FRANK LEDERの代名詞。
こんにちは。
1LDKの木下です。
FRANK LEDER -DEUTSCHLEDER-
ドイツの革とも称され、同ブランドの代名詞として定番展開されているこちらのシリーズ。
100年以上前から同じ工場で生産を行っており、古くから色褪せることなく今に語り継がれる圧縮された高密度なコットン生地です。
本国であるドイツでは、気温も寒く、日本の冬なんて比にならず。とは言っても当時の人々には本革のレザージャケットなんてものは容易に買えるものではありません。勿論今もそう、僕にとっても。
そんな寒さを防いだと言われているのがこのジャーマンレザーです。
モールスキンとも取れる程重厚で、硬く、可動域も狭い。
初めに言っておきますが、着用感がいいと言えるものではありません。
一定期間このシリーズはオーダーをしていなかったので、初心に帰って今回はこの3モデルをピック。
というのも、以前スタッフとして立っていた、僕の先輩であり東京生活の師匠でもある四枝がどっぷりはまっていたということもあり。
手持ちのものも何回か見せてもらいました。
一般的な経年変化とは全く異なる、その度重なる着用の先にある自分にフィットした着心地。自分だけの肩の馴染み、袖のあたり等、他の人に渡ってもその着心地は味わえないでしょう。
所謂男心、その境地。
まずはこちらの2Bジャケット。
同ブランド特有の袖が長く、着丈はシェイプの効いたスッキリとしたフォルムです。
末広がりになることでワイドパンツとの馴染みも良く、今の旬のスタイリングにもフィット。
加えてスリムなカラー、袖は3ボタンの本切羽仕様。
ポケットはフラップが付き、素材感と相まってワークの雰囲気も垣間見えます。
ボタンはお馴染みヴィンテージのものを採用。
ちょっとしたくすみもまた、愛着が湧いてくるはずです。
裏地も全てパイピングで仕上げ。耐久性も申し分ありません。
今後長く愛用していくことを考えると、この作り込みには親切心が込もっているかのようです。
CREDIT
“Maison Margiela” -CREW NECK SWEAT- ¥77,000 (¥84,700 TAX IN)
“cantate” -Cotton Twill Rustic Trousers- ¥38,000 (¥41,800 TAX IN)
163cmでサイズSを着用。
やや大きめのスウェットを着ていますが、インナーにはある程度着込んでいただく余裕も確保しています。
オーセンティックなトラウザーとも相性抜群、シンプルイズベストです。
モールスキンジャケットを彷彿とさせるワーク調のデザインに落とし込んだカバーオール。
ボタンは4つボタン、パッチポケットはスクエア型でサイドからアクセスする特殊な仕様。ベイカーパンツのL字ポケットのようです。
その中にスラッシュポケットを施し、実用性もアップ。
統一されたまとまりのある見た目ですが、無骨さが前面に出た仕上がりです。
初めはボタンがやや留め辛いです。これもまたご愛嬌。
こちらもサイジングとしては先程のジャケット同様袖が長く作られています。ただ、シェイプは効いておらずボックス型に近いフォルムなので、合わせ方の悩みも少なくなるはずです。
バックに走るダブルステッチも、肉厚な生地感と相まって重厚さを助長させています。
合わせたパンツは共生地のパンツ。
ツータックを施したワイドテーパードシルエットです。
生地の厚みによりタックの存在感も増し、日光を取り込んで陰影も入る表情の豊かさも魅力の1つとして。
生地が薄ければまた違う印象になるパンツですが、ここまで硬いとテーパードの強調もされて手持ちにはない唯一なポジションを築いてくれそう。
合わせるならブーツを持っていきたいです。今だったらレッドウイングとか合わせたいなーとか思いつつ。ちなみに防寒性は十分です。
パンツに関してはより穿きシワやアタリが出て来ることかと思います。
あえてこれで自転車に乗るなんて天邪鬼な考えも、これに関してはありでしょう。
確かそれを講じていた知り合いがいたような。。
アタリ、自身の特有なシワに加え、色落ちや適度な毛羽立ちも変化として現れてきます。
柔らかくなったといっても自立しないほどになるわけでもなく、まだまだ硬さは健在。身体に馴染んでいく、その様を楽しんでください。
加えて色落ちも見られ、淵から色落ちして雰囲気もどんどん増していくでしょう。
最後はこちらのコートで締めさせていただきます。
ワンサイズ、1着のみのご用意。ヘビーウールを使用したバルマカーンコートです。
こちらはジャーマンではありませんが、重厚なウール素材は、ジャーマンレザーに匹敵するほどの重みと硬さ。
わかりやすく表現すると、チンストラップはありませんが、襟を立てても問題なく自立してくれるイメージです。
膨らみのある生地から生まれる襟の立体感、ステッチと相まった陰影など、非常に表情豊かな仕上がりです。
細めで華奢な印象のタブ、裏地にはデッドのストライプを採用。
関連性はないかもしれませんが、一度だけ見たことのある40sのPコートのような印象を受けました。存在感と無骨さ、男らしい仕上がりなのにも関わらず、どこか奥ゆかしい面持ち。
CREDIT
“SCYE” -SHETLAND WOOL CREW NECK SWEATER- ¥17,000 (¥18,700 TAX IN)
“UNIVERSAL PRODUCTS.” -GUNG HO 1 TUCK BAKER PANTS- ¥18,000 (¥19,800 TAX IN)
愛着が湧かずにはいられない。
ジャーマン然りこのウールコート然り、正直着辛いこのアイテム達は、必要かと言われれば必要ないのかもしれません。ですが、この何年も育てていく先にあるものを目掛けて、日々着用を続けていくところに魅力を感じる自己満の集大成のようなアイテムと言えるでしょう。
いいものを、永く着る。今の時代にぴったりです。
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1LDK 木下
December 3, 2021, 9:35 PM
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