一線を画す。
【お知らせ】1LDK ONLINE STOREリニューアルオープン
こんにちは。
1LDK AOYAMA HOTELの上田です。
デイリーな洋服 ≒ リアルクロージング
僕たちのスタイルでは、デイリーな洋服とは総じてリアルクロージングであることが殆どです。
アバンギャルドなモード系、ショークロージングの類は、見るだけのことが多く、実際に普段の生活においてそれを着るということはあまりない気がします。それでも、他にないものや独特の雰囲気を持つアイテムに惹かれるのも事実であり、遊び心をくすぐってくれるアイテムを常に探しています。
軸となるシンプルな洋服とは別の、隙間を埋めてくれるブランドが1LDK AOYAMA HOTELでも何ブランドかありますが、本日ご紹介する“m’s braque”もその1つ。
“m’s braque”
-W4B COMFORT LOOSEN JACKET-
COL. NAVY
¥70,400- (TAX IN)
同ブランドでも定番で展開しているダブルジャケットから、刺子風の生地で落とし込んだこちら。
凹凸のある表情と透け感が春夏らしく、涼しげな生地感に仕上がっています。
4つ釦のダブル仕様で、スタンドカラーとしても着用できるので、生地感からもテーラードジャケットというより、シャツジャケットの感覚の立ち位置かなと。
この生地だからこそ、貝釦との相性も良く、少しリゾートチックな雰囲気も感じ、サンダルと合わせるのもイメージできます。
凹凸がある生地なので、奥行きがあり光の差し込み方で見え方も変わってくる表情豊かな面が魅力かなと。
CREDIT
“FRANK LEDER” -1960’s Vintage Bedsheet Old Style Stand Collar Flap Pocket Shirt- ¥47,300-
“CLASS” -Karachi- ¥53,900-
素材感やデザインがあるアイテムなので、インナーやボトムスも素材感のあるアイテムと合わせても相性が良いですね。
ダブルのジャケットはレギュラーカラーを入れるとかしこまった感じも出るので、生地感からもラフな印象を出すときは、バンドカラーや丸首のカットソーが良いかなと個人的には思います。
-NO COLLAR S1B JACKET-
COL. NAVY
¥85,800- (TAX IN)
デザイナーの松下さんが奄美大島を訪れた際に泥染を見て、そこから泥染をしたいと思い、作られたジャケット。
泥染は世界でも奄美大島のみで行われている天然の染色方法であり、着物好きなら知っている大島袖にも用いられる技法です。
泥染といってもどんな工程かあまり分からないかと思いますので、簡単にこのジャケットに於いての泥染の工程のご紹介を。
1.テーチ木によって茶褐色に染める
泥染は、島に自生するテーチ木をチップ状にすることからスタートします。テーチ木とは海岸近くに自生する常緑樹であり、大気汚染に強く、道路脇に植栽されるのが一般的です。
島の土壌で育ったテーチ木を細かくチップ状にして、釜で2日間程煎じ、タンニンやポリフェノールといった木の成分を抽出します。沸騰と水差しの工程を繰り返し、その後煮出した染料を自然に冷ますことで、発酵を促していきます。そうすることで、少しトロミを帯び、独特のにおいを発した染料が出来上がります。出来た染料を用いて、手作業で糸を染めあげていきます。その際には、酸性の染料を中和する様に石灰水に浸したり、色の濃度を上げていく為に、染料を入れ替えながら、空気に触れさせながら染めていきます。
2.本藍染
今回は中間工程に本藍染というものを入れています。
藍の葉を発酵・熟成させた染料である蒅を突き固めた藍玉の染料を用い、染料に漬け、酸化させる時間を分けながら、色の濃淡を設定しています。
3.泥染
泥田にて、泥に含まれる鉄分とタンニンとを反応させ、泥でコーティングしていきます。この作業を経ることで、茶褐色の糸が黒い褐色へ変化していき、色が安定し、しなやかでツヤがある様になっていきます。
この一連の工程を3〜4回繰り返すことで奄美泥染特有の深みのある色に仕上がります。
作業工程の中で何度も染めることで、色のレイヤーが幾重にも生まれ、化学染料ではなし得ない独特の渋みと深みのある色合いになり、手染めならではの完全ではないことで生まれる温かさや柔らかさ、若干の色落ちやスレなどによって生じるエイジングも魅力です。
色落ちと言いましたが、染めあげる中で水通しを何度も経ているので、製品の状態からは色落ちは殆どなく、日に当たること、着ていくことで、自分だけの一着に仕上がっていきます。
こんなスペシャルな染めを施したジャケットですが、先程のジャケットと同じく刺子風の格子柄で落とし込んでいます。
ノーカラーの一つ釦の仕様で、カッティングや曲線の拘りはそのままに、この生地感を活かすためにも芯地を施さず一枚仕立てにすることで、抜け感のある季節感のある一着に。
衿部分から繋がったシルクの後ろ襟が少し立つことでシルエットの収まりが良く、色気の様なものも感じます。
CREDIT
“mfpen” -LS POCKET TEE- ¥19,800-
“E.TAUTZ” -CORE FIELD TROUSERS- ¥39,600-
“UNIVERSAL PRODUCTS.” -TOMONARIAI LONG LEATHER BELT- ¥22,000-
この生地感のノーカラーのジャケットなので、あまり固くならないように、インナーはカットソーぐらいが調子良いかなと。
まず泥染を施した生地を感じて欲しいです。
-HARLEM PANTS-
COL. KHAKI / BLACK
¥42,900- (TAX IN)
最後は同ブランドの名品といっても過言ではないハーレムパンツ。
今シーズン1LDK AOYAMA HOTELでは、ドライなタッチのポリエステル混のリネン素材とドレープ感のあるレーヨン / キュプラの素材とをオーダー。
股上は深く採り、ウエスト周りにゆとりを持たせ、大胆にタックを取り、裾には多数のダーツを施したワイドテーパードのシルエット。ワイドテーパードと自分で書きながらも、いわゆる想像しているワイドテーパードとは一線を画した独特のシルエット。
ここ近年ワイドパンツが増えてきていますが、そのどれとも被る部分がない唯一無二な存在。ですが、奇を衒っただけでないスタイリングに溶け込めるバランス感が支持を受ける理由でしょう。
CREDIT
“UNIVERSAL PRODUCTS.” -CANTON DENIM COVERALL XX- ¥50,600-
KHAKIは、光沢感もあり、光の当たり方によって色味が玉虫の様に微妙に変わり、生地の立ちと落ち感とのバランスが良く、綺麗にシルエットが出てくれます。
ミリタリーライクなBROWNよりのKHAKIですが、シルエットに加えて艶やかな面も持ち合わせているので、無骨な雰囲気を感じさせない仕上がりかなと。
店長は最近CANTONばかりを着ているので、迷わずにそれと合わせていましたが、スニーカーにデニムジャケットというカジュアルな合わせにも馴染んでくれています。
BLACKは、兎に角滑らかでとろとろ。風に靡くだけでなく、歩行時でさえ撓みや皺感、ドレープ感といったものが存分に発揮される一本。
KHAKIとは異なり、生地の落ち感が特徴的なので、リラックス感のある合わせには向いているのかなと思います。個人的には生地がしっかり立つ素材の合わせというよりかは、抜けのあるアイテムとの合わせがオススメです。
素材が変わると同じ型でもこうも見え方が違い、少し用途も変わってくるのかなと。
しっくりくる方で選んでいただければと思います。
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1LDK AOYAMA HOTEL 上田