LOG: 2025
T.T Bible「創造」
こんにちは。
1LDKの柳沼です。
高校時代、僕は野球をしていました。
よくサッカー部ぽいとか言われるんですが、全くもってサッカーはできません。観るのと操るのは好きですが。
所属していた高校の野球部はそこそこ名の知れた強豪で、毎年3年生になるとその代のテーマとして掲げた熟語の刺繍を入れたユニフォームを作っていました。
僕らの代のテーマは「感謝」
練習の一環で寺に行き座禅を組んだり、精神修行のために深夜から山下りをしたり、不眠合宿をしたり、野球部でありながら精神的な修行の方が多かったんじゃないかと思うくらい精神論を大事にするチームでした。
先輩達が代々作ったユニフォームは後輩に託されていき、当時は計30種類くらいはあったはずですが、特に覚えているのが「創造」。
シンプルにデザインがカッコよかったのもありますが、「創造」という言葉に何か感じるものがあった。
「そうぞう」
発音は同じでも、様々な漢字の表現があります。
特によく使われるのが「想像」
これは簡単に言うとイメージすること。
そしてこちらの「創造」は
最初に作り出すこと。
初めて創出する、新たに作り出す。
凄く壮大に聞こえますが、これは人間の性ではないのかと僕は感じています。
生涯で何かを成し遂げたい、少なからずそう思うことはありますがそれが中々簡単なことではない。
だからこそ、「創造」した人は凄いと思う。初まり、きっかけを作るということは、
人の進化には欠かせないですから。
T.T
“Lot.704 Denim Trousers C.1920’s-Discharged Print”
SIZE: 30 / 32 / 34
¥89,100 tax iin
25SSでT.Tが創造したもの、その中で代表的なアイテムを今日は紹介します。
京都祇園店の入り口に敷き詰められている、香川県で発掘された庵治石。
日本庭園の形式の一つに、水を使わず石や砂・地形で水の流れを表現する枯山水というものがあります。そこに用いられるのがこの庵治石。
T.Tは、25SSの展示会・様々なイベントでこの枯山水による表現を行ってきました。
それは昨年6月、パリでのショールームにおいても。
日本の歴史的文化を落とし込む。
彼らがやり続けていることは先代へのリスペクトを感じます。
今回はその庵治石が辿ってきた時間を洋服に閉じ込めるために、石表面の独特な柄を拓本の技術で写し取りT.Tの代名詞的なLot.704に落とし込みました。
ただの柄物では無い、唯一無二。
この創造が出来るから、T.Tというブランドは存在意義があると僕は思っています。
“Lot.102 Sir Guy Shirt Techi Tree Dyed Brown”
SIZE: 15 / 16
¥63,800 tax in
1st deliveryから、もう一つ絶対に紹介したかったシャツ。
「Techi Tree Dyed」
「テーチ木染め」とは、泥染めの下地を染める際に使用される奄美大島の車輪梅(シャリンバイ)の幹の煮汁で染色したもの。
天然染色ならではの赤みが特徴で、今までT.Tがよく使用してきた泥染めとの親和性もある染色技法です。
ベースなっている1950年製のイタリアンカラーシャツは、第二次世界大戦後の好景気にリゾートで着用するシャツとして人気だったもの。
そこに今回はリネンとラミーを用い、清涼感とテーチ木染めによる奥深さの感じる仕上がりになっています。
アメリカの定番リゾートウェアに、日本の島文化を落とし込む。
初めてとか関係なく、文脈として深みのある創造だと僕は思いました。
何も考えずその人の感性で服を着ることも大切ですが、T.Tを着る時はせめてこういった背景を大事にして欲しい。
トレンドや文化だけでは無い視点で洋服と触れ合える。
そのような新体験をぜひT.Tから感じ取ってほしいです。
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1LDK 柳沼
①、⑩と付けられたこのジャケットは、手間のかかった女性らしいファニーな洋服。
わかりやすいくらい構築的で、まだ何かあるのではないかと思わせる一着。
一着と言ってもよく見てみると裏側!って感じのリバーシブル仕様。
見てわかるくらい手間で、面倒で、生地いっぱいで、何回も言いますがわかりやすく構築的です。
裏にはフックが付属していて、それを外しジップを下ろすとペロっと下に垂れるエッジの効いたデザイン。
何かあるんじゃないかって思って本当に何かある、わかりやすく構築的。
女性らしいシルエットでコラージュのようなテンションで合わせられます。
1910年代の芸術運動ダダイズム・シュルレアリスムを彷彿とさせる。
簡潔にいうとなぜ戦争するのか、暴力で土地を奪うなど、らちあかないということで思考を止めよう的な芸術運動です。
つまり理性をなくす、みたいな。
男性がスカートを履くだけでもかなり違和感。
ただスカートを履いてるだけじゃそうかもしれないが、フックを外してロングコートに合わせるだけでバランスが変わるのは確か。
そこになんでだろ、、、っとかではないんです。
また女性がミニスカートにブーツで合わせたらそれはそれでカッコ良さそう。
裏地って感じの裏側。
袖にはトラッドな英国チェック。
普通に可愛いよね。
裏っぽい裏じゃんと思えば裏にしかならいけど、柄は違うけど似たようなチェックを合わせるだけで、そのデザインがユーモアな着方に変換させる気もする。
フォトモンタージュという、写真からコーラージュで構成する技法があります。
これは政治的反発のやつです。
わかりやすいくらいどっからどう見ても、どう転がしても構築的なジャケットを僕らがさらに再構築する。
一種のアート体験みたいな感覚で楽しめるし創造性・偶然性もあって出会う人の反応は楽しいだろうな。歩く作品的な。
もはや、羽織る向きを逆にしても良いんじゃないかとも思ってしまう。
概念を変えてしまうとか、非合理的な着方は魅力的だし人間味があって僕は好きです。
だから敢えてタイトルやブランドや商品名や値段は言わなかった。
これから書くつもりもない。
そこに理性が生まれたら、匿名でやったのも僕の自発性も無意味になちゃう。
単純に、名前や価格や生地とただ簡単に評価しやすいところで判別して欲しくないからです。
無意味な服かもしれません。
無意味なブログかもしれませんが、洋服における価値観が変わればいいなと。
まあタグでわかっちゃうんだけどね。
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1LDK 渡部
尊敬と体験。
こんにちは。
1LDKの柳沼です。
新年、明けましておめでとうございます。
今年も皆様にとって良い一年になるように、僕らは1LDKを通じて精一杯の高揚感をお届けできるよう精進します。
2025年の営業開始は明日1月3日から。
今年も冬のSALEに加え、新たな楽しみを一つご用意しました。
T.Tの25ss 1st deliveryを年始から発売します。
毎度、新たなシーズンの立ち上がりを他ブランドよりいち早く知らせてくれるT.T。
今シーズンも、同ブランドのアイコニックなアイテムから、新たな加工・デザインに挑んだスペシャルなアイテムまで見応えが素晴らしいです。
年明け前、草月会館で行われていた「T.T I-A」の第二弾。
私達も伺わせていただきましたが、改めてT.Tというブランドがどう在りたいのか、どういう想いで洋服を作っているのか、想像出来る良い体験になりました。
今の時代は様々な技術が発展して、瞬時に簡単に物事を伝えることができます。
しかし、古いモノにはそれが通用しない。それなりの伝え方があります。
その一つが今回のような「T.T I-A」であり、普段から僕らが着ているT.Tの洋服だと僕は感じています。
毎シーズンのLOOKもその一つであり、京都祇園の直営店もまさにその真髄。
人が築いてきた芸を直で感じられる、「忘れていた」「知らなかった」を体験すること。
洋服の着方はあくまで自由な域です。
しかし、そこにリスペクトがあるのか。
流行っているから、カッコいいから。確かにそのシンプルな気持ちも大事です。
でも、どうやって作っているのか、何をもとに作っているのか、この人たちはどういう気持ちなのか、何事にもリスペクトを忘れてはいけない。
僕らはその大切さを、T.Tに出会って、T.Tを創り上げる方々に出会ってからより感じています。
彼らの行動には全て意味があり、人としてカッコいい。
だからこそT.Tの洋服を手にとって、少しでも良いので体験を積んでほしいです。
改めて2025年は、その体験を僕らが先頭に立って伝えていきたいです。
それはT.Tに限らず、1LDKとして。
ありがたいことに、年々お店に足を運んでくださる方が増えているなと実感しています。
週末は混雑してゆっくり店内に居づらいときもあるかもしれません。それでも僕たちは
できる限り寄り添う努力はしますので、毎度気持ちを高ぶらせてお店に足を運んでくれますと幸いです。
本年も何卒、よろしくお願いいたします。
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