T.T Bible「創造」
こんにちは。
1LDKの柳沼です。
高校時代、僕は野球をしていました。
よくサッカー部ぽいとか言われるんですが、全くもってサッカーはできません。観るのと操るのは好きですが。
所属していた高校の野球部はそこそこ名の知れた強豪で、毎年3年生になるとその代のテーマとして掲げた熟語の刺繍を入れたユニフォームを作っていました。
僕らの代のテーマは「感謝」
練習の一環で寺に行き座禅を組んだり、精神修行のために深夜から山下りをしたり、不眠合宿をしたり、野球部でありながら精神的な修行の方が多かったんじゃないかと思うくらい精神論を大事にするチームでした。
先輩達が代々作ったユニフォームは後輩に託されていき、当時は計30種類くらいはあったはずですが、特に覚えているのが「創造」。
シンプルにデザインがカッコよかったのもありますが、「創造」という言葉に何か感じるものがあった。
「そうぞう」
発音は同じでも、様々な漢字の表現があります。
特によく使われるのが「想像」
これは簡単に言うとイメージすること。
そしてこちらの「創造」は
最初に作り出すこと。
初めて創出する、新たに作り出す。
凄く壮大に聞こえますが、これは人間の性ではないのかと僕は感じています。
生涯で何かを成し遂げたい、少なからずそう思うことはありますがそれが中々簡単なことではない。
だからこそ、「創造」した人は凄いと思う。初まり、きっかけを作るということは、
人の進化には欠かせないですから。
T.T
“Lot.704 Denim Trousers C.1920’s-Discharged Print”
SIZE: 30 / 32 / 34
¥89,100 tax iin
25SSでT.Tが創造したもの、その中で代表的なアイテムを今日は紹介します。
京都祇園店の入り口に敷き詰められている、香川県で発掘された庵治石。
日本庭園の形式の一つに、水を使わず石や砂・地形で水の流れを表現する枯山水というものがあります。そこに用いられるのがこの庵治石。
T.Tは、25SSの展示会・様々なイベントでこの枯山水による表現を行ってきました。
それは昨年6月、パリでのショールームにおいても。
日本の歴史的文化を落とし込む。
彼らがやり続けていることは先代へのリスペクトを感じます。
今回はその庵治石が辿ってきた時間を洋服に閉じ込めるために、石表面の独特な柄を拓本の技術で写し取りT.Tの代名詞的なLot.704に落とし込みました。
ただの柄物では無い、唯一無二。
この創造が出来るから、T.Tというブランドは存在意義があると僕は思っています。
“Lot.102 Sir Guy Shirt Techi Tree Dyed Brown”
SIZE: 15 / 16
¥63,800 tax in
1st deliveryから、もう一つ絶対に紹介したかったシャツ。
「Techi Tree Dyed」
「テーチ木染め」とは、泥染めの下地を染める際に使用される奄美大島の車輪梅(シャリンバイ)の幹の煮汁で染色したもの。
天然染色ならではの赤みが特徴で、今までT.Tがよく使用してきた泥染めとの親和性もある染色技法です。
ベースなっている1950年製のイタリアンカラーシャツは、第二次世界大戦後の好景気にリゾートで着用するシャツとして人気だったもの。
そこに今回はリネンとラミーを用い、清涼感とテーチ木染めによる奥深さの感じる仕上がりになっています。
アメリカの定番リゾートウェアに、日本の島文化を落とし込む。
初めてとか関係なく、文脈として深みのある創造だと僕は思いました。
何も考えずその人の感性で服を着ることも大切ですが、T.Tを着る時はせめてこういった背景を大事にして欲しい。
トレンドや文化だけでは無い視点で洋服と触れ合える。
そのような新体験をぜひT.Tから感じ取ってほしいです。
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