THEME: Kawakami
“ROLIAT” – HANDMADE OVERSIZED BALCOLLAR DOUBLE COAT with FUR BELT –
こんにちは。
1LDK AOYAMA HOTELの河上です。
先日発売したRICHFIELD、お陰様でこの3連休でかなりの本数が無くなりました。
別注の反応の良さに安心した週末でしたが、RICHFIELD以上に多くの問い合わせを頂いたアイテムがあります。
“ROLIAT”
– HANDMADE OVERSIZED BALCOLLAR DOUBLE COAT with FUR BELT – ¥120,000+TAX-
ダブルフェイスのリバー縫製。
軽く体を包み込む様な暖かな着心地、体の動きに合わせてしなやかに動く生地の表情が特徴的なROLIATのコート。
リバー縫製は、裁縫で2枚の布を縫い合わせ両方の布に縫い目から同分量のきせをかけて仕立てる方法。
毛抜きの先のように、二つのものをぴったりと合わせることから、毛抜き合わせとも呼ばれています。
その工程は全てが手作業。
非常に手間と技術と時間がかかる手法と、生地自体の分量も多く使うので当然コストがかかるのですが、
この極上の着心地と上品なドレープは、そのコスト分に見合う十分な価値があります。
用いられる生地ももちろんですが、
本水牛のホーン釦、着用した際のアクセントになるファーベルトなど、付属にも拘った、パッと見ただけで「仕立ての良いものだな。」とわかる雰囲気があるコート。
¥120,000+TAX-という価格は安くはありませんが、決して高くはありません。
1LDK初期の頃から取り扱いのある韓国のブランド:ROLIAT。
“TAILOR”から着想を得たブランドネームの通り、テーラリングを基調とするトータルブランド。
韓国に存在する通常ハイブランドしか使う事の出来ない高い技術を持った工場と連携し、クオリティの高い物作りを行なっています。
物によっては「え?この洋服本当にこんな値段で出せんの?」という衝撃を毎シーズン僕に叩きつけるブランドでもあります。
去年の秋冬シーズンのその衝撃の対象はリバー縫製のコートでした。
今年の秋冬シーズンの衝撃は今回別注として採用したロングシャツ。
このモデルに関してはついつい別注をお願いしてしまう程。
今日紹介するBALCOLLAR COATも、別ブランドで同クオリティの物をこの価格帯で販売するのは難しいと思います。
表地はグレーを基調としたグレンプレイド。
ブラック/ブラウン/ブルーなど、様々な色が入っているので小物で色を拾いやすいかと思います。
沈んだトーンに鮮やかに走るブルーのペーンがこのコートの印象を軽やかにしています。
裏地は毛足の長いブラウンのウールを採用。
表地の柄/深い色味のブラウンの裏地等、正に今シーズンの気分にドンピシャなアイテム。
ですが、そのシーズン性を一気に吹き飛ばす様な仕立ての良さや、圧倒的な着心地の良さを持ったコートです。
上品な風合いながら、普段通りの装いにバサっと羽織るだけで十分なアイテム。
その生地の特性を活かす様なたっぶりと取られた身幅/着丈。
中に着るアイテムを選ばない、ラグラン袖/袖周りにも美しいドレープが生まれる袖幅。
表地のシックな印象を変化させる、柔らかな表情のファーベルト。
ベルトをウェストで絞ると、ガウンコートの様な印象に。
僕はトレンチコート以外のベルト付きのコートはよっぽどの理由が無い限り買ったその日にベルトを外します。
外で気付かない内に無くすとちょっと損した気分になりますし、ちょっと気を緩めると片方だけ垂れて地面を擦っていたり。
ポケットに突っ込んどけばいいや、と突っ込むも、いざポケットの中の荷物を取り出す際に一緒に飛び出して来るのをまた仕舞うのが非常に面倒だからです。
あとは、生地分量のたっぷり取られたコートこそ、バサバサさせながら適当に着流したい、という理由もあったり。
ウェストベルトを外した際の、動く度にコート全体がゆらゆらと揺れる美しい表情を是非お楽しみ下さい。
CREDIT
“Dead Stock Items” – 1990s belgium military rain coat – ¥16,800+TAX-
前述した通り、ゆったりとした身幅、アームホールも太く、ドロップショルダーのセットイン。
中さえ着込めばこのコートで東京の冬であれば問題無く過ごせると思いますが、雨風が強い時は上に薄手のオーバーコートを羽織ってみてはいかがでしょうか。
このコートは以前紹介したデッドストックのベルギー軍のレインコート。
コットン/ナイロンの濡れても汚れてもどうでも良いかなあ、と思える様な気軽さ。
究極のアノニマスデザインであるミリタリーウェアと、上品な風合いのデザイナーズウェアとの相性は抜群。
上からコートを被せた際に裾から覗く不均一に垂れたベルトがアクセントに。
この冬はタンスに仕舞い込んだコートのベルトを引っ張り出して改めて付けて着てみようかなぁ、と考え直してしまう程、この感じはかっこいいと思います。
サイズは50のみ。
着用してくれたSTAFF榊原は身長188cmとかなり大柄ですが、体のラインに合わせて縦に落ちてくれる様な着用感。
ある程度の体型は問わないアイテムです。
寒さを理由に外に出かけるのを躊躇う様な時期が訪れようとしていますが、
ROLIATのコートはその重い気持ちすら打ち消してくれる様な軽く暖かな着心地。
羽織って外に出かけるのが楽しみになる存在になるはず。
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1LDK AOYAMA HOTEL
〒107-0062
東京都港区南青山6-8-18
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皆様のご来店を、心よりお待ちしております。
1LDK AOYAMA HOTEL STAFF 河上
November 27, 2018, 7:27 PM
Category: Kawakami Pick Up Sakakibara
RICHFIELD for 1LDK AOYAMA HOTEL “WOOL SERGE TAPERED SLACKS”
こんにちは。
1LDK AOYAMA HOTELの河上です。
スラックスとして仕立て栄えのする的確な生地選び。
トラウザータイプのアイテムは全てスラックス専業の縫製工場のみに仕事を依頼する真面目さ。
良い意味で派手さを感じない取り入れやすさと、穿いた時に実感出来る綺麗なシルエット。
本日はトラウザーメインにコレクションを展開する日本のブランド:RICHFIELDの紹介を。
RICHFIELD “T-2”
¥27,500+TAX-
モデル:T-2は2タック入りのストレートシルエット。
生地分量がたっぷりと取られた前身頃に対して、ヒップラインはコンパクトですっきりとした印象。
太いワタリからストンと落ちるストレートシルエットが男らしい印象を与えます。
生地はメリノ糸で織られた尾州産のウールサージを使用。
打ち込みのしっかりとした、コシが強くハリと品のある生地。
復元力が高く、摩擦に強い/比較的シワになりにくい等の特徴もあります。
アウト2タックのトラディショナルなバランスのトラウザーだからこそ、カジュアルなアイテムと合わせて頂きたいです。
カットソー、カジュアルシャツ、スウェット、ニットなどとの相性の良さはもちろん。
グレーのスラックス/デニム/チノ等と合わせると野暮ったさを感じてしまうカントリーなアイテムとの相性が良いのもネイビースラックスの良いところ。
男性的な品の良さを感じるアイテム。
このT-2に使われているウールサージの生地の雰囲気がとても良かった為、テーパードタイプも作ってもらうことにしました。
“RICHFIELD for 1LDK AOYAMA HOTEL”
– T-3 [NAVY WOOL SERGE] – ¥27,500+TAX-
アウト2タックはそのまま。
T-2と比較すると腰回りからワタリまでのヒップラインはそこまで変わりませんが、ワタリから膝にかけては徐々に、ひざ下から裾にかけて急激に走るテーパードラインが特徴的なモデル:T-3。
1LDK AOYAMA HOTELでは毎シーズン定番として用意している型。
このモデルはとにかくリピート率が高いです。
ビジネスで使用する際も、カジュアルに使用する際も、「このスラックスの綺麗だけど動きやすく、気軽に使える様な雰囲気、価格のバランスが良い。」というのは実際に使用している方が、口を揃えて言う感想。
インラインでは英国産のチェビオットの糸を使用したグレーの生地を使用していました。
今シーズンは羽織物に生地感のある物や、チェックなどの柄物が多かった為、より合わせやすいネイビーを選びたかった、というのもこの別注を作った理由の一つです。
物だけの写真だと、それほど違いがわからないのですが、実際に同じサイズで比較すると全くの別物だという事がわかります。
穿いてみるとよりわかりやすいです。
T-2に感じていた男性的な部分を綺麗に削ぎ落とした様なイメージ。
トップスのバランス/シューズのバランスなど、合わせるアイテムをより選ばないのがT-3の良い点。
腰回りとワタリでしっかりと運動量を残してあるので、スラックスに感じるフィッティングの窮屈さは感じない一方で、ふとした瞬間に実感する綺麗なシルエット。
起き抜けに洋服を選ぶ時「とりあえずこれ合わせておけばなんとかなるかもなあ。」という気軽さすら感じる一本です。
RICHFIELDディレクターの中石氏は、元々雑誌/広告/映画/タレント向け等幅広く活動しているスタイリスト。
「自分が着る為」はもちろん「誰かに自信を持って着せる為」の洋服を仕事として探し続けて来た方が、試行錯誤を重ねながら作り上げたスラックス。
一度穿くとその良さがより、実感できるはずです。
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1LDK AOYAMA HOTEL STAFF 河上
ネイビーブレザーとVゾーン。
” COMOLI ” – Suit Collection –
COMOLI for 1LDK AOYAMA HOTEL ” COMOLI BLAZER “
COMOLI for 1LDK AOYAMA HOTEL ” COMOLI BLAZER “ #2
こんにちは。
1LDK AOYAMA HOTELの河上です。
紹介を続けてきたCOMOLI for 1LDK AOYAMA HOTEL “COMOLI BLAZER”(今見返すと物自体の説明はほぼしてませんね。。。)
いよいよ明日から発売致します。
本当はタイドアップのスタイルも紹介しようと思っていたのですが、合わせて提案しようと思っていたアイテムがシーズン始まって早々に無くなってしまいました。
僕のシャツタイはドレス店舗を辞めて以来更新出来ておらず、当時の私物で紹介するのは少し違う気がしたので辞めました。
ただ、シャツとのコーディネート/シャツタイでのコーディネートはテーラードジャケットの醍醐味。
それをしないのはジャケットを着る楽しさを半分くらい捨ててしまう事。
なので、タイドアップ/チーフ含めたVゾーンのコーディネートはその道のプロにお任せしたいと思います。
ドレスクロージングに精通した店舗は都内に多数存在します。(しかもお店毎に得意とする、提案するスタイルが異なるので、見ていて面白いです。)
また、クラシックな分野を抑えながら、遊びを効かせた提案が出来るお店も中にはあるのです。
約1年程前に1LDK AOYAMA HOTELの目の前にオープンしたDIETRO LE QUINTEというお店も僕が紹介したい場所の一つ。
住所:東京都港区南青山6-11-8
TEL:03-6427-9894
営業時間:10:30~19:00
定休日:日曜日
主に取り扱っているブランドはナポリのCesare Attolini(チェザーレ・アットリーニ)。
一言にアットリーニ、と言ってもこのお店はアットリーニの素晴らしい点を最大限に伝える事が出来る物のみを厳選している点も特徴の一つ。
例えば日本人向けにモディファイされた別注物ではなく、現地と同じシルエットのものを。
シルエットだけで無く、一部のジャケットに関しては仕立ての良さがより伝わる様に、裏地を付けずに裏の生地の処理等が完璧に施された物等。
パッと見ただけでとんでもない物が並んでいるので、気軽に触れるのが恐ろしいですが、
だからこそ他との違いをより肌で、目で感じやすいかと。
アットリーニの既製のみでは無く、ス・ミズーラ(パターンオーダー)も展開しています。
僕の経済力ではこのお店で袖物はおろかイタリアのシャツファクトリーで作ったドレスシャツすらも手が届かないのですが、
このお店の良さは「素晴らしいものを扱っている一方で、入りづらさを感じない事」。
僕はこのお店でプレゼント用のポプリしか買った事が無いのにたまにお直しの相談までしてしまう始末。。。(僕がお願いして取り寄せてもらった香水はまだ引取り出来ずにお店に陳列され、しかも載せた写真に映り込んでます。)
洋服だけでなく、その他の装飾品/お店自体に興味がある方への間口が広く、スタッフの方の物腰もとても柔らかで居心地が良い場所。
いつかここで買い物がしてみたい。
そう思えるお店です。
Vゾーンの相談だけで無く、お近くまでいらしたら是非。
DIETRO LE QUINTEは一つの例。
冒頭に書いた通り都内には多数のドレスクロージングに精通したお店があり、それぞれ得意とする、提案するスタイルも異なります。
僕がご紹介出来るお店は限りがありますが、「これくらいの予算でこういう風にしたい。」とおっしゃって頂ければある程度はお伝え出来るかと思います。
同様にご自分で気になるお店を回って「こういう風にしたいんだけど、何を合わせれば良いですかね。」とそのお店の店員さんに聞けば色々と提案して頂けると思いますし、ハマらなければイメージを伝えて他のお店を紹介してもらうのもアリかもしれません。
堅苦しいイメージと、ルールがあるスーツ・テーラードジャケット。
ただそれは他の洋服も同じだと思うのです。
テーラードジャケットはメンズウェアにおける機能服。
物としての歴史も古く、それぞれの形にそれぞれの意味/用途がある為種類が多く、それを総称して「ジャケット」と括ってしまうからルールがある様に感じてしまうし、とっつきづらさを感じてしまうだけ。
単純に「格好いいなあ。」と思える物を手にとって羽織ってみてはいかがでしょうか。
最初はもしかすると不安になるかもしれません。
ただそれを着こなす過程すらも楽しめるのは、男性のみに許された特権なのです。
※COMOLI for 1LDK ” COMOLI BLAZER “は11月17日(土)から1LDK AOYAMA HOTELにて発売致します。
誠に勝手ながら、当日店頭にお越し頂く方を優先的にご案内させていただきます。
お取り置き、事前のご予約等も全てのお客様にご遠慮頂いております。
在庫のご用意がある場合のみ、翌日18日(日)から通信販売をお承り致します。
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1LDK AOYAMA HOTEL STAFF 河上
ネイビーブレザーといろいろ。
” COMOLI ” – Suit Collection –
COMOLI for 1LDK AOYAMA HOTEL ” COMOLI BLAZER “
COMOLI for 1LDK AOYAMA HOTEL ” COMOLI BLAZER “ #2
こんにちは。
1LDK AOYAMA HOTELの河上です。
「何を着ているか、どんなブランドを着ているかなんてどうでも良い。
大切なのは洋服を着ている人がその背景・その場所にどう溶け込むか。
何故そこにいて、何故それを着ているか、の方がよっぽど重要だと思う。」
これは僕の大先輩が言っていた言葉。
前職のクラシックな分野を抑えつつ、デザイナーウェアをメインにコーディネートしている諸先輩方の着こなしは本当に刺激的でした。
テーラードジャケットのインナーとしてルイスレザーのサイクロンを着ていたり。(めちゃかっこよかったです。)
テーラードジャケットを裏返しにして着ていたり。(何故。)
テーラードジャケットをそのままパンツにタックインしていたり。(パンツに入れられる物は全て入れていいんだ、と言っていました。)
働いている場所は違いましたが、テーラードジャケットの一部を解体してそのまま着ている方もいらっしゃいました。(何故。。。)
一緒に働いていた約3年間は驚きと衝撃の連続。
しかもその対象が一人や二人では無く、それぞれのベースも全く違うので、とても楽しかったです。
「そんなのありなんですか?」と、一度聞いてみたんですが、
「お前の浅い常識と小さな世界観で洋服の枠を決めつけるのはやめた方がいい。」と言う答え。
「お前そのコーディネート2度としてくんなよ。」と、言われた次の日に要所のポイントを整えて前日の僕と同じ様な合わせで出勤していた方もいらっしゃいました。
他にも色々ありましたが、シャイで身内に対する言葉は面倒なのか選ばない、不器用(良い意味です)な諸先輩方は、背中で常に何かを伝えようとしてくれていた場面が多かった気がします。
「今ナシな物が、早くて明日。遅くとも5,6年後くらいにアリになっているのが洋服。だから、何かを単純に”嫌いだから”という理由だけで諦めない方が良いんじゃないかねえ。」
本質的に大事な事は聞こえるか聞こえないかくらいのトーンでボソッと呟いたり。
その一つ一つの行動や言葉の意味を少しずつ理解し始めたのは1LDKに入社して一店舗を任されて暫く経ったタイミングでしたが。
テーラードジャケットはメンズウェアにおける機能服。
国毎の違いはもちろん「誰がどこで何をするために」という前提を元に様々な型が作られて来ました。
そしてそれは同じ一枚のジャケットにおいても何をどう合わせるかで変化します。
着用されてきた背景が多岐に渡るブレザーは、より”何をどう合わせるか”で様々な見え方に変わる洋服だと感じます。
1LDKには「単純に感覚だけでデザインがされた洋服」が少ないです。
サンプル元を含めて、誰かのライフスタイルに適した機能や目的を含むリアリティのある洋服が並ぶ場所。
単純に物以外の。
誰が何をどうしたくて、という部分を詰め込む事が出来る様な余白のあるCOMOLIのブレザーを提案するには適した場だと思ったのも、今回の別注を企画した理由の一つなのです。
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1LDK AOYAMA HOTEL STAFF 河上
November 15, 2018, 7:10 PM
Category: Kawakami Pick Up Sakakibara
ネイビーブレザー(ジャケット)とニット
COMOLI for 1LDK AOYAMA HOTEL ” COMOLI BLAZER “
COMOLI for 1LDK AOYAMA HOTEL ” COMOLI BLAZER “ #2
こんにちは。
1LDK AOYAMA HOTELの河上です。
本日も引き続き過去の回想含めたCOMOLIのブレザーの紹介を。
少しずつスーツ・ジャケットにも慣れ、ドレスクロージングという売り場にも慣れて来た当時の僕ですが、
入社してから抱き続けていた、あるストレスに耐えられなくなった時期があります。
「(仕事をしている時以外に)普通に着られる洋服が欲しい。。。」
とりあえず売り場に立つ為に、クロージングの基礎を学ぶ為に最低限の洋服を手に入れたのですが、
それはどう考えても僕のカジュアルなライフスタイルを形成するのに適した洋服ではありませんでした。
ジャケットは好きになって来たからいいんだけど、それに合わせるシャツは手持ちのドレスシャツや、どんなにカジュアルでもB.Dシャツくらいしか無い。
折角ジャケットを着るのが楽しくなっていたので、普段着としてカジュアルにジャケットを着こなす為にはどうすればいいんだろう。
これはもう毎日のトライアンドエラーでしか解決が出来なかったのですが、「クラシックな分野を抑えつつ、デザイナーズメインのコーディネートをしている諸先輩方」を参考に幾つかの答えに辿り着きました。
その中の一つはジャケットのインナーにニットを合わせるという事。
僕は合わせるジャケットによっぽどの理由が無い限り、カットソーの上に直接ジャケットを羽織る事はしません。
丸首のニットであればジャケットの生地感に合わせてゲージや縫いやデザインを変えればある程度は対応が出来ます。
今でこそ色々と他の選択肢も思いつくのですが、お金も知識も選択肢も少ない当時の僕にとっては革命的なコーディネート。
秋冬はウール地の物を、春夏にはコットンやリネン地の物を。
という風に切り替えればオッケーというシーズンの切り替わりにも対応が出来ました。
より気軽にジャケットを羽織る事が出来、合わせるパンツの選択肢も増え、合わせるシューズの選択肢も増えました。
何より、自分の中で「ドレスクロージング」という枠と「デザイナーズウェア」という枠と「カジュアルウェア」という枠が少しずつ外れていったのもニットのおかげだと思っています。
1LDK AOYAMA HOTELでは今シーズン、袖物に合わせて欲しいニットをメインに買い付けています。
「袖物に合わせて欲しい。」という括りなのでハイゲージからミドルゲージの物まで。
まずはハイゲージの物から順に。
<SIZE:3 STAFF榊原 height:188cm body weight:65kg>
[STUDIO NIHCOLSON “FINE GAUGE TURTLE NECK” ¥39,000+TAX-]
メリノウールを使用した編み地の非常に細かいモックネックニット。
ここまでゲージの細かいニットになると、体に沿うような細身の物か、もしくはゆったり着ようとすると着丈も袖も長く、アームホールも大きくなってしまってバランスが崩れやすいのですが、STUDIO NICHOLSONの物は着丈もすっきりと、身幅はややゆとりのあるパターン。
生地に上品なドレープが生まれ、一枚で着用しても十分に形になるアイテムです。
ピリングや型崩れが起きづらいのも特徴の一つ。
そんなバランスの良いハイゲージニットですが、このニットの魅力は何かを上から羽織った時に発揮されると思います。
ストレスを感じない柔らかな首回り。
折り返す必要が無いくらいのちょうど良い長さのモックネック。
前述した通りニット自体も一枚で着た際にしっかりと格好が付くので、室内でジャケットを脱いだ途端に急に残念な感じになってしまう、という問題も起きないかと。
カラーはネイビーとボルドー。
ミリタリー/ユニフォーム/スクールといった多くの要素を含み、多くの先人が伝統的に着用し、着崩して着たブレザーは個人的には色物と合わせた際に様々な印象を与えると思います。
[UNIVERSAL PRODUCTS ” CASHMERE CREW NECK KNIT ” ¥26,000+TAX-]
今秋冬シーズンの仕込みも終盤に迫る4月頃にSTAFF大谷と気付いた「シンプルなハイゲージニットがとても少ない」という仕入れ内容。
1LDK AOYAMA HOTELにはラペル付きの袖物が多いので必然的にインナーとして提案しているのはシャツとニットです。
今シーズンは特にジャケットの当たり年だったと感じるほど袖物は良いものが多く、色々と仕込むことが出来たのですが、
肝心の気軽に合わせられる様なニットが無いのは致命的です。
・日常的に着回せるシンプルさ
・日常的に着るのだから、着用するのに気負わない様なプライス
・毛玉が出来てもある程度気にならない様な糸の上質さ
・ジャケットを合わせるのに腕回りが邪魔にならない様なそこまで大きく無いバランス
というわがままな条件を元に再度色々当たってみたのですが、
・糸の細さなどの素材感がイメージ通りな物はプライスが高い
・ハイゲージニットはインポート物だとボディバランスが大きい物が多い
・そしてインポート物を日本人体型に寄せた物は元の全体的な雰囲気が崩れている物が多い
等、あまりしっくりくる物が見つからずに途方にくれていた所、ある事実に気付きました。
「そういえば僕らのイメージ通りな物って、去年のUNIVERSAL PRODUCTSのカシミヤのクルーネックニットだよね。」
と、いう流れから作る事になったカシミヤ100%のクルーネックニット。
2枚買って着まわしているのですが、着ている内に「肌着にしても最高に気持ち良いのではないか。。。」という変なベクトルの可能性に気付いてしまった為、もう何枚か買い足す予定です。
オススメです。
次からミドルゲージ物へ。
[E.TAUTZ “CORE SHETLAND JUMPER” ¥28,000+TAX-]
E.TAUTZのシェットランドウールニット。
オーダーする際に、
「シェットランドウールニットかぁ。JAMIESON’Sを思い出すなー。」と思いながらオーダーしました。
E.TAUTZは自身のプロダクトの生産にイギリスの伝統的な生地メーカーや、伝統的なファクトリーを良く使うのでもしかすると!とは思いましたが、到着したらしっかりJAMIESON’Sの紙タグが付いてました。
JAMIESON’Sはシェットランド島最古のニットファクトリー。
シェットランドウール特有の毛足の長い、軽く保湿性に優れたニット。
元々の表情も比較的バルキーなので、毛玉が出来てもどうでも良いかな、と思える気軽さも好きです。
軽く、暖かで生地感豊かなニット。
カントリーなボトムスや、カントリーなシューズに合わせたい場合等、このニットを持ってくると間違いないかと思います。
伝統染色の味わい深いカラーリングも◎
説明不要かもしれませんが、JAMIESON’Sのフェアアイルニットはウィンザー公が愛用された事でも有名です。
クラシックでトラディショナルなニットメーカー。
一方で格式高さを一切感じさせない、日常に馴染むニット。
・・・余談ですが、僕が一番最初にジャケットに合わせ始めたのもメーカーこそ違えど(僕の場合はANDERSONのEVERESTでした)シェットランドウールニットです。
次は編み地が特徴的なSTEPHAN SCHNEIDERの物を。
[STEPHAN SCHNEIDER “JUMPER GRADIENT” ¥49,000+TAX-]
市場に流通している生地を使わず、生地デザインの段階からデザイナー自らが加わるSTEPHAN SCHNEIDER。
個人的にはこのブランドの最大の魅力はその特徴的な生地にあると感じているのですが、
特に素晴らしいのがニット地だと思います。
ワッフル地の軽く柔らかな風合いが特徴的なJUMPER GRADIENT。
カントリーな風合いを感じる先ほどのシェットランドウールニットとはまた違う、スポーティながらどこか上品な印象を与えます。
[STEPHAN SCHNEIDER ” JUMPER STRIPE ” ¥39,000+TAX-]
STEPHAN SCHNEIDERらしい、テキスタイルを利用したグラデーションカラーが特徴的なアイテム。
「シンプルなニットにブレザーにスラックス」というコーディネートは変わらずとも、全体的な印象は変化します。
Vネックへの抵抗感は徐々に無くなって来ているはずですが、そこまでVネック自体が深くないので取り入れやすいかと。
どことなくスクール感を感じさせてくれるJUMPER STRIPE。
[STEPHAN SCHNEIDER “MEL JUMPER NATURAL” ¥42,000+TAX-]
今シーズン用意したSTEPHAN SCHNEIDERのニットの中でも特に編み地がユニークなMEL JUMPER NATURAL。
ブラウンをベースに色々な色がネップの様に入っているので、色を拾って楽しむことも。
ミドルゲージのタートルネックで生地感は豊かですが、ドライな風合いのニット地なのでニット特有の蒸れが苦手な方も取り入れやすいかと思います。
[E.TAUTZ “ROLL NECK JUMPER” ¥49,000+TAX-]
先ほどのCORE SHETLAND JUMPERはJAMIESON’S製。
対してこのROLL NECK JUMPERはイギリスの英国御用達のニットメーカー製。
身幅は緩く、着丈は短めの一枚でざっくり着ても形になるタートルネックニット。
しっとりと肌に吸い付く様な着用感が特徴的。
これくらいのゲージになるとジャケットをアウター感覚で羽織れるかと思います。
[LIVING CONCEPT “LOW GAUGE TURTLENECK KNIT” ¥20,000+TAX- ]
[LIVING CONCEPT “LOW GAUGE CREWNECK KNIT” ¥ 19,000+TAX-]
最後はLIVING CONCEPTのローゲージニット。
これ以上ゲージが太くなると物理的に難しくなってくるのですが、ニットの生地感が増すとジャケットや他のアイテムとの素材感の違いがより明確になるので個人的には好きなコーディネートです。
最後におまけで今日の僕のコーディネートをそのまま。
ジャケットにニット、というコーディネートは僕の中では欠かせない物なのです。
ちょっと自分語りに読んでいる方も僕も疲れている頃なので、明日はSTAFF大谷から紹介してもらおうかと思います。
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1LDK AOYAMA HOTEL STAFF 河上
November 13, 2018, 9:28 PM
Category: Kawakami Pick Up Sakakibara
ネイビーブレザーとデニム
COMOLI for 1LDK AOYAMA HOTEL ” COMOLI BLAZER “
COMOLI for 1LDK AOYAMA HOTEL ” COMOLI BLAZER “ #2
こんにちは。
1LDK AOYAMA HOTELの河上です。
僕はジャケットを着る様になってから、デニムを全く穿かなくなりました。
なんとでも合わせる事が出来る便利なデニムに頼るのが勿体無く感じる程。
ジャケットに合わせられるパンツの種類の豊富さ。
そして同じジャケットを羽織った場合でも、ほんの細かなディテールの違いで全体の印象を変える事が出来るのがパンツだと気付いたからかもしれません。
そんな僕でも無性にデニムを穿きたくなる瞬間があります。
それはネイビーのブレザーを手に取った時。
ネイビーブレザーとグレーのスラックス。
ネイビーブレザーとベージュのチノ。
いずれもスタイルとして確立はされている物ですが、洋服屋に入りたての僕にとっては中々馴染み辛く落ち着かないコーディネートでした。
今でこそ老けて髭もモジャつきそのコーディネートの爽やかさに耐えられる様になりましたが、
二十歳そこそこのツルツルピカピカの僕がそういった風に合わせてもただの学生になってしまう。。。
ネイビーブレザーにM-45のフィールドトラウザーズ。
と、いうコーディネートは自分的には「これなら!」と感じましたが、それで出勤したら怒られました。
「お前にはコンサバさの欠片も無い。」
コンサバとは一体。。。
当時の僕の働く環境はとてもざっくりと言うと「根っからのクロージング気質の人」と「クラシックな分野を抑えつつ、デザイナーズメインのコーディネートをしている人」の両者に分かれていました。
僕の教育係の先輩は圧倒的に後者で、憧れでもあったので常に目で追うのは「クラシックな分野を抑えつつ、デザイナーズメインのコーディネートをしている人」。
それがいけないんじゃ無いかなぁ。と思って「根っからのクロージング気質の人」の人を目で追ってみました。
今日の先輩でジャケットにスラックス・チノパンを穿いていない人は一体何を合わせているんだろう。
それはインディゴデニムでした。
実際にコンサバなのかどうかは違うと思いますが、
一つのスタイルとして確立しているから納得してくれたのでしょう。
ようやくリラックスして売り場に立つ事が出来る様になりました。
そして、徐々にジャケットに合わせるパンツの種類の多さを楽しむ事が出来る様になります。
その後も「靴が〜」「靴下が〜」「チーフが〜」「シャツが〜」「ネクタイが〜」「働く姿勢が〜」等様々な課題が僕と僕の財布を、僕のアホさ加減が諸先輩を悩ませるのですが、本BLOGどころか1LDKにすら全く関係の無い話になりそうなので、そろそろ本題に入ります。
<SIZE:1 STAFF 荒木 height:169cm body weight:55kg>
CREDIT
cantate “Denim Tapered Trouser” ¥34,000+TAX-
デニムとブレザーの親和性は高いです。
中に合わせるアイテムはニットでもスウェットでも。
シャツにタイドアップしてもOK。
単純に「アメリカ繫り」な点はもちろんですが、バランスさえ間違えなければ子供っぽく見えず、上手くジャケットを着崩す事が出来る点や、何より普段取り入れている日常的な安心感が、「ジャケット」というよそ行きに思われがちなイメージを上手く打ち消してくれるのでしょう。
cantateのDenim Tapered Trouserは「スラックスの様に穿けるジーンズ」を目指したもの。
非常にジャケットと合わせやすいデニムパンツ。
穿き慣れたデニムに、着慣れたスウェット。
出かける際はネイビーのブレザー。
と聞くと、ジャケットというジャンルに対するハードルも少し低く感じるはず。
CREDIT
cantate “Denim Pants” ¥37,000+TAX-
先ほど紹介したDenim Tapered Trouserは「スラックスの様に穿けるジーンズ」を目指したもの。
逆にこちらのDenim Pantsは、本来のジーンズが持つコーディネートを気にせずにカジュアルに穿きこなせるより気軽さを感じるアイテム。
シルエットは程よい太さを持ったストレート。
生地はリーバイスのヴィンテージジーンズの47年モデルをイメージしたもの。
当時のデニムは青さよりも黒さがあり、男らしいムラ糸と色目が特徴的。
比較的長い間続いたテーパードシルエットブームも落ち着いた今、ストレートシルエットのパンツにジャケットを合わせても別になんら違和感を覚えないはず。
CREDIT
LIVING CONCEPT ” TUCK WIDE DENIM PANTS -BIO WASH – ” ¥18,000+TAX-
もちろん色落ちしたデニムと合わせても◎
良い意味での野暮ったさのある巻き縫いのデニムと合わせても。
これ程濃紺のブレザーであれば、デニムの色はかなり薄く、黒靴で締めてあげる方が今の気分かもしれません。
CREDIT
RICHFIELD ” D-4 ” ¥24,500+TAX-
デニム素材では無いですが、ジンバブエコットンをインディゴでロープ染色した経糸、ベージュに染めた緯糸を使用したムラ感のある生地が特徴的。
シンチバック付き、股上の深いワイドストレートトラウザーズ:D-4。
ワーク寄りの雰囲気ですが、スラックス専業工場で作られた品の良さがしっかりと表に出ているアイテム。
スラックスタイプのトラウザーの綺麗すぎる雰囲気が苦手な方にハマりやすいアイテムだと思います。
5ポケットパンツと比較して、スラックスタイプのトラウザーは全体的な印象を綺麗に整えてくれるので、
先ほどと全く同じトップス/ジャケットでも全体的な雰囲気が変わるのがわかりやすいかと。
CREDIT
RICHFIELD ” D-3 ” ¥23,500+TAX-
先ほどのワイドテーパードと同素材の2タックのテーパードトラウザー:D-3。
ヒップやワタリはすっきりとした印象、股下も短め。
裾はダブル。
デニムと同じ様な感覚で。
ただ雰囲気は綺麗に。
気軽に取り入れられる良いパンツです。
偶然僕も今日デニム素材風のパンツを履いて来たのでおまけとして。
経糸にコットン、横糸にカシミアを打ち込んだトリプルデニムにボールバイオ加工した生地を使用した、M-45 フィールドトラウザーズをベースにしたユニークなパンツ。
・・・洋服というのは一度注意されても自分の中で咀嚼して理解さえすれば、舌を出しながら着る事も出来ます。
“全ての洋服の原型は欧米から”
イギリス起源のリーファージャケットがアメリカに伝わり、今日僕たちが「ブレザー」として想像するアメリカントラディショナルなものが生まれました。
デニムはそのファッション性と自由度の高さが認められ、アメリカ発祥/ヨーロッパへ逆輸入される様な形で浸透していきます。
フランスではモーリス・レノマ氏が”デニムにジャケット”というコーディネートを定着させました。
イギリス生まれ/(大衆的には)アメリカ育ち/ファッションとして昇華させたのはフランス人。
そう考えると、ネイビーブレザーとデニムというのは面白い関係性があると感じるのです。
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1LDK AOYAMA HOTEL
〒107-0062
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1LDK AOYAMA HOTEL STAFF 河上
COMOLI for 1LDK AOYAMA HOTEL ” COMOLI BLAZER “ #2
COMOLI for 1LDK AOYAMA HOTEL ” COMOLI BLAZER “
こんにちは。
1LDK AOYAMA HOTELの河上です。
発売日まで少しずつCOMOLIのブレザーの紹介を進めていきます。
<Size:1 “STAFF大谷” height:172cm body weight:53kg >
今回のCOMOLIのBLAZERのサイズ展開は1/2/3の3サイズ。
1=44
2=46
3=48
というサイズゲージですが、若干サイズ感としては緩いので体感としては
1=44-46の中間くらい
2=46-48の中間くらい
3=48-50の中間くらい
というイメージで問題ないかと思います。
大谷は44体型でSIZE:1。
僕は典型的な44-46体型でSIZE:1でも2でも着られる様な着用感。
SIZE:1だと多少前肩が当たりますが、綺麗に着るならサイズ1でも許容範囲、という感じです。
着用している本人は全く窮屈さを感じませんが、やや長い着丈、フロントダーツ、背中に乗る様なウェストシェイプが全体的な印象をすっきりとさせています。
袖丈などお直しをする事も可能ですが、カジュアルに着回す場合はコーディネートである程度のサイズ感や袖丈はカバー出来るバランスなので、一緒に色々とお話しさせてください。
余談ですが、このジャケットは立ち上がりの際に発売した各別注と合わせる事も想定して作りました。
“salvy; for 1LDK AOYAMA HOTEL”
” CLASS for 1LDK AOYAMA HOTEL “
F.LLI Giacometti for 1LDK AOYAMA HOTEL
それぞれがベーシックに、日常的に着回せるアイテムですが、実際に日常的に着てみるとどこかユニークなバランスが癖になるアイテムだったと思います。
(お陰様で現在店頭にあるのはsalvy;のカットソー白のみとなり、全て完売しました。)
肩幅/身幅がある程度あるので、下に合わせるアイテムも選ばないかと。
明日以降、様々なスタイルの洋服と合わせて紹介をしていきます。
※COMOLI for 1LDK ” COMOLI BLAZER “は11月17日(土)から1LDK AOYAMA HOTELにて発売致します。
誠に勝手ながら、当日店頭にお越し頂く方を優先的にご案内させていただきます。
お取り置き、事前のご予約等も全てのお客様にご遠慮頂いております。
在庫のご用意がある場合のみ、翌日18日(日)から通信販売をお承り致します。
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1LDK AOYAMA HOTEL STAFF 河上
COMOLI for 1LDK AOYAMA HOTEL ” COMOLI BLAZER “
” COMOLI ” – Suit Collection –
” COMOLI ” – Suit Collection – vol.2
こんにちは。
1LDK AOYAMA HOTELの河上です。
本日は小森さんにお願いして作って頂いたCOMOLIのブレザーの簡単な紹介を行います。
ネイビーのウールサージ/寸胴/段返りの3つ釦/フックベント/フラップ付きのパッチポケット/金釦。
オーセンティックでアメリカントラディショナルな紺ブレは、僕にとっての”はじまりのジャケット”でもあります。
今でこそ面影はありませんが、僕の洋服屋としてのはじまりはテーラードを基調とするドレスクロージング店舗。
入った当初は「スーツ・テーラードジャケット」に対する興味はほとんどなく、むしろ苦手でした。
というか、入って暫く経つまでドレスという概念すら全く理解して無かったです。
非常に漠然としていた「洋服売ってみたいなあ。」という自分の中の気持ちを揉みに揉んで、「全く興味の無い分野から始めて、それでも好きになれなかったら洋服屋は諦めて、違う道に進もう。」という決断の元に選んだ道でした。
「とりあえず売り場に立つ為に、スーツ・ジャケットの基礎を学ぶ為には何を着れば良いですか?」
という僕の質問に返って来た「ネイビーのブレザー、グレーのスラックス。」という答え。
「よし、じゃあネイビーのブレザーを買うか。」と、ざっと売り場を見渡しても当時のクロージング業界のトレンドのせいなのかネイビーのブレザーは並んでいませんでした。。。
・・・負けん気だけは強かったので、次の休みの日に青山のBROOKS BROTHERSに行ってブレザーを買いました。
今思えばアンコンのナポリ風仕立てのジャケットが主流、一部構築的なブリティッシュのビスポークブランドの既製服ライン、そして一部ラテン調の遊びの効いたスーツが並ぶ売り場に一人だけアイビー風(しかも全然着こなせていない)な人間が立っているのもおかしな話。
そんな僕を見兼ねてか、一人の先輩がサヴィル・ロウ/ビスポークテイラー:Kilgour French and Stanburyの極端な程構築的なジャケットを譲って下さいました。
僕の中で「仕事をする為にジャケットを着る」のでは無く、「楽しいからジャケットを着る」という風に変化したのはその頃からだったと思います。
その頃の僕の売り場に立てそうな手持ちのジャケット・スーツは、
・BROOKS BROTHERSのブレザー
・ナポリ風のアンコンのピンストライプのネイビースーツ
・北イタリア風のチョークストライプのネイビースーツ
・Kilgour French and Stanburyの構築的なサファリジャケット
・m’s braqueデザイナー:松下さんの監修するコレクションラインのラテンな雰囲気漂うセットアップ
幸運な事に洋服屋として比較的早い段階でそれぞれ異なる国・異なる形・異なる作りのジャケットを着て違いを体感出来たんだなぁ、と思います。
アメリカ人は合理的。
イタリア人は南は暖かで緩い、北は寒いから堅い。
イギリス人は生真面目。
フランス人は芸術的。
よく聞く漠然とした印象を、僕は洋服から。
学生の頃全く興味の無かった世界史やその土地ごとの風土・文化の違いからくる洋服のアプローチを、それぞれのジャケットから感じ取り、楽しむ事を覚えました。
そうして実際に着て生活している内に、僕の好きな物も明確になってきました。
好きな物がより明確になる、という事は人に伝える言葉や投げかける疑問がより具体的になるという事。
ただ、「漠然とわからない事」を聞くのでは無く、「自分の中で明確にわからない事」を聞くと人は答えてくれて、しかもプラスで何かしらの情報だったり課題を与えてくれる、というのを僕は洋服を通して学んだ気がします。
そんなこんなで僕は一枚のジャケットをはじまりとして、洋服の楽しみ方、仕事の仕方、人との付き合い方を学んで今この場所にいます。
もしかすると僕が当時勤めていた場所で
「まずはネイビーのブレザーを。」と言われなかったら。
から始まる、無数のたらればのどれかが欠けていたら僕は今頃洋服屋では無かったかもしれないし、COMOLIのブレザーがこうして店頭に並ぶ事は無かったかもしれません。
COMOLI for 1LDK AOYAMA HOTEL
“COMOLI BLAZER”
Color:Navy
Size:1/2/3
Price:¥78,000+TAX-
<COMOLI>
コモリ(COMOLI)は日本のトータルウェアブランド。2011年に小森啓二郎氏が自身のブランドをスタートする。
“全ての洋服の原型は欧米から生まれ、ある目的の為に作られた物である。”
この考えをもとにして今の自分に合う上質でシンプルな日常着を展開しています。
COMOLIとブレザーを作りました。
コンセプトは「ふらっと立ち寄った古着屋で見つけた、最高にテンションの上がる一着。」
あえて誰もがうっとりとする様な上質な素材は使わず、脂の抜けたドライな風合いの尾州産のウールサージを採用しています。
低いゴージライン、極太のノッチドラペル。
芯地入り、肩パッドの入った構築的なシルエット。
AMFステッチ、フロントダーツ。
2つ釦、サイドベンツ。
“ブレザー”と聞けば誰しもが想像する様なマスキュリンなアメリカンな雰囲気も無く、背筋が伸びる構築的なブリティッシュな雰囲気も無く、色気のあるラテンな雰囲気も、軽快なイタリアンの雰囲気も無い。
今の自分が着たいと思える。マイペースに、トレンドを気にせず手に取る事が出来る国籍不明のジャケット。
ブレザーの持つ真面目なユニフォーム的な表情はしっかりと残しつつ、COMOLIのプロダクト特有の柔らかな印象を併せ持ったジャケット。
実はブレザーはずっと作りたかったアイテム。
ジャケットとしての制限が少なく、カジュアルにもフォーマルにも合わせられる振り幅の広い洋服で、トレンドも年代も性別も関係無く提案が出来る物だから。
ただ、それをどこのブランドにお願いするかを2年くらい揉んでいました。
イタリアン/ブリティッシュはそもそも1LDKのラインナップだと難しい。
ラテンな雰囲気を持つm’s braqueだともう既にインラインで定番化している。
可能性があるとしたらまだアメトラな物だけど、ただそれだけじゃ僕たちも提案がしづらいだろう。
2018A/WシーズンのCOMOLIの展示会の際に見た、不思議なバランスながら誰にでも似合い、どんなアイテムとも合わせられてしまう様なスーツ。
それを見て、今回の別注をお願いするのを決めました。
クロージングアイテムを仕事で作り続けてきた小森さんに、COMOLIとしてブレザーの作成を依頼するのはとても勇気が必要でしたが、結果的に形になって本当に良かったと思います。
このジャケットの不思議な癖、だからこそ生み出されるバランスの良さは、
小難しい「ドレス/テーラード」というジャンルに対して苦手意識を感じている方がそれを克服できる様な。
はじまりのジャケットになる可能性を感じるのです。
※COMOLI for 1LDK ” COMOLI BLAZER “は11月17日(土)から1LDK AOYAMA HOTELにて発売致します。
誠に勝手ながら、当日店頭にお越し頂く方を優先的にご案内させていただきます。
お取り置き、事前のご予約等も全てのお客様にご遠慮頂いております。
在庫のご用意がある場合のみ、翌日18日(日)から通信販売をお承り致します。
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1LDK AOYAMA HOTEL STAFF 河上
“ACRONYM®︎” [ J46-FO ] – 2L GORE-TEX INFINIUM™️ CLIMASHIELD®︎ COAT –
[ J47TS-GT ] – 3L GORE-TEX PRO TEC SYS JACKET –
ACRONYMとは頭文字を表す言葉。
取り入れるのは常に最先端の新素材。
使用者を考え、極限まで突き詰められた機能レベル。
ただの”高機能ウェア”で終わらず、素材と機能を活かした非常に高いファッション性。
その常に進化を求め”頭文字”であろうとする哲学が生み出すプロダクトは、
究極のトラベルウェアであり、デイリーウェアである。
“ACRONYM®︎” [ J46-FO ] ¥340,000+TAX-
STYLE:
INSULATOR
2L GORE-TEX INFINIUM™️ CLIMASHIELD®︎ COAT [STRAIGHT FIT]
FABRIC TECHNOLOGY:
2L GORE-TEX INFINIUM™️ shell fabric
_With persistent beading
CLIMASHIELD®︎ continuous filament insulation
INCLUDES:
ForceLockæ[Removable]
JacketSlingæ[Removable]
Logo tape[Removable]
SYSTEMS:
ACRONYM®︎ SOUNDæ[PAT.]
POCKETS:
Total:6
_External:4
_Internal:2
こんにちは。
1LDK AOYAMA HOTELの河上です。
本日も引き続きACRONYM®︎の紹介を。
ARC’TERYXをはじめとし、BURTON、NIKE ACG、STONE ISLAND SHADOW PROJECTなどのプロダクトデザインをつとめ、GORE-TEX®のアドバイザーも兼任する、デザイナーとしての数多くの顔を持つErrolson Hugh。
GORE-TEX®︎のアドバイザーを努めているからこそ、ACRONYM®︎にGORE-TEXの開発した新素材を試験的に用いる事が出来る他、GORE-TEX®︎ PROブランドのシェルファブリックにいわゆるファッションZIPを付属させる事が実現したり。
今シーズン、ACRONYM®︎がリリースしたコートには2018年秋に発表されたGORE-TEX®︎ INFINIUM™️という新素材が使用されています。
<GORE-TEX®︎ INFINIUM™️>
GORE-TEXがリリースする最新テクノロジー(フィルムアウト)を起用したInfinium™️を使用した新しいプロダクト。
防風性/持続的な撥水性・透湿性を併せ持つ。
従来のGORE-TEXプロダクトと比較してメンテナンス面/環境のことを踏まえて生まれたのが、このフィルムアウトテクノロジー。
フッ素コーティング等のメンテナンスを必要とせず高い撥水性を維持する。
皮革の様な滑らかな肌触りと軽く柔らかな風合い。
その経年変化も皮革の様なアタリとシワが入るのも特徴の一つ。
<CLIMASHIELD®︎>
PrimaLoft®に代わる次世代のインサレーション。
防風性、透湿性、保温性、そして復元率の高さが特徴。
PrimaLoft®は複数の繊維からなる中綿であることに対して、Climashield®は一本の繊維からなる中綿。
防水性はありませんが、濡れても暖かく、かつ速乾性に優れている。
数シーズン継続的にマイナーチェンジを加えながらリリースしているロング丈のフーデッドコート:J46-FO。
GORE-TEX®︎ INFINIUM™️と、中綿に用いられたCLIMASHIELD®︎、双方の軽さと暖かさに非常に驚かされるモデルでもあります。
[COLLAR ZIP]
襟部に独立して存在するCOLLAR ZIP。
右首に食い込む様に配されたZIPは、フーチャリスティックなデザイン性だけではなく片手でも開閉が容易になる仕様。
首元の保温性を高める意味合いでも取り付けられています。
フロントのメインZIPはダブルZIP仕様。
昨日紹介したJ47TS-GT同様、フロントジップ/フロントスナップという2重仕立ての前立てを用いています。
レイヤードしたインナーのジャケットから物を取り出す事を可能にしています。
COLLAR ZIPを締め、フロントジップを全て開けた場合はStocco Snapのウェビングテープが見える、ディテールと見た目のデザインが上手く作用した作り。
[ForceLockæ[Removable] / ACRONYM®︎ SOUNDæ[PAT.]]
ACRONYM®︎ならではのユニークなディテールの一つ。
イヤフォンを固定出来るネオジウム磁石入りの、取り外し可能な襟元の両サイドに施されたタブ。
J46-FOに付属するポケットは6つ。
前後両方にポケットの空間が作られたやや背面に付属する左右のポケット。
フロント見頃に施されたフラップ付きのハンドウォーマーポケット。
そして左右内部に配された内ポケット。
内ポケットにZIPが二つ付いているのは、JacketSlingæを使って背負った際にもポケットのアクセスを容易にする為です。
フロントサイドのディテールは以上。
次はバックサイドのディテールを。
[STORM HOOD]
J47TS-GT同様にSTORM HOODを搭載。
ドローコードを絞ると、頭を完全に固定する様に。
STORM HOODは頭の動きに合わせてフードも一緒に連動して動く様に作られています。
甲冑の兜の様に変形する構造により、雨が自然と外へ流れ落ちる様に設計されています。
J47TS-GT同様に収納が可能。
[JacketSlingæ]
JacketSlingæも搭載されています。
背負った際に各ポケットのアクセスが容易な点は、JacketSlingæが搭載されている全てのモデルにおいて統一されています。
「GORE-TEXブランドの中でも、よりタウンユースしやすくリアリティのあるシェル」というコンセプトの元に開発されたGORE-TEX INFINIUM™️。
その素材を活かし、必要最低限かつACRONYM®︎らしいディテールを兼ね備えたJ46-FO。
0から1へオリジナルとして生み出され、世に強く表現するもの。
その人にしか作れないもの、その人にしか表現が出来ないもの。
そういった物のπがどんどん少なくなっていく中だからこそ、ACRONYM®︎の存在は際立って異質に感じるのです。
ACRONYM®
それは常に進化し続ける、究極のトラベルウェア。
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〒107-0062
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“ACRONYM®︎” [ J47TS-GT ] – 3L GORE-TEX PRO TEC SYS JACKET –
ACRONYMとは頭文字を表す言葉。
取り入れるのは常に最先端の新素材。
使用者を考え、極限まで突き詰められた機能レベル。
ただの”高機能ウェア”で終わらず、素材と機能を活かした非常に高いファッション性。
その常に進化を求め”頭文字”であろうとする哲学が生み出すプロダクトは、
究極のトラベルウェアであり、デイリーウェアである。
“ACORNYM®︎” [ J47TS-GT ] ¥326,000+TAX-
STYLE:
HARDSHELL
3L GORE-TEX PRO TEC SYS JACKET[STRAIGHT FIT]
FABRIC TECHNOLOGY:
3L GORE-TEX PRO [Next generation technology]
with MICROGRID®︎ Backer
Guaranteed To Keep You Dry®︎
INCLUDES:
ForceLockæ[Removable]
JacketSlingæ[Removable]
Logo tape[Removable]
SYSTEMS:
ACRONYM®︎ INTEROPSæ[PAT.]
ACRONYM®︎ SOUNDæ[PAT.]
ACRONYM®︎ TEC SYSæ
POCKETS:
Total:8
_External:7
_Internal:1
こんにちは。
1LDK AOYAMA HOTELの河上です。
今シーズン、1LDK AOYAMA HOTELで取り扱いのあるACRONYM®︎のプロダクトは計4型。
本日はハードシェルの1つである[ J47TS-GT ] 3L GORE-TEX PRO TEC SYS JACKETの紹介を行います。
ACRONYM®︎のプロダクトが持つ、「男心をくすぐるディテール」の総集編の様なJ47TS-GT。
まずはその機能性をメインに。
優れた耐久性/撥水性/透湿性を誇る3L GORE-TEX®︎ PRO[next generation]を使用。
ACRONYM®︎と親和性の高いbagjackや、軍のモール規格の製品の取り付けが可能なウェビングテープ:TEC SYS WEBBINGが付属。
通常縫製で作り上げるパーツですが、ACRONYM®︎やbagjackはこのウェビングテープを織りで作り上げているのも特徴の一つ。
また、ACRONYM®︎のアウターシェルの魅力であるアシンメトリーなデザインのフロントポケットも付属。
右胸にはコンパクトなポケットを。
左胸には立体的に形作られたポケットが搭載。
人体の動き・構造を完全に理解した独自のパターンブロックを使用したACRONYM®︎のアウターシェル。
着用した際、外からは非常にすっきりとしたスタイリッシュな印象を覚えますが、全くストレスを感じないその着用感に驚く方は多いはず。
座った状態でも物が取り出しやすい様に角度が付けられた右胸のフロントポケット。
悪天候時でもポケット内部に水が入り込まないよう、自然に雨を排水しやすい設計にもなっています。
メッセンジャータイプのバッグを背負った際にポケットが邪魔にならない様、ヘムを遊ばせたりポケットを固定できるよう、Stocco Snapを配置。
左胸の止水ジップを開けると現れる大容量の収納。
内部にはACRONYM®︎と親和性の高いbagjackや、軍のモール規格の製品の取り付けが可能なウェビングテープが付属。
フロント部に立体的に形取られたポケットは、この部分からアクセスが可能です。
自分の使いやすい様に機能拡張が出来るのもACRONYM®︎のプロダクトの魅力の一つ。
あると嬉しいハンドウォーマーポケットも左右に付属。
左サイドのポケットのみ、前部だけで無く、後部にも収納スペースが付属しています。
左腕のみモバイルサイズのポケットが付属。
そしてACRONYM®︎ならではのディテールであるGravity Pocket。
左右対象的に配されたこのGravity Pocketは、モバイル機器を片手で瞬時に取り出すことの出来るディテール。
日本の都市部ではパスモや社内用のセキュリティカードといった磁気カード類を入れて使用しても良いと思います。
以上、ポケットは計8つ。
都市生活において必要な最低限の荷物を詰め込んで、家を出る際にこのシェルジャケットのみ羽織れば準備オッケー。
というのはものぐさな僕にとって理想的な生活スタイルの一つかもしれません。
[ForceLockæ[Removable] / ACRONYM®︎ SOUNDæ[PAT.]]
ACRONYM®︎ならではのユニークなディテールの一つ。
イヤフォンを固定出来るネオジウム磁石入りの、取り外し可能な襟元の両サイドに施されたタブ。
[HEM EXPANSION ZIP]
ジャケット前身頃の裾に付属するHEM EXPANTION ZIP。
ベンチレーションの役割もありますが、開けてヘムを持ち上げることで屈まずにフロントジップを閉める事が可能なディテール。
座る際や自転車に乗る際、車に乗る際等もこのHEM EXPANSION ZIPを開けておくと裾がもたれない仕様に。
ベンチレーションとして使用する際は裾が遊ばないよう、Stocco Snapを配置。
[INTEROPSæ]
右サイドに配された裾から脇下まで走る止水ジップ。
開くと脇下まで届くスリットの様なディテールに。
ベンチレーションの意味合いも込められた作りですが、開く事でバッグを背負ったままジャケットを羽織る事を可能にし、バッグを雨風から防ぐ事が出来ます。
こちらもHEM EXPANSION ZIP同様に裾が遊ばないようにStocco Snapで2段階の調整が可能。
[Stocco Snap]
先ほどから何回か説明に登場するStocco Snap。
Louis vuittonからの”三世代使い続けても緩まない財布用スナップ”というお題に対応した素材。
通常針金を用いる内部素材に高密度のポリマーのリングを使用したもの。
非常に高価なパーツなので、以前まではGravity Pocketのみに使用されていましたが、今ではACRONYM®︎の全てのスナップ釦に用いられています。
全てのスナップ釦に片手でも容易に開け閉めが出来るような工夫がなされています。
フロントジップ/フロントスナップという2重仕立ての前立てを用いる理由は、
そのスナップの間隔がレイヤードしたインナーのジャケットから物を取り出す事が可能にする、という機能でもあり、
ショルダーバッグの上からシェルジャケットを羽織った際にストラップを通すことも想定されています。
[EscapeZipæ]
簡易着脱を可能とするEsxapeZipæは、元々は消防士が高熱を持った消防着を一瞬で体から剥ぎ取るための機能。
フロントZIPを上まで閉めて、ZIPのコードを引っ張るだけでジャケットの着脱が可能なディテール。
以上でフロント部のディテールは全て。
残りはバックスタイルです。
[STORM HOOD]
悪天候の際にフードを被ると視界が制限されてしまうことも。
ドローコードを絞ると、頭を完全に固定する様に。
STORM HOODは頭の動きに合わせてフードも一緒に連動して動く様に作られています。
甲冑の兜の様に変形する構造により、雨が自然と外へ流れ落ちる様に設計されています。
また今回のフードは、「強盗など⾃分の⾝身が危険になった際にフードを掴まれたら太⼑打ちできない。」というセキュリティーの観点から内側に折り畳む事が可能。
フード収納部下には数シーズン前に発売されたMODULAR LINER JACKETや、ネックウォーマー等の取り付けが可能なジップが付属します。
[JacketSlingæ]
もちろんJacketSlingæも搭載されています。
脱いだ際に手荷物にならない様に、背負って持ち運びできる仕様。
背負ったままでも各ポケットへのアクセスは容易です。
黒のドローコードを絞るとストラップが縮み、緑のドローコードを引っ張るとストラップが緩む仕様。
写真を撮るのを忘れたので過去の写真から引用しますが、今回のモデルにも裾のドローコードが付属します。
悪天候時に活躍する裾のドローストリング。
絞ると雨風が吹き込まない様に。
ACRONYMのドローストリングの構造は、ただ絞るだけでなく内側に立体的に巻き込む様になっているので、絞った際の印象が非常に綺麗です。
また、黒のタブを引っ張ると締まり、カーキのタブを引っ張ると緩む仕様に。
数多くのディテールが搭載されたJ47TS-GT。
ACRONYM®︎のプロダクトデザインに一切の無駄や妥協は無く、その全てにおいてそこに存在する「理由」があります。
一つのピースとして、コーディネートの種類を除いた単純に機能だけの説明をここまで出来る洋服を僕は他には知りません。
(しかもこれでもかなり端折っています。。。)
そしてそれは実際に着て使用する際に、更にその楽しさを自分の中で改めて実感できるはず。
他の追随を許さない圧倒的な先進性。
シーズンを重ねる毎に削ぎ落とされ、また搭載される新たな機能/技術。
それをウェアに落とし込むデザイン性。
ACRONYM®
それは常に進化し続ける、究極のトラベルウェア。
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