FELTED MERINO WOOL SERIES
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こんにちは。1LDK annexの杉浦です。
先日、坐禅を組みに京都に行ってきました。
慌ただしく過ぎていく繰り返しの日常が、途端に休符が入ったようにリズムが変わった感覚になりました。お寺の住職さんがおっしゃっていたのですが、やはり何事も体験してみること。だそうです。
体験して得た感情や動作を自分の中で噛み砕く。噛み砕いたものを反復していく。そんなことを伝えてくださりました。
全てを悟ったような語り口ですが、まぁ一回しかやってないんですけどね。また行きます、、。
そんなことは置いておいて。
今回はニットをご紹介します。
“FELTED MERINO WOOL CREW NECK”
Col: BROWN / NAVY
Size: 2 / 3
¥36,300-TAX IN
“FELTED MERINO WOOL HOODIE”
Col: BROWN / NAVY
Size: 2 / 3
¥41,800-TAX IN
“FELTED MERINO WOOL KNIT PANTS”
Col: BROWN / NAVY
Size: 2 / 3
¥39,600-TAX IN
UPから定番となった未防縮のメリノウールを縮絨加工した7Gのニットシリーズ。
未防縮のメリノウールは、水分、熱、摩擦を加えるとフェルト化するのですが、それをすることによって保温性が高く、切り口がほつれにくくなります。
それを編み目の密度をざっくりにして、やや厚手で軽い7ゲージを採用。一枚でもサマになる凛とした程よい厚みが特徴的。ゲージ数が増えると密度が上がり、糸が細くなって薄くなるイメージです。
このゲージ設定や生地選びが非常にUPらしいなと。
ゲージを上げてとろみや光沢を全面に醸し出すわけではなく、あえて大ぶりな編みでカジュアルさを出すという選択。そこにフェルト化した生地を持ってくる。
カッコつけないかっこよさへの執着を感じます。
常々言っていますが、自然体こそがファッションにおいて肝になってくる。(デザインの話ではないです。)もちろん、おしゃれをしないという意味ではありません。普段選ばないようなデザインや形も取り入れながら、着こなしのリアルな落とし所を探っていくのがとても楽しい。
そう言った面では、僕は都会的なかっこいい洋服が大好物なので、日常的にそんなものばかり着るのですが、そこに外せないのがユニバーサルです。
都会的な冷たい空気感で統一すると、息が詰まるような張り詰めた感じがするのですが、ユニバーサルが混じるだけで息継ぎができる。
人間的な隙を含んだカジュアルと品のバランスが気持ちよく表現できます。
今回のニットにしろ、ユニバーサルの役割は全ての架け橋として繋いでくれる普遍さ。今着たいサイズ感に調整しているからこそのバランス。トータルで見たときに何かしら身に纏っているのがユニバーサルです。いわば、ハンバーグのツナギみたいなもんです。
生地の面が良いのでセットアップでもおすすめ。
温かみのある柔らかい印象を持つぽやっとしたフェルトですが、リラックスしたサイズ感で生地に動きが生まれて陰影ができるのがとても上品。
車で公園にピクニックやカフェなんかに出かけても遜色ない、ファッションとして成立する絶妙なバランスです。ある程度の気だるさを含みながら余裕のある着こなし。
個人的に甘すぎる洋服に抵抗があるので、ニットのセットアップは避けてきましたがこれは絶対に着るやつ。適度にハリがあるのでグタグタなだらしなさではなく、綺麗なゆったりさが大人な方にも着やすいと思います。
リブの長さや裾口の切りっぱなしのようなディテールなど細部はかなりカジュアルな仕様。おしりポケットのダルさが個人的にかなり好みです。
素材自体のハリや光沢が強いからこそ、カジュアルなディテールがいいギャップとして映えますし、適度なラフさとして印象に残ります。
赤ちゃんの肌着でも採用されるメリノウールはゴワツキやチクチクといったストレスが無く、そこにプラスでフェルト化しているのでシンプルに暖かい。この上からアウターを羽織ったら完結できますね。
新型のフーディはスキッパーのような首元の空きは色物を着たくなる秋冬にはもってこい。なんで寒くなるとパキッとした思い切りのある色を着たくなるんでしょう。寒過ぎて生命の危機を感じ、色物で身を鼓舞してるんですかね、。なんにせよ秋冬の小物やインナーなどは、カラー物が活躍するのでそんな時にぜひ。
実は以前(2年ほど前?)、前店長西脇がこのフェルトシリーズでセットアップを企画していました。コロナによってライフスタイルが変動して行く中で、動きやすい洋服が好まれる方たちが落ち着いてきて、もう少しファッショナブルなスタイルに堅さ(上品さ)を求める方へと時代が移り変わっていると思います。
シャツやスラックスに目を奪われる瞬間が多くなったのもその影響かなと。
その中でリラックスさと品を感じるのが今回のセットアップ。
楽が先に来るスタイルではなく、かっこいい、と素直になれるニットのセットアップです。
フードもかなり深めに設計されているのでインナーにした時に出る立体感や耳までガバッと隠れる安心感は流石。
シャツにハマっているとはいえ、丸首のスウェットのようなプレーンな形は汎用性が高過ぎて手に取ってしまいます。朝忙しくてもインナーにこれ持ってくれば万事解決。
別に手を抜いているわけではありません。これ『が』いいんです。トラッドのノリでも、カジュアルでも、スポーティでも。洋服のスタイルが多々ある人も洋服に頓着がない人も。
集約してこれがいいんです。
今季も様々なニットがUPから提案されていましたが、annexではこちらのみ。
昨年でいくと、ラクーンの毛足が長いタイプなども提案させていただきましたが今季は、よりベーシックに、スタンダードに、それがテーマでした。
日常からは逸脱しないけれど、どこかラグジュアリー。ライフスタイルの質を底上げしてくれる存在です。
パターンから素材選びまでのクオリティを妥協しないことで新しいスタンダードを提案し続けるUP。
まさに名脇役です。
自然体でありながらも深みを感じるような。フツーなスタイルでも実はこだわっているのかも。と思わせられる品質の高さが日常着として手放すことができない大きな要因です。
そこに人間が着る面白さがあるなーと。普遍的で間口が広いからこそ、人が際立つと思いますし。いつものジャケット、パンツ、靴に合わせてあげてください。いつの間にか自分のスタンダードがUPになっているはず。
新型のパンツも作成されました。
同生地で、太いシルエットに裾はロール仕立て。
股上が深いので上げて調節すれば写真のように綺麗なスラックスっぽくも穿けます。あくまでリラックスパンツの枠組みですので、快適さは最高。スウェットパンツまでラフすぎるのに抵抗を感じる方はぜひこちらを。部屋着の類には収まらない光沢や質感がスタイルに柔らかさを与えてくれます。
ダウンを軽く羽織っても野暮ったく映らないのも魅力。ダウンを羽織るとそれで完結してしまうからこそパンツはこだわりたいので、適度なルーズさと綺麗な形は必須です。洒落た街着として、はたまた寒さを凌ぐ防寒着として、ファッションを楽しめると思います。
ざっとFELTED MERINOシリーズご紹介させていただきましたが、いかがでしたでしょうか。
気温も下がり、アウターやニットなど豊富に揃えておりますのでぜひ遊びに来てください。
では、店頭でお待ちしております。
○お問い合わせ先
1LDK annex
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愛知県名古屋市東区泉1-12-33
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皆様のご来店を心よりお待ちしております。
1LDK annex 杉浦
November 19, 2025, 5:49 PM
Category: PICK UP














