流行に左右されない天邪鬼な物作り。
OUTER PICK UP Vol.1 STAFF #SUGIMURA
OUTER PICK UP Vol.2 STAFF #SAKAKIBARA
OUTER PICK UP Vol.3 STAFF #KINOSHITA
こんにちは。
1LDK AOYAMA HOTELの木下です。
物作りってどのようにしてされているのか、、。
僕らは所謂売り手。しかし作り手ではないもののデザイナーの方達からあらゆる経緯をお聞きし、それを僕らなりの観点でお伝えできるようにはしています。
しかしそれもブランドによって様々。
ゼロから生み出すものは全てにおいてその時の自分の感性やセンス、そして生活のリズム等も関係しています。
ざっくり分けると日本と海外での違いも大きいですね。
例えば何度かBLOGにて書かせて頂いているあのブランドはというと、、
ANCOR。
作りたいと思った時に作りたいものを作る。
正直言っちゃうんだ、、と思いましたが、その物の作り方こそが他との差を生み、新たな波を引き起こしてくれています。
そうなってくるとその時の僕らのテンションにも合致することも多く、、トレンドにも左右されず、その天邪鬼な視点が僕らの心により揺さ振りをかけます。
それではまず僕が前シーズンからlookの段階で気になっていたものを早速。
“ANCOR”
-HECTOR(CHECK)-
¥42,000+TAX-
“ANCOR”
-ACHILLE-
¥34,000+TAX-
商品紹介の前に一度気になった名前。純粋にかっこいいなと思っていたら共にギリシャ神話の英雄の名前でした。
というのはさて置き、あまり見ることのないチェック。大判で比較的パッと目に入ってくるチェックですが、カラーの配色も落ち着かせることでそこまで華美ではない印象。
チェックが多く出回る中で、やられたなぁなんて思う仕上がりです。
シャツパターンのジャケットは、比翼仕立てで上品に、そして前身頃には横、そしてポケットにかけて斜めのシーム。デザインとしてさりげなく生きており、立体的に思わせる視覚的に刺激されるデザインです。
そして共地のパンツ。裏地にはブルーのポリ生地を配し、ボンディングにしていることでシルエットも綺麗に見せています。とはいえさりげなく見える裏地というデザイン性がまたくすぐられます。
どこか制服のような印象を受けるセットアップでのスタイリング。同ブランドのジャケットやパンツには毎シーズンその印象を感じますが、今回はまた新しいと感じさせられます。
そもそもの僕のイメージはパリのストリート的位置付けなので、こういったシックなアイテムはどこか新鮮。
パンツは二色でご用意しており、異なる素材感。
ウールで温かみのあるチェック柄とシンプルに使い易いカーキ。綺麗な印象の同ブランドからは出ていること自体新鮮なダーティーなカラーリング。無骨に男らしく合わせられそうです。
そしてジャケットですが、カラー違いとはいえ一気に印象が変わるのでスタイリング別でのご紹介を。
“ANCOR”
-HECTOR(BLUE)-
¥32,000+TAX-
こちらはパンツと共地。
当初は別のアイテムと認識してしましたが、よく見ると同ディテール。ここまで雰囲気を変えられるのも非常に珍しいことだと思います。
ワークの雰囲気も感じられるので、どちらかというとパッチポケットが来そうですが、スラッシュポケットでややコーチジャケットのようなデザインに。
上品でありながら細かなポイントで噛み砕いていることでより日常生活に寄り添った仕上がりです。
着る人によっても大きく表情を変え、様々なジャンルにフィットするジャケット。
CREDIT
“COMOLI” -ラムズウールクルーネックニット- ¥28,000+TAX-
“UNIVERSAL PRODUCTS” -2TUCK WOOL SLACKS- ¥28,000+TAX-
ややルーズなサイジングですが、コットン生地のこのアイテムは肩が綺麗に落ちてくれます。反対にウールの方に関しては硬さがある分少し張るイメージ。
しかしそこもスタイリングの一部として捉えられるようなルーズさとカッチリさのバランス。すんなりスタイリングに馴染んでくれるはず。
そして最後はこれで締めたいと思います!
“ANCOR”
-ANDLE-
¥72,000+TAX-
以前展開していたネイビーのコートを覚えていますでしょうか。
そのコートのアップデート版。だと思っています。
ハーフ丈だった丈を長くし、新色として黒をリリース。ジャケットのようなバランスでフロントに切り替えを入れ、そこにポケットを施したデザインでしたが、そこをフラットに。裏地のキルティングはそのままに、保温性を高く保持。
数あるコートを見てきた中で感じることは、凄く丁度良い。
全体的に、言うなれば普通という印象を感じるかもしれません。正直な話僕も感じると言われれば否めません。。
ただ、素材によって感じるアクティブな雰囲気、そして肘付近のプリーツ。もっと言うとフロントはセットインですがバックはラグランという特殊なデザイン性。
こういったアイテムって海外のものでしか中々見られないと思っています。
丁度今着たかった。けれどその今だけにフィットするだけではない幅の広さであったり。前回の時もずっと同じことを思っていて、よりその言葉に信憑性を持たせるかのような今回のラインナップ。
ブランドのセンスが存分に現れたアイテム達です。
CREDIT
“EVCON” -LOW GAUGE MOCK NECK KNIT- ¥20,000+TAX-
“LOWNN” -ORO TWO PLEATS TROUSER- ¥43,000+TAX-
そもそもこのブランドはうちのディレクターでもある三好さんがパリでの出会いをきっかけにスタートしたブランド。
三好さんのBLOGで見たそれまでの経緯も非常に面白く、そういった面でもこのANCORというブランドについてどんどん引き込まれるような気がします。
海外のブランドに限らず感じるのは、知らないブランドには中々手を出し辛いということ。価格や知名度、少なからず気にしてしまうポイントなはず。
このANCORに関しては自分の働いているこのショップなので、実際手に取って、着て、実際にブランドの話のあれこれを聞いて、、で今に至るわけですが。
けれど着実にファンの方も増え始め、というのもこの物作りに対する姿勢が間違いなく根底にあるのではないかなと。
ANCORの他と異なるセンスの光る洋服達。今シーズンもまた進化し続けています。
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