日常にカシミアを
こんにちは。1LDK annexの三浦です。
1月に入り続々と25SSシーズンがスタートし始めました。
同時に私たちスタッフもお買い物スイッチを入れ始めていますが、まず私の新年一発目の洋服のお買い物になるであろう大好きなこちらのブランドをご紹介します。
今年も引き続きプッシュしていきたいものとして、私のワードローブでは欠かせない存在となった”カシミア”。
先日extreme cashmereの最新コレクションがオランダより到着しました。
前回のコレクションから初めてお取り扱いをさせていただいたのをきっかけに沢山の方に認知していただけるようになり、これからannexの新たなスタンダートとして根付かせていきたいなと思っています。
extreme cashmereの大きな特徴は一般的なアパレルのセオリーであるSS、AWといった括りがなく、年4回のコレクションで構成されています。
シーズンの縛りを設けていないので、今のような寒い日に着られる厚手のニットから真夏に着られるTシャツまで、買い手それぞれが求めるものをいつでも提供することができるようなラインナップになっています。
「年齢や体型を問わずジェンダーレスで着こなすことができ、どんなワードローブにも馴染む。
流行に左右されずにタイムレスに楽しむことができる着心地の良いカシミアウェア。」
私たちもこのextreme cashmereが掲げる理念に共感し、一年を通してカシミアが買えるお店にしたいと思うようになりました。
昨年からannexでは真夏にも着られるカシミアアイテムを展開しています。
今では私たちもタンクトップや半袖Tシャツはインナーとして年中着ていますし、カシミアは冬に着るものだという固定概念を覆された人の一人です。
家でのんびりしたい日にはカジュアルなタンクトップやTシャツを。
ちょっといいレストランへお食事へ行く時のフォーマルなドレスなんかもあります。
どんなシチュエーションにもカシミアが選択できるというところがこのブランドの魅力でもあるので、皆さんもカシミアがより身近な存在になってくれたらと思っています。
定番商品を多く展開しながらもカラー展開が毎回変わっていくのも見所の一つです。
今回のedition30からは今着られる肉厚なローゲージニットや昨年もご紹介した夏に着られるコットン・カシミアのシリーズ、スカーフといったファッション小物まで、内容を私たちなりにアップデートさせ、より幅広いラインナップでご用意しました。
今日のブログでは今の寒い時期ならではの温かいニットを。私三浦と西脇が気に入ってセレクトした2型をピックアップしています。
extreme cashmere
“ginza”
Col: DESERT
Size: F
¥176,000- TAX IN
まずは今回の目玉アイテムと言っても過言ではないこちらの”ginza”というメニュー。
ざっくりとした厚手のカーディガンで、ウエストをひもで絞ることで表情を変えることができます。
私が初めにこれを目にした時、とても女性的で美しいニットだなという印象を受けました。
着方次第ではブラウスのようなエレガントさがあるというか、カシミアの柔らかな素材感の中に大人の品みたいなものを感じたのを覚えています。
すぐに一目惚れしてしまった一着で、絶対にお店に置きたい!とうずうずしていたところ、実際にパリの展示会を見てきた西脇の後押しもありセレクトを決めました。
大きな特徴としてはウエストのデザインかと思いますが、同素材を使ったニットコードが付属で付いていて着脱ができます。
ベルトのように使っても良いですし、最近は首に巻きつけたりもしてアクセサリー感覚で楽しんでいます。
そしてもう一つ他のアイテムとの大きな違いが、ブランド唯一のハンドニッティングということ。
手編みのニット自体ブランドでも初の試みだそうで、その圧倒的な存在感に完全に心を掴まれてしまいました。
手編みならではのざっくりとした豪快な編み地が雰囲気を一層魅力的にし、且つたっぷりと空気を含んでいてとても温かいです。
今の時代なかなかお目にかかれない人の手によって生まれたニットはやはり、機械には出せない特別な個性を放っているなと思いました。
オーバーサイジングで作られているのでハイゲージのニットの上に重ねることもできますし、アウター感覚としても使えるのも私が気に入った理由の一つです。
春先にインナーをTシャツやタンクトップにして着るのも良いなと思っています。
カシミアを素肌で感じられる春のコーディネートも楽しみですね。
“ginza”という名前からも想像できるように日本の和服がインスピレーション源となっているそうで、着物という日本独自の文化がここに落とし込まれています。
海外のブランドが日本に着目してくれた事も嬉しいですし、和の要素と洋の要素と両者の良さがミックスされることで生まれるモダンさが素敵だなと思いました。
この独特のシルエットとハンドメイドという職人技が光る一着で、見れば見るほど、着れば着るほど良さを感じていただけると思います。
extreme cashmere
“lovely”
Col: VINTAGE / SHADOW
Size: F
¥165,000- TAX IN
お次は西脇お気に入りのこちらを。
先ほどのginzaとは違い、よりベーシックでシンプルなデザインです。
素材の良さが十分に際立つこのプレーンさとシルエットの良さが一番のお勧めポイントです。
カラーは昨年からプッシュし続けているチャコールグレーとブランドのシーズンカラーであるペールブルーの2色をご用意しました。
どちらもブランドらしさのある柔らかなカラーリングでとても迷ってしまいますが、個人的にはやはりブルーが洒落ていてお勧めです。
西脇のいつもの雰囲気で私物のパンツを合わせてくれましたが、カシミアだからといって気取った感じはなく、さらっとカジュアルに着られます。
extremeの製品は基本的にワンサイズ展開ですが、こちらは男性でもゆったりと着られるサイジングです。
女性が着るともっとオーバーな感じで着られるので、モデルさんが着ているみたいにダボっとしたこの感じもとても可愛いくて、女性にも是非着てほしいと思っています。
「自分が着たらどんな感じになるんだろう?」と想像するのも楽しいですし、このニュートラルな雰囲気が私は大好きです。
その分スタイル次第で大きく雰囲気が変わるので、振り幅も大きいですし、本当に着る人の”イロ”が活かせる洋服だと思います。
シンプルながらもネック、袖口、裾のリブでメリハリを付け、生地が溜まった時のもちっとした柔らかなニュアンスが可愛いですよね。
このlovelyはかなり肉厚なニットで、ある程度の肉感がないとなかなか出せない雰囲気なのですが、これだけのボリュームを出すためには相当な量の原料を使っているということになります。
良いカシミアほどどんどん希少になっていますし、コスト的な問題もあるのでなかなかここまで贅沢に作れるブランドも多くはありません。
こういった妥協をしないもの作りがextreme cashmereとしての攻めの姿勢なのかなと勝手に解釈しています。
そもそも大きくカシミアと言っても色々な種類があり、産地、品種によっても品質が大きく異なりますが、extreme cashmereが使用している原料は世界的なカシミアの産地である内モンゴルに生息するカシミヤ山羊から採取されています。
日本の約3倍という広大な土地は乾燥地帯であり寒暖の差も激しく、そんな過酷な環境下から自身の身を守るために暖かくて柔らかな毛を蓄えているのがモンゴルのカシミアです。
その細いうぶ毛だけを選別し梳き取る作業を行います。
最終的に1頭から採れる量はわずか100グラム程度で、セーター1枚を作る為には2~3頭分の毛が必要だそうです。
このようにカシミアは非常に貴重で、採取もバリカンで刈るのではなく手作業で行われるため多くの手間がかかりますし、さらに梳き取った毛から砂やゴミや剛毛などを取り除く必要があったりと様々な工程を経て原料になるという事を知りました。
カシミア山羊は現地の遊牧民によって飼育されているのですが、厳しい環境の中で人の手によって大切に育てられ、人の手によって丁寧に採取される自然からの大切な資源。
そしてまたその糸からニットを作る人たちがいる。
想像しただけで計り知れない膨大な手間がかかって製品ができている事がわかりますよね。
なんでカシミアって高いんだろう?と漠然と疑問に思っていた方もこれで納得いただけたと思います。
今日ご紹介した2型とも10万円以上と決して安くないお買い物ですが、カシミアが高価な理由はそういったところにあるという事も知っておいていただくことで、この大きなお買い物も前向きに考えられるのではないかと思います。
私も一生着るつもりで購入していますが、良いカシミアほど長持ちするのも事実なのでこれからも大切に着ていこうと思っています。
少し個人的なお話しをすると、私のちゃんとしたカシミアデビューは5年前?
以前に当店でお取り扱いしていた時に出会ったAURALEEのホワイトカシミヤのニットを今でも一軍として大切に着ています。
20代の私にはまだ早いかな、、?と思いながらも思い切って買ったのを今でもはっきり覚えています。
ちょっと大人のお買い物な気がしてとてもワクワクしましたし、そこからカシミアの魅力にグッと心を掴まれてしまいました。
それからすぐ翌年に色違いのクルーネックをお買い足し。これが私のカシミア生活の始まりです。
その後はannexでは定番となっているHERILLのゴールデンキャッシュに出会い、またまたカシミアの概念を覆され沼落ちしました。
こちらも毎年の冬の楽しみになっていて着々と私の相棒が増えています。
そして最近ハマってしまったのがこのextreme cashmere。
モノの良さは勿論ですが彼らが表現する世界観が本当に大好きで、今はextreme cashmereがナチュラルに似合う女性になれるように日々奮闘中です。
寒い今の時期は仕事の日も休日もカシミアばかり手に取ってしまうようになりました。
カシミアが私の日常になった今、日々いろんなブランドの製品を見比べてはそれぞれにどんな特性があって、どんな魅力があるのだろうと追求するのが楽しみになりました。
いいのか悪いのか、年々目が肥えていってしまったので、より良いものを!と欲張るようになってしまい(笑)
この魅力を一人でも多くの方に知っていただけるようにこうしてブログを書いています。
寒い時には暖かく、暑い時には涼しく快適に過ごすことができるのがカシミア。
独特の艶と柔らかさは格別です。
勿論、新品の状態でも十分に素材の良さを感じることができるのですが、本領を発揮するのは実際に着てから。
どんどんと生地が柔らかく変化していきますし、滑らかさも増していきます。
カシミアのニットなんてお手入れするのが大変そう、、というイメージを持たれがちですが、日々のブラッシングと時々やる手洗いだけでも綺麗な状態を保つことができるので、意外とウールよりも楽だということも最近知りました。
私もカシミアについてまだまだ勉強中の身ですが、保管方法やお手入れ方法に不安なことがあればいつでも相談に来てください。
最後に、ここ最近上がっていたextreme cashmereインスタグラムの投稿が本当に素敵だったので皆さんにも共有させていただきます。
extreme cashmereインスタグラム
( https://www.instagram.com/extreme.cashmere/ )
“tokyo stories”と題し、東京で活躍する方々のポートレートが掲載されています。
アーティストやデザイナー、ダンサーから一般市民まで、extreme cashmereを独自の方法で着こなす”個人”にスポットライトを当てて撮影されたそうです。
これらの写真からextreme cashmereのタイムレスなデザインと、東京のダイナミックで多文化な一面とのシームレスな相互作用を垣間見ることができます。
それぞれの被写体はお気に入りの極上のカシミアアイテムを身にまとっていて、個人を通してブランドと東京という都市の繋がりを表現しているそうで、それぞれの個性が輝き、extreme cashmereのデザインはすべての人のものであるという信念を私たちへのメッセージとして発信してくれています。
偶然にも私たち1LDK annexが何事においても大切にしている事が”個の力”であります。
洋服も何を着るかではなく誰が着るかが重要だと思っていて、その人らしさを全面に感じるファッションに魅力を感じていて、改めてブランドの想いと通ずるものがあるのかな〜と感じた投稿でした。
私自身カシミアが特別なものではなく日常的なものであってほしいと思いながらいつも皆様にご提案をしています。
勿論、素材自体高価なものでもありますし、希少で特別なものです。
私たちもただのステータスとしてカシミアを選んでいるのではなく、日常を共にする中での心地良さだったり、服を大切に着るという本当の意味も感じているからこそです。
価格的にはそう簡単に何枚も買えるものではないと思いますが、ちょっと背伸びして自分のものにしていくのもファッションの楽しみの一つだと思いますし、実際にご購入いただいたお客様から後々「頑張って買って良かった。一生着ます!」というお声をいただけるのも本当に嬉しく思っています。
きっと皆さんも私のように段階を経てカシミアに興味を持ってもらえることと思います。
もしこのブログがきっかけになってくれたとしたら、カシミアラバーとしては本望です。
annexのインスタグラムでは私たちらしいリアルな着こなしを見ていただけます。
宜しければこちらもチェックしてみてください。
1LDK annexインスタグラム
( https://www.instagram.com/1ldk_annex/ )
暖かくなってきてからはもう少し軽めのアイテムもご紹介していく予定なのでそちらもお楽しみに。
まずは一度店頭でご覧いただき、カシミアの魅力を知っていただけると嬉しいです。
○お問い合わせ先
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皆様のご来店を心よりお待ちしております。
1LDK annex 三浦
January 18, 2025, 4:36 PM
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