T.Tの世界観。
こんにちは。
1LDKの柳沼です。
今日から発売スタートしたTaiga Takahashiの2nd delivery。
通称「T.T」。
去年から中目黒で取り扱いをスタートし、店頭では少し異質な雰囲気を醸し出す洋服達。
かといってけして難しい服ではなく、今までの1LDKスタイルにもハマる新しいテンションが心地良い。
そんな新しい風を吹き込むブランド、今日はBLOGという形でご紹介します。
“LOT.701 DENIM JACKET”
COL: raw indigo SIZE: 38 / 40
¥48,400 tax in
“LOT.702 DENIM TROUSERS”
COL: raw indigo SIZE: 28 / 30 / 32
¥34,100 tax in
タイガタカハシを聞いたことがある方なら、おそらく一番に想像するであろう象徴的アイテムがこの「デニム」。
近年のサンプリングで多用されているリーバイスではなく、1920年代のストア系ジーンズをサンプリングしたこれらのデニムは、ディテールなどは全て当時のものと同じ作り方。
ジャケットで言えばストレートの袖付け、肩傾斜の無い肩線、平面的なデザイン。これだけでも異質ですが、プラスαで様々なブランドらしさを追求。
まずベースとなる生地は岡山で製作。
経糸はインディゴで、緯糸は生成りに染めた特注の糸を使用したオリジナルの左綾デニム。
フラットな生地表面ですが、生成り糸のネップ感も強くエイジングが気になるところ。また、エイジングで言うとこちらは防縮加工が施されていますので、サイズ感は新品の状態でのフィッティングでOK。色落ちと生地の風合いのみに集中して楽しめます。防縮加工を施すあたりも、「縮みを売りとしているリーバイスとは違うよ」という差別化の一つでしょう。
その他のディテールだと、
奄美大島で泥染めを施した革パッチ
錆びをを楽しめる、メッキ加工を施していない鉄製の刻印入り特注ボタン・バックル
昔ながらの素材や伝統工芸を重んじ、同ブランドらしいと言われる雰囲気は作られています。
SIZE: 38 / 171cm
ここからは個人的な見解です。
小振りな襟と低めの第一ボタン、そこに対しての短丈が実に美しい。
デニムやダック地など硬めの生地で襟高があるととても嫌。それがカッコいいという場合を除き、ある程度は楽に着たいものです。
丈が短く、袖幅もそれほど広くない。コンパクトだからこそのスタイリングが楽しくなる一着でしょう。
“LOT.201 WORK TROUSERS”
COL: malange black / malange gray SIZE: 30 / 32
¥50,600 tax in
171cmでサイズは30。
デニムに合わせたのは、こちらも定番的にリリースされている形のトラウザーズ。
今季の生地は、1900年代初頭のものと思われる綿麻のアンティーク生地を研究し、米綿にウールとリネンを混ぜることで完全再現。
このような再現系の生地は毎シーズン楽しみの一つです。
展示会で説明を受ける際も、「これやばいですよ」から始まるいつもの流れ。
また今回の生地は、股上が浅くストレートシルエットが特徴のこの型にぴったりと思われる、ややハリのある風合いに。
形がよりしっかりと出るトラウザーズに仕上がっています。
“LOT.506 DB CARDIGAN”
COL: ivory / indigo SIZE: 38 / 40
¥52,800 tax in
「アメリカで、1910年代に撮影されたと思われる2人の男がニュースボーイキャップを被って写っていた写真。その二人が、2列にボタンの並んだダブルブレストで襟無しのニットを着ていた。」
いつのなんの写真かも分からないが、そこにビビッとくるものを感じ形にした一着。
ディテール的にはフレンチワークもの。
しかし写真はアメリカで撮られたという違和感。
第一次世界大戦が勃発していた時代の流れなのか、なんなのか、、
そんなことはさておき、シンプルに今の時代の観点から見てカッコいいなと思いセレクトしたアイテムです。
ivory: 40 / indigo: 38 (173cm)
着て気付いたことですが、裾のリブがボディの1/4は締めています。
でも締め付けはなく、ストン。袖も同様に。
タイガらしく短丈、袖細かと思いきや、袖はある程度ゆとりがある。そのあたりはワークの要素なのだろうか。
ちなみにですが、リブまで含めてシルク100%です。
jacket: 38 / pants: 32 (173cm)
“LOT.309 BUCKLE-BACKED JACKET”
COL: indigo SIZE: 38
¥48,400 tax in
“LOT.209 BUCKLE-BACKED TROUSERS”
COL: indigo SIZE: 32
¥52,800 tax in
デニムの定番LOT.703をベースとしたジャケットと、LOT.704をベースとしたトラウザーズ。
青と白の糸を用い織り上げた生地は、薄手で春夏向き。しかし表面は凹凸感がありその薄さを感じさせない。
これまたビンテージのような風合いです。
ステッチはイエローステッチでデニムのような。
そこまで悪目立ちしない配色が絶妙な塩梅です。
お馴染みのシンチバック。
個人的には、703と704、この2つをベースとするなら毎シーズンセレクトは必須なアイテム。
今季はこれ、来季はこれ、、そうやって生地の違いを楽しむのもまた一つ。
さらっと合わせたインナーのカーディガン。こういった重ねはまだ暑すぎない今がチャンスです。
一気に買う、そんなの止められない抜群のデリバリーだと僕は思っています。
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1LDK 柳沼
March 24, 2023, 4:44 PM
Category: Blog
コレクションタイトルは「Laab(ラアブ)」
こんにちは。
1LDKの渡部です。
僕が一番楽しみにしていたFRANK LEDERの1st Deliveryが届きました。
今シーズンのコレクションタイトルは「Laab(ラアブ)」
チーズを作る時に使われる、レンネットと言う語名に由来しているだとか。
レンネットは牛乳に入れると凝固する性質があり、古くからチーズ製造に利用されています。
そしてアルプスの山奥にいる友人ホルストの元へ。
おいしそうなチーズ。
多分ですがババリアブルー。白カビを繁殖させたものでドイツが発祥のチーズ。
形と産地でしか予想できないですが多分そう、、、笑
アルプスの牧草地で撮影された、ルックに写っているのがホルストらしいです。
でも見た事ありますよね。
21AW?でも似たようなテーマで展開してたような。。。
似ていたとしても気候や気分、感じるものは同じなわけなく。
新作から馴染みある形までモリッと入荷してきました。
FRANK LEDER
SHITS
“FARMERS STRIPED COTTON/LINEN STAND COLLAR SH”
COL : NATURAL
SIZE : S / M
PRICE : ¥64,900- TAX IN
PANTS
“FARMERS STRIPED COTTON/LINEN STRAIGHT PT”
COL : NATURAL
SIZE : S / M
PRICE : ¥64,900- TAX IN
フランク本人が激推ししていたファーマーズシリーズです。
昔の農民が着ていたものから着想を得た新作のセットアップ。
コットンリネンのヴィンテージファブリックはわりと厚地ですが、去年の夏の熱波が凄かったらしく今シーズンは薄地の生地で仕上がっています。
“BURNED MOLESLIN TOTE BAG”
COL : NATURAL
SIZE : S / M
PRICE : ¥42,900- TAX IN
フランスの労働者が着る作業着として生まれたモールスキンと言う素材を使ったバック。
使いまくって変化する過程が楽しい素材ですが、これにはまた違った面白さが。
工場で使う作業マシンの熱によって、焦げ過ぎてダメになった生地は交換・廃棄されてしまいます。
それに目を付けたのがこのアイテム。
熱によってなのか薄地ですがハリも十分にあります。
これなら汚れも気にならないし、例えカビてもチーズっぽいし。
毎日洗って、回転させて、熟成させたらもっといいバックになるのかも。
ワイン染のアイテムをお持ちの方は、それと合わせてほしいです。
絶対合いますよ。
CARDIGAN
“VINTAGE FABRIC EDITION”BELGIAN LINEN”
COL : BLUE
SIZE : S / M
PRICE : ¥72,600- TAX IN
SHITS
“VINTAGE FABRIC EDITION”BELGIAN LINEN”
COL : BLUE
SIZE : S / M
PRICE : ¥64,900- TAX IN
PANTS
“FARMERS STRIPED COTTON/LINEN BELTED”
COL : NAVY
SIZE : S / M
PRICE : ¥75,900- TAX IN
過去10年間に使用しているヴィンテージファブリックをパッチワークにしたアイテム。
鮮やかなカラーリングはエグ味の強い柄なんかに合わせてみたらかっこいい。
こんな感じで。
Needlesの国内から海外の人の着こなし雑誌があるんですけどそれもめちゃかっこいい。
合ってないようで合っているみたいな。でも合わせようともしてないってのが良い。
見てみて欲しいです。
これもファーマーズシリーズのベルテッドトラウザー。
ウエストはかなり大きめですがそれを敢えて利用してtuck inでも良し、紐を垂らしても良し。
ボリュームあるシルエットですが、薄地なのでこのようにブーツに入れて穿いても◎
ネイビーに白のストライプの組み合わせはぱきっとしがちですが、細い2本の柄で濁った風合い。
着込んで色褪せやネップが出ると、また違った濁りが現れるのも面白そうです。
JACKET
“INDIGO LINEN BOX POCKET BLOUZON”
COL : INDIGO LINEN
SIZE : S
PRICE : ¥140,800- TAX IN
形は見覚えのあるアイテムですが生地を変えた新作です。
程よいフェードがフランクらしさを感じます。
ポケットにはマチが施されており、収納力も備えています。
物をいっぱい入れて労働者っぽく着たい所。
こちらも同様に生地違いのイージーパンツ。
相変わらずの雰囲気。
股上が深く男臭い仕上がりです。
最後にチーズが気になり過ぎて調べてみました。
まずチーズの発祥が実は西アジアらしく、羊の胃袋で作った水筒にその母乳を入れて、旅が終えて開けてみたらチーズができていたみたい。
そこから世界に広まっていったらしく、チーズ業界では国境は無いに等しいとも言われてます。
ドイツはオリジナルのチーズが他国に比べると少ないので、有名な国ではありますがなかなか代表的なドイツといったらって言うチーズは無いらしい。
だからこそ自国での物づくりに拘っているフランクだから、業種は違えど盛り上げたいって言う姿勢にも見て取れるのが好きな所です。
服を作って売る。がゴールでは無くて、プロダクトの中に全てが含まれている気がします。
働く場所、人、気候が繋がっていてアルチザンブランドではありますが、そう言う所にモードを感じる。
以前と似たようなテーマなのかもしれませんが、これはこれで新しい労働者コレクションとしてかっこいいなと思えます。
だからルックや商品など、どこの角度から、どこを切り取っても繋がりがあるからこそ尊敬できるんですよ。
今シーズンは僕もめちゃ買ってしまいました。
面白いと思ったテーマを自分に掲げて、フランクと自分との文脈を感じられるスタイリングを組みたいです。
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1LDK 渡部
March 24, 2023, 4:43 PM
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