1LDK AOYAMA

SHOP INFO

LOG: 2019

E.TAUTZ – CORE TROUSERS SERIES –

E.TAUTZ 19S/S from United Kingdom

 

こんにちは。1LDK AOYAMA HOTELの榊原です。

 

待ちに待った”E.TAUTZ”のデリバリーが届きましたので、早速ご紹介したいと思います。

今回もこれでもかというほど、目ぼしいラインナップ。

最近、僕の周りでもこのブランドの洋服を持っているケースが多いです。

友人が着て、仲間内で一緒の時間を過ごす中で、ふとした瞬間に

「あぁ、あのシャツやっぱりかっこよかったなぁ」

と素直に思えました。

僕の周りでは同じアイテムを複数人持っていて、ある日集合写真を撮る際にあまりにも被りすぎていたため、逆にそのアイテムに対して購入することを敬遠してしまいました。(あるいは嫉妬してしまったのかもしれません。)

もちろんシャツだけではありません。

ロロピアーナのコート、デニムのトラウザーズ、、、等々。

 

E.TAUTZ

“過去から未来へ、デザインをつなぐブランド”

 

デザイナーは、Patrick Grant氏。

彼の洋服に対する考えは、Ted Xでの公演をYou Tubeで拝見してみると面白いかもしれません。

 

今回は、E.TAUTZの中でも定番となっている”CORE TROUSERS”シリーズをピックアップしてご紹介します。

何気なく潜むバランスの良さ。

それを少しでも感じ取って欲しいと思います。

 

“E.TAUTZ”

– CORE FIELD JEAN < DARK INDIGO > –

– CORE FIELD TROUSERS < ECRU DENIM > –

¥39,000+TAX-

引き締まったウェスト、深めに取られた股上、大きく設定されたヒップライン。

まさにその代名詞とも言える”CORE FIELD JEAN”。

ワタリからストレートに裾まで落ちるワイドなシルエットが特徴的。

その型破りな股上の深さとは相反して、着用者の体型に合わせられる振り幅も併せ持ちます。そこまでワイドな印象を持たせないバランスの良さは、穿いていただくと実感するはずです。

ダークインディゴに映えるシルバーステッチと、艶のあるドレープ感もしかり。

旧式の織機を使用して生産されるセルヴィッジ・デニムは、その生地を織る為に通常のデニム生地の5倍以上の時間を必要とし、織機のアナログさと職人の手仕事による目利きを要した上に成り立つ一本。

型崩れしにくいセルヴィッジ・デニムの立体的な構造を解釈し、迫力のあるビッグ・シルエットを生み出しているE.TAUTZのアイコン的なパンツ。

 

続いて、新登場のこちら。

シルエットは先ほどのCORE FIELD JEANと同様、ワイドなストレートタイプ。

ただし、今回生地に新しく採用したのは”ECRU DENIM”。

ECRU = 生成り。先ほどの艶のあるDARK INDIGOと比べると、ワンウォッシュをすることで最初から柔らかな手触りを持たせ、真っ白というよりかは、アイボリーに近い色彩を表現しています。

もちろん、穿き込むほどその風合いは深みを増します。

ベージュトーンで組むと、その隠れた存在感にも惹かれるはず。

70年代のヴィレッジワーカーを彷彿とさせるECRU DENIMと、サヴィル・ロウの老舗ブランドが融合したカジュアルかつ上品な佇まい。

抵抗のある白パンというカテゴリーを払拭させるかのような、程よい抜け感がなんとも手を伸ばしたくなる一本に。

 

最後は、毎年オーダーを欠かさないこちらのパンツ。

“E.TAUTZ”

– CORE PLEATED CHINO –

< KHAKI/NAVY >

¥22,000+TAX-

< KHAKI >

その名の通り2プリーツが施された、定番のチノタイプ。

パリッとした打ち込みの強いコットンに、緩やかにかかるテーパードシルエット。前述したCORE FIELD TROUSERSとは対照的な浅い股上が、スラックス感覚で比較的どんな需要にも当てはまってしまうパンツ。

イギリスメイドの滑らかで光沢のある生地感がクラシカルに纏め上げてくれます。

こちらは、ベージュベースの発色を持つカーキ。

淡いトーンで、全体のベースともなれる使い勝手の良さが使用頻度を高める一本。

細すぎず太すぎず、かといって型崩れも起こしにくいガシガシ穿き込んで頂ける強さも魅力の一つ。

2タックのパンツは腰回りにボリュームが生まれ、バックにもたつきが生まれる可能性が高い傾向にありますが、このCORE PLEATED CHINOはそのバックスタイルもコンパクトに。

スッキリとしたヴィジュアルが実現されています。

<NAVY >

昨年瞬く間に消えたネイビー。

普段の装いに自然と馴染んでくれる、特に文句のつけようがないアイテムです。パッと見ではわかりにくい軽やかな生地は、これから訪れる季節に向けてモチベーションを高めるにはもってこいの品。

適度なボリューム感を楽しみつつ、コンパクトなバックラインとゆるやかなテーパードシルエットが全体を引き締めてくれます。

 

シーズン/トレンドというものに囚われることのない、必ずや僕たちの期待にも応えてくれる”CORE TROUSERS”シリーズ。

きっと皆様にも頷いていただけるはずです。

 

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〒107-0062
東京都港区南青山6-8-18
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1LDK AOYAMA HOTEL STAFF 榊原

 

January 29, 2019, 8:47 PM

Category: Pick Up Sakakibara

“PHOEBE ENGLISH MAN” – TROUSERS –

 

PHOEBE ENGLISH MAN – BLOUSON & BACKPACK –

 

こんにちは。

1LDK AOYAMA HOTELの荒木です。

 

昨日に続きPHOEBE ENGLISH MANから、今シーズンのコレクションテーマ”FIN”をより実感していただけるトラウザーのご紹介を。

 

 

PHOEBE ENGLISH MAN

– TURN UP WIDE LEGS  <LINEN> –

¥48,000+TAX-

CREDIT
“PHOEBE ENGLISH MAN” – FOLD POCKET BOMBER – ¥76,000+TAX-

まずは仕様変更をされリリースされるワイドパンツ。

股上深め/裾6cmのW幅が男性らしさを彷彿させるディテールとウエスト周りにはダーツを入れウエスト/ヒップラインを直線的にすっきりと。

レディースコレクションで培ったブランドが成す絶妙なバランスを楽しんでいただけるはず。

CREDIT
“MAISON FLANEUR” –GLEN CHECK WOOL ZIP BLOUSON– ¥72,000+TAX-
“UNIVERSAL PRODUCTS” –COTTON PIQUE CREW NECK KNIT– ¥16,000+TAX-

ウエストから走るダーツから深く入ったワンタック、そこから緩やかなテーパードラインになり、リネン素材と相まってふっくらとしたシルエットに。

風に靡き、動きに連れてドレープが生まれる軽やかなリネンの生地だからこそ、素材感も存分に楽しんでいただけます。

くたっとした表情になっていくその過程も楽しんでみてはいかがでしょうか。

 

PHOEBE ENGLISH MAN

– TURN UP WIDE LEGS  <WAFFLE LINEN> –

¥48,000+TAX-

CREDIT
“PHOEBE ENGLISH MAN” – FOLD POCKET BOMBER – ¥70,000+TAX-

形/素材は同じで、リネンワッフル生地を使用したグレー。

先程のブラックに比べると張りのあるワッフル生地はシンプルにブルゾンやニット、暖かくなってきたらTシャツに合わせてもこのボリューム感を存分に感じてもらえると思います。

同じ型でも全く異なる生地を乗せてリリースし、生地とのバランスを綿密に考えられたアイテムをリリースするPHOEBE ENGLISH。

悩ませる要素でもありますが、それぞれに良さがありますので、是非店頭で穿き比べてみてください。

 

PHOEBE ENGLISH MAN

– FIN JOGGERS  <MID WEIGHT COTTON> –

¥42,000+TAX-

CREDIT
“PHOEBE ENGLISH MAN” – FOLD POCKET BOMBER – ¥70,000+TAX-

こちらも仕様を変えリリースされるジョガーパンツ。

テーマでもある”FIN”の名前が付いたジョガーパンツは、サイドのヘムを長く取り、動きによって膨らみを持つシルエットが特徴的な一本。

そのまま穿くと裾のリブは隠れスラックスのように、turn upしてリブを出すことでよりカジュアルに合わせられる仕様です。

ジョガーパンツとなるとラフにスニーカーといった印象ですが打ち込みの強い中厚のコットン生地はハリ/艶のある上品な佇まいで革靴との相性も◎

 

CREDIT
“ I ” – BALMACAAN COAT– ¥46,000+TAX-
“MAISON FLANEUR” –PULL OVER OVER SIZE SHIRT– ¥38,000+TAX-

スニーカーと合わせても決してラフすぎる印象になることはありません。

合わせるトップスに応じて使い分けてみて下さい。

 

ブランド独自のディテールとそのアイテムの良さをより感じさせてくれるテキスタイルのチョイス。

今回のコレクションもPHOEBE ENGLISHの良さが詰まったラインナップです。

是非一度ご覧になってみて下さい。

 

 

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1LDK AOYAMA HOTEL STAFF 荒木

January 25, 2019, 8:47 PM

Category: Pick Up Sakakibara

“PHOEBE ENGLISH MAN” – BLOUSON & BACKPACK –

 

こんにちは。1LDK AOYAMA HOTELの榊原です。

“PHOEBE ENGLISH MAN”

店頭に立っていると、最近気になっているんですよ、という声をちらほら聞くようになりました。僕も同感です。

ロンドンブリッジからほど近いイーストロンドンのリバーサイドにアトリエを構えるブランド。

僕は2年前に約半年間、大学を休学してロンドンへ留学しておりました。時間が空けばどこの土地でも街をぶらぶらする、という自分の習性みたいなものがあり(単に暇だったのだけかもしれませんが)、ロンドンという街において、その風情を一通り視界に焼き付けたつもりではいます。

その頃の僕は、奇しくも”PHOEBE ENGLISH”というロゴを目にすることは出来ませんでしたが、こうしてイギリスのブランドをご紹介するにおいて非常に感慨深く、少なからず僕の根底にあるイギリスの空気感を思い出させてくれるような気もします。

話は逸れましたが、”PHOEBE ENGLISH”のプロダクトも、東京、もしくは日本にいる僕たちの期待に毎シーズン応えてくれるマッチ性は非常に高いコレクション。

生地/ボタン/染色やワックスの工程、そのほぼ全てをイギリスメイドにこだわったブランドだからこそなのかもしれません。

 

まず最初は、ブルゾンとバックパックを一気にご紹介します。

PHOEBE ENGLISH

– FOLD POCKET BOMBER –

<BLACK> ¥70,000+TAX- / <ORANGE> ¥76,000+TAX-

今回のシーズンテーマは”FIN”。

一見すると平坦な面ですが、こんなところにポケットが、という面白い発見を見つけられるアイテム。ブランドらしく同素材で付け加えた様々なディテールも是非注目してみてください。

定番のボンバージャケット。

ぎゅっと絞られたゴムバンドはバックのみ。男性らしいバックスタイルを生み出します。

広めに取られたボックスプリーツは生地のドレープをより感じやすいディテール。

同ブランドではお馴染みのターンナップカフスなど、フィービーらしいデザインが散りばめられた、無骨なアイテムを上品に都会的にまとめ上げた一枚です。

レイヤードさせても、その絶妙なバランス感を感じていただけると思います。

オレンジに関してはドライワックスコットンを採用。

表面は完全に乾燥させたワックスを、わざとムラを残したようにコーティング。ワックスコットンのタフな生地感と鮮やかなオレンジのカラーリングがバランスの取れた一枚

あまり天候を気にせず、生地本来の経年変化をお楽しみください。

 

“PHOEBE ENGLISH MAN”

– FOLD POCKET BACKPACK –

¥44,000+TAX-

こちらもドライワックスコットンで設計された、3WAYバックパック。

中身に合わせて立体的な構築が目を引くシェイプ。アジャスターは容易に調節可能で、掛け部を長くすると背負える設計。

バックポケットのボタンを比翼仕立てにし、無機質ながらもしっかりと機能面とデザイン性を残しています。

もちろん手持ちでも。

上蓋を開けばジップが現れ、セキュリティ面でも安全な仕様に。

中身を取り出せばその構築的なシルエットとは裏腹に、コンパクトに折り畳めるほどの薄手の生地分量も普通のバックパックとは一線を画します。

幅広のマチが大容量の収納を可能にし、一泊旅行くらいの荷物であれば綺麗に収まってくれます。両サイドには、ペットボトルも隠れるほどの深さのあるポケット。

クタクタになるほどガシガシと使いたい。

生地もデザインもそう思わせてくれるバックパックです。

 

 

明日もPHOEBE ENGLISHよりパンツをご紹介します。

乞うご期待ください。

 

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January 24, 2019, 8:30 PM

Category: Pick Up Sakakibara

ED ROBERT JUDSON – ODD(POUCH)-

 

こんにちは。1LDK AOYAMA HOTELの榊原です。

年が明けてからあっという間に1ヶ月が経とうとしておりますが、まだまだ冷え込む日が続きそうです。

そこで、今回ご紹介するバッグに関しては季節をそこまで気にすることなく、もちろん永続的に使えるものに。

すでに1LDKの公式Instagramでアップし、大変反応の良かったED ROBERT JUDSONの新作。

手にすると気分だけでも上がるはずです。

 

皆さんはポーチをお持ちでしょうか。

なんといってもサイズ感、そして生地の感触だったり持ちやすさ、そこまでデザイン性の激しくないシンプルなヴィジュアル、といったところが、個人的には挙げられます。

 

“ED ROBERT JUDSON”

– ODD(POUCH) –

¥29,000+TAX-

こちらは、がま口と巾着が融合した目新しいコンビポーチ。

このアイテム自体、”ODD”という名称が付いていますが、このブランドでも定番となりつつあるコインケースを思い浮かべる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そしてもちろん、このポーチもその”ODD”のコインケースがプラスアルファの形で付属しています。鍵を、小銭をと様々な用途でお使い下さい。

今シーズン新しく起用するレザーは、ドイツのタンナー、”WEINHEIMER(ワインハイマー)”のレザー。

艶のある表情と、表面のざらっとした質感が特徴です。

ED ROBERT JUDSONらしい、他に類を見ないヴィジュアル。

巾着は紐を絞ることで容易に口を閉じることができます。手持ちに置き換えた際には、紐を手首に巻き付けて。

そしてもちろん、コインケースと巾着を別々に楽しめる点も最大の特権です。

がま口は口金の外周についた金属フレームを歪ませることで片手で開けることができ、サイドのバネ棒をプッシュしても自動的に開く画期的な設計。斜め掛けするとがま口が胸元、巾着が腰と、人体に効率の良い位置に配されています。

どこか手持無沙汰だなと感じる瞬間に、ちょっとしたお出かけに、そしてスタイリングに添えてあげるだけで、全体の印象を上品に仕上げてくれるコンビポーチ。

 

どうぞこれからのお供に。

 

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January 22, 2019, 7:17 PM

Category: Pick Up Sakakibara

I – BALMACAAN COAT –

 

I – PINTUCK TROUSERS –

UNIVERSAL PRODUCTS – KNIT & SLACKS –

UNIVERSAL PRODUCTS – HELMET BAG –

 

こんにちは。

1LDK AOYAMA HOTELの荒木です。

 

まだまだ寒い日が続いておりますが、徐々に春夏シーズンの洋服が届き始めています。

寒さでまだ気分が上がらない方でも、 早い段階で取り入れていただけるアイテムが” I “より届きましたのでご紹介を。

 

“ I ”

BALMACAAN COAT<BLACK>

¥46,000+TAX-

CREDIT
“STUDIO NICHOLSON” – COTTON POPLIN SIDE POCKET SHIRT – ¥39,000+TAX- → ¥23,400+TAX-
“ I ” – PINTUCK TROUSERS [STA-PREST] – ¥22,000+TAX-

ラグランスリーブ/比翼ボタンのシンプルなディテールながらも、大きく取った身幅と後身頃に深く入ったインパーテッドプリーツが際立つバルマカーンコート。

ベーシックにシャツとスラックスで合わせてもバランス良く、バサっと羽織れる気楽さが嬉しい一枚です。

生地にはハリのあるコットンツイルを使用。
馴染んでいくほどに柔らかくクタッとした表情に変化していくので、あまり気にせずガシガシと着てあげてください。

CREDIT
“tim.” – CREW NECK KNIT – ¥39,000+TAX- → ¥23,400+TAX-
“m’s braque” – TRACK PANTS FOR 1LDK AOYAMA HOTEL – ¥44,000+TAX-

春夏のコートとなると着用時期が限られるものが多い印象ですが、こちら生地感がしっかりとあるので、ウールのニット等と合わせても生地負けすることなく、インナー次第で秋や冬の時期でも活躍してくれます。

 

“ I ”

BALMACAAN COAT<COYOTE>

¥46,000+TAX-

CREDIT
“UNIVERSAL PRODUCTS” –COTTON PIQUE CREW NECK KNIT– ¥16,000+TAX-
“ I ” – PINTUCK TROUSERS [STA-PREST] – ¥22,000+TAX-

ミリタリーの印象があるコヨーテカラーは生地の風合いをより感じられる色味です。

CREDIT
“STEPHAN SCHNEIDER” – JACKET WIG – ¥72,000+TAX- → ¥43,200+TAX-
“UNIVERSAL PRODUCTS” – SWEAT WIDE EASY SLACKS – ¥23,000+TAX-

コットンニットやTシャツの軽装から、ジャケットやブルゾンなどの羽織りの上からでも合わせられるサイズ感。

インナーとパンツの合わせ次第では、春、秋、冬の3シーズンに対応できるバルマカーンコート。極端に着用機会が限られないコートはあると確実に重宝すると思います。

 

シンプルにブラックももちろん良いですが、春夏だからこそライトな色味のコヨーテを羽織って見るのもオススメです。

 

是非一度袖を通してみてください。

 

 

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1LDK AOYAMA HOTEL STAFF 荒木

January 21, 2019, 9:19 PM

Category: Pick Up Sakakibara

CLASS – Oakland for 1LDK AOYAMA HOTEL –

 

こんにちは。
1LDK AOYAMA HOTELの河上です。

まずは本日までの3日間、1LDK AOYAMA HOTEL 2019S/S PREVIEWにお越しいただいた方々、本当にありがとうございました。

混雑する時間帯も多く、全てのお客様と十分にお話しする事が出来ないタイミングもあったかと思いますが、どこのお店でも同じ様なものが買えてしまう今のマーケットの中で1LDK AOYAMA HOTELにてお会い出来た事、本当に嬉しく思います。

 

明日からは普段通りの時間が流れる店内に戻ると思いますが、そんなゆっくりとした店内で、手にとって欲しい洋服があります。

 

僕からの最後の商品紹介をさせてください。

 

CLASS
“Oakland”

 

私物です。

これは約5,6年前に中目黒の1LDKに当時在籍していたSTAFF武生から1LDKにて買った洋服。

僕が1LDKを初めて訪ねた当時も職業は洋服屋。
お金も無くてそんな大層な買い物も出来なかったのに「自分と好きな物が似ているから」と、言って武生さんが仲良くしてくれたのが嬉しかったからかどーなのかは今ではあまり覚えていませんが、気付いたら1LDKの看板を叩いていて、気付いたら僕も1LDKの一員に。

生地はコットンポリエステルのジャージー素材。
後ろは左袖の先から右袖の先まで一枚の生地。
和装の様な作りのリラックスしたジャケットは、当時ドレスクロージング店舗に在籍していた自分にとって、肩の力をストンと落としてくれる様な洋服。

3パッチポケット、ラペル幅も広く、特徴的なバランス。
当時は今ほどビッグシルエット全盛でも無かった為イージージャケットに分類されるであろうこのアイテムは「元々ジャケットが好きな人がこの不思議なバランスを面白いと思う。」洋服だったと思います。

前職のドレスクロージング店舗でジャケットに対する下地が出来ていた自分にとっては最高の洋服。

起き抜けに時計を見て「あー、今日は歯磨きする時間くらいしかねえなぁ。」と悟るタイミングの多かった僕は、とりあえず羽織れば形になってしまうこのジャケットは当然着る頻度も多く、裏地が今まで3度擦り切れました。

決して安くはないお直し代を払って裏地を直して着る理由が、このジャケットにはあったのです。

 

 

そこまで着続けていると、ありがたいことに「そのジャケット良いね。絶対に買うから作ってくれないかな。」
という声も多く頂きます。

” CLASS “という一見癖の強く、商売っ気を本当に感じないブランドの洋服に対してその言葉は尚更嬉しかったのですが。。。

このジャケットの”着丈の長さを確保できる生地幅があり用尺も多く取る生地を必要とする作り”の性質や、
イージージャケット主流になった時代感の中で、「単純にお客様が欲しがっているから。」という理由だけしか無い状況で、安易に復刻をお願いするのはなんか違う様な気がしたので、ブランド側に掛け合う事すらしませんでした。

 

半端じゃなく物が多い今の世の中で、人に動いてもらって自分が好きな物を作るのは、お店の売り上げ以外、お客様の需要以外の何らかの理由が必要だったのです。

少なくとも僕にとっては。

” CLASS ”
– Oakland for 1LDK AOYAMA HOTEL – ¥87,000+TAX-

 

CLASS 2019S/Sコレクションの展示会にて。
ようやくその「理由」を見つけることが出来ました。

 

表は超撥水加工が施されたポリエステルの糸。
肌に当たる部分はシルクの糸。

日常的な要素もありながら、着心地は非日常的な快適さを持つジャージー素材。

単純に復刻しただけでない、オリジナルを超えるリラックスさを持つアイテム。

 

 

余談ですが、ベースのジャケット”Oakland”は当時三枚しか生産がされませんでした。

その内の一枚を偶然1LDKで手にし、1LDKで着続け、1LDKで働いた結果。
僕は自分にしかお願いする事の出来ない別注を作ることが出来たと思います。

 

 

僕は、2月末日をもって株式会社アイディーランドカンパニーを退職致します。
1LDK AOYAMA HOTELでの出勤は、本日が最後になります。

今までお付き合い頂いた皆様、本当にありがとうございました。

僕がこの場所で好きな事を好きなだけ行うことが出来たのは。
僕達の提案に共感いただき、お店に通ってお話を聞いてくださったお客様の存在が全てです。

 

このジャケット計30枚はそのお客様/支えてくれた方々に渡したいと思って作る別注でした。
年末に納品され、今日までにお渡ししきる事が出来たと思います。

もちろん似たような物を最近買われた方や、そもそもの洋服の好みやライフスタイルを始めとする多くの要素がこの別注の提案から外れている方もいらっしゃるので、そういった方にはお声がけしていません。

ここまで気持ちが入った物をぶつけられると実際に着るか着ないかわからなくても無理矢理買ってしまわれると思ったのと、「ヒト/コト/モノ」の中の「モノ」以外の要素に強い焦点が当たりすぎた商品を買うという行為が、僕は結局最後まであまり良い買い物の方法だとは思えないからです。

 

折角高い金額を頂いて売るのだから、ちゃんと着てくださる方にお渡ししたい。
特に僕達が提案したいものは絵でも陶器でも石でもなんでも無い、その人のライフスタイルに沿った日常着としての洋服だから。

 

 

そんなCLASS “Oakland for 1LDK AOYAMA HOTEL”ですが、SIZE:2を一枚だけ。
店頭のラックにかけておきます。

まずは一度、着てみてください。

 

このジャケットは僕にとって1LDKのはじまりのジャケットでもあり、おわりのジャケットでもあります。

当時僕が手にとった同じ様な状況の元で、どんな方が手にとって、どんな方が買われていくのか想像する事を、僕の今後の楽しみにさせてください。

 

 

 

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今後とも1LDK AOYAMA HOTELをご愛顧賜りますよう何卒お願い申し上げます。
4年半の間、本当にありがとうございました。

2019年1月20日
1LDK AOYAMA HOTEL STAFF 河上 尚哉

January 20, 2019, 10:13 PM

Category: Kawakami Pick Up

cantate 2019S/S presentation at 1LDK AOYAMA HOTEL

 

1LDK AOYAMA HOTEL 2019S/S PREVIEW

cantate 2019S/S presentation at 1LDK AOYAMA HOTEL

cantate for 1LDK AOYAMA HOTEL ” Gun-club Fishing Jacket “

 

こんにちは。
1LDK AOYAMA HOTELの河上です。

昨日より開催している1LDK AOYAMA HOTEL 2019S/S PREVIEW / cantate 2019S/S presentation。

会期は明日の20日まで。

cantateのデザイナー:松島さんも2日間とも店頭に立たれるので、皆様是非遊びにいらしてください。

 

毎シーズンcantateのコレクションの立ち上がりの際にデザイナー:松島さんが店頭に立ってくださるのですが、
会期中は1LDK AOYAMA HOTELでオーダーしていないアイテムも特別に店頭に並んでいます。

コレクションがフルボリュームでご覧いただける滅多に無い機会です。

 


” cantate ” – Trench Coat – ¥168,000+TAX-

昨日サイズの欠けたTrench Coatも、今日サイズを補充して改めて店頭に並べています。

経糸をオレンジ、緯糸をブルーがかった薄いグリーンにすることで、昨年のモデルとは異なる色合いで表現。

高密度で織り上げられた生地は光の加減で独特の玉虫色に輝き、色の奥深さと独特な光沢感を楽しむ事が出来るはず。
肩がいかつく見えないよう、エポレットを省いてラグランショルダーに。

ガンパッチは前を閉じた時に一番上のボタンで留める特別な仕様。

今回も襟裏は限りなく細かいジグザグステッチを配し、通常のステッチの間にもう一度ステッチを入れる事で、襟を立てた姿も美しく凛とした表情に仕上げています。

ベルトには落としてしまわないようボタン付きのストラップを付けると共に、左腰部のループを二重にして留める事が出来るという、気を利かせた独自のディテールを取り入れています。

トレンチコートではまず見られない大見返し、袖浦のシルクリネンの生地使い。

そして背裏に採用されたキュプラウールは汗をかいてもすぐに吸収/放湿する為常にサラッとしたドライな肌触りに。

背中が非常に美しい、こだわり抜いたパターン。
従来のトレンチコートの持つ魅力はそのままに、厳しさと重々しさを綺麗に取り除いたcantateのトレンチコート。
永きにわたり、持ち主の定番的なアイテムとなってくれるはず。

 


” cantate ” – Gun-club Balmacaan Coat – ¥185,000+TAX-

同じく昨日サイズの欠けたバルマカーンコートも本日サイズ補充をしています。

経糸/緯糸ともに原料も紡績もヨーロッパのリネンを使用。

通常リネンは経糸/緯糸ともに単糸が多いのですが、今回は一手間加え経糸を双糸にすることによって高密度に織り上げています。
その為一般的なリネンと比較するとダレにくく、綾目が綺麗に見えるとともに、生地の復元力が高いのも特徴。

最終工程でシルケット加工を施し、さらに尾州産地特有の強い押さえをかけることにより上品でシルキーな光沢と発色の良さ、膨らみを感じさせる風合いを。

そのこだわり抜いた生地を載せるのはシンプルな佇まいと使い勝手の良さが好まれて定番となったバルマカーンコート。
シルエットはややゆったり。

背中にはドレープが出るようにタックを取ることで後ろ姿もエレガントに見せ、ボタン付きのバックベルトを高めに配して、脚を長く見せる効果も加えています。

両玉縁の比翼仕立て、袖裏のシルクとリネンのシアサッカー地使いなど、他に類を見ない作りにもご注目下さい。

軽く羽織れる一方で生地感はしっかりとあるリネンのコートは、季節の移り変わりの多い日本の気候にぴったりなアイテムです。

 


” cantate ” – Band Collar Shirt – ¥42,000+TAX-

触って驚いて、着て更に驚いて下さい。

エジプトの超長綿:GIZAを使用し、70番単糸のコンパクト糸に紡績。
こうする事で毛羽も極力抑えられた高級糸に仕上がると共に、発色性が良く、柄のコントラストが鮮明に出るのが特徴。
その柔らかくサラッとした肌触りの良さは、従来のシャツのイメージをきっと覆してくれます。

ベージュ/ネイビー/ブルー/オレンジの糸を使用したベージュ。
ブラック/白/ネイビー/ライムグリーン/オレンジの糸を使用したグレーの2色をラインナップ。

チェックでもカジュアル過ぎる印象を与え過ぎないのは、高品質なコットンが放つ佇まいと味わいによるところが大きいと思われます。

一枚で着こなすのはもちろん、チェックの柄を効かせたレイヤードなど、様々な着こなしを楽しむ事のできる。
新しい表情のチェックシャツです。


” cantate ” – Moleskin Jodhpurs – ¥46,000+TAX-

2018A/Wシーズンもコレクションにラインナップされていた型。
2019S/Sシーズンも生地を変更して登場しました。

高級素材:GIZAコットンのモールスキンを採用。
オリーブドラブとベージュの2色展開で、オリーブドラブは同色の糸、ベージュはバナナイエローの糸を使用する事でヴィンテージの様な雰囲気を漂わせています。

モールスキンは細部にまで均等にパッカリングが生まれるのが特徴。
着込むほどにさらに良い風合いを生み出します。

縫製した部分にはバランスよく穿き込んだ様な風合いが現れています。

ただ、この生地の縫製には高い技術が必要な為、職人泣かせな作業です。
また、ジョッパーズパンツはほとんどの部分が曲線を描く為、仕立てるのが非常に大変です。
更にステッチの本数が細かく、他よりも圧倒的に多いcantateの製品に求められる縫製。
とにかく手間のかかった一本です。

裾紐は蝋引きで紳士靴に使われるものを使用しています。

是非一度、穿いて見てください。
緊張感のあるドレスシューズと合わせた際の凜とした表情が癖になるパンツです。

 

” cantate ” – Linen Chambray Shirt – ¥47,000+TAX-

従来リネンの糸は、糸自体が伸び縮みしにくい性質のため力がかかると切れやすく、ロープ染色には向きませんでした。

しかし技術が向上。
インディゴをロープ染色して染め上げる事が可能になり、遂に完成したリネンのシャンブレーシャツ。

リネン特有のシャリっとしてサラサラな清涼感と、表面のナチュラルな風合い。
そこにシャンブレー生地が持つ緯糸の白糸によるムラ感が加わるという、今まで見た事がない雰囲気の記事を味わえる貴重な一枚。

着丈はやや長め。
サイドのスリットも長くしてブラウスの様な雰囲気に。
両胸にはボタン付きのパッチポケットを付け、ヴィンテージライクになり過ぎない様に襟はロングポイントで現代的に。
タイドアップしても着用できる様にアレンジしています。

カフス裏には補強のために芯止めステッチを複数走らせ、アールのついたカフの形状に合わせて綺麗に美しいラインを描きます。
また、前立てには別に用意した布をチューブ状にして乗せ、生地を織り込みながら縫う「乗せ前立て」という手法でラッパと呼ばれる金具をミシンに付けてチェーンステッチで縫い付ける等、熟練だからこそ可能な職人技が施されています。

釦には上品な輝きを放つ白蝶貝を手で縫い付け、襟にはフラシ芯を使用するなど、ドレスシャツにも引けを取らない豪華な作りがウリのリネンシャンブレーシャツ。

着て洗う度に風合いを増すcantateのリネンシャンブレー。

ベーシックで普遍的な男性的なアイテムだからこそ、他とは違った一枚を楽しんでみては。

 

そして、前回のイベントから恒例(?)となった”cantateデザイナー:松島 紳による勝手に別注シリーズ”

今回も売り場に並んでいます。

ちなみに前回はrios of mercedes。

僕とSTAFF大谷は勢いで購入しましたが、半年間履き続けて買ってよかったなあ、と思っています。

自分のお店で思いも寄らない物を買う経験は初めてでした。

 “cantate” – Linen Chambray Shirt [Limited Edition] – ¥47,000+TAX-

洗いをかけて着込むとブラックシャンブレーの様な風合いになる、雰囲気抜群の一枚。

枚数はそこまで多く無いので、ご興味ある方は是非。

 

 

それでは本日も、皆様のご来店を心よりお待ちしております。

 

 

 

○ お問い合わせ先

1LDK AOYAMA HOTEL

〒107-0062
東京都港区南青山6-8-18
03-5778-3552

info@1ldkshop.com

 

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1LDK AOYAMA HOTEL STAFF 河上

January 19, 2019, 11:37 AM

Category: Kawakami Pick Up Sakakibara

1LDK AOYAMA HOTEL 2019S/S PREVIEW / cantate 2019S/S presentation at 1LDK AOYAMA HOTEL

1LDK AOYAMA HOTEL 2019S/S PREVIEW

cantate 2019S/S presentation at 1LDK AOYAMA HOTEL

1LDK AOYAMA HOTEL 2019S/S PREVIEW “MAISON FLANEUR”

1LDK AOYAMA HOTEL 2019S/S PREVIEW “m’s braque”

1LDK AOYAMA HOTEL 2019S/S PREVIEW ” FRANK LEDER “

1LDK AOYAMA HOTEL 2019S/S PREVIEW ” NICHOLAS DALEY “

1LDK AOYAMA HOTEL 2019S/S PREVIEW ” BLESS “

1LDK AOYAMA HOTEL 2019S/S PREVIEW ” CLASS “

cantate for 1LDK AOYAMA HOTEL ” Gun-club Fishing Jacket “

 

 

 

本日18日(金)から20日(日)までの3日間、

“1LDK AOYAMA HOTEL 2019S/S PREVIEW”、

“cantate 2019S/S presentation at 1LDK AOYAMA HOTEL”

を開催いたします。

それに合わせてcantate for 1LDK AOYAMA HOTEL ” Gun-club Fishing Jacket “の発売も本日からです。

一足早く19SSのラインナップをご覧に是非いらしてください。

 

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皆様のご来店を心よりお待ちしております。

 

1LDK AOYAMA HOTEL STAFF 一同

January 18, 2019, 11:44 AM

Category: News Pick Up

cantate for 1LDK AOYAMA HOTEL ” Gun-club Fishing Jacket “

 

1LDK AOYAMA HOTEL 2019S/S PREVIEW

cantate 2019S/S presentation at 1LDK AOYAMA HOTEL

1LDK AOYAMA HOTEL 2019S/S PREVIEW “MAISON FLANEUR”

1LDK AOYAMA HOTEL 2019S/S PREVIEW “m’s braque”

1LDK AOYAMA HOTEL 2019S/S PREVIEW ” FRANK LEDER “

1LDK AOYAMA HOTEL 2019S/S PREVIEW ” NICHOLAS DALEY “

1LDK AOYAMA HOTEL 2019S/S PREVIEW ” BLESS “

1LDK AOYAMA HOTEL 2019S/S PREVIEW ” CLASS “

 

こんにちは。
1LDK AOYAMA HOTELの河上です。

僕は昨日紹介したCLASSのデザイナー:堀切さんの様に。
自分が本当に好きな物/本当に良いと思う物を作り続けている方、そしてどうすればそれを実現する事が出来るかを考えながら働き、体現している人が好きです。

そういう方から受け取る物は極めて純粋で、嘘偽りがない。
その一方でわかりづらさや小難しさや単純に値段を高く感じてしまったり。

僕達の仕事の一つとしてあるのは、そういった全ての事をそれぞれ噛み砕いてお伝えし、納得してもらう事だと思っています。

 

そして今日紹介する別注も、cantateというブランドが大切にしている事がよりわかりやすく伝わるものになれば嬉しいです。

” cantate for 1LDK AOYAMA HOTEL ”
– Gun-club Fishing Jacket – ¥145,000+TAX-

 

「ガンクラブの生地がすごい格好良かったんですが、あれ使ってなんか作りたいんですよね。春でも秋でも冬でも着こなし次第で着られる物。そうなってくると活躍する場も増えるから、着込む程に風合いも雰囲気も良くなるリネンの生地がベストだなーって思っていて。」

と、伝えた数日後に、デザイナーの松島さんから提案を受けたのが”フィッシングジャケット”。

将来的に自身のコレクションで展開したい型であるのと、このリネン生地の美しい柄と元々の意味合いを活かす為のアイテムとして。
あとはドレス要素もあるcantateを取り扱う中で、比較的カジュアル要素の強い1LDK AOYAMA HOTELの提案にぴったりだと感じる、という意見。

加えてポケットの多いアイテムなので、cantateと普段タッグを組んでいる日本の高い技術を持った職人による仕事を活かし、脱いだ際にチラッと見える裏も美しいアイテムに仕上げる事が出来るはず。

「松島さんのやりたい事をとことん注ぎ込んでしまおう。」

そう考えて作り上げた物です。

 

 

カーブの効いたポケットが多いフィッシングジャケットにも関わらず、完璧な柄合わせ。
そして、裏のステッチすら美しいcantateらしい仕上がりを見ていただきたかったのと、着用するシーズンを極力制限しない様に裏地はつけない仕様に。

アイテムとしての癖を感じさせず、よりカジュアルなレイヤードを楽しめる様に襟はスタンドカラーに。

見る方向によって表情が変わる上質な風合いのコーデュロイのガンパッチ。

贅沢にも全ての釦に採用された、cantateらしい意匠の一つである本水牛のホーン釦。

とことんカジュアルにも、テーラードアイテムと合わせたドレッシーな着こなしにも対応の出来る物が出来上がりました。

フロントは前立て付き、釦とジップアップ、その日のコーディネート次第で細かなディテールも変化させられる仕様。

雰囲気のある生地/重厚なホーン釦の雰囲気に負けないwaldes製の男らしいジップパーツ。
生地が噛まない様に/ジップの開閉をスムーズにさせるコットンの付属は着用者のストレスを軽減する嬉しい気遣い。

新品の状態だとプレスがかけられハリのある表情を見せる今作ですが、
着込むほどにリネン特有の生地のクタりをはじめとする経年変化を楽しめるはず。

ポケットの捲れ上がってくる際の柄と柄の交差する表情すら楽しませてくれる様な完璧な柄合わせ。

 

裏返すと思わずテンションが上がってしまうのは、仕立ての良い洋服の醍醐味では無いでしょうか。

裏地を付けると確かに洋服としての強度が高くなり、防寒性/吸湿性が上がる、袖通りも良くなる、売り場に吊るした際の面も良くなる等のメリットも多いですが、一方では裏地の処理にかける手間を省いた際の粗を隠す事が出来てしまいます。

cantateはそういった洋服を作る側としての妥協を一切許しません。

 

“神は細部に宿る。”

普段目につかない場所、持ち主しか気づかない(もしくは持ち主すら気付かず、作り手しか知る事の無い)様な細かな部分にまで気を使った洋服というのは全体の表情として確実に浮きだってくるもの。

また、通常経糸/緯糸ともに単糸で織られるリネンの生地を、経糸を双糸で織る事で生地自体の強度をあげ、極めて細かい運針により縫製部分の強度を上げた今作。
肌に触れる部分はシルキーな滑らかさ。湿度が高くなる時期にはリネン特有の凹凸ある生地が清涼感を感じさせてくれるはず。

この洋服は、そもそも裏地を付ける必要すらないのです。

と、こういった作りを見ると、この価格はとても安いと感じてしまいます。
インポート物で同じ様な気遣いが為された吊るしのジャケットで値段が3倍/4倍もする洋服もざらにあると思います。(その理由は、ハンドメイドという点や他の理由もちろんありますが。)

極めて丁寧に施されたパイピング処理。
裏をチラッと見ただけでは、このジャケットの表にポケットが無数につけられている事を想像するのは難しいでしょう。

cantateの極端なまでに丁寧な仕事からは、「折角良い物を買うのだから。」という着用者に対する優しいメッセージすら感じます。

こういった細かな処理が活きてくるのは、着用を繰り返した数年後。

ただ、その頃には表の表情は今よりも格段に良くなり、より手放したく無い存在になってくれるはずです。

 

ブルゾンの上にアウターとして羽織っても、柄と柄を合わせても。
ハイゲージ/ミドルゲージのニットの上に羽織っても。

上からブルゾンを羽織ってシャツの様に使っても。
着丈の長いテーラードジャケットの上に羽織っても。

ウールの生地感がある表情に負けない力強い生地なので、体感温度調節の難しい都市部の冬や季節の変わり目のライトアウターとしても。

 

スポーティながら上品な風合い。
このフィッシングジャケットの振り幅の広さは、一度羽織ってみると体感できます。

シーズンレスに使える事を加味すると、必然的に着用する機会は多くなるかと。

そして、着用する機会が増えるという事は、この素晴らしい生地の風合いも増し、よりこのジャケットを羽織るのが楽しくなるはず。

前述した通り通常のリネンと比較して非常に強度の高いcantateのリネン生地。
肘や首回り、袖周りが擦れるのは当分先になるかと思いますが、そうなった場合も当て布を施して着用する姿を思い浮かべて下さい。

 

 

数あるcantateの取扱店の中でも、1LDK AOYAMA HOTELはカジュアル要素の強いお店。

cantateはメディア露出も価格帯も、大人な方に寄る中で、僕達の様なお店が出来るのはこの洋服のハードルを無理なく正しく良い意味で、少しだけ下げていく事。

 

最初は価格に躊躇いを感じるかもしれません。
ただ、気付いたら手に取っている/手放す事無くずっと着続けている洋服という存在を一度実感してみてはいかがでしょうか。

「本質的に作りの良い洋服を羽織る。」

cantateというブランドは、そういった側面での新しい価値観も持ち主に与えてくれるはずです。

 

 

 

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1LDK AOYAMA HOTEL STAFF 河上

January 17, 2019, 5:17 PM

Category: Kawakami Otani Pick Up Sakakibara

1LDK AOYAMA HOTEL 2019S/S PREVIEW “CLASS”

 

 

1LDK AOYAMA HOTEL 2019S/S PREVIEW

cantate 2019S/S presentation at 1LDK AOYAMA HOTEL

1LDK AOYAMA HOTEL 2019S/S PREVIEW “MAISON FLANEUR”

1LDK AOYAMA HOTEL 2019S/S PREVIEW “m’s braque”

1LDK AOYAMA HOTEL 2019S/S PREVIEW ” FRANK LEDER “

1LDK AOYAMA HOTEL 2019S/S PREVIEW ” NICHOLAS DALEY “

1LDK AOYAMA HOTEL 2019S/S PREVIEW ” BLESS “

 

 

「好きなものしかつくらない。」

その言葉の通り、商業的な匂いを全く感じさせないモノづくりは、洋服が本当に好きな人達の心を強く惹きつけます。

トレンドであろうがなかろうが。
今の自分にフィットするもの/着たいと思うものを、物怖じすること無く作る姿勢は、いつだって新しい流れを自然と作り出してしまう様な強さを感じるのです。

クラシックな洋服から、出どころのわからないストリートな分野まで。
デザイナー自身の引き出しの多さに、常にハッとさせられる部分が本当に多いです。

着て楽しむこと。
見て楽しむこと。
聞いて楽しむこと。
触れて楽しむこと。
知って楽しむこと。

大げさでもなんでも無く、僕は洋服の楽しみ方の大半をこの人から学びました。

< CLASS >
デザイナーは堀切道之。
コンセプトは、「長く着られるシンプルなアイテムをアヴァンギャルドに、アヴァンギャルドなアイテムをリアルクロージングに」

 

 

CLASS / POOL BY CLASS 2019SS
THEME / 二項同体

西洋思想の二項対立を理解した上に成り立つ、日本独特の思考方法である、二項同体が今回のテーマです。

引き算を活かしたデザイン、足し算を活かしたデザインと対比的なものを、あくまでデザイン対比とはとらえず、それぞれの中に共通の構造や方法を探求することに重点を置いたコレクション。

<明治初期の仏教者の清沢満之の考え方の二項同体>

二項同体、消極主義、ミニマム・ポシブル。

まさに「日本という方法」です。

私たちの先祖たちは、水を感じたいから枯山水から水を抜いたのです。
墨の色を感じたいから、和紙に余白を担ってもらったのです。
それはすべてを描き尽くす油絵とは異なります。
油絵は白を塗って光や余白をつくるのですが、日本画は塗り残しが光や余白をつくるのです。

– 松岡正剛の著書、日本という方法からの引用 –

 

 

” CLASS ” – VCU – ¥67,000+TAX-

” CLASS ” – shizen – ¥72,000+TAX-

2019S/Sコレクションでは久々にCLASSがデザインを起こしたCORGIのニットがコレクションにラインナップされます。

イギリス製のテニス用ニットがデザインソースのVネックニットベストや、ネック寸が広く着丈がやや長めのクラシックなバランスのクルーネックニットなど。
ケーブル編みをインサイドアウトすることで、独特の編地の模様が浮かび上がります。

縁もあって約20年前に作られたCLASSのCORGI製のニットカーディガンを所有しています。
どこかに違和感を感じるバランスながら、不思議と忘れた頃にクローゼットの奥から現れ、その発見からの秋冬シーズンはしばらく着続けクローゼットの奥にまた眠る、というサイクルを繰り返す洋服。

個人的にニットは消耗品だと思っているので、早くて1シーズンでパジャマと化すのですが、
CORGIのニットは糸が飛び出ては不器用ながらも自分で直し、永い間着続けていたいと思える暖かみのあるプロダクト。

 

” CLASS ” – John Smith – ¥46,000+TAX-

昨シーズンの内覧会の際に復刻別注したSUPER SLIM SLACKSと同パターンのスキーパンツ。

ションヘル織機で織り上げた、縦横に伸びるウールポリウレタンの生地を使用したトラウザース。
センタープレスではなく、裏側にピンタックを取り、ラインを入れているのが特徴です。
膝下からストレートなラインになっており、膝を曲げたときに裾がくの字に立つパターンになっているのも特徴です。

この手のパンツは以前はレースアップシューズに合わせたいと思っていましたが、今はサンダルと合わせたいな、と思うところが時代感の移り変わりを感じる面白いところ。

特徴的なディテールを持ちながらもさり気なく普通に穿ける、シーズンレスなアイテム。

 

” CLASS ” – karachi – ¥32,000+TAX-

過去にも何度か復刻された、外脇にシームの無いミニマムなリブパンツ。
シームレスにすることで全体が丸く落ちシンプルながら独特なシルエットが特徴です。
素材には、7年前に作成したウルトラスエードをアップデートさせた、オールシーズン対応に適している、ウルトラスエード使用。

1LDK AOYAMA HOTELではブラック/ベージュの2色展開。

 

個人的にも所有しているモデル。

水洗い可能、そもそも汚れを気にせずに着用が出来る生地感、形。
冬は風を通さず、夏は湿気を外に逃がしてくれるのでオールシーズン着用が可能。

同系色のコーディネートをしても、ウルトラスウェードの異素材的な表情が奥行きを出してくれます。

遊び疲れた際や飲み歩いた際にソファやベッドで寝落ちしても全く気にならず、むしろ快適。
僕にとってのワンマイルウェアです。

 

” CLASS ” – Patric Henry – ¥52,000+TAX-

” CLASS ” -Susan Constant – ¥51,000+TAX-

CLASSがリリースするミリタリーウェアモチーフのアイテムの魅力は、元ネタの機能的な側面をデザインに落とし込んだユニークなディテールと生地での再編集。

ドライな風合いとシャリ感のあるサマーウール100%のエポレット付きのフラップポケットシャツや、2重織の立体的な生地感ながら、滑らかでふんわりとしたタッチのコットン100%の生地を使用したミリタリーパンツなど。

ベースの男らしさを抑えたキャラクターのある洋服。

 

 

このブランドの魅力は一言ではお伝え出来ませんが、なんといっても「着ていて楽しい。」

それに尽きると思います。

洋服にまつわる様々な要素を掘り下げたブランドや、生地の良さやテクニックを謳うブランド、クラシックな良さをその洋服から感じるブランド、編集力の高いブランド等、様々なブランドが今の世の中には溢れています。

CLASSというブランドの洋服からは、その全てをふとした瞬間に感じる事が出来るのです。

「だから」と言っていいのかはわかりませんが、なんとなく着ていても楽しく、ちゃんと考えて着るともっと楽しいのだと思います。

 

ファッションは表層に漂う物だけでなく、その裏側にある様々な要素を楽しむことが出来る、可能性のある世界。

CLASSという洋服は、それを改めて気付かせてくれるはず。

 

 

 

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1LDK AOYAMA HOTEL STAFF 河上

January 16, 2019, 8:46 PM

Category: Kawakami Pick Up