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職人技が光るリバーのコート

 

 

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こんにちは。1LDK annexの三浦です。

 

今シーズンannexで猛プッシュしている「リバーコート」。
いいコートありませんか〜?と聞かれれば真っ先にこちらをお勧めしています。

私たちも初めから狙って仕入れに臨んでいたわけではありませんが、色んなブランドさんにお邪魔するたびにこのリバーのワードを耳にし、実際にものを見る度にやっぱりいいな〜と、お店としておすすめしていきたいアイテムの一つとなりました。

 

 

YLEVE
“LAMBSWOOL DOUBLE CLOTH BEAVER SHORT CO”
COL: MOCHA / NAVY
SIZE: 0
¥97,900- TAX IN

 

 

メンズ、レディースそれぞれのブランドを合わせると色々なタイプがあるのですが、まず私からおすすめしたいのはこちら。

大きなラペルが印象的なYLEVEのショートコートです。
フロント部分はボタンやジップはなくラフにばさっと羽織れるような作りになっていて、素材の良さを最大限に活かしたデザインになっています。

 

 

使用している生地は18.5μの上質な原料に嵩高性のあるラム原料を加えた高品質なウール。
生後5~7ヶ月前後までの仔羊から刈り取られるラムウールは繊維が細いため、光沢がありとっても綺麗です。

またラムはソフトで軽いというメリットがありますが、これをリバーの仕立てにする事でより魅力を発揮していて、実際に着ていただくと分かりますが、繊維が細い分通常のウールよりもチクチク感が少なく着心地も最高です。

柔らかくふんわりとした肌触りに加え、クリンプが多い為に空気を含むことで保温性にも長けているこの素材はコートには最適の素材と言えると思います。

 

 

 

 

さらにこの上質なウール生地に両面起毛加工を施していて、このサラッとした艶やかな毛並みが出来上がります。
しっかりとした肉感がありながら上品な印象を与えてくれるので、カジュアルにもフォーマルにも活躍してくれるコートです。

 

 

 

 

ここで少しリバーの仕立てに関してお話します。

まずリーバーコートには裏地が無く、2枚の布を1枚として縫いたてた製法のコートを指します。
このコートを一着作るのに非常に難しい作業を要するのですが、通常のコートと比べると1枚作り上げるまでにプラス10日ほど多く日程が必要になってくるのだそうです。

工程を簡単に説明すると、二重織りをつなぐ糸にディバイダーという専用の機械で裂け目を入れ2枚に剥がした生地の端を内側に織り込み、手まつりで仕立てていきます。
着物や高級テーラードなどに用いられることが多いもので、この手まつりができる職人さんたちが年々減っていて、日本国内でリバー生産を行える工場は今や数社となってしまっているそうです。

また生地の端をカッティングしていく作業でも生地を傷つけないように割いていくのに高い技術が必要で、とても時間がかかります。

 

 

リバーコートはどうしても少し高価な価格設定で販売されていますが、これを聞くとご納得いただけますよね。

勿論、こうして大変な作業を経て丁寧に出来上がったコートには良いところしかありません。

この製法から生まれる、通常のステッチでは体現することができないミニマルで上品な佇まい。この細部にわたるデザインとしての美しさ。
この為にあえて難しいことをしているといっても過言ではありません。

また見返しや縫い代などを最小限にすることができるので軽く仕立てることができ、良いことづくしです。

 

 

(CREDIT)
MY___ “CROPPED DRIVERS KNIT”
MY___ “SWEAT PANTS”

 

 

着るとこんな感じです。

ラムウールの原料の良さと仕立ての美しさが相まって、いい具合の落ち感とドレープ感、素材そのものの艶を一気に感じていただけると思います。
これは素材、仕立てのどちらか手を抜いてしまったら成り得なかった完成度です。

デザイナーの田口さんが提案したかったであろう拘りは、やはり実際に着ていただいた時にビシビシ伝わります。

 

またYLEVEらしさといえばフロントの大きなパッチポケットも特徴で、品の中にあるキャッチーさと言いますかカジュアルな要素が加わることでデニムやスウェットにもスッと馴染んでくれている気がします。

キャップを合わせたり、足元はハイテク系のスニーカーで外してみたり。
1LDKらしさを加えるなら少しBOYな要素を入れることで、YLEVEの世界観がより楽しめると思います。

 

 

私も最近は専らダウン派だったのであまりコートの保有数は多くはないですが、数少ないコートの中でもその一つがリバーコートです。
何年も前に買ったものですが今でも大切に着ています。

拘りの詰まったコートはまさに職人あってこそ。
想像以上に時間と労力のかかる製法だという事を改めて感じましたし、一着一着への愛着も増しました。

 

最近ではYOKEとの別注企画で葛利毛織工業さんの手仕事に間近で触れたことで、もの作りに直接携わる方々の凄さを実感していたところでもありますし、同時にそういった大切な日本の技術を守りたいとも思いました。

単純に洋服がどのようにできているか知ることも楽しいですし、みなさんもより自分の持ち物に愛着が湧くと思います。
コートの見た目のデザインだけでは無く、実際に仕立ての美しさも店頭で見ていただければ嬉しいです。

 

 

(CREDIT)
MASTER & Co. “DYTONA 24mm W RING BELT”
FARAH “Two Tuck Side Adjustable Pants【Wool Premium Flannel】 (WOMENS)”

 

 

最後にお勧めの着こなしを載せておきます。

この素材感、このデザインだからこそ相性の良いベルトルック。
フロントにボタンやジップがないのでお手持ちの小物で遊ぶのも良いと思います。

私はレザーベルトでアレンジしてみましたが、一気に雰囲気も変わりますし、保温性も高まるのでお勧めです。

 

 

 

 

 

 

他にも今期セレクトしたリバーのアイテムはまた後日ご紹介します。

今日の名古屋はとても寒いです。
ようやく暖かいアウターが着られますね。

今年のアウターがまだ見つかってないという方は、今週お店でお待ちしてます!

 

 

 

 

 

 

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1LDK annex 三浦

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November 20, 2024, 5:08 PM

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