unused silk knit
こんにちは。1LDK annexの金澤です。
突然ですが、皆さんは”UNUSED”にどのようなイメージをお持ちでしょうか。
当店でも長いことお取り扱いをさせて頂いており、時代を先駆けるような前衛的なデザインの虜になっている方が多い印象で、もちろん僕もそのうちの一人です。
そんな”UNUSED”から、らしさ全開の洋服が届きましたので是非ご覧ください。
“UNUSED”
-5G fringe crewneck sweater-
¥39,000-(¥42,900-tax in)
カラーはBEIGEとPURPLEの2色で、サイズ3のワンサイズでセレクトしています。
通常のセレクトですと、スタッフ西脇(168cm)はサイズ2を、僕(178cm)はサイズ3を。といった感じの振り分けなのですが、このメニューに関しては、(もちろん着られる方によって個人差は出ますが、)大きく動きが出る着方をした方が見え方が綺麗だったのでこのサイズ取りです。
そしてこの洋服をお伝えする上で、まずは生地に注目してください。
「SILK 75%, NYLON 25%」
シルクの絹紡糸をブレーク状にし、半起毛させることで風合いを十分に感じることができるオリジナル糸で編まれています。
、、、と言われてもですよね。
まず一口にシルクの糸と言ってもたくさん種類があるので、ここでは正絹と絹紡糸の2つに絞ってお話しします。
正絹(しょうけん)は別名フィラメンントと呼ばれていて、他の繊維を混ぜること無くシルクのみで仕上げられたもののことを呼びます。
この正絹はシルク糸の中でも最も歴史が深く、今でこそ機械化が進んでいますがほんの100年程前までは、丸まっている繭を茹でてほぐして、箸でつまんで巻いていくことで糸を作っていたそうです。
対して絹紡糸(けんぼうし)は適当な長さに切断して短繊維にした糸のことを呼びます。
この糸は正絹と比べると歴史は浅く、元々は正絹にすることができなかった繊維の短いシルクを使って作っていたそうですが、需要が高い今は正絹とは別で絹紡糸用の繭で製糸しているようです。
絹紡糸は正絹と比べて、柔らかく空気を多く含んでいるので、肌馴染みの良さが特徴です。
話を戻してこのニットでは、この絹紡糸をさらに起毛させているので着心地は軽く、触り心地はしっとりとしたヌメリ感のある上質な生地に仕上がっています。
あれ、そういえば25%のナイロンはどこへ。
このナイロンは糸の芯部分に使われているため、結果的に肌に当たる箇所は100%シルクと言うことになります。
化繊を使ってコストを抑えつつ、着心地はシルク。最高です。
さて長々と話を進めてきましたが、スタッフ西脇と僕の着用でイメージを膨らませてみてください!
やっぱり太陽光に当たると、コットンやウール、カシミヤでは表せないシルクならではの発色の良さに目を引きますね。
一見合わせづらそうなイメージのPURPLEですが、実際着てみるとギラギラとした強さでは無く、質感と相まって上品な印象を受けました。
スタッフ西脇はシンプルにホワイトのデニムでスタイリングを組んでいましたが、UNUSEDのルックを覗いてみると、、、
このニットの下にシャツを忍ばせてチェックのショーツにローテクスニーカーの合わせでした。
確かにこれならジメジメの梅雨時期手前まではこのニットを楽しめそう。
UNUSEDのルックは見ていると、毎回こんな合わせがあったか、、!と驚きとワクワクを感じます。
今時期にニットを買うのはちょっと、、と思われる方がいるかもしれませんが、なぜ今の時期にUNUSEDがこのアイテムをリリースしたのか。
他でもないシルクの良さを生かすにはむしろ今からの時期だからではないでしょうか。
シルクは発色の良さはもちろんですが、熱電導率(熱の伝えやすさ)が低いのも特徴の一つです。
つまり今の寒い時期は熱を逃がさないため暖かく、逆に数ヶ月後は蒸し暑い熱を通しにくいため涼しく快適に過ごすことができるという訳です。
こっちのBEIGEもいいんですよね。ベージュと言いつつイエローを薄くしたような。
冬物は色味暗めの洋服が多かったので、まさに今の気分でした。
このニット最大の特徴であるフリンジの良さを写真で伝えられるように試行錯誤して撮影してきました。
歩くたび、動くたびにヒラヒラと風になびくフリンジを見ていると、気分爽快でした。
また、フリンジの量も個人的には絶妙で、付きすぎててもモードに寄りすぎてしまうし、少なすぎても後付け感が否めない。
といったところで、すごくちょうど良い塩梅でした。
天気予報を見ていると、朝はまだまだ寒い日が続きそうですが、昼の気温は少しづつ春模様に。
体温調節が難しくなってきますが、このニットならそんな心配は必要なさそうです。
優しい風を感じながら、一枚で過ごせる季節はもうすぐそこです。
皆様のご来店を心よりお待ちしております。
February 19, 2022, 7:00 PM
Category: PICK UP