化けるウール

フェルトのような目の詰まり方やふっくらさ。でももちろんフェルトじゃない、見た目がそう視覚認識をさせてくるのだろうけど。
一般的にお洋服に使われる素材は元を辿れば、いくつかに限られる、でもその調理法次第では信じられない見た目と着心地に化ける。
そして、その調理法がうますぎるのがOlde H&Daughter。
楽しみに待っていた秋冬の真打が、ついに今年もやって来ました。
こんにちは。
1LDK AOYAMAの石野です。
最近、チームAOYAMAのカレー研究家こと、福井と一緒にイベントをやりまして、同じ厨房に立つ機会があったわけです。
まあちょろい自分は見事に感化されて、料理を好んで作るようになったんです。
切ったり、焼いたり、煮たり、炒めたり、作る前の素材たちが、自分の手によって食べ物に変わっていく様がなんだか楽しくて、先日も涙目になりながら玉ねぎを切ってました。
そんな時、思い出すのが冒頭でもお話したOlde H&Daughterというブランド。(以下OHD)
冒頭の説明に繋がってくるわけです。

COL: CIGARETTE
SIZE:10 (着用モデル165cm)
¥79,200 TAX IN
COL: CIGARETTE
SIZE:10 (着用モデル165cm)
¥75,900 TAX IN


まずは生地の正体と調理の仕掛けから。
澱みない純度100%のウールを使っています。ウールと聞くと、冬の定番素材となりますが、やはり敏感肌の自分にはチクチクが気になる。
OHDのニットは昨年にカシミアVを買いましたが、流石に着心地としては劣るだろうと思ってました。
袖を通すまでは。
着た感想は一言で言うと、年末の実家です。(え?)
圧倒的な包容力と安心感、温かさ、そしてカシミアと肩を並べるほどの肌当たりの良さ。
調理の仕掛けは名前にもあるように、湯通しされたウール、所謂縮絨と言うものです。
縮絨と言っても単に湯通ししているわけではないのが、着ればわかります。実験を重ねて独自の調理で編み出した、途方もない苦労を感じる一着です。
シルエットはややボックス気味ですが、着丈も少し長めでシャツジャケットらしく、着用してほしい1着。



ボタンや襟の編み地、立ち襟の仕様など、細部への丁寧な作りはいつもの抜かりなさ。
パンツにも共通して言えることですが、フレンチメゾンのような静かでキリッとした存在感のある佇まいです。

(着用モデル175cm)
もちろん肌あたりもいいので、こんな風に緩くタンクトップと合わせていただいても。
今くらいの気温であれば十分外でも着れちゃいます。


続いてはパンツ。
ドーターメイドのスラックスは初めて足を通しましたが、猛烈な美シルエット。
形は腰周りからほんの少し緩やかに落ちていく微テーパード。
セットアップでの着用を想定して、ウールの素材上ゆとりを持たせるべき箇所は持たせ、外からも見える足元は綺麗に。計算された緩急の付け方が本当に圧巻。


生地をちょっとだけ摘み上げるようにして作られたセンタークリースが、真正面からの面構えを確実に良くさせる。
ジッパーフライが着脱に利便性を与え、ベルトループ付きなので、ワンサイズ展開のデメリットをうまく打ち消しています。
AOYAMAではカラーはシガレットのみの展開となります。淡いグレーのようなニュアンスカラーとなりますが、これから着たい鮮やかな色物との相性もかなり良さそうな予感。
寒空を仰ぐ回数が多くなってきたここ数日ですが、OHD25AWの真打ち、化けるウール、是非一度店頭にてお試しいただけますと嬉しいです。
ここまで読んでくださった方、ありがとうございました☺︎
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