1LDK AOYAMA

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FRANK LEDER – OVERCOAT for 1LDK with SPADE –

 

FRANK LEDER for 1LDK vol.1

FRANK LEDER for 1LDK vol.2

FRANK LEDER for 1LDK vol.3

 

こんにちは。
1LDK AOYAMA HOTELの河上です。

第一弾のOVERALL、第二弾のOVERVESTに引き続き、FRANK LEDERに特別な別注アイテムを作って頂きました。

“FRANK LEDER”
– OVERALL FOR 1LDK –

第一弾は FRANK LEDER のコレクションを形成する上で欠かせない、彼の作業着である「ツナギ」にフォーカスした別注を。

“FRANK LEDER”
– OVERVEST FOR 1LDK –

そして第二弾はもう既に休止した FRANK LEDER の本コレクションとは全く違ったアプローチからなる 実験的コレクションライン:” The essence” から過去にリリースされたオーバーベストをベースに。
FRANK LEDER 2017AW の本コレクションで使われている「BLACK COTTON PADDED」の生地を落とし込み、 そして 2017AW のコレクションのストーリーとも融合するように左サイドにパッチポケットを施した別注を。

 

第三弾となる今回は、FRANK LEDER のモノづくりへの。

そしてブランド自体のフィロソフィーと、 ブランドのシンボルである「スペード ( シャベル )」に込められた意味に焦点を当てて。

 




“FRANK LEDER”
-OVERCOAT for 1LDK with SPADE – ¥188,000+TAX-

今回 FRANK LEDER に依頼したのは、 ブランド初期のコレクションで発表されたデッドストックの生地を使用したチェスターコートとコットンブルゾンの復刻別注。

コートとブルゾンはセット販売。
別注第三弾を祝して、「3」の文字を FRANK LEDER 自身がハンドドローイングしたスペシャル BOX に入れて発売される。

コートはフリーサイズ。
ブルゾンは XS/S/M のスリーサイズでの展開。

 

「FRANK LEDER というブランド自体も、自身のモノづくりへの姿勢も常にアップデートしている。」

その理由から、ある時を境にFRANK LEDERのコレクションからスペードのシンボルは姿を消しました。

ただ、FRANK LEDERというブランドを知る過程で。
そのフィロソフィーと、スペードに込められた意味に深く感銘を受けた僕としては、 そのストーリーを改めてお客様に伝えたい、という想いを抱くように。

そして、そのフィロソフィーを乗せ、再度ガーメントにスペードを背負わせるのに相応しいのは、やはりその当時ならではの熱を伝えられるような、ブランド設立初期の空気感であるべきだと考えます。

 

実は今回の別注の構想は、第一弾の” OVERALL for 1LDK” を作る以前から固まっていました。

・デザイナーは焼き増しの様に過去のコレクションのアイテムを作る事を嫌がる。
・ましてや一度コレクションから消したシンボルをもう一度作り直すのはもっとためらわれるはず。
・そもそも作っても、売れずにお客様の手に行き渡って、尚且つ実際に着てもらわなければ何も意味がない。

上記の理由から今回の別注の実現へのハードルは非常に高かった様に感じます。

第一弾、第二弾を絶対に売り残す事無くお客様の手にお渡しする事が出来たら、その時に改めてお願いしよう、と考えていた物。
結果的に今回形に出来て本当に良かったと感じています。

 

① OVERCOAT for 1LDK

ベースサンプルは2004-05AW コレクション”OUR DAILY BREAD” より。

日常、毎日食べるパンになぞらえ表現したストーリー。
このコレクションではパンの中にシャツをいれて、焼いて、商品としても販売しています。

ハリと光沢感のあるコットンを使用したパターンの大きなラグラン仕様のチェスターコート。
ベークライトの釦が光る雰囲気ある一枚。

ノーカラーにフェイクラペルを足した特有のデザインと、ミリタリーウェアから着想を得たラグラン袖には。
ブランド独自の重厚感ある雰囲気はそのままに、中に合わせるアイテムを選ばないコーディネートの幅広さがあります。

そのしなやかでタフな生地感には。
雨も汚れも気にせずに日常的に着込む事が出来る様な気軽さがあります。

大きなシルエットを活かして。
夏以外であればどの季節も合わせるアイテム次第で着用が可能な為、出かける際についつい手に取ってしまう様な、親しみやすさがあります。

② – DEAD STOCK MILITARY COTTON BLOUSON with “SPADE” –

ベースサンプルは2005SS コレクション” THE BLIND LEADING THE BLIND” より。

タイトル「盲人が盲人を導く」は良く知らずに人に教えるという意味で、おもに英語で使われる言い回し。
FRANK LEDERの捉え方はファッションの環境で虚飾されていない、洋服の生々しい感触を表現すること。

名声やショーのフロントローの顔ぶれで評価が左右する業界へのアンチテーゼになります。
あえて関係者は呼ばず、盲目の方々のみを呼びランウェイを行い、そのランウェイの様子は後に関係者に送られました。

運良く当時のパターンと、実際に使用していた色違いの生地が残っていました。

雰囲気のあるドライな風合いのデッドストックのコットン生地は、着込んでいく過程の変化を楽しむ事が出来る様な表情があります。

当時のパターンそのままのシルエットは、肩の落ちたリラックスしたショルダーライン、
すっきりとした着丈、ゆったりとした身幅を引き締める様な、裾の絞りが特徴的。
同生地で切り替えられたスペードシンボル。
各所に施されたヴィンテージの釦が、シンプルなブルゾンにブランドらしいアクセントを。

そして FRANK LEDER のガーメントの魅力は、裏地の処理まで綺麗に行う事により、 インサイドアウトして全く違った表情を見せる事が出来る点にもあります。

今回の別注では、その点を活かして。
・コートのインナーにブルゾンを用いた際。
・コートのアウターとしてブルゾンを用いた際。
・コート・ブルゾンそれぞれ単体で用いた時。
・コートをインサイドアウトして用いた際。
・ブルゾンをインサイドアウトして用いた際。

等、この 2つのガーメントだけで多種多様な組み合わせが楽しめる様にも作っています。

コート・ブルゾンの右胸の裏地に転写されたプリントにもご注目下さい。
ヴィンテージの本の挿絵が施されています。

この転写の手法は FRANK LEDER 2018SS COLLECTION “BOHEMIA” との融合性も考えられています。

ただ単純に1LDKから別注の依頼を受けたから作った訳ではなく、今回の本コレクションの一つ一つのガーメントとも溶け込みます様に、という FRANK LEDER自身の嬉しい気遣いを感じます。

そして、これはお願いした訳ではありませんが、1LDK EDITION No.3 という特別なタグも。

そして、FRANK LEDERといえばのガーメント用のBOX。

OVERALLには同生地の袋を。
OVERVESTに関してはコストを下げてもらう為に特に何もつけてもらいませんでしたが、今回はコートとブルゾンとセット、ということでボックスをつけてもらう様にお願いしました。

「彼のことだから、きっと嬉しいサプライズをしてくれるだろう。」 と期待していたところ、ダイナミックなグラフィックに控えめに入る直筆のサインとナンバリング。

コート・ブルゾン・手書きのグラフィックにスペシャルな BOX。
FRANK LEDER の魅力が詰まったプロダクトに仕上がったと感じています。

 

 

当初の予定では、コートのみで別注を依頼する予定でした。

スペードのシンボルをコートに背負わせれば、
それだけで「ブランドのフィロソフィーと、スペードシンボルに込められた意味」を伝える事が出来ると思っていたからです。

ただ、僕がこのブランドの最大の魅力だと考えるのは、

・日常的に使用できるリアルクローズと、非日常的なファッションピースとしての装飾性のある魅力の両立。

折角買ったのだから、クローゼットで眠らせずに。
洋服を着て出かける時の高揚感を、このコートで楽しんで欲しい。
雨や悪天候を気にせずに。
洋服が汚れるのが億劫な天候だからこそ、このコートを手に取って、少しでも気持ちを上げて出かけて欲しい。
コートを羽織づらいボリューム感のあるアイテムに合わせて。
春先はカットソーやシャツと合わせて、このボリュームあるコートをバサバサと風になびかせながら歩いて欲しい。
長い夏が過ぎ、まともに服を着ようと思える秋口に、早速コートを羽織れる嬉しさを。

そんなシーンやスタイルを選ばず楽しめる様なモノを目指す際、それ自体に主張のある” スペードシンボル” を背負わせるのは、果たして正解なのでしょうか。

ただそのシンボル無しでは今回の別注は成立しない。

コートの内側にブルゾンを貼り付けてもらおうか。。。等あーだこーだと色々考えている内に辿り着いた結論は。

 

「そうだ!気軽に羽織れるコートと、スペードを背負ったブルゾンを作って貰えばいい。」

 

その為、今回の別注はコートとブルゾンのセットで販売します。

コートが欠けても、ブルゾンが欠けても成り立たない物だったからです。

 

コート、ブルゾンはそれぞれコレクションの年代をズラした物を選んで作ってもらいました。

FRANK LEDERの洋服は、好きにバラして自分なりの解釈で組み合わせて楽しむもの。

その楽しみ方を、今回の別注を通してお伝え出来れば嬉しいです。

 

 

> A SPADE

SYMBOL OF WORK

A TOOL FOR BUILDING NEW PATHWAYS AND POSSIBILITIES

IN THE FASHION ENVIRONMENT.

スペード ( シャベル )> 労働のシンボル、ファッション業界で新たな可能性と道を切り拓く為の道具。

 

このスペードが具体的に何かは手に取った方次第。
その精神性を作り手から洋服を通して受け取れる、というのが僕はとても楽しいと思うのです。

洋服の中にはただの布切れでは無く、作り手の意思とストーリーを持つ物、そして持ち主自身のストーリーを刻んでいく物が存在します。

少なくとも、僕は過去に彼が差し出してくれたスペードを手にしなければ、
今頃その楽しみさえ知らずにただただ退屈に流れる日常に対してもっとうんざりしていたはずです。

 

復刻という形にはなりますが、僕は単純に当時の焼き増しをしているつもりはありません。

10年以上の時を経ても今なお新鮮に映るこの洋服を素直に楽しんで欲しい、と思っています。

そして、13年前とは違う環境/意志/流れが今この時代にはきっとあるはずだから。

 

この洋服のストーリーは手に取った方と共に。

今ここから始まります。

 

 

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February 18, 2018, 8:37 PM

Category: Kawakami News