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これこそがファクトリーブランド。

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クリーンなシャツ

STUDIO NICHOLSON

昔ながらの洋服を、niuhans流に。

11年目の、、

 

こんにちは。

1LDK apartments.の柳沼です。

突然ですが、皆さんは服が出来るまでの工程をどれくらい知っているでしょうか?

素材からなる生地を作り、それを成形していく。

とても簡単にいえばこれだけ単純なことですが、その過程では様々な労力が注ぎ込まれています。

正直、服を作っている工場を見学したことがないので、僕自身も詳しい事はわかりません。

しかし、服を好きになり沢山の服に触れれば触れるほど見方も変わり、「この服にはどんな工夫がされているんだろう」「どのくらいコストがかかっているんだろう」「なんだこの生地は」といった疑問を持つようになりますよね。

 

僕はというと、去年の今頃に青山から中目黒に異動してから展示会に行ける機会が増えました。デザイナーさんや直接関わっている方々から話を聞けるのは貴重なことで、その際に色々と質問しています。

丁度、今の時期は来季の展示会を回っており、頭の中は服の事でいっぱい。

先日展示会にお邪魔させていただいた今日紹介するブランドは、特に冒頭で述べた疑問が多く、同時にとても魅力を感じます。

では早速。

“IKIJI”

よくお店に来ている方なら分かる通り、僕はこのブランドが大好きです。

取扱いをスタートした20SSでは買い逃してしまいましたが、20AWではしっかりとウールカシミヤのビーバー素材のパンツをゲット。それから冬は週3~4日は穿いていたと思います。ダメになるまで穿こうと思っているので、もう暖かくなってきたこの時期からはまた次の冬まで保管。(今日で穿き納めとします)

ということで、気持ちは春夏の新作へ。

-リネン ブルゾン-

COL: 檳榔子  SIZE: 二 / 三

¥42,000+TAX-

先ずはロングスパンでの活躍が期待出来るブルゾンから。

いきなり漢字の色表記に「え?」と思った方も多いはず。IKIJIではこのように”和の色”を表記として用います。

どうやら調べたところ、この色は檳榔子(びんろうじ)と読み、一般的には檳榔子染(びんろうじぞめ)と呼ばれます。

そう。というのもこちらは染めているからなる色呼び。

ざっくり言うならばチャコールですが、寄って見てみると後染めの良い色味。

ブルゾンとはいえ、感覚としてはシャツアウターのようなサイズバランス。

前立てのボタンが特徴的で、ブルゾン等の羽織りに使用される大きさながら、備えている個数はシャツ並に多い。太めの前立てに合わせてのボタンの大きさですが、ちょっとしたこのアンバランス感が見れば見るほど面白いポイントです。

前身頃の大きなパッチポケットは、実用性、見た目の無骨さ共にくすぐられるポイント。

特にポケットはあるかないかで大きく変わり、ジャケット感を出せるディテールの一つでもあります。

袖先にはカフスを用い、アームの広さを1タック設けることでカバー。このあたりは完全にシャツのディテールです。

襟元、後身頃に関してもシャツでよく見るディテール。

ボックスプリーツを用いることで生まれる空気を含んだかのようなシルエットの出方は、ブルゾンという括りに置き換えても雰囲気の生まれるポイント。

しかし1点だけ、裾の始末はタタキで仕上げており、全体のフォルムで見るとワークジャケット感を出しています。またしてもアンバランスなのは保っていますね、、、

このなんとも言えない空気感は、何気なく着られるのに何気なくハマっていくのかと思ったり。

正直、ハンガーにかかっている状態では、魅力を最大限に感じる事はできません。リネンを使用することでの軽さ、通気性の良さもその一つであり、暖かくなった季節こそこのブルゾンの良さを知ることでしょう。

太番手を使用していながら、不思議なほど軽く柔らかいのもまた一つ。

“兎にも角にも着てもらいたい”と思える逸品です。

-コットンナイロンパンツ-

COL: 紺 / 茅色   SIZE: 二 / 三

¥32,000+TAX-

お次は新型のパンツ。

素材にはコットン(50%)・ナイロン(50%)を使用しており、ハリとコシのある生地が特徴的。スポーツ・アウトドア系のナイロンパンツでよく見る”シャカパン”の感覚とはまた違い、もっと硬いイメージで見てもらえれば。

特に、ワイドストレートのシルエットにこの素材感という既視感の無い組み合わせ。そこが展示会で見たときから惹かれるポイントでもありました。

個人的にはとても好きなシルエットのワイドストレート。

この硬い素材故にシルエットをくっきりと生みだすのが、デザイナーの考えたところでしょう。

これが本当に綺麗なシルエット。

型崩れの怖さもありません。

またウエスト周りは、両サイドのボタンによりアジャスト可能。

硬い生地なので、ベルトで絞ったりドローコードで絞るのではなく、考え抜かれたウエストを詰められる幅。ここがシルエットを保つ上でも大切なポイント。

その割にサイズ調整は幅広く、両サイドで約7cmくらいは詰められます。ベルトが無いと不安だというSTAFF中根もこれにはビックリ大満足です。

ヒップには大きめのポケットが二つ。

生地の強さを活かし、実用性のあるポケット使いです。このあたりに微々たるワーク感も感じ、スタイリングの中でポケットの数が減る春夏のアイテムとしてはGOODなポイント。

涼しくサラッとした穿き心地ですが、シルクやリネンに比べ、テロっと感は全く無い。

書いてて思いますが、これまた新鮮且つハイパフォーマンスを期待できるパンツなのではないでしょうか。

-製品染スタンドカラーシャツ-

COL: 白 / 薄縹(うすばなだ)   SIZE: 二 / 三

¥23,000+TAX-

最後を締めくくるのは、20SSでもオーダーしていたシャツの新型。

初めてBLOGで紹介した時を懐かしく思い、昨日さかのぼって見てみました。よかったら皆さんもこちらから→BLOG

去年のモノと変わるポイントは一つだけ、「襟型」です。

今年は、レギュラーカラーからバンドカラーへ改良することで、よりラフな空気感を演出できるように。

ここ最近、丁度バンドカラーのアイテムを探しており、個人的にはとってもナイスなタイミングでした。

襟元のカジュアルさは、元からのディテールである筒袖の仕様や、広く取られた身幅との相性が良く、まさにアップデートといえる改良。

勿論、去年のレギュラーカラーも良かったです。あれはあれで、シャツとしての佇まいがしっかりとしており、よりクラシックな雰囲気が好きな方にはハマっていることでしょう。

ここまで一部のみの変更点ですと、あとはもう好みです。笑

そこは店頭で話せればと、、、

改めて一年振りなのでディテールにも触れますと、特筆すべきはこちらの筒袖。

カフス、袖先への絞りが無いことで捲くりやすい。

夏場でも、長袖シャツを捲くって着たい。男らしい着こなし、そこに纏わり付くストレスから開放してくれる優れものがこちらです。

バックのボックスプリーツは、先述したブルゾン同様で背中の空気感が堪りません。

プラスでこちらのシャツでは、バックヨークに細かなギャザーを設けており、タイプライターのハリがありながらドレープも同時に生み出しています。

写真を見てから思いましたが、この後姿が個人的にツボです、、、

絶賛物欲掻き立てられ中、、、

最後は、今日紹介した三点でIKIJIスタイリングを。

長々と書いてしまいましたが、正直文字より写真から魅力を感じて頂きたい、そう思っています。

というのも、僕が語る内容より、ファクトリーブランドならではの拘り、モノの良さや面白さを皆さん自身で感じて欲しい。実際に見ると思いますが、本当にかっこいいんです。

ちなみに先日、IKIJIのシャツ工場に努めているある方が店頭にいらっしゃいました。

たまたまいらしたようですが、色々と盛り上がる話が多く接客そっちのけで話し込んでしまいました。笑

そんな貴重な話は、是非店頭で出来ればと思います。

それではまた。

 

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1LDK apartments.柳沼

March 8, 2021, 9:03 PM

Category: Pick Up YAGINUMA