。

  

今回尾州の機屋さんと両店舗の取り扱いブランドにご協力頂き特別なコレクションを制作いたしました。

 

詳細に関しましては改めて告知させていただきます。

今回のBLOGは、ご協力頂く尾州の機屋さんに関してとその素材について綴っていこうと思います。

 

なかなかの長文となりますので最後までお付き合い頂けると幸いです。

 

まずはじめに「尾州ウール=上質」その認識は間違いではないのですが、それぞれ機屋さん(工場)にも特色があります。

 

現代技術の発展に伴い最新のシステムを積極的に取り入れていく会社や、ヴィンテージの織機にしか作れない独自の風合いを追求し続ける会社も。

それぞれ得意分野や目指す方向が異なるように出来上がる生地の風合いや価格面でも大きな違いが生じてくることを認識して頂けると。

 

皆様のご想像通り今回お取り組みをさせて頂く機屋さんは後者に該当します。

 

一般的には、商社を通して生地を買うのですが辿り着いて直接コンタクトを取る方法でしか買えない形式の知る人ぞ知る老舗です。

因みに両店舗の生地マニアブランドのものを織っている為、お店で何気なく触れている方も多いだろうと思います。

 

それでは。

 

“葛利毛織工業”

1912年(大正元年)創業

100年以上の歴史あるテキスタイルメーカー。

工場自体が国の登録有形文化財に指定されていて、

趣ある建物の中で生地が織られています。

 

 

葛利毛織工業の工場では”ションヘル織機”という生地を織るときに緯糸を左右に運ぶために「シャトル」を用いる旧式のシャトル織機を使って生地を織り上げていきます。

 

 

この織機は生地を織るための準備にも非常に手間隙がかかり、1日に100m以上織ることができる高速織機に比べ、たったの15mほどしか1日に織ることができません。

生産性や効率を重視した現代では、杼を使わず、空気や水の力で糸を左右に飛ばす高速織機が主流となり、大量生産・低コストを実現した反面、均一化したモノづくりは生地の「味」まで均一化させてしまいました。

多くの工場が生産性の低いションヘル織機を廃棄していく一方、素材の良さを活かした手織りに近い風合いのモノづくりに拘り、葛利毛織は今も昔ながらの希少な製法を守り続けています。生地を織り始めるまでの工程も凄まじく遠い道のりでして折角ですからその辺りもご説明させてください。

 

 

1.「整経」

整経は文字通り、「経糸(たていと)を整える」作業です。

経糸の準備。必要な長さの経糸を巻き取っていきます。

※一反分(50m)で300個ほどに割り振ります。

 

 

2. ビーム巻き

巻き取った糸は専用の台に並べ、

素材によって張りを調整しながら支柱に巻き取り。

織りの密度によって本数は様々ですが、通常でも3000から8000本。

密度の高い生地ですと1万本を超えるものもあります。

 

 

3. 綜絖通し

経糸を上下に開く綜絖(そうこう)という器具に

先ほど巻いた数千本の糸を1本1本通す作業へ。

生地の組織図(設計図)を見ながら何行にも別れた綜絖に、

1本1本手作業で糸を通す作業は職人技。

 

 

4. 筬通し

綜絖(そうこう)に通された糸は、

2本から4本ずつ筬(おさ)という金具の間へ。

この工程で生地の密度や生地幅を調整するとのこと。

綜絖通しと共に時間のかかる作業で、

合わせて約3日間を要する、根気と熟練した技術を要する作業は本当に気の遠くなる作業です。

 

 

5. 緯糸の準備

シャトルにセットする緯糸は、

多くても生地の30cm分ほどしか巻くことができません。

一反50mなので、少なくとも一反につき160個弱は必要。

 

 

6.製織

職人が付きっきりでメンテナンスを行いながら、

緯糸の交換を行い、4日かけて一反を織り上げて行きます。

 

 

 

とんでもないですよね。

織りの設計図をはじめ仕掛けやセッティングは全てマニュアルですし、使用する糸の番手や質感に応じて微調整を行い、最も適した状態で糸に如何にストレスをかけないようにすることを経験値から導き出しています。

もちろん取り扱い説明書も存在しませんし、想像以上にアナログな方法で織り上げていくションヘル織り機を操るには、熟練の技術が必要なのです。

 

そんなスペシャルな生地を織り上げる葛利毛織工業の生地の中で私達が提案したい素材は

 

スタイルならば、annexはデニム、loungeはトラウザーズ

カラーならばannexはNAVY、loungeはBLACK

 

それぞれに親和性がある

 

 

こちら“college flannel “

 

長年生地と会話をしてきた葛利毛織にしか生み出せない風合いがあります。

タッチはカシミヤのような滑らかさがありながら、ウールの豊かな膨らみを感じさせる素材です。

フランネルは一般的に紡毛(長さや太さが不均一な)ウールを用いるのですがこちらは梳毛(繊維が長く整った)Super120’s原料を2/60番手に敢えて太くひくことでハリやコシの良さを出しています。

あのFOXBROTHERSのフランネルの19.5μ基準よりもスペックとしても優れている17.5μの原料ですから触れて頂けたら洋服好きな皆様にはきっと伝わるんじゃないかと。 

 

 

耐久性が非常に高く、ションヘル織機で織った生地から作られた服は長く愛用できることも特徴です。

この素材感は、身体にやさしく馴染み、5年10年着用しても質感を失わずプロダクトとして恒久的な価値を保ちます。

この地元の素晴らしい素材をUnlimited-lounge-と1LDK annex のブランドに依頼しデザインして頂きます。

 

  

“ssstein”と”YOKE”

 

 

 

 

会期:2024年11月2日(土) 〜 3日(日) 12:00-17:00

会場:葛利毛織工業

〒493-0004 愛知県一宮市木曽川町玉ノ井宮前1

※名古屋鉄道玉ノ井駅徒歩2分

 近隣にコインパーキング有り

 

 

このプロジェクトは店舗ではなく、この生地が産まれた場所で販売いたします。

当日はsssteinデザイナー浅川氏、YOKEデザイナー寺田氏、Unlimited-lounge-鵜飼、1LDK annex 西脇、三浦葛利毛織工業スタッフがお迎えします。

 

デザイナー、バイヤー、生産背景それぞれと会話をしながら洋服を選ぶ新たな体験型の販売会になります。

詳細に関しましては、両店のInstagramやBLOGにて順を追って公開して参ります。

11/2.3日に皆様と葛利毛織工業でお会いできることを楽しみにしています。

 

 

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October 20, 2024, 8:45 PM

Category: PICK UP

MELTON STAND COLLAR ZIP BLOUSON

 

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こんにちは。1LDK annexの金澤です。

 

この24AWがYOKEにとってターニングポイントなのかもしれません。

そう思うくらい個人的に今シーズンの24AW YOKEはとにかく衝撃を受けました。

日本を代表するブランドになっていくのを身近で感じることができるのは素直に嬉しく思う反面、annexとしてのYOKEをさらに徹底して発信していきたいと強く思うようになりました。

西脇も以前のブログで話していましたが、24AWコレクションのラインナップは過去イチの量で構成されていて、その中からannexとしてお店のスタイル、僕らスタッフそれぞれが提案していきたいアイテムを厳選して全17型をセレクトしています。(おそらくお店としてもコレまでで一番仕入れています。)

 

 

YOKEは毎シーズン世界各国のアーティストの作風にフォーカスしたコレクションテーマを設けて洋服を展開されていますが、今シーズンは「フランスの画家 Pierre Soulages(ピエール・スーラージュ)の作品」をインスピレーション源に制作したコレクションです。

ピエール・スーラージュは”黒の画家”として知られ、「黒は光の反射である」という信念で、黒い絵具を用いた抽象的な絵画で、 光と影、色と反射の効果を追求されたそうです。

 

 

そんな”黒”という色は、暗く見えたり明るく見えたり、くすんでいたり光り輝いていたり、灰色であったり白に近い色に見えたりもする。

「黒には思いがけない可能性がある。」

今シーズンのYOKEは”黒”と”光”にフォーカスしてコレクションが展開され、ルック撮影場所として黒をより際立たせるために選んだのが、”真冬の雪山”です。

ブランドオフィシャルサイトからルックをご覧いただけますが、(いい意味で)僕はこんなルック初めて見ましたし、写真に釘付けになりました。

モデルさんにスタイリスト、カメラマン、総勢数十人の撮影チームで雪が降り頻る山まで全部の洋服を運び、だだっ広い自然のランウェイ会場を歩いて踏み固められた一本の道がすごく印象的で、自然光が当たった洋服の質感や色味、動きがその場で見ているかのように分かり本当にカッコいい、、、!と思いました。

 

 

 

 

YOKE

“MELTON STAND COLLAR ZIP BLOUSON”

COL: GREIGE / BLACK
SIZE: 2 / 3
¥71,500-TAX IN

 

10月に入り本格的に今年のアウターを探しに来ていただく方が増えてきましたので、今日は僕から今シーズンおすすめしたいアウターのご紹介をしていきます。

ルックのようにアウターの上からも羽織れるようなゆったりとしたシルエットで、バランスのいい大ぶりな襟も特徴のフルジップブルゾンです。

 

 

 

しっかりとした厚みがありながら、着てみると重さを感じさせない軽さを併せ持ったSUPER140’sウールを使用した2重織のパイルメルトン素材が採用されています。

ウールの中でも最高級原料に分類されるSUPER140’sウールは16.5マイクロンと繊維が極めて細いのが特徴で、ここまで厚みを出しても軽く、柔らかく、しなやかな仕上がりは良い原料を惜しみなく使っているからこそで、見た目的にも美しさがありつつ実用性の高さに惹かれます。

そしてここもYOKEの変態性が垣間見えるポイントで、通常メルトン生地というのは太番手の糸で織り上げた起毛感のある厚手織物の認識だと思いますが、ここではまず繊維が極細のウールを使用しており、起毛と剪毛を時間をかけて繰り返し行うことで”パイルメルトン”という微起毛の表情ある生地が出来上がり、ブランドらしい上品さに繋がっているのだと思います。正直生地だけ見ても相当凝ってます、、、

 

 

 

また裏地も総裏仕立てですので、シャツやスウェット、ニットを重ねてもストレスなくレイヤードすることができます。風通しはもちろん防ぎますが、こういった気遣いもリアルに普段着ていくことを考えるとすごく助かります。

年末になるとグッと冷え込む名古屋も寒い地方にお住みの方も真冬にしっかりと活躍してくれるアウター間違いなしです。

 

BLACK: 178cm / size 3

 

YOKE “HALF ZIP PULLOVER SWEATER”
YOKE “3PLEATED WIDE-LEG TROUSERS”

 

まずは今シーズンのYOKEらしく”黒”をベースにスタイリングを組んでみました。

ブランドで定番化しつつある3プリーツスラックスに、黒をより活かすためのごま塩ハーフジップ。

普段からあまり黒の洋服を着ることがないので個人的にはすごく新鮮さはありますが、黒だけでまとめるわけではなく黒を馴染ませるためのスタイリングはこれを機に今後もチャレンジしたくなりました。

そして実際に着てみて思いましたが、改めてものすごく軽い、、、!
生地量も相当使っていると思いますし、もちろん防寒性も申し分ないのですが、着心地はすごく身体にフィットする、着ていて楽なアウターです。

 

GREIGE: 178cm / size 3

 

UNIVERSAL PRODUCTS. “JUMBERCA CREW NECK SWEAT”
refomed “RIGHT HANDED DENIM PANTS (OW)”

 

お次はグレージュ。こっちも好きなんですよねぇ、、、、

ナチュラルにスタイリングに馴染んでくれて、スウェット・デニム・革靴のいつもの3点セットにプラスワン。

この手のブルゾンはさっきみたいに前開けで着るのがマイルールですが、首元までジップを上げて大ぶりな襟だけ寝かして着るのもいいですね。ポケット突っ込んだ時の横のシルエットもすごく綺麗で、ブルゾン型な分パンツもしっかりと見えるので、その日の気分でこれを着る時のスタイリングを考えるのもすごく楽しそう。

 

 

 

そしてその横のシルエット、サイドのボタンで調整も効かせられます。

元々ゆったりとした設計のアウターなので、両サイドちょっと閉めるだけでも生地がより動きニュアンスが変わってくるので、味変したい時にはぜひお試しを!

 

 

さらにさらに、特徴的な大振りの襟を立ててジップを全部締めるとこんな感じ。

面倒くさがりな僕にとっては真冬でもマフラー要らずなのはありがたく、自転車移動もこれさえあれば年末の凍えるような寒さは怖くありません。

 

HERILL “Blacksheep Slacks”

 

 

 

HERILL “Goldencash Zipup Sweater”

 

正直これ単体で十分なスペックですが、自分が着るならの理想系は上のようにフランクリーダーのウールシャツやへリルのカシミヤをイン。

一見シンプルなブルゾンですが、ジップの使い方次第でもアレンジが無数にできそうなのが、やっぱりYOKEらしいなと感じるデザイン面だけではない細やかな配慮が詰まっています。

 

 

YOKEが掲げる大切な洋服作りのキーワード「モノとヒト、ヒトとヒト、ヒトとモノ」。

寺田さんの作る洋服を、お店として、また個人としての両面で提案したい。と思ったアイテムのみを集約しているのが1LDK annexという一つのセレクトショップです。

そして素直にいいと思った洋服を、そのままみなさまへ。YOKEでいう”ヒト”に繋げていくのが僕らの仕事です。

今回ピックしたジップブルゾンも24AWのアートコレクションの中では一つのピースに過ぎず、余白がたっぷりと残されたアイテムだと思います。

過去最大にYOKEのインラインを取り組んでいるシーズンになりますので、これまで以上にブランドが魅せたい世界観、そしてannexとしての軸をみなさまへお伝えできたら嬉しいです。

 

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October 19, 2024, 8:28 PM

Category: PICK UP

ちょうどいいニットポロ

 

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こんにちは。1LDKannexの金澤です。

 

10月も後半に差し掛かり、蒸し暑かった名古屋もようやく長袖で過ごせる気温に落ち着いてきました。

来週からは最低気温が10度台に落ち着くようで、ここまで店頭で気合いで着ていた洋服たちもようやく日の目を浴びそうです笑

ここ最近のannexのインスタグラムでは各ブランドさんから入荷が続いていたことから、秋冬のヘビー級メニューばかりご紹介していましたが、今日のブログではリアルタイムに着ていける今欲しいアイテムに目を向けていこうと思います。

 

 

UNIVERSAL PRODUCTS.

“HIGH GAUGE KNIT POLO”

COL: L.GRAY / NAVY
SIZE: 2 / 3
¥31,900-TAX IN

 

1LDKの普通でちょうどいいニットポロ、リアルタイムのいい時期に届きました。昨日お店に届いた納品ほやほや、急ピッチでブログを仕上げていきます!

昨年もおそらくコレくらいの時期にご紹介させてもらいましたが、新たに定番の仲間入りをしたユニバーサルのニットポロ。

昨年はアイボリー、カーキ、ダークネイビーの3色でしたが、今シーズンは肌馴染みのいいライトグレーと青みのあるネイビーの2色、どちらも新色でご用意しています。

 

 

 

メリノウールを100%使用した14Gのハイゲージニットで、”スムース編み”という名の通り表面がすべすべとした滑らかな肌触りが特徴で、もちもちとした程よい肉感がクセになる気持ちのいい生地です。

感覚としては「ロンTee以上スウェット未満」みたいなところでしょうか。

デザインはユニバーサルらしく引き算された至ってシンプルな面構えですが、ポロシャツの気難しい雰囲気を取っ払い、お休みの日につい手を伸ばしたくなる使い勝手の良さがやはりユニバーサルの洋服には詰まっています。

 

L.GRAY: 168cm / size 2

 

ROA “Cingino”

 

店長西脇はデニムにスニーカーで、いつものらしさのある雰囲気でスタイリングを組んでいましたが、一枚で着てもしっかりと様になる”普通だけどちょうどいいバランス”のユニバーサルらしさを存分に感じていただける洋服です。

一枚でもスッと身体に馴染んでくれるのは先ほどお伝えしたハイゲージの肉感がポイントで、ボディラインを拾わないよう身幅やアームにゆとりを持たせつつ、メリハリの効いたリブがいいアクセントとなってこのバランスが生み出されています。

また、ポロシャツに用いられることの多い生地として表面に凹凸のある編み地が特徴的な鹿子が挙げられますが、スムース編みで仕上げていることもクリーンな見た目に仕上がっている理由の一つです。

さらに細かいところで言うと、襟を少しだけ大ぶりにデザインし、ファッション的に編集することで、ちょっとだけ普通じゃない、、?新鮮な感覚にする少しのズラし方がユニバーサルはやっぱり上手く、それでいて全体的にはシンプルなのでどんなスタイルの方にも馴染む万能な一枚になってくれると思います。

 

NAVY: 178cm / size 3

 

UNIVERSAL PRODUCTS. for 1LDK “WOOL REVER WORK COAT”

 

続いてネイビー。

ネイビーと一口に言っても、素材や編み方、色の濃さによっても様々ですが、ここでのネイビーは青みの強い発色のいいカラーで個人的にはすごくタイプな色味です。

自分が持っている洋服も入社以降ネイビー率が爆上がりしてすっかり虜になっていますが、先日発売をスタートしたリバーコートのインナーに持ってきてもいいグラデーションで、インナーとしてもしっかり使っていただけます。

 

 

また1LDKの伝統として西脇と僕は絶対に白の半袖をインナーに年中着ていますが、僕だったら一枚で着る時はボタン一つ開けでやや白Tの首元が見えるくらい、インナーで着る時は全締めで、といった感じで、たかがボタン一つの違いですが印象はかなり変わってきますので、細かいニュアンスをお好きなバランスでアレンジしてみてください。

 

最近だと朝晩は寒いと感じる日も増えてきましたが、ロンTにわざわざ何か羽織るのもめんどくさい、またはスウェットまで分厚いのはまだ要らない、、、なんて方は、こんなニットポロがベストアンサーかもしれません。

他にも発売系がまとまっていますので明日からの週末ぜひゆっくりとお店でお試しください!お待ちしています!

 

 

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October 18, 2024, 7:30 PM

Category: PICK UP

AFTERHOURS for 1LDK annex

 

 

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こんにちは。1LDK annexの西脇です。

既にインスタグラムでは告知していましたが、AFTERHOURSと初めての別注アイテムを制作。

一番私達らしいベーシックなスウェットを別注させていただきましたが、率直にこのスウェットは皆さんにとって必要以上な内容とお値段になるかもしれません。

いつも以上に分かりづらいスペシャル感と、自分の好きを前面に出した内容になりますが、最後まで見ていただけると嬉しいです。

 

今までアウター、ジャケット、パンツのアイテムをメインに展開してきたAFTERHOURSでしたが、24AWからインラインでスウェットがリリース。正直同ブランドからスウェットがリリースされるとは驚きましたが、テキスタイルを軸にアイテムを製作していくAFTERHOURSチームならではのアプローチで展開されこれまで以上にブランドとしても深みが増したコレクションになっています。

実はインラインもセレクトしていましたが既に完売。実物で詳しい内容はお伝えできないのですが、最高級綿スーピマコットンを使用しさらにエイジングとも呼ばれる「超熟」加工を施した綿本来のふっくらとした風合いを復元した生地を使っていました。この希少な超熟コットンが本当に上質で柔らかく滑らかさを持った生地はこれまで買った無数のスウェットの中でも体験したことのない着心地でした。

今期のAFTERHOURSのコレクションも英式紡績機を使用した希少なウール素材を使ったアイテムが多く、そういった素材に合わせていくことを考えると超熟コットンの様にしっかりと素材感を感じられ高いクオリティで仕上げられていることにも納得した訳です。

 

すっかり超熟コットンに魅力された私ですが(名前も美味しそうですよね)「このグレーが欲しい…」なんて気持ちが沸々と湧いてきまして..。

DESIGNER岸さん、MODELER丸山さんにその気持ちを伝えてみました。

お二人からは「西脇さんらしくていいですね〜。生地探してみますね。」と快く返答をいただきました。

そして後日僕の手元に超熟コットンのグレーの生地が届きました。

 

 

 

受け取った生地を確認すると理想のカラーを選定していただいていて、所謂グレーですが日本らしい「杢色」カラーを。

この超熟コットンのグレーが欲しいと気持ちのままにリクエストした訳ですが、実はこの杢色こそとっても特別な生地だったことが後から分かりました。岸さんから「実はこの杢色の生地、現在全国でも一社のみで生産しているもので大変貴重なものなんです。」と説明を受けて驚きました。

カラーによって作られる背景が異なるのは知りませんでしたし、全体の加工自体は同じでも、色が変わるだけで扱える人が限られることに驚きました。凄く良い生地だなとありのままに最初は見ていましたが、こういった見えない部分で良い物を生み出していることこそ「日本製」ならではの素晴らしさだと思い、ますますこの生地に惚れ込んでいきました。

 

ただ岸さんから一点「予想以上にコストは高くなるかもしれません。」と相談されました。

覚悟はしていましたが、やはりこの希少性とクオリティの生地を扱うとなるとそうだよなと思う自分。もう反面の自分はスウェットで高く提案するのはどうなのか…正直とても葛藤しました。

 

今までも色々な別注を取り組んできましたが、どの企画においても自分の意志と芯を強く持った物だけを提案することを心掛けてきました。

皆さんにも買っていただいているこれまで発売してきたアイテムも見直し「これがあったら、前買ったこの服をもっと着られる」などリアルな視点も大切に吟味。なので改めて今期は全体としても例年より別注企画は少なくし、インラインも濃い内容でお届けしているので、数より質で提案することを考えました。

しかも本当の意味で生地からウチだけのスウェットを提案したことはなく、スタイル提案を徹底してきたお店としてはこんなに自信を持って勧められるアイテムならチャレンジしたいと思い、進行していただきました。

 

AFTERHOURS for 1LDK annex

“BENDING LINE SWEAT SHIRT”
COL:GRAY
SIZE: 2 / 3
¥51,700-TAX IN

“BENDING LINE BAGGY PANTS”
COL:GRAY
SIZE: 3(FREE)
¥59,400-TAX IN

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

完成したのがこちらです。

今回まず注目していただきたいキーワードが「ベンディング(湾曲)」。

このデザイン、パターンニングの考え方こそAFTERHOURSならではの魅力を感じていただけると思うので以下ご覧ください。

“伝統的な日本建築の軒先のラインは一見するとまっすぐに見えますが、実は微妙に曲がっていることが多く見られます。日本では、線は「形のないもの」として捉えられていて、その不定形の線こそが形を決める力とされてきました。直線と曲線は別々のものではなく、どちらもこの不定の線から生まれたと考えられていました。この点は西洋の考え方とは結構違っています。西洋では直線と曲線ってはっきり対立していて、使う道具も違います。西洋では定規やコンパスのような幾何学の道具を使用しますが、日本では糸を使ったり、自然の形を取り入れたりします。こうした違いは、東西の文化の根底にある考え方の違いを表しています。ベンディング(湾曲)ラインシリーズは日本の建築が自然の形を取り込むように、二次元の直線を体に沿わせてることで自然な曲線を作り出しています。着装することでシームが身体に添い、自然に湾曲した線が現れるパターンニングになっています。”

クルーネックの背後と袖、またパンツのシルエットを生み出すのにこのベンディングのデザインが用いれられており、生地の柔らかさに加え、このパターンニングだからこそ可動域を最大限に発揮させ着心地の良さをさらに引き出しています。

しかもブランドとしての考え方をこういったディテールにも反映させていることでより服の深みと完成度を高めています。

もう一つのポイントとしてどちらのアイテムも超熟コットンの良さを最大限に感じていただけるバランスで作られています。トレンド性のない、この生地を生かすためのサイジングにも注目していただきたいです。

 

(168cm / Size 2)

 

 

 

 

(178cm / Size 3)

 

 

 

 

(165cm / Size 2)

 

クルーネック単体でそれぞれ着てみましたがこのバランスです。

160cm~170cm前半の方はサイズ2、それ以上の方はサイズ3になります。

生地の説明のところで書き忘れていましたが、この超熟コットンは裏毛です。

ヘビーではなくライト過ぎることもない絶妙なオンスが3シーズンガシガシと着ていただけるようになっていて、一枚でしっかりとサマになります。生地が柔らかい分インナーに入れても収まりがいいのでついつい出番が増えると思います。

 

(168cm / Size FREE)

 

 

extreme cashmere “xtra out”

 

 

(178cm / Size FREE)

 

 

UNIVERSAL PRODUCTS. for 1LDK “WOOL REVER WORK COAT”

HERILL “Goldencash Pullover”

 

 

(165cm / Size FREE)

 

 

YOKE “REVERSIBLE SEWING MINIMAL AWARD JACKET”

 

パンツはフリーサイズですが、不思議とどの体型の方でも穿いていただけるようになっています。ただ身長によっては丈が長くなる方もいると思います。僕は洗濯後よく履いているシューズと合わせてから、丈を4cmカットして理想のバランスにしました。着用写真で穿いているのがカット後のシルエットになります。特に崩れず穿けているのでよかったら参考にしてください。

あと何と言ってもウエストはゴムで紐付き、しかもフロントはジップになっているので男性の皆さん嬉しいですよね。

 

 

インスタグラムのビジュアル一発目で投稿しましたがやはりこのセットアップの雰囲気と贅沢な着心地は最高です。

他のスタッフにも言われましたが普段スウェットに苦手意識がある方も「これはいいですね」と思っていただける内容だと思います。(主に金澤に言われました)

特にパンツを穿いていただくとその感覚が伝わると思っていて、圧倒的な生地の雰囲気とデザインのお陰で特有の「部屋着」感がないので抵抗感なく合わせていただけます。

また今期もannexで豊富に取り扱い提案しているカシミアやリバーのアイテムとの相性も抜群で、重くなりがちな秋冬シーズンの装いに良いラフ感を取り入れられます。店内に一緒に試していただきたいアイテムも揃っているので上下それぞれ提案させてください。

個人的にはrefomedのレザーをゲットしたのでセットアップに合わせて楽しもうと思います。

 

最後に洗濯について書きます。

高い生地なので取り扱いを気にしなければいけないと思うかもしれませんが、決してそんなことはありません。むしろ高密度にしっかりと織られているのでネットに入れてガシガシと洗ってください。

デザイナー岸さん曰く経年変化もとても楽しめるとのことで、どんどん超熟コットンの柔らかさが増し、風合いが出てくるようです。ヴィンテージと呼ばれる頃にどんな雰囲気になっているか僕も楽しみにしたいと思います。

 

長くなりましたが久しぶりの別注もとても濃い内容になりました。

週末よろしくお願いします。

 

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October 17, 2024, 7:00 PM

Category: PICK UP

映画と洋服と。

 

 

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こんにちは。1LDK annexの三浦です。

 

先日BELPERの24AWがスタートしました。
今シーズンもブランドの世界観が満載の素敵な洋服が沢山入荷しましたのでご紹介していきます。

 

BELPERといえば毎シーズン一つの映画をテーマに掲げ、その世界観をコレクションに落とし込んでいるところもブランドを楽しむための要素の一つです。

24AWの題材となったのは「エターナル・サンシャイン」という作品。
2000年初頭の米映画で、ジム・キャリー主演のラブストーリーです。

互いの記憶を消してしまうカップルの恋物語で、2人の別れと絶望、そして再生を描いています。
このストーリーの中の”自ら記憶を消す”という突飛な設定が今回のインスピレーション源だそうで、突発的な感覚や記憶にまつわるイメージがデザインに投影されています。

 

 

 

 

今シーズンのルックがこちらですが、素材や色使い、カッティングに様々なテクニックを使って表現されています。
所々色が抜けているグラフィックや波打つようなプリーツ、渦巻き模様のニットだったりが分かりやすいかもしれませんが、ここに記憶をめぐって葛藤する心情が表現されていたりします。

なかなかannexのスタイルにはハメづらい個性強めなアイテムも多いですが、笑
今シーズンもBELPERらしい凝った魅力的な洋服が沢山です。

 

私もちょうど先日この作品を観ましたが、シンプルにめちゃめちゃ良い映画でした。
観たことない方は是非観て欲しいです。
専らサスペンスとかホラー系が好きですが、SF要素強めなところも良かったですし、画として観ても美しい。

また、ケイト・ウィンスレット演じるヒロインのキャラクターもとってもキュートで、ヘアや洋服のファッション的要素も楽しめます。

「あ!こんな洋服着てたわ!」とテーマを知った上で一つ一つを見ていただくと、BELPERのコレクションがより楽しめました。

 

 

 

 

さて、本題に入ります。
こうしてデザイナーの尾崎さんの好きな映画がモチーフになって毎回ブランドの世界観が表現されているわけですが、その中で1LDK annexとしてご提案していきたいものをいくつかピックアップしていますので、順番にご紹介します。

まずはこのテーマにちなんで表現された少し変わったデザインのこちら。
共地で製作されたテーラードジャケットとスカートですが、よく見ると??となる部分が多々ありますよね。

 

 

BELPER
“DOUBLE BREASTED SHORT JACKET”
Color: BROWN / NAVY
Size: 1
¥60,500- TAX IN

 

 

まずジャケットの方をご説明しますと、着丈を極端に短く設計したコンパクトなシルエットが特徴的です。
着丈はバンツのウエストが見えるくらいの超ショート。
それに合わせて袖丈も5部丈になっていて、元々ロングだったジャケットを大胆にぶった斬ったようなデザインがとても新鮮でした。

 

 

(CREDIT)(身長155cm)
PHEENY “Bulky wool mesh L/S”
PHEENY “Vintage denim semi flared pants”

 

 

着るとこのようなバランスになり、ハイウエストのボトムスととても相性が良いです。

今シーズンは沢山テーラードジャケットを着たい。という個人的な理由で、各ブランドから色んなタイプのジャケットをセレクトしてみたのですが、この斬新なアプローチはBELPERが初めて。
完全にジャケットの概念を覆されました。

暖かい春や秋は半袖ジャケットとして着ていただけますし、これからの時期はこういった感じで長袖のインナーをレイヤードして着ていただくと可愛いです。
まだ日中暑かったのでメッシュのインナーを合わせてみましたが、カラーものを入れてもいいですしお好みのバランスで色んな着こなしが楽しめるところもこのジャケットの醍醐味かと思います。

 

 

 

 

素材はピンストライプのウール生地。裏地はキュプラの白生地を使っています。

この裾の始末もポイントで、あえて綺麗にしないという従来のテーラリングのルールに大きく反したデザイン。
裾や袖から覗かせた白の裏地がいいアクセントになっていて、切りっぱなしでほつれてくるこの粗野な感じも私はすごく好きです。

 

 

 

 

実際に着てみるとシルエットが本当に美しいです。
肩はしっかりパッド入りで構築的な仕立てもデザインとのギャップがあって面白い要素かなと思います。

見た目以上に軽くしなやかなので想像以上に楽に着用できますし、デニムと合わせてカジュアルに着こなしても可愛いです。

正統派なアイテムではないですが、変わりもの好きな方に是非お勧めさせてください。

 

 

“OVERLAP STRAIGHT SKIRT”
Color: BROWN / NAVY
Size: 1
¥38,500- TAX IN

 

 

お次は共生地のスカート。
一見普通っぽいデザインですが、勿論こちらにも面白要素がしっかりあります。

 

 

 

 

前身頃をよく見ていただくとちょっとした違和感にお気付きいただけるでしょうか?
中心をややズラしたアシンメトリーなデザインになっていて、こちらも映画のテーマに伴って施されたディティールです。

私の個人的な解釈ですが、歪みとかズレとかが表現されているのではないかなと思います。

ちょっとしたことではありますが、こうした表現によって普通の綺麗なスカートがBELPERの服になっていくんだな〜と感じられて面白いです。
色んなアイディアが詰まっていて楽しいですよね。
どうやってコレクションを組み立てているのだろうと好奇心を掻き立てられますし、尾崎さんの頭の中を一度覗いてみたいです。笑

 

 

(CREDIT)(身長155cm)
BELPER × Paso × 1LDK annex “Half zip sweat”

 

 

デザインの特徴として前後にスリットがあります。
割と深めに施させれているので動いた時のシルエットも綺麗ですし、足捌きもしやすいです。

 

 

 

 

カジュアルにスニーカーやアウトドアブーツで合わせてみましたが、普段のお出かけですとこれくらいはずして着るのが私的に気分です。

お決まりのセットアップスタイルも可愛いのでぜひ試してみてください。

 

 

 

 

BELPER
“WASHED LINEN JUMP SUIT”
Color: BEIGE / BLACK
Size: F
¥61,600- TAX IN

 

 

最後にもう一つ、私が今期のコレクションで一番楽しみにしていたアイテムをご紹介します。

久々にご用意したツナギです。

 

 

 

 

注目していただきたいのが生地。
私がこのジャンプスーツを気に入った大きな理由がこの生地です。

55%リネン/45%コットンの程よく肉感を持たせたややハリのあるものを採用しています。

ウォッシュ加工を加えることで全体的にシワ感を残し、いい意味で雑な?というかラフな印象に仕上げています。
高密度でハリがありながらも着心地がとても良くて、想像以上に肌馴染みの良い柔らかな質感です。

AWにリネンを取り入れたというところも個人的に刺さったポイントなのですが、リネンと言えどSSで使うような軽い生地ではなく、度の詰まったギュッと重厚感のある質感がある意味リネン感を消していながら、どこか温かで優しい風合いをグッと引き出してくれています。

ニットや厚手のアウターにも相性がいいので、長いシーズン楽しめるツナギだと思います。

 

 

 

 

私も実際に愛用させていただいていますが、本当に楽で気に入っています。

かなりゆったりとしたシルエットですが、ウエストを絞ることでレングスのバランスも調整できますし、ロールアップしても穿けるのでとりあえず直しなしでルーズに着ています。

 

 

 

 

アーム周り、袖口もゆったりな作りですが、お袖をアジャストすることでバランスが変えられます。
小柄な方はキュッと絞って着ていただくのがお勧めです。

サイズはブランドの一番小さいサイズ(サイズ1のみのお取り扱い)ですが、本当に色んな体型の方が着られる作りになっていると思います。
サイズスペックの詳細はオンラインストアに掲載していますので、そちらも確認してみてください。

 

 

(CREDIT)(身長155cm)
COMESANDGOES “NY NY CAP”
MY__ “BORDER L/S T-SHIRT”

 

 

10月に入ってもなかなか気温が安定せずで、皆さんも着るものに困っているかと思います。
私がこの時期に使っていて便利だなと思ったのが、腰巻きにして調整ができるところ。

インナーもタンクトップにしたりロンTにしたり色々使い分けてはいますが、アレンジ次第で雰囲気も変わるので色んなパターン試してみるのもいいと思います。

また一着でサマになるのがツナギの良さですが、洋服の合わせを考えなくていい分、帽子や靴、アイウェアなどの小物で思う存分遊べるのも楽しいです。
もう少し寒くなったらベストやアウターを重ね着するのも楽しみですね。

 

 

さて、本日はBELPERの新作を3型ご紹介しましたがいかがでしたでしょうか?

アプローチの全く違う2種類でしたがいい塩梅でannexにマッチしてくれていて、新しい着こなしの提案を皆さまにお届けできたのではと思います。

スタイリングしながら感じましたが自分が普段愛用しているものだったり、MYやPHEENYのアイテムにもスッと馴染んでくれていて、エッジの効いたものも着方次第でナチュラルに着られるなと思いました。
annexのお客様がこれからどんな風に調理してくれるのかも楽しみにしています。

私も最近はBELPERのアイテムを着々と増やしていっているのでまたどこかのタイミングで普段のリアルスタイリングもご紹介していけたらと思います。
今シーズンのBELPERもぜひご注目ください。

 

 

 

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1LDK annex 三浦

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October 16, 2024, 5:00 PM

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主力の革靴スタイル

 

 

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こんにちは。1LDK annexの三浦です。

あっという間に10月に入りました。朝晩はクーラー無しで過ごせるくらいになり本格的に秋ですね。
各スタッフ日々インスタやブログ更新を頑張っていますが、皆様ご覧いただいていますでしょうか?
新作の入荷に追われる毎日で、今シーズンも繁忙期が来たなという感じです。

早々とアウターを買い、ニットを買い、あとはパンツを足すくらいかな〜と一息ついていたあなた。
本当にAWの準備は万全でしょうか?

洋服の納品と共にアクセサリーやバッグ、シューズといった小物類も続々と到着しています。
今年は夏が長かった事もあり、まだ洋服すら何も買えてないという方もいらっしゃると思いますが、冬の実売期が来る前に小物系から攻めるのもアリなのではないかなとも思いながらこちらも準備をしています。

中でも私が優先してお勧めしたいのが靴。
意外と後回しにしがちなアイテムですが、スタイリングの最後のトッピングとして大事になってくるのがシューズですので、ここもきっちり押さえておきたいところですよね。

 

 

 

 

今シーズンは特にお店としても革靴をプッシュしていきたいと思っていて、色んなタイプをご用意しています。
まず現状で到着しているものですとHender Schemeのスエードシューズ。
PHEENYから初めてリリースされたスリッポンタイプのローファー。
そしてもう一つ私が前シーズンよりお勧めしているレザーブランド、HEREUです。

それぞれタイプの異なる3ブランドですが、それぞれ共通してカジュアルに履ける日常的なシューズをピックアップしています。

 

 

 

 

その中から今日私がご紹介したいのがHEREUの靴。
お取り扱いを始めてからまだ2シーズン目と浅いですが、今年の1LDK annexを体現する上で欠かせないブランドになったかなと思っています。

24AWも引き続き定番品番の”Pesca”と”Sineu”の2つがスタンバイ。
しばらく在庫欠けがありましたがそこを補う形で追加したので、今ではフルサイズでのご用意が整っています。

前回と内容は全く変わっておりません。
HEREUは品番数がものすごく多いのですが、数々モデルがある中でも私の意思は固く、今シーズンもこの2軸を徹底的にお勧めしていこうと思っています。

 

前回のブログでは主にブランドの説明だったり、annexでお取り扱いをスタートした経緯だったりを記載しています。
重複するので割愛しますが、よろしければ復習がてら読んでみてください。

今日は改めてこの2モデルの魅力と、秋冬にやりたい合わせ方を中心にご紹介していきます。
ちなみに私三浦、どちらのモデルも普段から愛用しておりますので、主観的なリアルな声をお届けしていきますね。

 

 

HEREU
“Pesca”
Color: BLACK
Size: 36 / 37
¥81,400- TAX IN

 

 

まずはPescaから。

フィッシャーマンサンダルです。
グルカサンダルがベースとなった編み込みの革バンドで覆われたアッパー部が特徴のサンダルです。
この時期にサンダル?という感じかもしれないですが、夏用のスポーツサンダルのようなものとは違い、本格的に寒くなるまで履いていただけるのが革サンダルの良いところ。この時期は勿論、靴下合わせで。

 

 

 

 

スペイン製フルグレインカーフレザーを使用した上品な艶と質感がスタイリッシュさを際立たせています。

編み込みならではの通気性の良さとホールド力を兼ね備えていて、どんなシチュエーションでも快適に履いていただける靴です。
長らく愛され続けるだけの理由がちゃんとあって本当に秀逸なデザインだと思いますが、そこにHEREUらしさが加わることで一気にモダンな雰囲気になります。

 

 

 

 

私はこの夏本当にこれをよく履きました。

今年の春頃に買ったので、もう8ヶ月目くらいです。
革もクタッと柔らかくなり、もう完全に自分のもになっている状態。

これまでスニーカーに慣れて怠けまくっていた私の足もすっかり革靴仕様のタフな仕上がりになってきた気がします。
慣れないうちはどうしても疲れやすかったり靴擦れも勿論しましたが、それを乗り越えての今です!
久々にちょっと我慢しながら履いた甲斐があったと達成感すら感じています。笑

なので最初は慣れるまでに時間がかかるので、靴下スタイルで徐々に馴染ませていってあげるのがお勧めです。

 

 

(CREDIT)(身長155cm)
YOKE “HALF ZIP PULLOVER SWEATER”
BELPER “OVERLAP STRAIGHT SKIRT”

 

 

せっかくなら靴下を活かして履きたいのでこんな風にスカート合わせも可愛いです。
今くらいの気温なら全然いけますね。むしろ心地良い。
私も冬が来るまでは思う存分楽しもうと思います。

 

 

 

 

サイズはヨーロッパ規格の36,37。

私は普段革靴は22.5か23cmでジャスト。
36でやや余裕があるくらいですが、靴下も履く想定でこれにしました。

足首のベルトで調整することでかなりホールドしてくれるので本当に履きやすいです。
サイズに迷われている方は参考にしてみてください。

 

 

(CREDIT)(身長155cm)
MY__ “JUMBERCA SWEAT”

 

 

 

 

HEREU
HEREU “Sineu”
Color: BLACK
Size: 36 / 37 / 38
¥83,600- TAX IN

 

 

お次はAWの主力となります、ローファーです。
こちらもサンダル同様の革が使われていますが、ローファーの形になることでより高級感と存在感を放っているように思います。
ズシっと重みがあるようなマニッシュでカッコいいデザインです。

大きな特徴はモカシンタイプのつま先”モックトゥ”に反するかのように、ソールは”スクエア型”。
シュッとした印象も持ちながら程よくボリュームがあります。

展示会で初めてみた時からこのちょっとした”違和感”にとても惹かれたのを覚えています。

 

 

(CREDIT)(身長155cm)
UNIVERSAL PRODUCTS. “WOOL REVER WORK JACKET”
HERILL “Goldencash Pullover”

 

 

こちらも私の私物ですが同時期に購入したので同じく8ヶ月くらい経ちました。
サンダルよりもやや硬そうな印象ですが、履いてみると思ったより柔らかい!これが私の初めの感想です。

サイズは36,37,38の3サイズ。私はこちらも36です。
こちらはいつもよく履くMYの3P SOCKSを基準に選びました。
裸足の場合や薄い靴下を履く時は少し余裕が出るので、中敷も用意して調整して履いています。

 

こちらも同素材のフルグレインカーフレザーを使用し、見た目からも分かるくらい佇まいがもう美しいです。

ここで少し革のお話をしますが、そもそもフルグレインレザーとは加工に人の手が入っていないグレインレザーのことをいいます。
薬品や型押しなどによる加工が一切されておらず、もともとの革の表面に天然のシボが入っている革です。

フルグレインレザーはそう簡単に採れるものではないらしく、そのために非常に価値が高い貴重な革。
天然で表面がでこぼこしているという点が重要で、加工無しでもともと綺麗なシボが入っている革を使おうと思うと限られた量になってしまうそうです。

 

 

【三浦私物】

 

 

また、薬品などによるダメージがない分、耐久性と通気性にも優れているので、日常的に沢山履きたいという方も安心して使っていただけるのではないかと思います。

長年使用を重ねていった際の経年変化も味わい深く、履けば履くほど美しい色艶を生み出します。
使用によって革に生じる独特の模様は製品に個性を与え、何十年も使用されてきた高品質の製品の真の証とされています。

デザインの面白さ、美しさも勿論ですが、革本来の自然な風合いを楽しめるのもこのローファーを履く楽しみの一つです。

革製品は投資。

使い捨てのファッションアイテムではなく、生涯のパートナーとして愛用していただけたらというブランドの想いも私たちから皆さんにお届けしたいです。

 

 

(CREDIT)(身長155cm)
MY__ “WOOL SILK PINSTRIPED TROUSERS

 

 

こちらもカラーソックス合わせをしてみました。
買ったはいいけど全然履いていなかった眠っていた靴下を生き返らせてみました。
カラフルな靴下を合わせても可愛くて、隙間からちらっと覗くカラーが可愛くて気分も上がって良いですよね。

秋冬は落ち着いたトーンになりがちなので、こういった小物で効かせてあげるのもサンダルスタイルの醍醐味だと思います。

 

 

(CREDIT)(身長155cm)
refomed “10WASH REVERSIBLE SWEATER”
refomed “10WASH SWEAT PANTS”
BELPER “WASHED LINEN VEST”

 

 

もう一つ個人的にハマっているのがスウェットパンツの合わせ。
ラフなスウェットに革靴、相反する2つですが、私が愛用しているようなワイドで品のあるデザインのものだと良い具合にマッチしてくれます。

勿論相性がありますが、例えばジャージー素材のイージーパンツやトラックパンツなんかをあえて合わせるのも気分かなと。
私的にはスラックスで綺麗に履くというよりはこいったカジュアルなこなしを今年は色々試してみたいです。

 

 

 

 

更に今シーズンからはなんとメンズのお取り扱いもスタートしました。
メンズも同様に革靴のルックが増えていく予定ですが、HEREUを取り入れることによってまた違った見え感が生み出せるのではないかとこちらも新たにお取り組みを決めました。

メンズスタッフを代表して普段から革靴合わせが好きなスタッフ金澤に、HEREUの魅力とこのNombelaのポイントを話してもらおうと思います。

ここからは金澤にバトンタッチしますので、男性の皆さんはぜひ参考にしてみてください。

 

 

HEREU
“Nombela”
Color: BLACK
Size: 39 / 40 / 41
¥83,600- TAX IN

 

 

こんにちは。1LDK annexの金澤です。

ブログのバトンタッチはレアケースですので少し緊張しますが、普段からローファーを愛用している僕目線から見るHEREUのローファーについて魅力をお伝えできたらと思います。

 

今期提案したいスタイリングを考慮して選んだのがこちらのローファーです。

レディースでお取り扱いしているSineuとベースは同じタイプですが、フロントに施された編み込みディテールが大きな違いです。こちらも伝統的なモカシン構造で一足一足現地の職人さんによって時間をかけて手縫いで製作されています。

 

 

 

 

三浦も話していた通り、ここ数年のannexを振り返ってみるとほとんど革靴をご提案する機会がなかったなと思っていて、そこのゾーンをしっかりと掘り下げて探していなかったこともあると思いますが、僕たちが欲しいと思った今のこのタイミングにしっかりとお店のスタイルにフィットする革靴に出会うことができたので、メンズの皆様にはこのモデルをまずご紹介していきたいと思います。

 

 

 

 

三浦はannexで取り扱い始めた今年のSSシーズンに先ほどご紹介があった革靴を2つ一気に大人買いするという、アパレル店員の僕でも一瞬ヒヨる爆買いをしていたわけですが、

僕が初めてHEREUを見た時の感想でいくと、先ほどの話でもあった通り見た目のバランスに”違和感”があって、率直に新鮮なバランスのローファーだなと初めて実物を目にした時は思いました。

レディースで展開している”Sineu”同様シューズ先端の作り込みが、レザーソールのみ”スクエアトゥ”になっていることで、メンズ革靴ブランドにはなかなか無い中性的な雰囲気を纏っていることがまずひとつのポイントかなと思います。

 

 

 

 

そして足を通してみると、初めからすごくフィット感がよく、軽く歩いてみても履き心地は抜群でした。

最初から長時間移動するとなると、靴擦れなどは起こる可能性はありますが、それでも僕が持っているローファーよりはスタートの段階からかなり履きやすいように感じました。

その理由はおそらく”かかと”にあります。

レザーソールの上からかかと部分のみゴムソールの(約2cmほど)ヒールが取り付けられており、これによって衝撃が吸収され、足の疲れをグンと減少させてくれます。

想像でしかありませんが、スペインのブランドさんということもあり、土地柄石畳みの道が多いためにそうされているのかも知れませんね。

 

 

 

 

ちなみに僕が普段から履いているローファーはこの2つで、どちらもシンプルなコインローファーです。

というのも、僕が好きな洋服はどれも素材感が強いものが多いので、足元はスッとスタイリングに馴染んでくれるものがいいと思いシンプルなものを選んでいたのですが、HEREUのこのモデルを履いてみるとこれまでのニュアンスとは変わるものの、これもイイじゃん。と思わされる新たな発見がありました。

せっかくなら普段のままの僕のスタイルに合わせたかったので、洋服はオール私服。
そこに今回の主役”Nombela”を合わせてみようと思います。

 

 


< CREDIT >
HERILL “Blacksheep Slacks

 

 

まずは自分らしくシャツにスラックスで合わせてみました。

このスタイリングであれば、いつもなら手持ちのブラックのローファーを組み込むところに、今回はHEREUのコレ。

 

 

 

 

正直スタイリングに合わせてみるまでは靴そのものの”デザイン”が先行して合わせづらいんじゃ無いかな、、なんて思っていたのですが、いい意味で完全に裏切られました。

僕のAWには欠かせないウールシャツにスラックス。
そこにスッと馴染んでくれて、邪魔はしてないんだけど少しだけアクセントになってくれる、この感じ。
見下ろす足元が少しだけ華やかになって、自然と気分も上げてくれる、ハッピーオーラを纏っています。

正統派の王道もいいけれど、力強い雰囲気がありつつファッションに”遊び”を加えてくれる飛び道具もたまには必要ってもんです。

もう今やこの選択肢、めちゃくちゃアリです、、!

シンプルなローファーはようやく揃ったし、次はUチップの革靴も欲しいな〜なんて思っていたタイミングでの思わぬ候補が現れたので、絶賛お財布と相談中です、、笑

 

 


< CREDIT >
HERILL “Goldencash Pullover

 

 

もう1スタイルはannexらしく”デニム”で合わせてみました。

入社して以降すっかり見慣れて、自分の中でも好きなバランスになったオールネイビーのスタイリング。

三浦もよくデニムで合わせているのを目にしますが、僕ららしく履きこなすなら、この合わせはまず鉄板です。むしろコレに合わないようなら皆様にわざわざおすすめはしませんからね。

実際、いつも通りの私服に合わせてみてすんなりと馴染んでくれたので、ひとまず深く考えず合わせてみるのがいいかも知れませんね。きっとハマります。

 

ちなみにサイズ感に関してですが、僕は普段26~26.5cmくらいのスニーカーを履きますが、薄手のソックスで合わせてサイズ40がちょうどいいフィッティングでした。

足の形によって合う合わないは分かれてしまうものですが、HEREUは比較的甲も高く、幅も広めに取られているので、日本人の足にもフィットしやすい作りになっているのかなと思います。現場サイズは揃っていますので、店頭でマイサイズをお確かめください!

 

 

 

 

HEREUのデザインを手掛けるのは、ブランドのルーツであるスペイン北東部をはじめ、各地に拠点を持つデザインチーム。
のんびりした気質と控えめな着こなしを特徴とする地中海特有の感性がブランドのエスプリを支えています。

製品の大きな特徴として、両者どちらにも施されているこの独特の編み込みがありますが、他にも数々のアイテムに取り入れられているブランドを象徴するディティールです。
これはスペインの熟練の職人たちの手により一つひとつ手作業で作られていて、手仕事の温もりとモダンな佇まいがここで融合しています。

HEREUのデザインは「気軽に」「シンプルに」がモットー。
機能性と美しさの両軸を兼ね備えたプロダクトはワードローブに取り入れやすいニュートラルなデザインで、日々の生活に自然に溶け込んでくれると思います。

 

冒頭の話の通り、僕も西脇も革靴を合わせるスタイルが今しっくりときていて、今後さらにプッシュしていく予定ですので、皆様にもぜひチャレンジしていただきたいです。

SSからお取り扱いを始めたHEREUはレディースの皆様に着々とannexのスタイルとして根付き始めているのを感じていて、今後メンズの皆様にもHEREUにしか出せない雰囲気、作り込み、そして履き心地をしっかりとお伝えしていきます。

annexのスタイルを好きでいてくださる方は、基本的にシンプルな装いが多いと思いますので、革靴をお探しの方はスタイリングの最後にはめ込むピースとして、今年のAWはHEREUも候補に加えてみてください!

 

 

 

 

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IZUMIYA ONLINE STORE

October 14, 2024, 7:16 PM

Category: PICK UP

不意の汚れ。

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こんにちは。1LDK annexの杉浦です。

 

 

YOUTH OF THE WATER POPUP たくさんのご来店ありがとうございました。

皆さんの服の購買意欲の高さに影響されて、僕自身もついつい買ってしまっています笑

デザイナーの上田さんにお茶をいただきながらブランドのことたくさん聞かせていただいたので、本当にいい経験になりました。

やっぱり直でお話を聞くとスッと話が入ってきて見え方がガラッと変わる気がして、その感動を皆さんにまた店頭で伝えさせていただくので、是非聞きたい方は気軽に声かけてください笑

8月くらいから店頭限定で少し早めの秋冬を楽しんでいましたが、最近は休みの日に外に出る時でも秋冬物を楽しめるようになったので少しずつ解禁していきます。

とは言ってもすぐには着れないからもう少し寝かせますとお話しされている方達がいたので、今回は日中出かける時でも夜ふらっとご飯に行く時でもすぐ使える即戦力を紹介します。

 


 


 

 

refomed

10WASH REVERSIBLE SWEATER

COL : BEIGE / CHARCOAL

SIZE : 1 / 2 /3

¥27,500-(tax in)

 

 

素材はヴィンテージスウェットの劣化した風合いを目指して製作した裏毛生地。
元々は裏起毛だった素材を、起毛がなくなるまで洗いこみヴィンテージさながらの風合いに。

現場作業では壁を塗る際に裏返しで着用し、仕上げの際は表で着ることで余計な汚れやムラが付かないよう配慮しているそうで、このアイテムもリバーシブルでの着用ができるようにデザインされています。

今回ブログを書きたいと思った訳についてですが、店長西脇が組上を、三浦が組下を愛用しているのを見て感化されて今このブログに至るわけです。笑

僕自身スウェットが好きで最近は週4くらいの頻度でいろんなスウェットを着回しています笑
そんな中でも今回のスウェットはというと完成されているのです。普段は味を出したくて洗濯の頻度を上げたりしているのですが、今回は違う。もうすでに完璧な状態。

実際にデザイナーさんが現場で使用されていたであろうヴィンテージスウェットに出会って制作に踏み切ったそうで、着古した風合いであったり、裏毛の加工に至るわけです。

だからこそ完璧と表現させていただきました。元々僕自身古着から服が好きになっていったので、この手の加工は大好物です。

着ていた人の癖でついたシワや不意についてしまった汚れ。その「思い出や愛着」を考えるのが楽しくて以前は買い漁ってました。

でも今回は違います。新品です。この新品という表現が適切なのかわかりませんが。ご自身が一番最初に「思い出や愛着」をシワや汚れとして残していくのです。

 

ちなみにセットアップでも着用できる組下もありますのでご紹介します。

 

 

 

 

10WASH SWEAT PANTS

COL : BEIGE / CHARCOAL

SIZE : 1 / 2 / 3

¥38,500-(tax in)

 

 

生地感は同じでスウェットパンツとスラックスのちょうど中間のようなとても綺麗なシルエット。

これもデザイナーさんが実際にヴィンテージ品に出会い作成したものになります。

肩の力が抜けたゆるさとカチッとした正装着の両面の雰囲気。

先ほども熱量を込めて書きましたが、古着好きの方は特におすすめです。

小汚い雰囲気にもならず、かと言って上品すぎでもない。

スウェットパンツは普段僕も着る機会が多いアイテムなのですが、やっぱりどうしてもカジュアルになりすぎてしまうなーと思っていたところにこのスウェットパンツ。

履いてみると一見スラックスかと疑うレベルです。

 

165cm / size 2

 

jacket :  UNIVERSAL PRODUCTS  “WOOL REVER WORK COAT”

shirt : UNIVERSAL PRODUCTS. “GARMENT DYED L/S REGULAR SHIRT”

 

楽しながらでも小綺麗に見せることができます。

店頭で対応している時にスウェットパンツはカジュアルすぎてコンビニに行く時くらいしか着ることができないとおっしゃっている方もいて少なからず共感される方もいるのではないでしょうか。

でもこれはそんなスウェットパンツのイメージを完全に払拭してくれます。

テーパードされており、フロントにはギャザーのようなタックが入っていて、だけれど生地はスウェット。そのためこの独特な雰囲気になっているのです。

他にも組上、組下のスタイリングをとってきましたので是非見ていってください。

 

165cm / size 2

 

jacket :  is-ness “WOOL ZIP BLOUSON”

 

だいぶ気温も下がったのでジャケットを羽織って。

一枚でももちろんいいですがインナーとしての汎用性も高いです。濃すぎないベージュで他のアイテムに対して馴染みやすいですし、何よりサイズ感が良い。

飲食店などに行った時、店内で上着を脱いでもなんか小慣れてるなぁと。
良いねそのスウェットと思わず言ってしまうくらい自然にカッコつけれます。

洗いをかけているため着心地も抜群。

日常的に使っていくものだと思うので譲れないポイントだと思います。

 

 

 

寄って見てみると説明させていただいた風合いがより伝わるかなと思います。

一枚目が表地で2枚目が裏地になります。比較すると生地感が分かりやすいかと。

絶妙な微起毛。そして劣化した風合い。

なのにリブはしっかりと詰まっている。新品の良さが出てます。

個人的には裏地はカジュアルに緩く纏ってくれると思うので、スラックスや革靴でバランスを取るのが好み。

両面ともそれぞれご自身の好きな着方を見つけていくのも楽しい。

ではお次はセットアップで。

 

165cm / size 1 (tops)size 2 (pants)

 

 

 

 

やっぱりセットアップはかっこいいですね、、、。

とは言ってもあくまでスウェットなのでおしゃれしてる感が薄い。

だけれどフェード感がかっこよく、変に普通すぎないので若干の小慣れてる雰囲気も演出してくれます。

そしてこのパンツの綺麗さ。スウェパンとは思えないですよね。

序盤でも説明させていただいた通り、リバーシブルなので裏面で着用しても雰囲気が違ってくるのでその日で変えても良さそう。(写真では2枚目が裏面になります。)

個人的には手荷物をポケットに入れたいので裏面の頻度が高くなりそうです。リブも長めに取られているのでシンプルに耐久性が高いのはもちろん、デザインとして好み。

気合いを入れずに服を楽しみたい!と思っている方はセットアップがおすすめ。

今年おすすめさせていただいているのは、スウェットセットアップに対してコートのスタイリングになります。

 

 

coat :  AFTERHOURS “BENDING LINE COAT”

 

カジュアルなスウェットにクラシックなコートの相性はとても良くて気の抜けたルーズな印象が好みです。

コートに抵抗がある方は固すぎるイメージでスタイルがいい方しか着ちゃいけないと感じるかもしれませんが、annexで提案させていただいているスタイルは一番身近でリアルクローズだと思っているのでまずは店頭でご試着だけでも雰囲気を掴んでいただけたらと思います。

今年はコートです。コートがカッコ良すぎます。

annexではコート多めのラインナップになってますので是非スウェット合わせにチャレンジしてみてください。

 

165cm / size 2

 

pants  : UNIVERSAL PRODUCTS. “WOOL WIDE TROUSERS”

 

 

annexらしいスタイリング。どシンプル。

スウェットをベースとして着ていて楽なストレスゼロスタイル。

無難にこういうのがとても好き。

気合を入れて服を楽しむのもいいけれど気の抜けたスタイルもやっぱり自分の性に合っていて馴染む気がします。

ご自身の生活に対して合うスタイルを模索していくことで馴染んでいくと思うので、その人らしい雰囲気が生まれていくと感じます。

その上で「背伸びしている感」が少しでも薄めることができるとよりリアルに繋がるのかなと。

あえてリフォメッドのスウェットにこのサイズ感のスラックス。スウェットにスラックスでなんの変哲もないスタイルだけれどこだわりを感じるかと思います。

ありがたいことにすでにサイズ掛け等出ておりますのでオンラインストアで確認しながら検討してみてください。

今回は以上になります。

だいぶ気温も下がってきたので服を思う存分楽しめそうです。

まだまだ入荷もあるのでワクワクが止まらないですが、その都度ブログが更新できるよう気合を入れて頑張っていきます!

 

 

 

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皆様のご来店を心よりお待ちしております。

1LDK annex 杉浦

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October 12, 2024, 6:16 PM

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