四種のダッフルコート。
こんにちは。
1LDKの木下です。
本日は、一個のアイテムに絞ってご紹介致します。
-DUFFLE COAT-
オーバーコートの一種とされるダッフルコート。
元々は北欧の漁師の仕事着として普及したアイテムになり、海軍でも使用されていたことも有名な話です。
今でさえ派生して様々なダッフルコートが存在しておりますが、そもそもはというと。
“フード付きの防寒コートで、使用されている起毛仕上げの厚手の二重綾織りのダッフル生地(紡毛織物、ウール生地)の原産地、ベルギーのアントウェルペン近郊の都市デュフェル(英語名ダッフル)に名称が由来する。メルトンと似ているが、ダッフル生地は表側の糸を仕上げ工程で切断して大きく毛羽立たせる事に違いがある。裏地はない。”(wikipediaより)
フロントはボタンではなくトグル式のクロージャーを施し、右なのか左なのか、合わせも自由性があります。用途として言うと、風の向きに応じて付け替えていたのでしょう。
肩のストームパッチは、防風や水の染み込みも防いでくれる仕様。
こうして辿っていくと何気なく感じていたディテールにも様々な理由があります。
勿論ご存知の方も多いと思いますが、ダッフルコートやPコート、これらは主流なだけに盲点だった、、と感じる方も少なくはないはず。
実際僕の中高時代はみんなネイビーのどちらかを着ていましたし、、笑
そしてそんなダッフルも今季店頭に豊富です。
本日は、4種のダッフルコートをご紹介致します。
基本に忠実。
まずは、オーセンティックなこちらから。
“WELCOME-RAIN”
“DUFFLE COAT”
COL: NAVY / SIZE: M
¥110,000 (¥121,000 TAX IN)
今季よりブランドをスタートしたWELCOME-RAINよりネイビーのダッフル。
ふっくらとしたsuper 100’sのパイルウールを使用し、現代的なフィット感に仕上がっています。
必要なディテールは全て踏襲していますが、サイズ感の工夫と、軽さにも重点を置いて。勿論軽いわけではありませんが、デイリーにご着用いただけるノンストレスなアイテムと言えます。
代表的なブランドのものを持っていましたが、どうしても肩が凝ってしまって、、見た目のかっこよさに反して、神経質な僕は気になって着なくなってしまった記憶があります。
また、それらのより忠実な良さもありつつ、機敏に動く今の時代に必要なのはそのデイリーの着用するための機能性。
土臭さも無く、クリーンに合わせていただける1着かと。
木製のボタンはネイビーを採用し、統一感がある見た目に。
着ている本人しか気にならないようでも、第三者から見たときのイメージには大きく差が出ます。
首元はゆとりを持たせて。
ややあ大ぶりに作ることでネック周りはインナーを見せやすく調整。開けてきて閉めて着ても、インナーを上手く見せていただけるので、勿論スタイリングへのサボりは禁物です。
ポケット裏、ボディ裏にもコットンの裏地を施し、色のコントラストも豊かに。
こういったさりげない気遣いにもグッときます。
CREDIT
“O-” -IOS CONFORT (BIO WASH)- ¥30,000 (¥33,000 TAX IN)
全体を覆い隠してくれるサイズ感で、合わせやすさはお墨付き。
無駄なディテールには興味がない方はこういったシンプルで落ち着いた印象のコートをお勧めします。
“DAIWA PIER39”
-GORE-TEX INFINIUM TWEED DUFFLE COAT-
COL: BROWN / SIZE: M
¥82,000 (¥90,200 TAX IN)
先程とは打って変わって、現代的な解釈を加えた新感覚のダッフルコート。
表面にはツイードを模したポリエステルを仕様し、いつもの機能的なイメージのDAIWAとは異なって、クラシカルな仕上がりが特徴的です。
通常スニーカーやハイテク系のスニーカーを合わせていくところですが、このコートであればシャツ、デニム、革靴で決めるのも視野に入ってきます。
袖にはアクションプリーツを施し、少しミリタリーテイストをプラス。
裏表共にポケットを豊富に、袖にはボタンのタブで絞りを配置。
同生地だと以外に気づかないのがこちらのポケット。
ここだけで3つ施されているので、まず最低限バッグは必要ありません。
メガネはこのストラップに引っ掛けて。
よりアクティブなシーンを想定した、ダッフルのいいとこ取り。
CREDIT
“WELCOME-RAIN” “TAPERED TROUSERS” ¥28,000 (¥30,800 TAX IN)
“Indietro Association” -CASHMERE ROLL CAP- ¥10,000 (¥11,000 TAX IN)
フードは着脱式なので、気分でとってアレンジを加えながら着用してみてください。
見た目は少し軽やかではあるので、少し寒そうという意見も少なくはありませんが、、
表面、裏の間にGORE-TEXのフィルムが入っているので、風も通し辛く断熱としての防寒が出来ます。
それこそフードを外して軽くすれば、春夏も難なく着用していただけます。
アクティブシーン視野に入れる方、手ブラ派の方に。
“Maison Margiela”
-DUFFLE JACKET-
NAVY(46) → ¥254,000 (¥279,400 TAX IN)
OLIVE(48) → ¥243,000 (¥267,300 TAX IN)
最後は、固定概念を覆す真新しいダッフルを。
トグルとフードは配置しつつも、ジャケットとも取れるミドル丈に。
ネイビーとオリーブの2色でご用意しておりますが、これら2着は少しばかり生地感が異なります。
ウールなのは同様ですが、ネイビーはウールナイロンのメルトン素材なのに対し、オリーブは度目が詰まったフェルト素材を採用。
存在感のあるデザインですが、それはもう袖と胸に配されたレザーでしかありません。
今までのダッフルの歴史やディテールに対して、マルジェラの新解釈を加えた全く別物としてのアプローチ。
冒頭で書いたダッフルのここがこうで、、そういった意味合いも込めつつ作るところが多いですが、ぱっと見はそのディテールは皆無。この潔いデザインもまた、魅力として吸い込まれるというものです。
ボタンタブ、の代わりとしてのレザーパッチ。
手作業の際に邪魔にならないよう施された絞りのボタンタブですが、レザーのパッチを施し、見た目を模して。そして補強の意味合いも込めて。
絶対に考えられない異色な組み合わせながら、全体を見てみると一体感すら感じます。
ここに関しては遊びココロでしょうか。
何か入れるのもいいですが、これはそっとしておくのが一番良さそうです。
イヤポッズが入るか、、いや、入らないか、、と開けてサイズ感を見つつ、ではジップの方はどうか、、、
まさかのハンドウォーマーが付いていました笑
手を入れるのか、という話ではありますが、それもこの洋服の持ち味です。
糸の番手にも存在感を。少しグレーがかった一味違う表情です。(気の利いたことを言えずすみません、、)
ロープも縫い付けるのではなくハトメで仕上げ、その横にはステッチをアクセントとして落とし込んでいます。
勿論ストームパッチは無し、ポケットもパッチではなくサイドポケットという機能面でのデザイン性となっております。
CREDIT
“CANTATE” -???- ¥???
サイズ感はゆったり、オリーブは48でネイビーは46になります。
オリーブの場合、フェルト生地であることでボンディングのようなハリがあります。フォルム形成もしっかりとしており、肩が入っているようなクラシカルな印象すら漂います。
反面ネイビーはややとろみがあるので、肩の落ち感が魅力。生地的にくたっとし易いので光も取り込んで表情豊かになってくれます。
青みの強いネイビーもさることながら、中々見ないオリーブも新鮮で◎
起源から遡り、第二次世界大戦の時海軍で使用された後に市場に出回ったとされるダッフルコート。その後スクールウェアとしても使われ、様々な用途で活躍してきました。
現代になって必要なものと不必要なものを取捨選択し、その後アップデートを繰り返して出来上がった洋服達。
生活に置き換えても同じで、調べてを繰り返して自分にフィットするかを考える。
今までよりももっと考えて買い物をしなければならない世の中になりました。自分の生活とも結びつけつつ洋服を選んでみることで、いつも選んでいる洋服でも、自分にとってまた違った存在になってくれるはず。
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