MADE IN EUROPE – GLOVE –
こんにちは。
1LDK AOYAMA HOTELの渡邉です。
スマートフォンの普及、特に液晶のタッチパネルが一般化してから冬の必需品としての手袋はどこか迷走しています。
この時期に洋服屋、雑貨店に行けば必ずといって目にしていた手袋が、年々その機会が減りました。
最新のテクノロジーの進歩に伴いタッチパネル対応と謳われている製品も数多く登場していますが、僕は何か腑に落ちないのです。
男物の手袋には嗜みのような本来の目的を果たすだけではない何かを感じるからなのです。
“S.E.H KELLY”-SOUTH-WEST ENGLAND DEER SKIN CITY GLOVES- ¥33,000+TAX-
決まって紳士な男の人と言えば寒い時期に革の手袋をしているような気がします。
そんな品格を感じるのが、S.E.H KELLYのグローブ。
紹介するのは久しぶりかもしれませんが、秋冬のシーズンには欠かさずオーダーしています。
1700年代から続く古い歴史のあるブランドの手袋も手掛ける工場で生産されています。
表面のディアスキンは非常に柔らかく光沢があり、それだけで快適な付け心地を容易に想像させてくれます。
そして繊維が細かいので高い保温力と優れた通気性を備えています。
水にも強い性質を持ち、匂いも付きにくいので湿気の多い日本ではまさに理想的な仕上がりと言えます。
伝統的な製法を用いて手作業で作られています。
一見緩やかな縫製に見えるステッチこそ、最高級の生地に余計な付加を掛けずに手へのフィット感を高めてくれているのです。
ライナーにはナチュラルカラ―のカシミヤを使用しています。
この生地はスコットランドの1860年代から続くカシミヤ紡績業者によるもの。
手が柔らかく包み込まれるような感覚です。
今シーズンはBARKとNAVYの2色でご用意しました。
BARKはカーキのアウターに合わせて。
ダッフルの子供臭さを感じさせなくするのには、こんな手袋をしてみるのも良さそうです。
使わない時にポケットに入れておくだけ、それだけで雰囲気があります。
内ポケットにさりげなく、こんな控え目な所も様になります。
堅い印象のあるジャケットに合わせて。
NAVYはスーツにも良さそうです。
スーツやドレスの世界では手袋は欠かせない存在なのだと思います。
ある人は「グローブはチーフみたいなもんだから」と言っていました。
よく意味がわからなかったのですが、それだけで品格があるので大人の男のアイテムとして、
時には背伸びをして付けてみる、そんな事があっても良いのかもしれません。
本格的な仕様ですが、カジュアルな装いをアップデートさせてくれるアイテムと考えても良さそうです。
この時期のギフトにも最適です。
と、ここまでで簡潔させたい所なのですが、、、
連日FRANK LEDERのご紹介をしてきました。
FRANK LEDER AUTUMN / WINTER 2017-2018 “DER UNSICHTBARE FEIND”
FRANK LEDER “OVERVEST FOR 1LDK”
FRANK LEDER -FIRST DAY OF ISSUE-
FRANK LEDER -FIRST DAY OF ISSUE- #2
“FRANK LEDER”-DEER LEATHER GLOVES- ¥39,000+TAX-
FRANK LEDERの手袋もご用意しているのです。
いつもウェアばかりのオーダーのような気がしてしまいますが、こういった小物も毎シーズンオーダーしています。
様々なシーズンでリリースされてきたDEER LEATHERの手袋。
このDEER LEATHERは野生の鹿のみを使い、化学物質による処理を一切していない天然なめし革。
バイエルンのアルプスの山奥にある非常に小さなメーカーによるもので、伝統的なこの製法はアルプスでは唯一のメーカーだそうです。
大変な手間暇のかかる工程を経て生まれたDEER LEATHERをハンドステッチで仕上げています。
1枚の革をここまでに仕上げるのに1年もの歳月を必要とするそう。
そのハンドステッチの温もりに独特の風合いを兼ね備えています。
前出のS.E.H KELLYもDEERでしたが、まったく異なる表情のこちらは、重厚感のあるウールのアウターに合わせて。
元々風合いのある革質なので、難しく考えずにタフに使い込んで頂きたいアイテムです。
ご紹介した2つとも伝統的な製法と言う点は共通しています。
前へと進む技術は僕たちを確実に新しい時代へと導いてくれていることは間違いありません。
でも身に付けて落ち着く物って昔ながらの物だったりしませんか。
年の瀬のこの頃、ついつい忙しなく過ごしてしまうものでしょう。
手袋を身につける時くらいスマートフォンをポケットの中に入れて、ゆっくりと歩いてみてはいかがでしょうか。
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1LDK AOYAMA HOTEL STAFF 渡邉
December 15, 2017, 7:08 PM
Category: Pick Up