Hender Scheme “foot cast”
こんにちは。1LDK annexの三浦です。
Hender Schemeより非常に興味深いアイテムが到着しました。
毎シーズン新しい試みを提案してくれるHender Scheme。
21WSのコレクションでは“foot cast”と名付けられた新しいプロダクトが登場しました。
Hender Scheme “foot cast///slip on” ¥36,300-(tax in)
「自分の足からレザーシューズを成型できる、セルフ・ モデリング・プロダクト」です。
これだけでは「???」だと思いますのでこれから詳しくご説明いたします。
“foot cast”では立体物を成形する際に用いられるレザーの可塑性 を利用した”ウェットフォーム技法”からヒントを得て製作されました。
このプロダクトは完成したシューズを原型として「水で濡らす→足を入れて 3 分 待つ→乾かす」というプロセスを踏むことで、足の形に寄り添うレザー シューズをモデリングすることができます。
こちらのシューズはベジタブルタンニン鞣しのキップレザーを使用していますが、タンニン鞣しは”水に弱い”と言う特性があります。
革が水に濡れた状態で強い力が加わると与えた力のまま締まってしまいます。
そんなレザーの弱点と言われていた特性を活かしたプロダクトがこのfoot castです。
要するに水に濡れたレザーシューズを自分の足にフィットさせ、形成するという事。
皆それぞれが足の大きさ、カタチが違う中でジャストフィットするシューズを見つけるのは大変ですよね。
私も色々な革靴、パンプスを試して、失敗して、の繰り返しで自分に合う靴を見つけてきました。
そんな皆様の悩みを解消してくれるであろう斬新なアイデアを今回Hender Schemeは提案してくれました。
私は半年前の展示会で見せていただいた時からワクワクが止まらず、絶対購入すると決めていたのでNATURALのカラーをゲットしました。
実際にこの靴がどうなるのか仕上がりやはき心地など不安な方も多いと思いますので私の私物で実践してご紹介します。
まずは中身をチェック。
モデリングセットがこんな感じで全て揃っているので、他に用意するものはありません。
非常に親切です。
最初の状態はこんな感じでツルッと綺麗な質感です。
では、いざ、スタート!
①シューズを満遍なく含浸するまで水に浸します。
②タオルなどで水が滴らない程度水気をとり、定位置にセッティングします。
③濡れた状態のシューズに足を入れ、しっかりと体重を掛けます。
④つま先た立ちをしたり、その場で歩くなどして屈曲部に動きを加え 革を伸ばした後、体重をかけたまま3分間直立します。
⑤形をできるだけ崩さないようにシューズを脱ぎます。
⑥風通しの良い場所で陰干しをします。(季節によりますが、目安として 2 日間)
⑦甲革全体に付属のデリケートクリームを塗布して完成です。
購入してから履くまでに少し日数かかりますが、この一手間がますます愛着を湧かせてくれますね。
さて、気になる仕上がりを見てみましょう。
甲の部分に少し履きジワが付いたのがお分かりでしょうか。
【BEFORE】
【AFTER】
写真で比べてみるとよく分かります。
Hender Scheme “foot cast///slip on”¥36,300-(tax in)
購入してすぐに裸足で履いた時は少しかかとが浮くくらい大きかったのですが、出来あがった後はかかとの浮きもなく見事にジャストフィットしました。
革が引き締まって若干小さくなった感覚です。
水に入れる前はかなりドキドキしましたが、出来上がりを見て感動です!
薄い靴下も履けるくらいの余裕はあるので、スタイルに合わせて靴下やタイツも色々試せると思います。
デザインはかなりシンプルなラウンドトゥのパンプスなのでスタイルは選ばず使えますし、足の甲もしっかり見えるシルエットなのでスタイリングのバランサーとして非常に助かるシューズです。
個人的にHender Schemeの靴は相性が良く何足か愛用しているのですが、これはシーズン関係なく一年通して履けるのでまたヘビロテシューズになりそうです。
陰干ししたり、オイルを足してあげたり、これからまだまだ手をかけてあげたいので、年々育っていくのも楽しみです。
興味を持っていただけた方がいましたら是非店頭でご覧ください。
私の私物もよければお見せしますね。
スタッフ三浦までお声がけくださいませ。
May 7, 2021, 6:27 PM
Category: PICK UP