ストーリーのその先。
ぽこぽことした不均一な糸の表情。
何年穿き潰したんだろうってくらいの激しい縦の色落ち。
所々に飛んだ作業中に付着したのであろうシミ痕。
リフォメッドが作る洋服には、いつも”誰か”の人生が詰まっているように思います。
紛れもなく新品のはずなのに、お古を譲り受けたときのような温かい気持ちになる一本のデニムの物語です。
refomed “OLD MAN DENIM WIDE PANTS“
こんにちは。1LDK annexの金澤です。
今シーズンの始まりにノリと気分で買い足したユニバーサルプロダクツのバギーデニム、最近リリースしたアメリカのオルガバッシャ、そしてリフォメッドのこのデニム。
ほんと、半年前の自分何考えてたんだよ。ってくらいデニムばかり買い足しているせいで、家のラックがそろそろとんでもない事になってきました。笑
他のスタッフからも何本デニム買うの、、、!?と呆れられてきましたが、自分的にはそれぞれ棲み分けがあるので全然別物。後悔なし。
ほんとにこのデニムは展示会で見たときから一目惚れして、予定では9月ごろには納品予定でしたが生産の関係でなかなか届かず、まだかまだかと待ち侘びてようやくお店に届いたというわけです。
かれこれ半年ぶりのご対面となったわけですが、相変わらず格好良くも渋くもある、待った甲斐のあるデニムでした。うん。やっぱりカッコいい、、、!
このブログでも触れましたが、カタチは今シーズンから登場した新型。
めちゃくちゃデカいウエストを前紐でギュッと絞って穿く存在感抜群のシルエットです。
ベルトループも付いているのでスタイリングによっては使うかな?って感じですが、僕的には紐をちょろんと見せてルーズに穿き崩したい。
OLD MANはきっとお洒落をするってよりかは、とりあえずそこに有ったから穿いてる。なんならデニムパンツはこれでいいんだよ。って言うと思うので、普段革靴派の僕もこのデニムは履き潰したコンバースとかでちょいダサで穿きたいな〜と思っています。
僕が惹かれたのはやっぱりこの加工で色落ちしまくった生地の風合い。
元々は青みのある濃いインディゴだったのでしょうが、左官職人になりたての頃から穿きまくって、洗いまくって、気がついたら色が少しずつ抜けて、、、といった感じでまるでヴィンテージデニムかのような力強い縦落ちにグッときました。
よく見るとポツポツと浮き出るようなスラブ糸が使われ、粗野な雰囲気はリフォメッドらしく漢気があり、おそらく13ozくらいの生地感なので時期も気にしなくていい。まさにこういうデニムを求めていたので、気分が上がりすぎてすでに穿きすぎちゃってます。笑
今シーズンは個人的にウォッシュデニムを取り入れようと思っていたシーズンだったのでいつも以上に色々なブランドさんで注目して見てきましたが、直感的にこのデニムパンツがいい!と思えたのは、ただ単に色を落としただけじゃないリフォメッドらしい”ストーリー性”に惹かれた部分が大きかったように思います。
気をつけていても左官というお仕事はやはり塗料が跳ねて洋服に付いてしまう事も少なくないんでしょうね。
膝周りにポツポツと”シミ痕”のようなものが見受けられて、他の洋服であれば間違いなくショックを受けるところも、このデニムパンツに関してはむしろそれが良い。とさえ思えてしまう。
「汚れなんてばっちこい。そんなちっさい事気にすんなよ。」
きっとOLD MANはそう言っていることでしょう。僕もそう思います。
このデニムはきれいに穿くんじゃない。もっともっとズタボロになるまで穿き潰してやりましょうよ。
そうそう。裾後ろにはこんな感じでレザーパッチが縫い付けられていて、まあ十中八九”擦れ防止”が目的なんでしょうけど、
OLD MANがあまりにも穿きすぎて、裾が擦り切れて紐がぴろんぴろん。みたいな。
そんなままじゃみっともないから、、!って言って奥さんが遊び心でレザーを縫い付けちゃった。みたいな。そんなストーリーまで想像してみたり、、、
最近はややすっきりめのストレートが気分。なんて言い続けてきましたが、そんな僕の気分をいとも簡単に乗り越えてきたリフォメッドのデニムパンツ。
こんなにだぼだぼなパンツは久しぶりに穿きましたが、最初からしっくりと馴染むのはきっとOLD MANからのバトンを僕たちが受け継いでいるから。
いち商品で終わらない”温かみ”とリフォメッドが作り出す”ストーリーのその先”を、一緒に紡いでいきませんか?
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1LDK annex 金澤
November 16, 2025, 4:22 PM
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