日本のDUFFLE COAT
こんにちは。
1LDK AOYAMA HOTELの渡邉です。
ダッフルコートは、イギリス軍の放出品から広まり、実用的な解釈を経てイギリス調のトラディショナルなウェアとしてイメージを築いてきました。
どこか子供臭さを感じるのは、60~70年代のスクールライクなIVYのイメージからなのでしょう。
北欧をルーツとして生まれたアイテムも現代は様々な解釈があります。
数シーズンくらい前でしょうか。
イギリスの伝統的なメーカーのダッフルコートを並べているお店が多かった気がします。
クラシックなアイテムへ回帰していく時期もあると思うのですが、ここ日本のブランドは様々な解釈を持ってダッフルコートを編集しているのです。
本来のアイテムへ敬意を払い真摯な物作りから生まれるダッフルコート、ブランドの世界観とルーツが上手く組み合わされたダッフルコート。
本日はダッフルコートをご紹介します。
“cantate” -WOOL CASHMERE DUFFLE COAT-¥189,000+TAX-
2017A/W PREVIEWで軽くご紹介させて頂きました。
といっても5ヶ月近く前なので、改めてご紹介します。
紡績から拘り抜かれた生地を採用しています。
柔らかさと軽さを前提として、男らしいハリとコシを兼ね備えた生地。
ソフトさは当然として、スーパー100から140までの4種類のウール原料をブレンドすることで、着用していく毎に体に馴染んでくれるハリとコシが生まれています。
専門的な技術と知識をもって、手間暇のかかる工程を経て生まれています。
一度手に取ってみると、きめ細かな風合いの中に硬さを感じる驚きがあります。
一般的なトグルは5.5cmらしいのです。
ただcantateのダッフルコートは7cmのトグルを使用する事で、生地の風合いに合わせています。
このサイズのトグルは、角一本丸毎仕入れている会社を探し、一番良い所を7cmにカットして生まれているそう。
本水牛の堅固な表情が優しい生地に良く映えています。
トグルだけでなくフロントがバタつかないよう、前掛けのボタンを1つだけ採用。
このボタンだけ留めて着るのも良さそうです。
裾にベントを。裏にはシルクのグログランテープを採用。
裾の3本ステッチが非常に綺麗な仕上がり。
この裾だけでなく、前端や袖のステッチも見事です。
日本の優れた縫製技術を感じることができます。
CREDIT
“UNIVERSAL PRODUCTS” -TURTLE NECK KNIT- ¥28,000+TAX-
“E.TAUTZ” -CHORE JEAN- ¥34,000+TAX-
上品な風合いに合わせてイギリス物のデニムで。
一枚仕立てですが、袖裏にシルクリネンの裏地が付いているので、着やすい配慮を感じることができます。
トグルもボタンも留めず、羽織るだけで十分そうです。
トグルだけ留めても好バランスです。
野暮ったさの一切ないキレイなラインを楽しんで頂けます。
せっかくなら前掛けのボタンのみを留めるのも◎
トグルがめんどくさいなんて人もいるはず。
オススメです。
着用してみて、改めてその軽さに驚かされました。
従来のダッフルコートの少し重いなんて印象が覆されるはず。
この着心地は一度試していただきたいです。
着やすさだけでなく、ベントの裏側には今では使う機会の減ったレッグストラップにフードのスナップボタンといったクラシックなディテールも。
風の侵入を防ぐのに生まれた昔のディテールをさりげなく採用しています。
単純に優れた生地に日本の技術を用いている、それだけで終わらないルーツへの敬意を感じます。
“COMOLI”-WOOL DUFFLE COAT- ¥108,000+TAX-
こちらも以前ご紹介しましたが、着心地の軽さと防寒性という点ではcantateに迫るアイテム。
極薄のウールの柔らかなボディにポリエステルの中綿を採用しています。
外套として、上から防寒の為に羽織るというルーツを感じるボリューミーなサイズ。
CREDIT
“UNIVERSAL PRODUCTS” -CREW NECK KNIT- ¥26,000+TAX-
“WHOWHAT” -PERU WOOL TAILORED JACKET- ¥75,000+TAX-
“STEPHAN SCHNEIDER “-TROUSERS SPACIAL- ¥59,000+TAX-
インナーにジャケットを難なく差し込めます。
重たくなりがちな冬の装いに彩りを加えてくれる柔らかな色も魅力でしょう。
ゆとりのあるシルエットは昔の少し野暮ったいようなダッフルコートを感じさせます。
ふくらみが中綿による柔らかさがあるので、新鮮です。
体が包み込まれているかのような着心地を体感して頂きたいアイテム。
オリジナルのダッフルコートを感じさせながらも、柔らかな色味/中綿によるボリュームと本来の目的を損なわず今に適した形で再現されたダッフルコートと言えます。
このブランドが初めて作るダッフルコートという事もあり、しっかりとそのアイデンティティを感じます。
忠実にオリジナルを意識しつつ、優れた技術を駆使して生まれたcantateのダッフルコート、
本来の役割を現代的かつ都会的に解釈したCOMOLIのダッフルコート。
どちらも今までのダッフルコートのイメージを覆してくれるはず。
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1LDK AOYAMA HOTEL STAFF 渡邉
December 19, 2017, 9:26 PM
Category: Pick Up