1LDK annex

SHOP INFO

CATEGORY

Olga Basha

 

 

IZUMIYA ONLINE STORE

 

 

 

こんにちは。1LDK annexの杉浦です。

 

 

うぉぉぉ!

 

感情を文字で表すのにもどかしさを覚えますが、今とてもテンションが上がってます。
やっっと待ち望んでいた物がアメリカから到着しました。

 

 

 

 

 

Olga Basha(オルガバッシャ)というパンツメインで展開されているブランド。現在まで続くジーンズの原型を生み出したアメリカから生産されており、高品質で限られた販売方法の中、展開されています。

今回セレクトさせていただいたのはデニムパンツ。

決まった2つの形(ローライズ、ミッドライズ)から、ワンシーズンで大体5つの生地を選ぶという極めて限定されたスタイルで提案しています。洋服のブランドが2型しか提案されていないのは非常に興味をそそり、記事を探してこんな一文を見つけました。

「私たちのフォーカスは一見狭いように思うかもしれないけれど、細部をこだわることに喜びを見出す。」
洋服のブランドに限らずに、世の中の選択肢が多すぎることに疑問を抱いて、2種類の型のみで運営していく彼女たち。

 

 

僕個人としても、このやり方にとても好感を抱きました。有り余る情報に埋もれて、本当に良いものとはなんだろう。とか、大きなテーマですがそんなことを漠然と考えていた時に2年程前このブランドを知りました。
それから少し経ってannexに入社して、今年の初めに前店長西脇がオルガバッシャの展示会に行ってスタートする流れになるのですが。

オルガバッシャは日常的なスタイルの中に上品さがあるデニムパンツを提案されていて、今までannexではやってこなかった「ラグジュアリーなデニムパンツ」。極端に型数を絞って本場のアメリカからクラシックなデニムをわざわざ発信するオルガバッシャに、おこがましいですが親近感を覚えました。地方店と呼ばれるような名古屋の外れで、わざわざ洋服の提案をしている僕らと。素直に皆さんに紹介しなければと突き動かされて今に至ります。

選択肢を狭めるということは、興味を抱く母数も減ってしまうためビジネスとしては前向きに捉えられないチョイスかもしれません。

ですが、僕の洋服に対する考え方に似たものを感じます。かのYohji Yamamotoが「一着の服を選ぶってことは1つの生き方を選ぶということ。」と言う言葉が僕の根幹にあるのですが、今回もそれに通ずることだと感じています。(というか服全てに通ずることでもあると思います。)

何が言いたいかというと、自分自身のひとつひとつの選択にもう少し重きを置くきっかけになれば良いなと。
価格だけが先行する買い物ではなく、良いものを纏う経験や体験した時間、感情の高鳴りを選ぶ基準にする機会として今回を選んでくだされば余計に嬉しいなと思います。
ああなりたい。とかこうなりたい。そのためにこれが欲しい!とか。憧れやちょっとの背伸びの中にライフスタイルまで入り込んでくる、みたいな。

そこは、ライフスタイルを提案している1LDKだからこそ伝えられる部分かなと勝手に意気込んでいますが笑
洋服に限らず、音楽、ご飯、雑貨、などなど身の回りの生活の選択を重く捉えてみる視点も面白いかもしれません。

僕も音楽が大好きで、朝聴く音楽がその日を左右するくらい大切にしています。知らない世界やカルチャーに触れた時、思っている何倍も自分に影響を及ぼしてくれるのが楽しいので人に趣味を聞くのがとても好き。

話が逸れそうなので、一旦戻して。

 

“納品されてきた時はリジッド(生デニム)の状態でしたが、上の写真は2回洗って裾も直した状態です。(165cm / size 31)後ほど詳しくサイズ選びについて話します。”

 

今回私たちが選ばせていただいたのは、”PETRA”(ペトラ)。
サイズは30~34、形はミッドライズになります。ローライズよりも股上が深く、気持ち緩いイメージ。10.5オンスの比較的ライトでシーズンにとらわれない、非常にプレーンな生地です。共通しているのが、ストレートカットにボタンフライ。

“PETRA”は今回提案されていた生地の中で、唯一のアメリカ製の生地になります。ヴィンテージがお好きな方はピクッとされたかもしれません。まずこの生地を語る上でアメリカの生産背景にも触れておきます。

19世紀半ば、ゴールドラッシュ時代(金山が発見され、一攫千金を夢見る採掘者が殺到する現象)に耐久性を重視した作業着がきっかけで生まれたのがジーンズ。

そこからファッションとして活用されるなどさまざまな遍歴を経て、大量生産の時代に突入。製造コストや効率化を図り、利益を追求して中国や東南アジアに製造の拠点を移します。

この転換点がいわゆるマニア達の話題に上がるポイント。「デニムはアメリカ製がいい。」と聞くのはこれがあったからです。

でもなぜアメリカ製がいいの?と疑問を抱く方もいるはず。とてつもないほど精巧な縫製技術はお世辞にもあるとは感じないと思いますし。

とある古着屋?を営まれている方のブログを拝見させていただいた時にしっくりきた表現があったので、紹介させていただくと
中国製の和服か、日本製の和服、どちらの方が感覚的に良いと思いますか?という一文がありました。すごくナチュラルに自分でも飲み込めましたし、適切な表現かなと。

多分、日本製の和服が良い。と感じたと思います。それは、日本の古来から伝わる文化や歴史を何気なく生活してきて培ってきた日本人としての誇りがあるからです。今ではブランド化しているジャパンメイドと言われる日本で作られたから得られる安心感だとか、そういった感覚に近いと思います。

同様にアメリカで生産されるデニムもカルチャーを含め、アメリカンプライドの上に成り立っているとも言えます。だからデニムはアメリカ製が良い。となっているのかなと。

 

 

ヴィンテージとは対照的にオルガバッシャのデニムは綺麗。マニアが求めているコテコテな空気感ではなく、アメリカが作るワークな生地のテンションなのにスラックスのような美しさがあります。

5つ生地が選べる中でなぜペトラなのか。理由はいくつかありますが唯一、コーンミルズ社(現コーンデニム)というアメリカの老舗繊維メーカーの生地を採用していたからです。

憶測でしかないですが、彼女達が伝えたいことがすごく詰まっている気がしたのです。(もちろん他の生地がそんなことないとかではありませんが。)追求された現代的なパターンと伝統的な生地の融合。新しい時代のデニムはこれだよ!と言われているようで。

真面目な生地を採用されていたこの子だからこそトキメキました。デニムを普段穿かない方にも勧めたいし、デニム好きな人にも勧めたい。共通してみんなワクワクできそうな生地です。

それでもってこのペトラはものすごく柔らかい。オーガニックコットンを使用しているため、通常よりも肌あたりがとても良く、軽やかながらもデニムらしい無骨さを兼ね備えています。
リジッドの状態とは思えないくらい本当にしなやかで、シルクデニムのような繊細な光沢がとてもかっこいいです。

股上が浅いので足がとても綺麗に見え、シックなムードの中に感じる和むような温かみを含んだとても上品なデニムパンツ。このムードを自分のモノとして馴染ませていきたい。ラグジュアリーなデニムだけれど、あくまで普通に、そして日常の中に。

次にサイズ選びの話を。

 

 

あくまで個体差があることを念頭に置いて、サイズ31を例に挙げます。
洗濯未(リジッド)、1wash後、2wash後のサイズを測ってみました。

ウエストと股下は2センチ、それ以外は0.5センチほど縮みが出てます。(裏に返して洗剤など何も入れずにただ回すだけで、天日干しで乾かしました。)

最初の2回くらいは縮みが顕著に出るそうで、それ以外は大きく変化はなさそうです。
僕自身も人生で初めてリジッドのデニムを購入したので、最初は緊張しながら洗濯機に入れましたが想定内の縮みで安心しました。この状態から裾直しされる方はレングスを調整する流れです。

自分仕様のデニムが上がってきたので家に持ち帰って、鏡の前でニヤケながら意味もなく足を前後左右ひたすら満足げに動かし続けていたのですが、気がついたら30分経ってました。我にかえり、流石に自分でも気持ち悪いなと思って、何事もなかったようにいつもの生活に戻りましたが。自分が思っていた以上に嬉しかったんだなと、そう受け取ることにします。

 

 

一般的には洗ってから縮ませて穿きこむスタイルが主流ですが、リジッドのまま艶や色味を楽しみたい方はもちろんそのまま着用していただいて構いません。

ですので、基本的にウエストに合わせたサイズ選びをおすすめします。デイリーに使っていただくものなので基準はウエストで。

【30】ウエスト-80 (cm)
【31】ウエスト-85  (cm)
【32】ウエスト-86  (cm)
【33】ウエスト-90 (cm)
【34】ウエスト-91  (cm)
ここから2センチくらい縮む想定ですね。(オンラインショップに詳細のサイズ記載されているのでご確認ください。)

僕はサイズ30でもウエストは空きがありましたが、腰履きくらいのニュアンスで緩く穿きたかったので31を選びました。プラスで厚手のニットなんかもジャケットやアウターを着た時にタックインしたくてサイズを上げたのもあります。
(ウエスト次第ですが、165cm以下の方はよっぽどサイズ30で大丈夫です。最後の方に金澤(178cm)の着用写真載せますので合わせてご確認ください。)

基本的にレングスは長めなので、洗う、洗わない関係なしにお直し推奨です。
年齢問わず、幅広い方達にオーダーメイド感覚でサイズ調整ができるよう、細かなサイズもセレクトしましたので気になることがあればぜひ聞いてください。

 

 

 

参考までに1~2枚目は金澤(178cm) サイズ32、3~6枚目が僕(165cm) サイズ30をリジッドのまま着用しました。

当たり前ですが、そのままの状態でも完成されているかっこよさ。
洗って雑に穿くタイプと洗わずに色を残すタイプの2本買いの可能性が出てきてヒヤヒヤしてます。

ウエストが変わってくると必然的にワタリ幅も変わってくるので、サイズを上げると気持ち緩いニュアンスに。ジャストサイズで選んでいただいてもある程度の気の抜けたルーズなイメージは担保されています。

お直しはどのくらいすればいいんだろう。とお困りの方はぜひ店頭に来ていただいて、一緒に理想の長さに調整しましょう。(日数はいただきますが、当店でそのままお直しに出すか、お近くのお直し屋さんに持っていくかになります。)

 

 

今季買っていた物たちと一緒に。
基本的にスニーカー信者なのでラフに穿くシーンが増えそうです。

クラシックなストレートカットを最も現代的なシルエットに落とし込んでいるので、ヴィンテージのような着られている感も全く感じません。変に今っぽさみたいなものではなく、今この時代に着用していく上でナチュラルなスタイルへと昇華してくれる存在。
だからこそ裾幅の広さであったり、ウエストのゆとりが担保されています。

めっちゃ普通。ですが、心地良い。ド直球に良いデニムパンツだからこそ、変なことはせずに普遍的なスタイルで輝きます。

数少ないですが、日本でオルガバッシャを提案されているショップさんは、メンズだと結構若い方に向けてのイメージがあるのですが、annexでは大人の方にもおすすめしたいです。自身のライフスタイルの中で本当に良いものを纏おうと思うゆとりのある感覚を味わって欲しい。

以前のアシックスのブログに近しいですが、これを穿いたらかっこよくなる。という感覚ではなく、この生活にこれだからかっこいい。それこそが僕が思うおしゃれです。洋服の主張さえも丸め込める「人」にフォーカスした着方。

 

 

寒っ。と口ずさむ回数が増えてきたのでダウンも着ました。元々ダークブルーのような黒っぽい染色なので重たい衣服でも難なく相性抜群。

気合い入れてデートに行くわけでも、身の丈にあってないレストランに行くわけでもない。何気ない日常にお供してほしい。

ここまでいろんな話をしましたが、正直うんちくを垂れてこれがこうとか、あれがどうとか、あまり好きではありません。ですが、込められている思いとか、計算された形とか。それらをひっくるめて僕はテキトーに穿きたい。

ちゃっかり買っていたヘリルのゴールデンキャッシュにイベントで開催したDO NOT DO のリング。今季も本当にたくさん買いまくりましたが、それらを差し置いて、間違いなく今回のデニムはベストバイ。

というか、これに合わせるために揃えてました。

 

金澤(178cm)Size31

 

最後の締めは、金澤に。彼も実は購入していて、ウエストに合わせてサイズは31。僕と同様、2回洗ってお直し済みです。

金澤は革靴好きですので、僕とは対照的にクラシックな匂いを感じます。洋服の好みが全く違うのに、お取り扱いさせていただくかどうかのミーティングでは二人とも意見は合致してました。

余計に皆さんにおすすめしたくなったし、ワクワクしました。しっかり伝えられたか不安ですが、、。

安易な表現ですが、着る人によって本当に様変わりするので、年齢問わずたくさんの人に届いてほしい。各々の生活の中で自分らしい着方を模索して、グタグタになったオルガバッシャを愛でましょう。

 

では、週末お待ちしております。

 

 

 

Olga Basha
“Petra”
Size: 30,31,32,33,34
¥77,000-TAX IN

 

2025年11月8日(土)13時〜店頭、オンラインともに発売開始

 

 

○お問い合わせ先

1LDK annex

〒461-0001
愛知県名古屋市東区泉1-12-33
052-211-9546

info@1ldk-annex.jp

皆様のご来店を心よりお待ちしております。

1LDK annex 杉浦

1LDK annex Instagram

1LDK annex Twitter

IZUMIYA ONLINE STORE

November 7, 2025, 6:03 PM

Category: PICK UP