1LDK AOYAMA HOTEL 2019S/S PREVIEW “CLASS”
1LDK AOYAMA HOTEL 2019S/S PREVIEW
cantate 2019S/S presentation at 1LDK AOYAMA HOTEL
1LDK AOYAMA HOTEL 2019S/S PREVIEW “MAISON FLANEUR”
1LDK AOYAMA HOTEL 2019S/S PREVIEW “m’s braque”
1LDK AOYAMA HOTEL 2019S/S PREVIEW ” FRANK LEDER “
1LDK AOYAMA HOTEL 2019S/S PREVIEW ” NICHOLAS DALEY “
1LDK AOYAMA HOTEL 2019S/S PREVIEW ” BLESS “
「好きなものしかつくらない。」
その言葉の通り、商業的な匂いを全く感じさせないモノづくりは、洋服が本当に好きな人達の心を強く惹きつけます。
トレンドであろうがなかろうが。
今の自分にフィットするもの/着たいと思うものを、物怖じすること無く作る姿勢は、いつだって新しい流れを自然と作り出してしまう様な強さを感じるのです。
クラシックな洋服から、出どころのわからないストリートな分野まで。
デザイナー自身の引き出しの多さに、常にハッとさせられる部分が本当に多いです。
着て楽しむこと。
見て楽しむこと。
聞いて楽しむこと。
触れて楽しむこと。
知って楽しむこと。
大げさでもなんでも無く、僕は洋服の楽しみ方の大半をこの人から学びました。
< CLASS >
デザイナーは堀切道之。
コンセプトは、「長く着られるシンプルなアイテムをアヴァンギャルドに、アヴァンギャルドなアイテムをリアルクロージングに」
CLASS / POOL BY CLASS 2019SS
THEME / 二項同体
西洋思想の二項対立を理解した上に成り立つ、日本独特の思考方法である、二項同体が今回のテーマです。
引き算を活かしたデザイン、足し算を活かしたデザインと対比的なものを、あくまでデザイン対比とはとらえず、それぞれの中に共通の構造や方法を探求することに重点を置いたコレクション。
<明治初期の仏教者の清沢満之の考え方の二項同体>
二項同体、消極主義、ミニマム・ポシブル。
まさに「日本という方法」です。
私たちの先祖たちは、水を感じたいから枯山水から水を抜いたのです。
墨の色を感じたいから、和紙に余白を担ってもらったのです。
それはすべてを描き尽くす油絵とは異なります。
油絵は白を塗って光や余白をつくるのですが、日本画は塗り残しが光や余白をつくるのです。
– 松岡正剛の著書、日本という方法からの引用 –
” CLASS ” – VCU – ¥67,000+TAX-
” CLASS ” – shizen – ¥72,000+TAX-
2019S/Sコレクションでは久々にCLASSがデザインを起こしたCORGIのニットがコレクションにラインナップされます。
イギリス製のテニス用ニットがデザインソースのVネックニットベストや、ネック寸が広く着丈がやや長めのクラシックなバランスのクルーネックニットなど。
ケーブル編みをインサイドアウトすることで、独特の編地の模様が浮かび上がります。
縁もあって約20年前に作られたCLASSのCORGI製のニットカーディガンを所有しています。
どこかに違和感を感じるバランスながら、不思議と忘れた頃にクローゼットの奥から現れ、その発見からの秋冬シーズンはしばらく着続けクローゼットの奥にまた眠る、というサイクルを繰り返す洋服。
個人的にニットは消耗品だと思っているので、早くて1シーズンでパジャマと化すのですが、
CORGIのニットは糸が飛び出ては不器用ながらも自分で直し、永い間着続けていたいと思える暖かみのあるプロダクト。
” CLASS ” – John Smith – ¥46,000+TAX-
昨シーズンの内覧会の際に復刻別注したSUPER SLIM SLACKSと同パターンのスキーパンツ。
ションヘル織機で織り上げた、縦横に伸びるウールポリウレタンの生地を使用したトラウザース。
センタープレスではなく、裏側にピンタックを取り、ラインを入れているのが特徴です。
膝下からストレートなラインになっており、膝を曲げたときに裾がくの字に立つパターンになっているのも特徴です。
この手のパンツは以前はレースアップシューズに合わせたいと思っていましたが、今はサンダルと合わせたいな、と思うところが時代感の移り変わりを感じる面白いところ。
特徴的なディテールを持ちながらもさり気なく普通に穿ける、シーズンレスなアイテム。
” CLASS ” – karachi – ¥32,000+TAX-
過去にも何度か復刻された、外脇にシームの無いミニマムなリブパンツ。
シームレスにすることで全体が丸く落ちシンプルながら独特なシルエットが特徴です。
素材には、7年前に作成したウルトラスエードをアップデートさせた、オールシーズン対応に適している、ウルトラスエード使用。
1LDK AOYAMA HOTELではブラック/ベージュの2色展開。
個人的にも所有しているモデル。
水洗い可能、そもそも汚れを気にせずに着用が出来る生地感、形。
冬は風を通さず、夏は湿気を外に逃がしてくれるのでオールシーズン着用が可能。
同系色のコーディネートをしても、ウルトラスウェードの異素材的な表情が奥行きを出してくれます。
遊び疲れた際や飲み歩いた際にソファやベッドで寝落ちしても全く気にならず、むしろ快適。
僕にとってのワンマイルウェアです。
” CLASS ” – Patric Henry – ¥52,000+TAX-
” CLASS ” -Susan Constant – ¥51,000+TAX-
CLASSがリリースするミリタリーウェアモチーフのアイテムの魅力は、元ネタの機能的な側面をデザインに落とし込んだユニークなディテールと生地での再編集。
ドライな風合いとシャリ感のあるサマーウール100%のエポレット付きのフラップポケットシャツや、2重織の立体的な生地感ながら、滑らかでふんわりとしたタッチのコットン100%の生地を使用したミリタリーパンツなど。
ベースの男らしさを抑えたキャラクターのある洋服。
このブランドの魅力は一言ではお伝え出来ませんが、なんといっても「着ていて楽しい。」
それに尽きると思います。
洋服にまつわる様々な要素を掘り下げたブランドや、生地の良さやテクニックを謳うブランド、クラシックな良さをその洋服から感じるブランド、編集力の高いブランド等、様々なブランドが今の世の中には溢れています。
CLASSというブランドの洋服からは、その全てをふとした瞬間に感じる事が出来るのです。
「だから」と言っていいのかはわかりませんが、なんとなく着ていても楽しく、ちゃんと考えて着るともっと楽しいのだと思います。
ファッションは表層に漂う物だけでなく、その裏側にある様々な要素を楽しむことが出来る、可能性のある世界。
CLASSという洋服は、それを改めて気付かせてくれるはず。
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1LDK AOYAMA HOTEL STAFF 河上