SIWA OASIS
こんにちは。
1LDK apartments.の西山です。
個人的にも毎回本当に楽しみにしているseya.のコレクション。
インスタグラムではラインナップでご紹介したのですが、ここでもう少しお話しさせてください。
seya.は、デザイナーの瀬谷さんが毎シーズン違った土地を旅し、独自の感性を通してコレクションを展開しています。
今回の24SSで瀬谷さんが旅に選んだのは、”SIWA OASIS”という場所でした。
エジプトの西部砂漠地帯、リビアとの国境近く。独自の言語と文化を持つベルベル人が住む、ナツメヤシの生い茂るオアシス。
そんな場所が、今回のテーマとなっています。
“OASIS SHIRT”
SIZE: 1
COL: OASIS BLUE
¥45,100 TAX IN
そのまま”OASIS”と名前のついた、まさにオアシス色が美しいシャツ。
スラブ糸を使用し、ざっくりとした薄手のローン素材。
高密度で織られているので適度なハリは維持しつつ、透け感のある、とても涼しげな生地。シャリっとした風合いで、真夏でも快適に着られます。
ただのプルオーバーシャツではなく、生地が2枚重ねに。
上側の生地は上だけが留めてあり、動きが出るようにデザインされています。
瀬谷さんと展示会でお会いするたび、私がなんとなく連想するのが”風”。
うまく言葉にしづらいのですが、しなやかで、自由。そんな女性です。
このシャツからも勝手に、風をイメージしました。
展示会場に風など吹いていないのに、ひらひらと風に靡いているこのシャツがイメージできたのをよく覚えています。
SIWA OASISにもこんな風が吹いていたのかなあと。
“KOMOREBI CARDIGAN”
COL: AUBERGINE
SIZE: 1,3
¥57,200 TAX IN
“KOMOREBI”シリーズはseya.から定番として展開されていて、透け感が⽊漏れ⽇のように涼しげなことから付けられた名前。
かのこ編みの組織なので、肌にベタ付く心配もなく着られます。
こういうさらっと着られる羽織りもの、夏に一枚あると本当に重宝します。春はシャツとレイヤードして、夏はカーディガンを主役に、キャミソールの上にさらっと羽織りたいです。
いやらしくないちょうどいい透け感が嬉しい。
“KOMOREBI JACQUARD SWEATER”
COL: AUBERGINE
SIZE: 2,3
¥50,600 TAX IN
同じく”KOMOREBI”シリーズより、上質なフレンチリネンを使用したニット。
よく見ると控えめなジャガードが入っています。このジャガードは、古代エジプトの壁画にあった鳥の絵がモチーフになっています。
本当にうっすら、分かるか分からないか程度のジャガードが主張しすぎず、使いやすいかつ面白みのある一枚に。
“MESH SHIRT”
COL: SALT
SIZE: 1
¥45,100 TAX IN
オアシスの塩をイメージし、”SALT”という色の名前がついたシャツ。
メッシュのジャージー素材を使用した、こちらも夏にも着られる涼しげな一枚。
あえて袖先と裾をロック始末にすることで、軽さが出ています。かなり伸縮性のある、滑らかな着心地です。
ドロップショルダーでリラックス感はありつつ、身幅はややタイト。このバランスがseya.らしいな、と。
“RAFFIA SHOPPING BAG”
COL: NATURAL
SIZE: FREE
¥33,550 TAX IN
最後はもうお馴染み。
1LDK apartments.でもSSは欠かさずオーダーしているラフィアバッグです。
マダガスカルですべてハンドで製作されている、seya.らしい手作業の温かみのあるバッグ。
形は至ってシンプル。このシンプルな形がいいんです。
ナチュラルなラフィアの素材感とシンプルな形がどんなスタイリングにもマッチしてくれて、さらに夏らしさも加えてくれる。
横にマチがついていて沢山ものを入れられたり、内ポケットがついていたり、、シンプルな中にも日常で使いやすいような細かい気遣いが嬉しいです。
瀬谷さんは、SIWA OASISについてこう語ります。
“ある日偶然SIWA OASISの動画を見つけ、ここに行かなければ、と瞬間に強く惹かれて、24SSのテーマとなりました。
SIWAは宇宙でした。
砂漠案内人と広くどこまでも続く砂漠に入ると、怖いという気持ちが最初にきました。
地平線しかない、遠近感がない、何もなく、次元が違う。
水がない水の底にいるようでした。実際、太古にアフリカ大陸の砂漠は海底だったようです。
その風景に慣れてジープに乗って砂漠を駆け巡ると、今度は体内にいるような感覚にとらわれました。
ベージュの起伏が胎内かのような胃の中かのような。
ジェットコースターのようにジープを運転する案内人は、なんの目印もない砂漠で、どこにいるかわかります。「太陽と月と星でわかる。小さい頃から砂漠を歩き回り、先祖代々砂漠の案内人を務めてきた。」と。
エメラルド色のオアシスは、何百年にも渡って塩を作ります。
塩が白く水際に固まっています。塩ができればできるほど水は澄んだエメラルド色になり、グレー、紫がかったグレー、水色、と様々なオアシスが点在しています。
オアシスは死海のように浮力があり、水に入ると、潜れません。
まるで宇宙に漂っているような。胎内にいるような。
村には塩と泥で作られた家が並びます。
鬱、という言葉がSIWAにはないそうです。
紀元前10世紀からオアシスの村としてあった、紀元前4世紀にアレクサンダー3世が鳥の後を追ってここまできた、気の遠くなるような長い時間が流れているこの場所は宇宙の摂理につながる点のような、澄み切った、自分の住む場所に戻れなくなるような、場所でした。”
日本という小さな島国を出たことがない私は、seya.の毎回のコレクションから、世界には本当に色々な場所があるのだと知ります。
私の知らない土地の自然、人、街、文化。自分の想像より遥かに、世界は広いのだと気付かされます。
服を通して、知らない場所へと連れて行ってくれる、そんなseya.が好きです。
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